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ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムは銀河英雄伝説の登場人物で、銀河帝国ゴールデンバウム王朝の初代皇帝(大帝・雷帝)。

 経済や社会、科学技術、治安・道徳・人命へのモラルが退廃の極みに達していた銀河連邦(USG)末期に軍人の家系に生まれ、宇宙海賊の討伐に辣腕を発揮(その処置は裁判を求める海賊を問答無用で宇宙船ごと焼き払うなど法的に問題があり、良識派からの批判・非難も多かったが鬱屈した大衆には受け入れれた)し、28歳にして銀河連邦軍少将に昇進するが、間もなく退役し政界に転じる。

 政界に転じて後は「国家革新同盟」を結成し改革派の若手などを集め、無関心と知識人層などの冷笑・嘲笑の間隙を縫って、幾度かの選挙の後政界に確固たる地盤を得ることに成功。
 
 議会で多数派を握って後、国家元首に就任。ついで不文律、つまり慣習によって兼任が禁じられていた首相職をも兼務しここに独裁的権力が生まれる。

 やがて「終身執政官」を称し、ついには宇宙歴310年に至って「神聖にして不可侵なる銀河帝国皇帝」への即位を宣言。同年を帝国歴1年と改称する。

 議会はかろうじて残っていたが、帝国歴9年の「劣悪遺伝子排除法」に対して異を唱えたため永久解散させられ、ここに銀河連邦の民主共和制は完全に崩壊した。

 その後は反対派を弾圧し、建国に功のあった者を中心に貴族階級を創設(全てが白人であったとされる)、自らの出自にならった古ゲルマン風の姓名を授け皇室を支えさせた。更に軍・官僚を取り込み、「貴族・軍・官僚」の三位一体の強固なトリニティにより支配体制を固める。

 その主観によって「不健全で退廃的」な生活様式を一掃し、過酷なまでの司法捜査で犯罪率を激減させるが、社会的弱者への弾圧と社会福祉制度のほぼ全廃、議会の廃止、血統にのみ基づく権力の委譲など銀河系人類社会に封建的専制政治国家を現出させた。

 帝国歴42年没。子供は女子が4人で第2代皇帝には長女カタリナの子ジギスムントが継いだ。

 晩年に寵姫マグダレーナが男児を出産したがこれは先天的に白痴であったとされ、マグダレーナばかりか出産に関与した医療スタッフ全員が死を賜った。
 遺伝子を絶対視したルドルフへの晩年の痛恨事であっただろうとされる。

 その権威主義的統治体制は、銀河英雄伝説の二人の主人公、ラインハルトヤン、双方から否定と超克の対象と見なされ、その点ではこの両人の見解は一致していたが、それでもそれを達成する手段として独裁か、民主制を採るかの唯一点の相違の故、二人は争わねばならなかったとされる。(原作8巻 P・P・ピサドール著「英雄的な歴史」による見解)

 初登場:原作1巻 序章「銀河系史概略」

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