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剣嵜荘厳

けんざきそうごん

テレビアニメ『アクエリオンロゴス』のラスボス(前半)。譲治。
目次 [非表示]

『喜びに染まれ……今お前を解放する!』

概要

CV:中田譲治

主人公たちの所属する組織DEAVAの敵対勢力・ネスタのトップ。いわば悪の組織の親玉である。

文字の力を操る謎のアイテム創声の書を持ち、その力でM.J.B.Kを生みだし暴れさせる。

またネスタの技術力を結集して造ったベクターマシンを保有しており、息子・と彼のパートナーとして選んだ少女月銀舞亜を使ってそれらベクターマシンを動かし、DEAVAの妨害を行う・・・

・・・はずだったが、舞亜が最初の戦闘でいきなり灰吹陽に奪取されてしまったため、以降彼女はDEAVAにおける陽の監視役とし、ベクターマシン・アクエリオンの力をあてにしない作戦を展開する。


性格は冷酷で無慈悲(に見える)。M.J.B.Kによりどれだけの被害が生じようとも一向に気に病まないほか、後述のように人間の文明そのものを破滅に追いやろうとしている。さらに言うなら息子である総、「荘厳様」と呼んで彼を慕う舞亜の扱いも割とぞんざいである。

(もっとも、それにはしっかりとした理由があるのだが・・・)

総は自分に無関心に見える父親の関心を得ようと躍起になっており、舞亜もDEAVAに所属していた当初は、荘厳の計画のために尽くす姿勢を捨てていなかった。荘厳のカリスマぶりと冷徹さが、総と舞亜を動かす最大の動機だったといえる。


その目的は、現代文字文明を滅ぼすこと。

M.J.B.Kを暴れさせる最大の狙いは、「文字侵食率」を高めてその文字概念を人間が認識できない状態に持ちこむことであり、それを突き詰めていって最後には全ての文字概念を人間から奪う、というのが計画の全容。

彼がそこまでのことをするに至ったのには、ネタバレになるため詳細は伏せるが、ある女性の死が関わっている。彼女の死によって現代文明への憎悪と、文字の無かった頃の時代への憧れが結びつき、現在の剣嵜荘厳を作り上げた。

ネスタの技術顧問・林晋太郎は部下にあたるが、この女性を通じての友人でもある。


当初はDEAVAのパイロットたちが未熟だったため、順調に進んでいるかのように見えた荘厳の計画だったが、陽の救世主としての才能の開花、舞亜が荘厳の本当の意図に気づいたこと、その他のパイロットたちの成長によって、計画には少しずつ狂いが生じていく。

総がその全力を賭けて強化した「離」のM.J.B.Kが陽たちの前に敗れ去った後、とうとう自ら出撃し、世界に終わりをもたらす「無」のM.J.B.Kに乗りこんで現代文字文明の最期を見届けようとする。

だが陽・舞亜の予想外の抵抗に遭い、さらに合流したベクターパイロットたちとの合体技の前に無のM.J.B.Kは崩れ去る。

そして荘厳自身も、陽との直接の戦闘によって打ち倒された。

最期の瞬間に、荘厳は総に創声の書を託す。それは哀しい過去によって他人に心を閉ざしてしまった彼なりの、総に示した愛情だったのかもしれない。

もっとも、この書の譲渡が、新たな悲劇の引き金となるのだが・・・


余談

演者の中田氏は『アクエリオンEVOL』にてカイエン・スズシロミコノ・スズシロの父親を演じていた。


関連タグ

アクエリオンロゴス

剣嵜総(息子) 月銀舞亜(洗脳教育を施す。計画のために不可欠?) 粗朶桜子(部下だった)

哀しき悪役 父親

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