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初代

後の6代目司馬龍生(1845年2月 - 明治20年代没?)。最初は4代目橘家圓喬門下で喬太を名乗り、後に圓丈となる。後に上方を経て柳派にうつり麗々亭柳昇に。本名は永島勝之助。

なお初代と2代目の間に、もう一人圓丈がいた可能性があるが、詳細不明。


二代目

最初は4代目橘家圓喬門下で喬太を名乗り、後に圓丈となる。本名は山内正次郎。


三代目

1944年12月10日生まれ。愛知県名古屋市出身。本名・大角 弘(おおすみひろし)。

1964年12月、6代目三遊亭圓生に入門。前座名「ぬう生」。

1969年4月、二つ目に昇進。

1978年3月、真打昇進と同時に「圓丈」を襲名。

同年6月、落語協会が分裂し師匠圓生と共に脱会。落語三遊協会に参加。

1980年、前年の圓生急逝により落語三遊協会が解散、落語協会に復帰。

(※なお、圓丈襲名から協会復帰までの流れは、自らの著書「師匠、御乱心!」にて収録されている)


太ぶちの眼鏡と大きな出っ歯が特徴の落語家。前座名の「ぬう生」は「ぬーっとしている」ところから圓生につけられたもの。

圓生に非常にかわいがられた弟子だったようであり、圓丈の襲名に際して「売れればお前が初代だ」と言って襲名披露に全日付き合う、気に入った弟子にしか許さない圓の字を許す、よそで期待している弟子がいることを話すなどかなり期待をかけられていたという。

師匠・圓生がなくなるまでは古典落語を中心にしていたが(圓生が新作落語を徹底的に嫌っていた為。ただし実際には黙認されていたらしい)、師匠没後の1980年代から新作落語に専念するようになる。

古典落語の枠組みを抜け出せずに「背広を着た熊さん八っつぁん」と揶揄されていた新作落語に、「関西から吉本が攻めてきて落語界が呑み込まれる」「延々と埼玉をディスり続ける」「昔食べたものの思い出を懐かしみながら語る」などのナンセンスな中身の自作の新作落語を次々と高座へかけた。

師匠から徹底的に仕込まれた落語の基本を踏襲しつつ、その堂々とした語り口から繰り出される、完全自作で予想もつかない噺は、落研を中心に非常に大きな影響を与える。この円丈の存在が新作落語の基準点にまでなったほど(円丈以前/以後)。なお本人はこの基準点を「じゃあ俺はどこにいるんだ」と怒ってたらしい。

特に春風亭昇太柳家喬太郎は円丈の影響を公言しており、この世代の新作派は「円丈チルドレン」と呼ばれた。


その一方、圓生の総領弟子で笑点の司会だった5代目の三遊亭圓楽(お馬さんの方)とはたいへんな不仲であり、落語協会分裂騒動の暴露本で徹底的にこき下ろしたことから笑点に呼ばれなくなってしまった。

のちに圓生襲名に際して名乗りを上げてもめ事を起こしたのも、5代目圓楽の采配だけで決められることに「待った」をかけるためだったとされている。そのせいで今ひとつ知名度に欠けたり、「笑点の敵の偏屈なおじさん」というイメージを持つ人もいるが、先述のように落語=古典というイメージをガラッと変え、新作のあり方を大きく変えた革命児。

伝統を打ち破った様々なパフォーマンスはあの圓生にも黙認されており、「新作落語の神様」と紹介されることもある。

あまり愛想のいい方ではないと自称しているが、協会の垣根を越えたイベントにも積極的だったり、弟子の新作を高座で演じたりと、そういったことはあまり気にしない。

一門弟子も多く、町田市議会議員でもある三遊亭らん丈を筆頭に三遊亭白鳥ら真打8人、二ツ目2人がいる。(2021年時点)


多趣味で狛犬の研究をしたり、MS-DOS全盛期のパソコンやコンピュータゲームに精通している。

また中日ドラゴンズの熱狂的大ファンとして知られる。


2021年11月30日心不全で死去したことがニュースで明かされた。

この訃報に際し春風亭昇太は、「所属協会が違う」「直接の師弟関係のない相手に」「明るいことだけを話すよう心がけているブログで」「3回にもわたって追悼記事を書く」という異例尽くしの対応を行った。



主なテレビ出演

忍者戦隊カクレンジャー - 講釈師

やっとかめ探偵団(アニメ) - ナレーター


カバーした楽曲

cruel to be kind(ニック・ロウ) - 邦題「恋のホワン・ホワン」として発表される。詳細はHMVサイトの同曲を扱うページ内、商品説明にて。


関連人物

三遊亭圓楽・・・5代目は同門で、師匠の死後(または、上記の著書いわく、存命時からも)一時期対立しており、たいへんに不仲だった。

三遊亭圓窓・・・6代目は同門で圓丈と共に落語協会に復帰。


三遊亭小遊三・・・当初は6代目圓生に弟子入りをしようとしていたが圓生に断られ、それを不憫に思った前座時代の圓丈に三遊亭遊三(2021年現在健在)を紹介され、そちらに弟子入りした。

三遊亭円楽・・・5代目の弟子で「圓楽」の名跡を継いでいる。前述の通り当代の師匠にあたる5代目圓楽とは対立していた圓丈だが、当代円楽とはひょんな事から意気投合し、一門合同の落語会を開くなど交流を持ち続けた。

春風亭昇太柳家喬太郎・・・円丈に非常に大きな影響を受けて「円丈チルドレン」と呼ばれた新作派の落語家。


外部リンク

三遊亭円丈落語の世界(公式サイト)

公式twitter

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