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CV:仲村秀生

概要

田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』の登場人物。40歳。

本名は「フランチェシク・ロムスキー」と設定されているが、作品内では「ロムスキー医師」と呼ばれ、読者にもそう認識されている。


惑星エル・ファシルで医師を勤め、自由惑星同盟の滅亡後、「エル・ファシル独立政府」の主席に就任、ヤン艦隊の力を借りて民主共和制の復興を目指した人物。

ヤン・ウェンリーにとっては、最後の上司にあたる人物である。

同盟軍・アーサー・リンチ少将がエル・ファシルの住民を置き去りにしたときには、残されていた当時のヤン・ウェンリー大尉とグリーンヒル夫人とと会ったことがあるとされている(ヤンは会ったことを忘れていたが、フレデリカは具合が悪くなった母親の診察に同行していたので会ったことを覚えていた)。

しかし、「自由惑星同盟正統政府」と名づけようとするなど政治手腕は皆無に近く、ヤン・ウェンリーは後世の歴史家に「ジョアン・レベロ(自由惑星同盟最高評議会議長)を見捨てたヤン・ウェンリーが新たに手を組んだ人物は(政治的手腕に欠ける)ロムスキーであった」と批判され、揶揄されることとなった(実際には帝国軍・高等弁務官・ヘルムート・レンネンカンプ上級大将の圧力にあったレベロが、ヤンを謀殺しようとして反撃にあい、レンネンカンプを拉致したヤン一党が惑星ハイネセンから逃げ出したのが真相であり、好んでロムスキーと手を組んだわけではない)。


レンネンカンプをヤンに引き渡したことを理由に同盟を滅ぼした帝国軍は、ヤン一党討伐のためイゼルローン要塞に侵攻、ヤン艦隊がエドウィン・フィッシャー中将、帝国軍がアーダルベルト・フォン・ファーレンハイト上級大将、カール・ロベルト・シュタインメッツ上級大将を喪ったことにより休戦、ヤン・ウェンリー元帥と銀河帝国皇帝・ラインハルト・フォン・ローエングラムの会見が企図された。

ヤンとロムスキーの一行は巡航艦・レダⅡ号に同乗し皇帝との会見に向かったが、その途上、ヤンの生命を狙う同盟軍・アンドリュー・フォーク予備役准将が搭乗する武装商船と、商船を追って来た帝国軍駆逐艦と遭遇、商船を破壊した帝国軍はヤンとの面会を求める。

が、それは帝国軍に偽装した地球教の暗殺団だった。

暗殺団は乗船を許可したロムスキーを殺害すると、フョードル・パトリチェフ少将、ライナー・ブルームハルト中佐、次いでヤン・ウェンリー元帥を殺害、暗殺団は直後に追いついてきたユリアン・ミンツ中尉、ワルター・フォン・シェーンコップ中将らに殲滅された。

ユリアンたちは、このとき、ロムスキーら「エル・ファシル共和政府」代表団の遺体を置き去りにして撤退したことを批判されることとなった。


ロムスキーの死後、「エル・ファシル共和政府」は解散、すべてをロムスキーになすりつける高圧的なエル・ファシルの代表団にユリアンは反感を覚え、「ロムスキー医師はあなたたちが反対できないほどの独裁者ですか?」と問い返している。


ロムスキーは無理にヤンを統制しようとせず、良識的で責任感もあることはヤンも認めるところで、ヤンを売ってエル・ファシルの独立を目指す提案も拒否していた。

ヤン自身腐敗しきった同盟の政治家に振り回されてきたためか、「ヤンはロムスキーの欠点はだいたいにおいて笑って許容しうる範囲に収まるものと見なしていた」との証言も残っている。

ただ、エル・ファシル共和政府を率いて帝国と渡り合うという能力面において、絶対的に不足していたのも確かであった。


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銀河英雄伝説 自由惑星同盟 ヤン・ウェンリー

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