概要
『ドラゴンクエストⅡ』以降の作品に登場。死亡してしまったキャラクター1人を復活させHPを完全回復することが出来る。ゲーム内では「せかいじゅのは」の表記であることが多い。
「ザオラル」や「ザオリク」がない状況においては、戦闘中に仲間を復活させる数少ない手法である。しかしながら、ファイナルファンタジーシリーズに登場する類似アイテム「フェニックスの尾」と比べると、購入出来ないことはおろか、入手手段も限られており貴重品の印象が強い。故に、貧乏性のプレイヤーの場合「せかいじゅのは」を一度も使わずにクリアする、というケースも少なくない。
作品によっては特定の場所で何回でも入手することが出来るが、同時に1枚しか手に入らない。しかし、その場所以外(宝箱など)で入手した場合はその制限がなく、このアイテムを複数所持することが可能である。
作品別
ドラゴンクエストⅡ
入手手段は世界樹から手に入る1枚ずつのみ。岩山と砂漠に囲まれた島の森を調べると入手出来るのだが、ヒントはベラヌールの町で「東の島の1本の木」というだけのもの。ただまぁラーの鏡や太陽の紋章、ラゴスなどを見つけられた歴戦のプレイヤーならばあっさり見つけてしまうだろう。とはいえネットなんて無かった時代は、見つけられなかったプレイヤーもいたようだが。
FC版ではサマルトリアの王子しか蘇生呪文であるザオリクが唱えられず、しかも一番打たれ弱いので真っ先に死にやすい。更に習得レベルは25なので、下手をしたらそのザオリクすら覚えていない可能性が高い。そのため、せかいじゅの葉の価値が全作品で一番高くなっている。ちなみにザオリク同様、移動中にしか使えず、復活時のHPはわずか1である。
リメイク版
後年の作品と同じように戦闘中でも使えるようになり、HPは全回復となった。また、ムーンブルクの王女もザオリクを覚えるようになったため、価値は下がった。とはいえ、ローレシアの王子だけが生き残っている場合など、使える場面は多い。
リメイク版の追加要素としてベラヌールの宿屋に泊まると、サマルトリアの王子がハーゴンの呪いを受けてしまうため、その解呪のために世界樹の葉を探しに行くこととなる。ベラヌールの宿屋に宿泊しなければこのイベントは起きないし、敢えて解呪せずに2人旅でクリアするという縛りプレイも可能となっている。ちなみにこの場合、EDでハーゴンを倒したことで呪いが解けたサマルトリアの王子がローレシアの城に入る前に合流して来る。
ドラゴンクエストⅢ
今作でも世界樹を調べると手に入る。岩山が目印となっており、その中心点に世界樹は存在している。ここには船でしか来れない上、近くに町もないため来るのにはかなり手間が掛かる。一応ラーミアが孵化した後ならば、お手軽に来れるようにはなるのだが。今作から宝箱やドロップアイテムとしても入手出来るようになった。この場合は2枚以上所持することが可能となる。
リメイク版
すごろく場でも入手可能になった。
ドラゴンクエストⅣ
ダンジョンとして世界樹が登場し、その世界樹を登って行くことになる。頂上の1枚しか拾えないなんてことはなく、道中で拾うことが可能。ちなみに今作では「葉っぱが抜けない」という表示がされる。敵ではブラックマージが道具として使って来るのだが、ドロップはしない。というか今作は誰もドロップしなくなっているため、裏技を使わないと2枚以上入手出来なくなっている。ザオリクを使えるのがクリフトだけな上、FC版では「めいれいさせろ」が使えないため、勇者に持たせることが多いだろう。
リメイク版
デスキャッスルの宝箱から1枚入手出来るようになった。裏ボスのエッグラ&チキーラが最後にくれるものとしても1枚存在するため、PS版では最大3枚まで所持可能となった。また、ザオリクの使い手としてピサロが増えている。
DS版とスマホ版ではフラグ管理をミスっているため、馬車にいる仲間が世界樹の葉を持っていても持っていないとみなされる。そのため、世界樹に繰り返し登ることで、最大99枚所持することが可能となっている。まぁそんな面倒なことをする意味は皆無なのだが。
ドラゴンクエストⅤ
今作では世界樹が登場しない上、なんとカジノでわずか1000コインで入手出来るようになった。もちろん何枚でも所持することが可能で、これまでの一品物という印象が一気に薄れてしまっている。金額にすると20000G程度。敵ではベホマスライムやキングスライムが戦闘中に使って来ることがある。
リメイク版
名産品「せかいじゅのなえぎ」が登場した。これに「せいなるみずさし」で水をあげると1日1枚葉っぱを落とすようになるのだが、「せいなるみずさし」はラストダンジョンで手に入る道具のため、わざわざそのような手間を掛けるメリットは皆無。ちなみに水やりは夜限定となっている。
ドラゴンクエストⅥ
今作でも世界樹は登場しない上、またもカジノの景品となっている。世界樹とは一体。今作は誰でもザオリクを習得出来るものの、賢者になる必要があるため、ザオリク習得はかなり遅くなっている。レベルアップで習得するキャラクターもドランゴとキングスライムのみなため、終盤でも確実な蘇生方法としてかなり有用となっている。
リメイク版
新たな仲間モンスターであるベホマスライムもザオリクを習得するものの、仲間になるのは遅いので世界樹の葉の価値は高いまま。
ドラゴンクエストⅦ
クレージュの村のご神木として世界樹が登場する。過去では大木だったが、現代では世界樹と呼ばれるようになっている。世界樹の葉を1枚も持っていない場合のみ、神木の根元で青い鳥から貰うことができる。ただこの前に行くダーマ神殿のある地方で宝箱から3枚も入手出来てしまうため、貰えないということが多発する。
世界樹が登場したにもかかわらず、今作でもカジノの景品としてはしっかり残っている。ただ、コスタールのカジノ景品やラッキーパネルのため、カジノで入手出来るのはこれまでと比べるとかなり遅くなった。
リメイク版
3DS版では戦闘中限定だが、死んでいない状態でも使えるようになった。HPが全回復するベホマと同じ効果となっている。ただこれはミスだったらしく、スマホ版では修正されてしまっている。
ドラゴンクエストⅧ
サザンビークで1枚1000Gで購入出来るようになった。ついに店売りである。しかも1000Gという安値。ただし今作でも1枚以上は入手出来ないというのは同じ。錬金釜に入れているとフラグチェックがスルーされるので、もう1枚買うことが可能。
復活の杖、世界樹の雫、ごくじょうのカビを作る錬金素材にもなっている。
まかいじゅというモンスターが使う「まかいじゅの葉」も、世界樹の葉と同じ完全蘇生効果を持っている。
リメイク版
錬金釜に待ち時間が無くなったので、上記の方法で2枚買うことは出来なくなった。まぁ仮に待ち時間があったとしても修正されていそうだが。
ドラゴンクエストⅨ
ザオリクでのHP回復が最大HPの8割が上限となった関係で、完全蘇生は世界樹の葉だけとなった。しかもザオリクは賢者しか使えない呪文のため、価値がかなり上がっている。所持数制限も撤廃された。
「せかいじゅのわかば」が登場したが、大事なもの扱いでイベントアイテムとなっている。
ドラゴンクエストⅩ
最大値の50%強回復となり、ザオリク同様弱体化を受けた。サービス開始当初こそ貴重なアイテムであったが、アップデートが進む度にどんどん量産が可能になり、世界樹のしずくとともにだれでも手軽に蘇生・回復が行えるチートアイテムと化し、Ver.6.0からは発動時間を大幅に遅延されるというナーフを受けてしまった。下方修正を受ける前の世界樹の葉と同様の効果を持つ道具として「天光の葉」が後に登場している。
オフライン版
ふくびきの5等(赤玉)の景品であるため、中盤からは余るくらいになる。ようせいの霊薬と錬金することで、せかいじゅのしずくが作れる。
ドラゴンクエストⅪ
またもカジノの景品に逆戻りした。ソルティコの町のカジノでコイン5000枚の景品になっている。その他には宝箱から2枚、南西の孤島や命の大樹で採取出来るポイントが存在する。世界中の生命を司るという命の大樹でこれを拾うことができるのは、明らかに葉っぱを毟っているのだが大丈夫なのだろうか?
トルネコの大冒険シリーズ
トルネコの大冒険2以降の作品で登場。風来のシレンシリーズで言うところの「復活の草」に相当し、死亡時に所持していると一度だけ復活することが出来る。ただし、呪われていると復活ができないので、鑑定をしておいたほうが良い。
ドラゴンクエストビルダーズ
せかいじゅの薬という道具が登場する。HPが0になった時にHPと満腹度が全快する効果の他、道具として使ってもHPと満腹度を全回復させることができる。錬成することも出来るのだが、材料にせかいじゅの葉を必要としていないため、せかいじゅの葉の効果がある薬という意味だろう。
関連イラスト
関連タグ
表記揺れ
せかいじゅのは…ゲーム内ではこちらの表記が使われることが多い。