「…海堂……結花……俺は今まで何をやってきたんだ!!あぁぁあぁああぁあぁあぁあ!!!」
オ・ー・ガ! オ・ー・ガ! オ・ー・ガ! オ・ー・ガ!
『Standing by』
「変身……!」
『Complete』
「ようやく解ったんだよ 俺が生きていく道は一つしかない…俺はオルフェノクとして生きていく!!」
CV:泉政行
スーツアクター:伊藤慎
変身者
・木場勇治
概要
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する仮面ライダー。変身者は木場勇治。
帝王のベルトの1つ「地のベルト」オーガドライバーで変身する仮面ライダー。モチーフはギリシア文字のΩ(オメガ)。
変身コードは「000」、オーガフォンは折り畳み型。
後に名前の表記・読みの両方でカブり気味の『仮面ライダーオーズ/OOO』が平成仮面ライダーシリーズ第12作として製作されたが、オーガは「0(数字)」なのに対して、オーズは「O(アルファベット)」。
ちなみにデザインのモチーフは花魁だが、黒ベースのカラーや出で立ちからキルバーンを思い浮かべた人もいる事だろう。
全仮面ライダー大投票 | 80位(108票) |
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スペック
身長 | 202cm |
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体重 | 101kg |
パンチ力 | 4.5t |
キック力 | 9t |
ジャンプ力 | ひと跳び38m |
走力 | 100mを5.6秒 |
視力 | 眼部のクリスタルスコープはファイズの5倍の視力を誇る |
聴力 | モナークソナーの働きにより、周囲50km圏内の針の落ちた音も聞き分ける |
ギリシア文字のΩ(オメガ)のようなマスクが特徴的で、流動経路は金色のオメガストリーム。
天のベルトで変身する仮面ライダーサイガに比べて機動力やスピードは劣るものの、桁違いのパワーと防御力を誇りスペック上なら仮面ライダーファイズ ブラスターフォームよりも高い(視力もブラスターフォームの5倍)。数あるフォトンストリームの出力でも最高ランクを誇る「オメガストリーム」が循環しており、基礎的な出力の段階でファイズのアクセルフォームの出力を上回る。
鎧の材質は仮面ライダーサイガと同様に、「ルナメタル」(中でも最硬の「ルナメタル114」)が使われており、オメガストリーム用の流動経路にも用いられている。腰の「ワイズマンローブ」は理論上は太陽の表面温度に匹敵する攻撃を防ぐとされる他、過酷な環境下を想定してか、水から空気を取り出す他、有害物質を濾過し、呼吸を手助けする機能も備わっている。
また「いくら『天』の名を冠してもその羽をもいでしまえば、大地に抱かれ安らかな眠りにつくだろう。
つまり『大地』とはどんな万物すら帰す最終地点―――即ち≪最後≫を司どるもの。そう、Ω(オメガ)の意味するものは≪最後≫。 」という設定が込められているのも特徴。
必殺技
オーガストラッシュ
オーガの専用武器「オーガストランザー」から伸びるフォトンブラッドの刃で敵を切り裂く。設定上は無限に伸びるという。
劇中ではブラスタークリムゾンスマッシュと鍔迫り合いになり、その際に生じた大量のフォトンブラッドが拡散されたことで、戦いの場であった巨大ドームの壁の一部をフォトンブラッドで消し飛ばしてしまった。
また真理を救う為にエラスモテリウムオルフェノクを抑えつける程のパワーを発揮。撃破とまではいかなかったが、投げ飛ばす事には成功した。
下記のようにディケイド(とブラスターフォーム)の必殺技で叩き折られたディケイド版を含めて、映像作品では単体で敵を撃破した事は一度もない技となっている。
(ただし、『超電王トリロジー』で仮面ライダーディエンド コンプリートフォームに召喚されたオーガの場合、他の劇場版ライダー達の必殺技と一緒にだが、オーガストラッシュで敵を撃破している)
シティウォーズでは巨大化した刃で敵を切り裂く技として使用されている。
グランキック
『仮面ライダー シティウォーズ』で使用。空中から飛び蹴りを放つ。
『仮面ライダーディケイド』
本編第20、21話の「ネガの世界」に登場。光夏海の友人の一人である坂田健児の偽物が変身した。
コンプリートフォームとなったディケイドにオーガストラッシュを放つが、コンプリートフォームの召喚したブラスターフォームのファイズ(とディケイドが同時発動した2倍の威力)のフォトンバスターを相手に競り負けてフォトンブラッドの刃をへし折られてしまい爆死した。
後に仮面ライダーディエンドのコンプリートフォームにて登場。
ゲーム
『オール仮面ライダー ライダーレボリューション』
ホースオルフェノクの必殺技で変身する形で登場している。
声優は代役だが仮面ライダーバロンとは真逆のサプライズであった。
『仮面ライダー シティウォーズ』
参戦したが声優は代役である。
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』
バーストライズ05弾から参戦。泉政行の後述の発言をスタッフが汲み取った為か、効果音以外はボイス無しとなっている。(観客のオーガコールはある)
演じた人物
俳優
スーツアクター
- 『仮面ライダー555』ジャンクション
余談
『仮面ライダー555』のTV本編で、木場勇治は仮面ライダーファイズ、仮面ライダーカイザに変身、またこれらのライダーはほかにも変身者がいたが、オーガは変身者が木場だけでほかに誰も変身していない(同じく帝王のベルトの仮面ライダーサイガもレオのみである)。
そのため木場を演じた泉政行は「俺だけのオリジナル」として特別に思い入れがあると、インタビューで語り、『仮面ライダーディケイド』にオーガが出た際には「俺だけのライダーなのに。他人に変身させるくらいなら俺呼んでくれよ!」とも冗談交じりに語っている。
ディレクターズカット版のメインビジュアルには堕天使を思わせる黒い翼を生やした姿で描かれている。
スタジアムのディスプレイに金色の文字でデカく「Ω」の文字が表示され、観客からオーガコールが上がり、木場が入場して来るシーンはファンの間で語り草。その為か、オーガが登場するシーンでは劇中の観客のように「オーガ!オーガ!オーガ!」とコールするファンも多いという。
また『555』本編では何度も木場を唆した草加雅人/仮面ライダーカイザ役の村上幸平は、毎年9月13日に開催しているカイザ祭冒頭にて、これのオマージュとして「カーイーザ!カーイーザ!」というコールを行っているのだとか。
関連イラスト
関連タグ
劇場版限定ライダー サブライダー ダークライダー 怪人ライダー ブラックヒーロー
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーアギト:プロデューサーと脚本家が同じ作品のΩと大地の仮面ライダー。
- 仮面ライダーダークキバ:脚本家が同じ作品のダークライダー、「変身者が強力な怪人」「カラーリングが黒」「マントを持つ」「怪人の為に開発された」「桁違いのパワーと防御力を誇り、主役ライダーの最強形態に匹敵するほどの強さを持つ」「普通の人間には扱えず、怪人でも素質のない者が変身すると瞬時に死に至る危険性・可能性がある」「当初は主役ライダーと対立していたが、後に共闘する(こちらは変身者が変わった事が理由)」など共通点が多い。
- 仮面ライダーアーク:脚本家が同じ作品の黒い劇場版限定ボスライダー。
- 仮面ライダーオーズ:一文字違いの仮面ライダー。
- オーガ(ファントム):『オーガ』の名を持つ怪人。死者を復活させた事もある。
- 仮面ライダー龍玄・黄泉:主人公の仲間が闇堕ちした際に変身したサブライダー、「大企業によって開発された変身ベルトを使用する」「危険なシステムである」「マスクの形状が似ている」「スペック上では主役ライダーの最強形態に匹敵するほどの強さを持つ」「一回しか変身していない為、限定的な登場だった」「主役ライダーを倒す為に登場し主役ライダーと激闘を繰り広げる」「最終的には変身アイテムを破壊される(こちらは変身ベルトは無事だった)」「冥界の単語が関係する(こちらは変身音に冥界の単語が含まれる)」「変身者は別の戦士にも変身する」といった多くの共通点がある。
- 仮面ライダーエクストリーマー:劇場版限定ダークライダー、黒をベースに金、繋がった赤い複眼、変身者は一度亡くなっているという共通点がある。
- 仮面ライダーリガドΩ:Ωの名を持つ仮面ライダー繋がり。ベルトであるジリオンドライバーの配色もオーガドライバーと酷似している。
リュウガ/ファム → オーガ/サイガ → グレイブ/ラルク/ランス
単独劇場版ボスライダー
cross a river ~この川の向こう~
泉政行は、2015年7月28日に35歳の若さでこの世を去ってしまった。
その年の春先に公開された映画『スーパーヒーロー大戦GP』には木場は登場しないが、巧が重要な役割で登場する。
そのためか、同年9月によみうりランドで行われた『仮面ライダードライブ スペシャルショー』では、オーガが半ばラスボスのような役割で登場する台本が急遽製作されることとなった。
「待てよ、1号、2号…。名乗るんなら、『0』が最初だぜ…?」
「巧、お前は惑わされているだけだ。俺とお前を隔てる、川を渡ってこちらに来い!」
(上記の「川」とは、云わずもかな生者と死者を分かつ冥府の川
またファイズ放映当時に木場役の泉が歌ったキャラソンの歌詞を意識しての発言だろう)
では最後に、このショーにおけるベルトさんの台詞を。
「君のことは忘れない、『木場勇治』。」