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伯邑考

はくゆうこう

伯邑考とは、古代中国の王朝、周の王族。また、同時代を取り扱った中国の小説『封神演義』にも登場する。姫伯邑考。

CV:飛鳥紅一/羽多野渉


概要

文王・姫昌の長子であり、周王朝創始者である姫発(後の武王)と姫旦(後の周公旦)の異母兄。

『史記』管蔡世家及び『礼記』檀弓によると、姫発が優れていたため、文王は長子の伯邑考ではなく、次子の姫発を太子に立てたという。姫発が武王として即位した際には既に亡くなっており、伯邑考の子孫がどこを統治したかは不明。


一方で、『史記集解』が引く『帝王世紀』によると、彼は紂王の人質となっていたとされる。姫昌が、同僚の九侯と鄂侯が謀反の疑いで残酷な殺され方をした事で思わずため息をついてしまい、それを紂王のやり方に不満があると崇侯虎に讒言されてしまう。そのため、姫昌は羑里に幽閉され、さらに伯邑考は煮殺され、羹(スープ)として姫昌に出されたという。


封神演義

中国の小説『封神演義』にも登場するが、悲惨な末路を辿る人物として描かれている。

姫昌の長男。琴の名手であり、父が罪を問われて幽閉された際にその解放を願い出て、西方の宝を献上した。しかし、献上した猿が紂王の愛妾・妲己を襲ったため、隗肉刑(生きたまま徐々に肉を削られ死に至らす処刑方法)に処されてしまう。その肉は肉餅として姫昌に出され、姫昌はそれの正体に気がつきながらも、下賜を拒んだと思われることを避けるために肉餅を口にした。姫昌が本拠地の西岐に帰還したのちに肉餅を吐き出すと、それは兎になったという。


藤崎竜による漫画『封神演義』でもほぼ原作と同様の結末を迎える。

真面目で有能な美男子であり、琴の名手。父が紂王に疑われて幽閉されている間、代理で西の地方を治めていた。もう何年も幽閉されている父の身を案じ、献上用に三つの家宝を携え、父を救うべく朝歌に赴く。妲己の誘惑の術を押さえつける程の精神力の持ち主であったが、家宝の一つで歌を歌う猿「白面猿猴」が妲己に恐怖を感じて襲いかかり、彼女に傷を負わせてしまう。この罪で彼は殺され、その肉は肉餅として姫昌に出される。その日の夜、伯邑考の魂は封神された(つまり肉餅が出された時点ではまだ生きていた可能性がある)。姫昌は何も知らないふりをしてこれを食し、そのおかげで『愚か者』として解放されるのだが、この一件がトラウマとなって食事がまともに喉を通らなくなり、やがて衰弱に至ってしまう。

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