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俗説とは、のように世へ流布された知識のことである。


概説

で広まっている一般的な

根拠となる書簡や引用がなく、いつの間にか世間で信じられるようになった事柄のこと。

迷信」「ジンクス」等と似た扱いをされる。


通説」の場合、何かしら学術的な推察や、諸元となる書簡を基に発信しており、一般常識としても成立する場合がある。しかし「俗説」は、あくまで世間で広まったがまるで常識のように信じられ、それが定着してしまったものが多い。


よって信頼性は薄く、あくまで噂や想像の域を出ないとする。


ただ、後年になって科学的な検証を経て「正しい認識」だと再確認されるものもあり、俗説の中から新発見がなされることも稀に起きる一方で、逆に新しい研究や技術によって否定された古い見識が、俗説・通説のまま流通しているパターンもある。健康情報に多いケースで、前者は昔ながらの健康食品(発酵食品生魚など)、後者は環境ホルモン(下記)などが挙げられる。


俗説の一例

  • うさぎは構ってあげないと寂しさで死んでしまう
    • むしろその逆で、神経質で縄張り意識が強く、あまり群れたがらない。小学校で飼育されたり、ペットとして飼われるイエウサギは蜜飼いにされる傾向があるため、人間が勝手にはぐれたうさぎに同情して本説を作ってしまったと考えられる。
    • 酒井法子の楽曲『碧いうさぎ』でもサビで引用されており、この俗説の流布に一役買ったところがあるかもしれない。
  • 梅干しは食い合わせが悪い
    • これも真逆で、鰻の脂分を梅干しの酸味が中和し、しかも酸味が消化を助ける。
    • 理由は諸説あるが、江戸時代中期に徳川吉宗が「享保の改革」で贅沢抑止運動をことへの当て付け(梅干し=梅≒紀州徳川藩の暗喩=吉宗+鰻≒贅沢品=(鰻を江戸っ子から取り上げたから)食い合わせが良くない)という俗説の俗説もある。
  • は赤い布を見て興奮する
    • 正確には【ヒラヒラとはためく布に警戒する】であり、牛の色彩感覚は弱く、ほぼ灰色に少し色が乗っているくらいしか認識できない。
    • これはスペイン闘牛から発生した誤解で、闘牛士のアクションを引き立てるために赤い布を使用しているに過ぎす、しかも闘牛で暴れる牡牛は事前にストレスMAXにして放たれるため、普段から温厚な牛が布を見た瞬間にブチ切れて突進してくることはまず有り得ない。
      • 実は天下のNHKもこの俗説に惑わされたことがあり、NHK教育(現:Eテレ)の長寿番組『おかあさんといっしょ』のぬいぐるみ劇「ドレミファ・どーなっつ!」の登場キャラクターであるキノボリカンガルーのれっしーに対し、中盤から「赤い布をはためかせるせいで牛に追い回される」というオチをよく使っていた時期がある。
  • 虫刺されや生き物の毒針に刺されたらおしっこをかけろ
    • 尿にはアンモニアが含まれているからアンモニアで解毒出来る」というのが論拠だが、尿に含まれているのは尿素であってアンモニアでは無い。そもそも老廃物や体内の毒素を含んだ排液であるため、全く効果がないどころか刺された傷口が化膿して悪化する危険性すらある。※一応、体内から排出されるまでは無毒であるとの検証結果はある。
    • 昭和時代までの民間療法には謎のおしっこ神話(尿療法)が数多く存在するが、現在でもまことしやかに信じられ、数多くの論文や体験記が出版されている。
  • 水戸黄門の諸国漫遊、ほか時代劇に登場した実在する偉人の言行
    • 当然だがすべて創作である。だがあまりに有名になった弊害で、あたかもに事実であるかのように語られてしまい、信じてしまう人はかなり多い。
    • これは戦国武将の経歴を始め、多くの歴史的事実に共通するパターンで、その大部分が江戸時代に執筆された講談や舞台劇の脚本による脚色が原因である。
      • 特に今川義元小早川秀秋北条氏康などは、「ヘタレ武将」代表として散々こき下ろされてきたが、2000年以降の研究でむしろ優秀な人物だったことが判明し、汚名返上の機会を得るまでになった。
      • 逆に日本最強の剣豪知られる宮本武蔵の経歴は、弟子たちによって大部分が都合よく修正・捏造されたと見られており、しかも後年に講談や舞台劇になった弊害で、数多くの伝説が俗説として捏造されてしまった。
  • 機械の不具合は叩けば直る
    • かつては半分正解だったが、現在では通用せず俗説と化した一例。
    • 昭和世代前期の電化製品の多くは、簡素な設計であることが多く、故障も単純な接触不良や配線の断裂・ショートがほとんどであった。そのため多少手荒に叩いても悪化するリスクは小さく、むしろ接触不良が改善されるケースも少なくなかった。特にブラウン管真空管で構築された旧式のテレビは、この手段で長年使われることが多く、漫画やアニメでも古いテレビを叩いても直す描写が随所で使われた
    • しかし時代が真空管から半導体に替わり、機械もその恩恵で小型と機構の精密化に成功すると、叩いた程度では普及せず、むしろ機械にダメージを与えて悪化するようになった。
  • ミシャンドラ
    • ソロモン王の72の悪魔ソロモン72柱)の73番目であり、他の72の悪魔たちをしのぐ力を持つという。日本語版Wikipedia発の創作とされる。Wikipedia書き込み後、一般流通する書籍に記載されたが、確認できる出典が求められるWikipediaでは認められず記述が削除された。
  • 日本三大悪妖怪
    • 玉藻の前酒呑童子大嶽丸の「日本三大妖怪」から派生したもの。「玉藻の前」「酒呑童子」「大天狗」を指して言う。三大妖怪は歴史的な文献に記載があり、通説として成り立つが、三大悪妖怪はれっきとした書簡がなく、いつの間にかWikipediaにまで通説のように記載されていた。現在は俗説と看做され、Wikipediaでも記述が消えている。
  • 環境ホルモン問題
    • 発泡スチロールなどから溶出するごく微量の内分泌攪乱物質が人体に影響を与え、男性を雌化するというもの。90年代末に環境問題として広く騒がれ、カップヌードルのカップが紙製に変更されるなど社会的に大きな影響を与えた。
      • だが極微量のホルモン様物質が人体に影響を与えるとした「逆U字効果」は再現された報告がなく、環境庁(当時)が作成した環境ホルモンリストも哺乳類への影響が見られず取り下げられた。しかしその経緯がかつてのように報じられることはなく、現在でもカップヌードルはそのままで、「環境ホルモン」という言葉だけが「プラスチックから発生する毒物」のイメージのまま残っている。
  • 描けば出る/描いたら出た
    • 「キャラクターコンプリート要素のあるゲームで、欲しいキャラの絵を描けば手に入る」というもの。Pixivではもはやお馴染み。ジンクス迷信の類いともなっている。実際には単なる確率の問題なのだが、意外にも成功報告はそれなりに上がっており、俗説ながらも根強い支持を集める。
      • さらに派生する俗説で「エロいイラストの方が確率が上がる」という、謎の理論も存在する。

大人の俗説

  • 焼肉屋に一緒に行く男女は深い仲
    • 理由としては「煙やニンニクなどのにおいが気にならない仲だから」等がある。
  • SEXで事前の避妊を忘れたときはコーラで洗浄
    • R-18方面の有名な俗説。やっちまった&出しちまった以上、どうあっても妊娠のリスクは避けて通れないので、素直に産婦人科でアフターピルを処方して貰うのが正しい。「洗い流せば大丈夫」という安直な発想だが、そもそも炭酸を利用して噴射したコーラ程度では、内部を濯ぐのが精一杯で、子宮口に吸引された精液を洗い流すのはまず無理である。
    • そして膣内部は常在菌によって衛生面を保っているので、コーラで洗浄しようものなら常在菌を体外に排出してしまい、膣内部に雑菌の繁殖を許して炎症を招くので絶対にやってはいけない。

関連タグ

 

ジンクス 迷信  デマ

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