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吉良吉影

きらよしかげ

吉良吉影とは荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない」に登場するキャラクターである。
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「私は人を殺さずにはいられないというサガを背負っているが、幸福に生きてみせるぞ!!」

吉良吉影は静かに暮したい。
そんな彼に関して描かれた作品に付けられるタグである。

概要

杜王町に住む33歳のサラリーマン。
周囲からの評判は悪くないが、どことなく影の薄い男。

しかしてその実態は、人を殺さずにはいられない殺人鬼であり、手の美しい女性ばかりを狙って15年間に渡り、多くの殺人を繰り返してきた。無論、必要とあれば男性を手にかける事も厭わない。

スタンド使いでもあり、自らの犯行の証拠は能力で隠滅してきたが、ふとしたことからその存在が東方仗助たちに知られてしまい、自らの平穏な生活を守るために隠蔽に奔走することになる。

第4部のラスボスであり、ストーリー後半は彼の『逃亡生活』が話の主軸となる。

性格

平穏で波の無い、幸せな「植物の心のような生活」に何よりも執着する男。
あまり目立とうとせず、これと言った特技は無いものの大体の事をそつなくこなし、可もなく不可もない、ごくごく普通のサラリーマンとして暮らしている。
実家に飾ってある学生時代の表彰状はほとんどが3位。これは1位になって目立つことを避ける為に、意識的に手抜きして3位ばかりを取ってきたからである。本気を出せばどんなことでも1位を取れる優秀な頭脳と技量を持っていながら、「1位になって目立てば敵が出来てしまい、心の平穏が失われる」と考える彼は、昔からこうやって「平凡な人間」を装い続けてきたのだった。
よって、決して敵を作らず、心の平穏を追い求める生活を送ってはいてもそれは「平和主義」による物ではなく、本人曰く「戦ったとしても誰にも負けない」という強烈な内心に秘めたる自信から来るもの。

その一方で、女性の手に異常なまでのフェティシズムを持っている。 そのフェチっぷりたるや、初めてモナリザを鑑賞した時、その手の美しさに「勃起した(本人談)」ほど。
荻原朔太郎の詩集『青猫』に「その手は菓子である」という詩があり、女性の手を食べてしまいたいという願望が語られているが、あるいはそれを元にした性癖かもしれない。

このフェティシズムが最悪のレベルにまで高まった結果、吉良は好みの手を持つ女性を次々に殺害する連続殺人犯という、平穏で幸せな生活とは程遠い裏の顔を持ってしまう。
あくまで「女性の手」に対する執着であり「女性そのもの」には興味が無いため、手だけを遺し他の部分はキラー・クイーンを用いて爆破、消滅させている。その手の元の持ち主がどんな人間だったかなどは関係無く、どんな最低な性格であろうが手が気に入ったらターゲットに定める。どんな名前だったかということも殆んど気にしていない(名前を訪ねた際、呼び掛ける事はあった)。

狙いをつけた女性をいたぶるように会話するシーンはあったが、あくまで自分の話したいことのみで話し、「質問に質問で返すな」等、相手が勝手に発言することは許さなかった。
切り取った手は常に持ち運び、話しかけたり指輪や鞄を買い与えたり、舐めたりしゃぶったりして遊ぶ。大便したお尻を拭いてもらうと幸せな気持ちになるらしい。
そして、手の腐敗が進んだら「手を切る」と上手く比喩してあっさり廃棄し、次のターゲットを探す。と言うか、次の獲物が見つかった時点で「綺麗にお別れしようね」と鞄の中で焼失させている。

手を切り取った死体は、最初の1人を除いて全てスタンド能力で跡形も無く爆破しているため、証拠が一切残っておらず彼の悪行は表ざたになっていない。

しかし、身分を隠してある既婚者になりすました際に、妻となる女性の身を一瞬案じるという一面もあった。

その他の変わった趣味として、切った自分の爪を集めている。爪の伸びで体調を占っているらしく、「月30cm以上伸びたら絶好調」らしい。 爪の伸びる速さが異常に早く、彼の父親が爪で息子を見分けられるほど。

また、他人の居る所では決して見せないが、静かな生活に執着する余り、かなりの神経質でもある。 あと一歩で殺せる状態である相手の靴下が裏返しになっているのを見て、「落ち着かん」とわざわざそれを脱がせて履き直させるほど。

「決まり事」に異常に執着したり、「自分のルール」に反していることが気になって仕方ないという特徴はサイコパスによく見られるものである。

経歴と殺人歴

1966年1月30日杜王町生まれ。D学院文学部卒業後、カメユーデパートに入社。
父・吉廣は12年前にガンで死亡、母親もその後亡くなり、一人暮らししている。

これが表の経歴。裏の経歴である殺人歴は、1983年8月13日にスタートした。

最初の犯行は杉本鈴美の一家殺害。鈴美と両親、愛犬のアーノルドに至るまで皆殺しにしており、世間を騒がせ新聞にも大きく取り上げられたが、有力な証拠がなく事件は迷宮入りした。
この頃はまだ吉良はスタンド使いではなく、凶器はナイフを使ったようで、鈴美の背中には幽霊となった今でも、その時の無残な傷跡が残っている。

その後、時期ときっかけは不明だが、吉廣がエジプトでエンヤ婆から入手した「弓と矢」によってスタンド能力に目覚め、キラークイーンを使って証拠を残さない殺人を重ねてゆく。
最終決戦時、救急隊員の女性に「今まで48人の手のきれいな女性を殺した」と告白しているが、それはあくまで女性だけの数字。作中では殺人の手掛かりにつながる重ちーや「靴のムカデ屋」の主人を口封じで殺害した他、殺す必要性の薄そうな「美那子の彼氏」「梨央ちゃんの隣人の男」なども苛立ち紛れに消している描写もあり、女性以外の「邪魔者」を含めれば被害者の人数は優に3桁を越えていると推測される。

杜王町の少年少女の行方不明者は全国平均の8倍であり、鈴美によればそれは全部ではないにしろ、多くに吉良が関わっているのだという。死体が発見されなければ殺人事件は成立せず、関係者は空しく「失踪者」を探し続けるしかない。こうして吉良は15年以上に渡り、自分の心の平穏や安眠と引き換えに、杜王町から数多の命と平和な生活を奪い続けていたのだった。

容姿

Pixiv等で「吉良吉影」を検索すると3パターンの顔の男が検索結果に出てくる。
「本来の」吉良吉影は金髪金目で描かれているもの。会社の同僚によれば「エリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため、女子社員にはもてる」との事。海外のファンから外見上のモデルはデヴィッド・ボウイではないかと指摘されている。

吉良吉影


そしてストーリー中盤で、年齢・体格の近かった「川尻浩作」の顔を奪ってなり代わる。黒髪で黒目がちの、やや地味な顔つき。

浩作さん


さらに終盤で「バイツァ・ダスト」の発現により、無敵になった事を自覚した時に気分が高揚したのか、髪形をオールバックに変えている。

アナザーワン バイツァ・ダスト

Hey, I'm gonna get you too



服装に関してはお洒落で、承太郎曰く「スカした高級ブランド」のジャケットを着ており、好きなファッションはジャンフランコ・フェレ。
また、キラー・クイーンの頭蓋骨のようなものをデザインした奇抜な柄のネクタイを愛用している。エステ「シンデレラ」で川尻浩作になり代わった際に捨てているが、後に同じものを再度着用している事からして、杜王町で普通に販売されているブランドなのかもしれない。
このネクタイは実際に製品化された事がある。

腕時計は原作とアニメ版とでやや形が異なり、アニメ版ではキラークイーンに備わる戦車の形状をした能力「シアーハートアタック」に合わせてか、高級ファッションブランド・カルティエの「タンク」のような腕時計をしている。

一人称は基本的に『私』だが、彼女(手首)やしのぶと対話する際は『僕』、デッドマンズQにて女坊主と対話する際のみ『オレ』と語っていた。

スタンド キラークイーン

anotherone bites the dust


詳細は「キラークイーン」の項目を参照。

担当声優

小山力也 (ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン)
森川智之 (TVアニメ版)……森川氏は前者のゲーム2作ではディアボロを演じていた。

デッドマンズQにおける吉良吉影

4部ラストで死亡したため、亡霊として登場。
自分の名前以外の記憶は、4部の時のものも含めて全て失っている。

ある尼僧の指示を受け、亡霊として各地を回って“任務”を遂行している。
その行動範囲は非常に広く、駅舎の柱の中に自分しか使えない現金を隠しておき、新幹線で優雅な旅をするなどしている。

亡霊として現世にしがみついているのは、「天国や地獄とやらが本当にあるのかなんてわからない」「仮にあったとして自分は恐らく天国にはいけないという確信がある」から。
任務を与えている尼僧は、吉良がそうして現世に留まっていることに対してはどうも否定的である様子。

小さな家を手に入れて、誰にも邪魔されない部屋で音楽を聞くことを望んでいるが、亡霊ゆえにその願いはかなわないまま、彼はずっと、任務だけをこなし続けている。

容姿

デッドマンズQ


第4部とは異なり、碧色の地に赤や黄色の派手な模様が入った奇妙なスーツを着ている。

デッドマンズQでの『亡霊』の性質

姿は普通の人間には見えないが動物や限られた人間になら見える場合もある。
無機物に対してはすり抜ける事も触れて動かす事もどちらも可能。
声もその気ならば空気を震わせる本物の音として上げる事が可能で、インターホンや電話なども利用できる。

物体を動かす事はできるが、人の目についてしまうためかそれを持ち運ぶ事にはだいぶ不自由をしているらしい。「本屋で雑誌からページを破りとって数百メートル持ち歩く」「駅舎に隠しておいた一万円札を取り出し電車の切符を買う」といった程度はしているが、仕事に要るものであっても常時何か携帯するという事はしていない。

生物に対しては、自分の方から意図して触る分にはいいが、向こうから接触されると少しぶつかった程度ですら簡単に手足が千切れてしまうほどのダメージを追う。千切れても回収さえできれば簡単にくっつけられるようだが、回収し損ねるとそれっきり失ってしまう事になるらしい。
幽霊が見えない普通人にたまたまぶつかられたり、幽霊が見える動物に襲われたりするのは彼らにとって非常に危険で、亡霊の中には人間にぶつかられるのを恐れて物陰や木の上などを居場所にしている者もいる。
吉良が家を求める動機の一部に「ああなりたくない」という気持ちがある。

家や部屋など先に誰か他人が占有している空間には、その「誰か」が生きた人間でも幽霊でも侵入できず、入るにはその占有者の魂の許可を得る事が必要。

第8部ジョジョリオンにおける吉良吉影

詳細⇒吉良吉影(ジョジョリオン)

第8部に同姓同名同スタンドの人物が登場しているせいか、ファンの間では区別のため4部吉良と呼ぶことが多い。

関連イラスト

Kira Yoshikage
吉良吉影


吉良



関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ
爆弾 無限ループ キラークイーン

4部 ダイヤモンドは砕けない
東方仗助
川尻早人 川尻しのぶ

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