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概要

デジタル方式の無線局を用いて行うテレビ放送である地上デジタル放送。その略称。

世界では1998年9月にイギリスBBC)で初めて本放送が開始された。


日本においては2003年12月1日に三大都市圏(東京名古屋大阪)においてNHK他3局が開始。その後も各所で工事が進められ計画では2011年7月24日までに1953年のテレビ本放送開始以来のアナログ方式テレビ放送は終了する予定となっていた。が、2011年3月11日に東日本大震災が発生、この影響により特に被害の大きかった東北3県(岩手県宮城県福島県)においては放送網の復旧を優先するため地デジへの転換を最大で1年程度延期する処置がなされた。2012年3月31日岩手、宮城、福島の3県での地上アナログ放送を終了し、地上デジタル放送への切り替えを完了。日本におけるアナログテレビ放送はその役割を終えた。

ちなみに4K放送8K放送対応はBSデジタル放送とCSデジタル放送を参照。


方式

デジタルテレビ放送は以下の様な種類がある

  • DVB方式
    • デジタルブロードキャスティング方式の略称で主にヨーロッパで採用されている方式。日本ではスカパー!が採用している。
  • ATSC
    • アメリカで開発された方式。北米、中米地域や韓国で採用されている。省電力で広いエリアをカバーできるがマルチパス障害に弱く、また移動体受信にも向かない。DVB・ISDBでは可能な同一周波数ネットワークは不可能で、昔のアナログテレビと同様に中継局ごとにチャンネルを変えていく必要がある。
  • ISDB
    • 日本で開発された方式。DVBをさらに進めた構造で、時間軸でも折りたたんでいる。同じデジタル変調方式であればより多くの情報が送れるが、そのかわりデジタル遅れは主要3方式の中で一番長い。原型のままの規格は日本でのみ採用されていて、派生方式のSBTVD-T(ISDB-TB)が南米諸国やフィリピンで使われている。両者の違いは圧縮技術がMPEG-2止まりか、より高圧縮可能なH.264まで進めたかであり、元々は日本国内向けも今のSBTVD-T相当のH.264の利用を企図したが、規格制定当時はまだ特許使用料が高額であったためこのようになってしまった。4k・8k放送で一段飛ばしてH.265を使用したのは更に量が増える情報を送るため。

特徴

  • 高画質・高音質。役者の肌荒れまでよく映るとさえ言われる。
  • コピーガードにより録画の保存が面倒。こちらについて詳しくは→コピープロテクトを参照のこと。ちなみにGガイドの運営は米国のTiVoと合併に関わったIPGが運営している。
  • 受信障害に強い。しかしその一方で電波を少ししか拾えないと全く視聴できない。閾(しきい)値は本来の信号強度の1/3程度である。デジタル方式の変調がノイズに強いとされ、同一放送範囲のアナログ局(UHF)の1/10の出力で基本的には足りるとされてきた。しかし実際には東京タワー(→東京スカイツリー)のように元のアナログ局がVHFだったため実質減力になっている場合や(本来UHFアナログなら150kW、デジタルで15kWのはずが10kW)、他の地域の局との混信や地形上の理由から計算通りとは必ずしもならないためこのような事が起きる。遠距離受信マニア、系列が少なく他県の局を見ている人にとっては大きな問題となった。
  • 録画予約が簡単確実に。電子番組表の更新頻度はアナログ放送で録画予約に使われていたGガイドなどよりも更新頻度が高く、留守中や就寝中に予約番組の時間変更があっても確実に追随してくれる。特に阪神タイガース戦を試合終了まで無限延長するサンテレビを見ている人はこの機能で助かっているのでは?
  • 前述の野球をはじめとするスポーツ中継が延長オプションに突入しても別チャンネルで放送して、通常番組を放送する事が可能。地方局の貴重な収入源である通販番組を相当長時間放送しても総務省に目をつけられないという荒業を編み出してしまった放送局も出現した。
  • データ放送でいつでも天気予報やニュースをチェック可能。
  • 中継局を減らすことで効率的な運営が可能に。だが一部では中継局を減らすどころかアナログ時代と大差ないという結果に。
  • ワンセグ(フルセグ)放送が視聴可能。

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テレビ デジタル 地上波  地上デジタル放送 BSデジタル放送 CSデジタル放送 アナログ放送 Gコード Gガイド

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