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創英角ポップ体

そうえいかくぽっぷたい

日本語フォントのひとつ。いろいろな意味で非常にインパクトが強い書体である。
目次 [非表示]

概要

店頭で販促に用いられる「手書きPOP広告」をイメージしたフォントポップ体)のひとつ。デザイナーは水本恵子。姉妹フォントに「創英丸ポップ体」がある。


正式名称は「HG創英角ポップ体」。

「HG」は『High Grade』の略で、「創英角ポップ体」については、「創英企画」(※デザインや印刷などを手掛ける創英や、警備・ビルメンテナンスを行う創英企画とは別の会社)という会社で制作・発表されたため『創英』、フォントの種類の『角型・ポップ体』という意味である。創英企画が制作したフォントはすべて「創英○○」の名称となっている(創英角ゴシックなど)。

なお、創英企画は2016年11月を以て販売を委託していたリコーに全書体の字母権利を譲渡し、2018年頃に廃業している。


そもそもポップ体は親しみやすさと1文字1文字の目立ちやすさを重視したフォントであるため、基本的に使いどころが限られるものだが、創英角ポップ体はその中でも点や角などの構成要素(エレメント)の処理が独特で、非常にアクが強い。

このため、名前通りポップ広告の見出し、学校行事や町内会のポスター、チラシなどに大きなサイズかつ短文で使われるべきフォントなのだが、実際にはなぜか真面目な書面や危険を知らせる看板などにも、しかも長文で使われてしまい、不幸なことに日本の美術教育・書道教育・景観デザインの失敗の象徴となってしまっている。弘法大師も泣いている(はず)。

創英角ポップ体+ワードアートの組み合わせとなると最凶で、不動産価値を下げる、すべてを台無しにするとまで言われてしまうほど。


こんな事になってしまったのはWindows版Microsoft Officeの標準フォントとしてバンドルされていた(それ以外でも「筆まめ」や「筆王」といったはがき作成ソフトや国産DTPソフトに収録されていることが多い)ことが大いに関係しており、デザインの知識のない人がとりあえずソフトに入ってる文字の中から深く考えずに選ぶことでフォントのミスマッチが起こる。ダサい、カッコ悪いと言われているような場面は大概使い方が悪いのである。

プロのデザイナーは(本来のPOPやチラシなどの用途以外で)このフォントを使うことはほぼない。そもそも搭載されているのがWindows版なので、デザインやDTPの場面で主力のMacintoshでは用いられることが無いのである。もっとも、たとえMacOS標準搭載の「ヒラギノ」シリーズでも使い方次第ではアレになってしまうのだが…


なお、単体ではデザインポケットというサイトで2万円(商用ライセンス付き価格)で買うことができる。


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Comic sans:英語圏のダサいフォントの定番として知られている。こちらもWindows版Microsoft officeにバンドルされている


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