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古明地さとりの受難

こめいじさとりのじゅなん

東方Project二次創作小説「東方先代録」における、さとりんの過酷な立場のこと
目次 [非表示]
本編のネタバレと台詞が含まれていますので未読の方は注意してください

概要

パイマン氏による東方Projectの二次創作小説、東方先代録において、主人公である先代巫女は現実からの転生者であり、東方Projectの原作を知っていることや、普段の会話において、漫画やゲームのセリフをパクりまくっていたことを誰にも話さず暮らして来た。


しかし地底に赴いて古明地さとりと対面した際に、彼女の「心を読む程度の能力」によってそれらの秘密がバレてしまった。結果的に先代にとっては、普段の表情の乏しさによって伝わらない内心と、誰にも明かせなかった現実世界の秘密を共有できる相手を得ることになり、二人は良き友人となったのだ。


と、ここまでならイイハナシダナーで終わったのだが…


紫「全部古明地さとりって奴の仕業なんだ」

そんな二人の間柄を見た八雲紫は、それまで先代と一番長く過ごして来た自分にさえ見せたことのない気安さを感じて「この泥棒猫」と激しい嫉妬を覚えてしまう。

また先代が原作知識から永遠亭を訪れた際に、八意永琳の「どこで永遠亭の存在を知った?」という問い詰めに対し、返答に困った先代は唯一口裏を合わせることの出来る相手であることから「さとりから聞いた」と誤魔化してしまった。


これらの結果、二人からはとてつもない警戒を招き「先代巫女をたらし込んで操っている危険人物」「何か企んでいるに違いない」等とあらぬ疑いを掛けられてしまった。

ハンター紫


そして受難は続くよ何処までも

第一部

更にはペットの火焔猫燐からも、永遠亭の件で先代を叱りつけている様を見られて「何時も優しい姿は嘘で、本当は冷酷非情な人物なのでは?」と恐れられる。

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さとりと星熊勇儀が先代の快気祝いパーティーに博麗神社を訪れた際は、唯でさえ好意的な人物が殆ど居ないのに、乾杯の音頭を牽制と嫌がらせを兼ねてやらされる(しかも先代のお願いで烈海王の真似をやけっぱちで)という、一般人なら二度と飲み会など参加したくなくなる様な事をさせられ、「予想を遥かに超える行動をする策謀家」という印象を紫&永琳に与えてしまう。

比較的静かなアリス・マーガトロイドにも、うっかり神綺の事を話してスッゴい興味を持たれてしまった。

今回のギャグ回


挙句の果てにタイミング悪い事に、伊吹萃香率いる鬼の大軍団が地上に侵攻するという事態に!これもまた紫&永琳らには、さとりの罠か?と思われる。しかも鬼軍団の内、博麗神社に攻めてきた面子は、「さとりが気に入らないからぶっ殺す」という目的で行動しており、これらは勇儀とアリスに阻止されたものの、それを見た萃香は「なかなか面白そうな奴じゃあないか」と興味津々である。


アリスの活躍で、目立たない内に勇儀と神社から脱出するも、途中で廃人同然の魂魄妖夢を見かけ、「よせばいいのに」放って置けず拾っていく事になった。

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絶対に面倒事になると確信したさとりは、自分から紫に連絡、妖夢を引き取りに来てもらったのだが、彼女は帰宅拒否。仕方なしに預かることになったが、今度は幽々子にも危機感を持たれる。

西行寺幽々子の動揺東方先代録新作 「萃夢先代録」 より。


紫に真意を問い詰められ、心身ともに疲弊しきったさとりは、ある行動に出る。

全ては「平穏」のため

先代の記憶により読み取った物語あの殺人鬼に肖ったのだ。

古明地さとりは静かに暮らしたい

色々な誤解の果てに疲れきったさとりにしてみれば、の目的である「穏やかで平穏な植物のような人生」は、非常に魅力的且つ共感できる思考だったのだが、凄みがあり過ぎて「覚悟」まで紫に伝わってしまった。「自らと対等の脅威認定」の瞬間である。どうしてこうなった


第二部

祝!第二部スタート

第一部での散々な誤解を緩和するべく、博麗神社の女子回に参加することになったさとりんだが、突如神社を襲った衝撃で博麗大結界に綻びが生じ、先代と共に結界の外の現実世界に飛ばされてしまった(天子はなんということをしてくれたのでしょう)。一方その頃地霊殿では、さとりが想起した原作のイラストを見たお燐が更なる勘違い、もうふんだり蹴ったりである。


お金も無い、戸籍も無い、住居も無い、能力も射程距離3メートルと大幅に弱体化……現代日本でこの状況は詰みである

二人ぼっち

案の定、外界を探索中に二人してやたら目立つので写メを取られるし、幻想郷には無い機械的な騒音に悩まされ、能力減退したとは言え人も多いので心の声も煩いとグロッキー状態で、赤信号に気づかずに大型トラックに轢かれかける。間一髪先代の救助が間に合ったものの、素手でトラックを止め、片手に幼女を抱えてビルを飛び回るという、特撮ヒーローばりに目立ってしまうことに。

先代録「能力(物理)発動!」


途方に暮れる二人の前に現れた謎の女性を(邪悪な顔で)脳内サーチした所、色々な意味で悪名高き霍青娥であった。

東方先代録新作 「邪」 より

互いに情報交換を行う中で、幻想郷帰還を目的とする二人と幻想入りを望む青娥とで利害が一致し、しばらく衣食住の面倒を診てもらえる事になり、当面の生活は確保できたと思いきや…


さとりの命はあと3日程しか持たない事が明らかになった!

東方先代録新作 「幻想入り」 より

唯でさえ現代は「幻想を否定する世界」となっており、純粋な妖怪であるさとりの体には多大な負荷が掛かっていた。このままでは存在する為のエネルギーを使い果たして消滅するのも時間の問題らしい。



命の危機の事は先代には隠しつつ、先代の原作知識を利用して守矢一家の幻想入りに便乗するべく諏訪に向かう一行。手分けして守矢一家を探索中のさとりは、同級生からのイジメを受けている東風谷早苗を発見、イジメを行っていた学生たちに一生もののトラウマになりかねないイメージを叩き込み早苗を救助する。

カクゴシロ・・・


初めて神奈子諏訪子以外の幻想の存在に巡りあった早苗は、大興奮好感度MAXでさとりを実家に招き入れる(後々面倒フラグになりそうな予感)。

東風谷早苗の憂鬱東方先代録新作より「守矢」

早苗母を小学生のフリをしてやり込め(外界では幻想の存在にはフィルターが掛かるのかさとりの外見も人間の小学生そのモノなのだ)、遂に早苗との交渉に入るが、先代の知識とは違い、早苗と神奈子達との中は疎遠となっていった(先代の知識が原作やら二次創作やらファンのイメージがごっちゃになっていた為と推測)。


幸い先代と青娥の方の交渉で幻想入り便乗はなんとか目処がつき、翌日に先代らと神社を目指す最中に早苗と再会し、三人で(暗黒面に誘う様にも見える)悩み相談室を開いた直後、遂にさとりの体には限界が…

東方先代録新作より 「開始」


急ぎ幻想郷に戻らねばならなくなったが、土壇場でいじけた神奈子が暴走して町を破壊しに、それを追って諏訪子も離脱してしまう。断腸の思いで二人を切り捨て、早苗の力による転移を決めた先代だったが、そこをさとりは止める。


「……でも、貴女がこれまで頑張ってきたのは知ってますからね。手助けしたくなりました」

さとりは少し恥ずかしそうに笑って、

「友達ですからね」

(本文より抜粋)


死を賭して先代を送り出したさとりだが、苦戦する先代を救うべく陰陽玉で通信を送り、先代の更なる力を引き出すことに成功するも、遂に力尽きてしまう。


何とかギリギリで大惨事八坂大戦は終結し一行は幻想郷へと転移した。術式に微妙にズレが生じたのか、幻想入りした場所は皆バラバラで皆の姿は見えない。さとりを必死に探す先代の前に現れたのは、湖に浮かぶさとりの姿。必死に呼びかける先代だがさとりは答えない。


既に彼女の命は尽きていたのであった…

東方先代録 其の五十一「奇跡」より


悲しむチルノの傍らで、必死に堪える先代であったが、射命丸文の発破で生まれて始めて人前で慟哭する。

「ぁ……嗚呼ああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛――ッ!!!」

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だがその時

目覚ましにしても、酷すぎね。なんて声出すんですか。本当に、もう

出来心だったんです


奇跡はおきた

面倒フラグはタップリ残して…

先代録51話「奇跡」より、妖夢。センシティブな作品



辛くも命を繋いださとりだったが、その体に蓄積したダメージは大きく要介護状態に陥った。

そんな彼女を見た燐、空、そして先代までもが「何があってもさとりを守る」とヤンデレ気味に決意を固めてしまう。

さとりをお護りし隊

一方その頃、先代へのリベンジに燃え空を誑かす神奈子。「世界の真実」に最も近い位置にいるさとりと接触するべくアリスと幽香までもが動き出したのであった。

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つまりどういうことだってばよ!

もう何をやってもやらなくても「おのれ古明地さとり!ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」状態である(「主に紫が」が付くが)

さとりサァーン

9割方の原因は先代巫女の仕業(根本的な原因はだいたいパイマンさんのせい)なのだが、被害を受けるのはさとりんである。

私が勘違いされるのはどう考えても先代が悪い!

更にパイマン氏直々に「もっと受難に陥るよう頑張ります宣言」が発令された。先代録のファンの皆様のコメントも何かにつけて「古明地さとりの仕業なんだ!」である。

そんなさとりだが、本編に先駆け個別エンドも描かれ、人気投票の結果も主人公である先代を抑えて堂々の一位であり、読者に愛されているのが救いかもしれない。


投票コメントの一例

  • さとりんかわいい
  • こんなにもさとりんが輝いてる小説を、私は他に知らない
  • さとりんは不憫かわいい!!
  • 人気投票の結果も全て古明地さとりってやつの仕業なんだ
  • 受難を!一心不乱の大受難を!

………愛されてる…よね?

人気投票結果お知らせ先代録<人気投票>



さとりんの受難はまだ終わらない…マジで過労でこうなっても違和感ゼロだったのが、本当に一回死亡してしまったのである。

古明地さとり、此処に眠る。


受難回避法

遂に受難を回避する方法が三十三話の前書きにて明かされた。


パイマン「当人の出番を減らし、味方キャラを増やすこと」

つまり、さとりが誰にも出会わず、且つ別な人間が壁になって紫達の注意を引き付ければ問題ないということである。


さとりん「唯の問題の先送りじゃないですかあああ!!」

(※注)結局ぜんっぜん回避されてません


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