本名	ヴィンスモーク・ヨンジ
通称	ウインチグリーン
年齢	21歳
身長	194cm
肩書き	ジェルマ王国王子
所属	ジェルマ66、ヴィンスモーク家四男
所属船	セント・ジェルマン号
武器	形状記憶鎧「レイドスーツ」
出身地	北の海ジェルマ王国
誕生日	3月2日
星座	うお座
血液型	S型RH-
好物	グリーンピース
初登場	単行本82巻第826話『0と4』
CV	津田健次郎、粗忽屋武蔵野店（幼少期）

人物

容姿

顔立ちはサンジとそっくりで、兄弟全員に共通するぐる眉にオールバックにした緑髪が特徴。また、兄達と同様にサングラスをかけることもある。

服装は戦闘時には「レイドスーツ」を纏うが、普段は王族らしく清潔感のある服装をしている。

性格

美女を見ると目をハートにして喜ぶ女好き。

しかし、粗暴かつ冷徹な性格で、ナミからはサンジと「似ても似つかない」と評され、姉のレイジュからも「人でなし」呼ばわりされている。加えて、人の苦悩や不幸に愉悦のような感情を抱いている節があり、サンジが葛藤の果てに駆け付けたルフィを蹴り飛ばすのを見て大笑いしていた。

他者を見下す尊大な一面もあり、姉・兄に対しては呼び捨てにしている。

イチジら4兄弟は同じ日に生まれた一卵性多胎児（四つ子）だが、サンジを除く3人はジャッジによって施された血統因子の操作によって、生まれながらに、「哀しみ」や「憐れみ」といった戦いに邪魔となる感情が完全に欠落している。この影響で、レイジュ曰く「自分の死にさえ無感情」であり（というより自身の命も含めて生死に価値観・執着を抱いていない）、ビッグ・マム海賊団に裏切られて一家全員が皆殺しにされそうになっているという状況の中、まるで他人事のように談笑している（イチジは命乞いするジャッジを見て「見苦しい」と呟き、ニジとヨンジは笑いながら自分の命を諦めていた）。その異様な光景を見た姉レイジュからは「我が弟達ながら人間とは思えない」と内心気味悪がられ、その原因を作った父ジャッジをも(自業自得とは言え)驚愕させた。

他にも上記のレイジュからの罵倒を受けた際に海に突き落とされたり、女給の顔を変形するまで殴ったニジが激昂したサンジの強烈な蹴りを食らう瞬間を見て焦ったかのような表情を浮かべるなど、何気に兄弟の中では割りを食っている感が強い。

サンジを追ってきたナミを初めて見た際には目をハートにしていた。やはり兄弟である。

戦闘能力

基礎戦闘力

ジェルマの戦士たちは戦闘の際に「レイドスーツ」を装備する。ヨンジはマントに「４」の数字が書かれた緑色のレイドスーツを纏って戦う。加速装置、浮遊装置、盾になるマントが備わったレイドスーツを纒うことで戦闘能力は向上し、空中や燃える戦場での戦闘も可能になる。

他にも血統因子の操作の影響で外骨格が発現しており、全身が金属のように硬く、怪我を負っても金づちで叩いて修復するという特異な体質を有する。ただし、ダメージが大きい場合はプレス機のようにより強い衝撃を与える機器で修復する必要がある。

上記の体質もあって幼少期はサンジ相手にボロ勝ちするなど圧倒していたが、現在は素の戦闘能力が大幅に向上したサンジ相手に武装した状況でも(ヨンジが油断し切っていた可能性もあるが)身一つ敵わず、サンジを含めた場合でも兄弟間での戦闘力は下位になってしまう模様。

固有能力

ヨンジは他の兄弟のように毒や火花、電撃を操ることはできないが、特にガタイが良く「腕力」が超人揃いの兄弟の中でも最も優れている。戦闘では鉄球をも砕く怪力を活かして自身よりも巨大な敵を抑え込み、または投げ飛ばす戦法をとる。更にレイドスーツを纏った際には「ウインチグリーン」の2つ名を持つ通り「巻き上げ機」のような戦術をとることも可能になり、拳を噴出して遠距離攻撃を繰り出したり、指を蛇腹のように展開して相手を掴むことができる。ちなみにレイジュに海に落とされた際に単独で上昇してきたことから、悪魔の実の能力者ではない。

技

巻力断頭(ウインチダントン)

始めに拳を射出し、指を蛇腹状に展開させた後に相手を持ち前の怪力で掴んで振り回し、周囲の敵及び建物を薙ぎ払う派手な技。

活躍

過去

サンジを除く他の兄弟と同じく、強化改造を施された状態で生を受け、幼少時より高い戦闘力を誇っていた。また、サンジに対して最初に暴力を振るい始めたのはヨンジであることが判明した（なお、きっかけは「勉学の時間に成績が芳しくないサンジが亀と戯れ始めたのを快く思わず、亀を蹴り飛ばした結果怒ったサンジに問い詰められ、彼を問答無用で黙らせようとした」というもの）。

第2部最後の海新世界編

ホールケーキアイランド編

サンジの兄弟の中では最も早く登場。ビッグマムのナワバリの入口付近で麦わらの一味と遭遇する。しかしサンジの結婚話が破談になっては本末転倒な為、その場ではレイジュとともに見逃した。その後、ジェルマ王国で13年ぶりにサンジと再会。昔の調子でサンジをからかうも、煽り返された事に腹を立てて襲いかかるが返り討ちにあい、金づちでも修復出来ないほど頭を凹まされる一撃を喰らってしまった。

しかし翌日にはサンジにジェルマ66の兵士の秘密を教えた後にイチジ、ニジとともに非道な仕打ちを行った。またホールケーキ城に向かう道中、サンジを追ってホールケーキアイランドまでたどり着いていたルフィに驚きながらも、一方的にルフィを痛めつけるサンジを見て大笑いしていた。

翌日には結婚式に出席するが、ビッグ・マムの裏切りによって一族全員が抹殺されそうになる。自身の死にも無感情なため何も抵抗せずにいたが、サンジに救出される。カポネ・ベッジの体内に避難した際にサンジがジャッジに事実上の絶縁宣言を放った際は何を言うともなく他の兄弟達と静観していた。

その後、麦わらの一味をビッグ・マムのナワバリから逃す為の護衛任務を受け、その途中でシャーロット・リンリンに敗北したジャッジを救出すべくニジと共にリンリンと交戦。

が、二人掛かりでも怪物リンリンにはまるで歯が立たず敗北し、全滅の危機に陥った所を突如ホールケーキ城が崩壊。

「何かに救われた」と感じつつニジと共にジャッジを連れて一度撤退する。

その後、ジェルマ王国へ戻り、ジェルマを襲撃していたビッグ・マム海賊団の一般兵士をレイジュと共に蹴散らした後、自身はシャーロット・バスカルテと対峙。アニメでは戦闘シーンが追加され、クローン製造室を少々破壊した様だが苦戦する描写もなく圧倒して勝利する。

その後も麦わらの一味をナワバリから逃すべくカカオ島に駆けつけ、ビッグ・マムの強豪達に苦戦しつつも一味の脱出に貢献した。一味がナワバリを脱出した後にカカオ島にビッグ・マムが到着し、ジェルマ66の安否はしばらく不明になる。