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地球の走り方

ちきゅうのはしりかた

「地球の走り方 世界ラリー応援宣言」とはテレビ朝日が2017年から2018年にかけて放送したWRC(世界ラリー選手権)を応援する番組である。
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概要

2017年、トヨタWRC復帰で9年ぶりに地上波ラリー番組が復活。メインMCにアンジャッシュを添え、芸人がラリー会場で体当たり現地リポートを行うなどラリーの魅力を存分に視聴者にお伝えするバラエティ番組である。ラリーハイライトは番組後半に行う。


出演者

アンジャッシュ

すれ違いコントが人気の芸人。渡部はメインMC、児島は「コジナビ」というカーナビを模したCGキャラクターでラリーの情報をお伝えする。児島は2017年スペインを観戦している。


桂田アマンダ純

自称ラリー女。父親は元STI社長の桂田勝。もう一人のMCで、解説者のポジション。


ブリリアン

現地リポートを行う2017年当時の人気芸人。ドライバー(主にヤリ=マティ・ラトバラ)にインタビューを頻繁に行うため、彼らから顔を覚えられている。また、WRC公式映像によく映り込んでいた。


番組の内容

番組はラリーを知らない人をラリーファンにするため、つまり新規ファンを取り入れる番組に過ぎず、モータースポーツ競技のハイライト番組かと思いきや、バラエティ番組だったこともあり、古来のラリーファンからは大不評であった。


現地リポート

現地リポートと題してはいるものの、ラリードライバー等へのインタビューを行うといった事はあまり行わず、ラリーと全く関係ないインスタグラムのいいね対決・ゲーム・現地ファン盛り上げ対決といったどうでもいい内容ばかりであった。


また、ある回の現地リポート最中にブリリアンのコウジが全裸で湖に飛び込むシーンが放送。ラリーファンからは「なぜラリーを応援する番組で芸人の全裸を見なくてはいけないのか、全裸で湖に飛び込むことがラリーの魅力なのか」とクレームがつけられることとなった。ちなみにラリーファンでなくても、この現地リポートはつまらないという声が上がっている。


また、2018年ラリーフランス回ではレイザーラモンRGがトミ・マキネンに扮し、1997年にフランスにて起こったクラッシュを紹介した。ちなみに某番組のパロディーを無許可で行っていたらしく、ナレーションがコーナー終盤に謝罪した。


ラリーハイライト

この現地リポートに耐えかねた後、ようやくラリーハイライトとなるが、簡単に言うと優勝争いとトヨタのドライバーの結果しか報道しないため、ハイライトで触れられるドライバーは毎回決まっている。オジェ、ヌービル、タナク、ミーク、ラトバラ、ラッピ、ハンニネン(2017年まで)以外のドライバーは出演することはまれ。つまり、優勝争いしない限り番組にて紹介してもらえないのである。一応、2017-18年の間にWRCのトップカテゴリで走っていたドライバーの7割は番組で紹介されたものの、一部ドライバーは紹介してもらえなかった。また、新規に解りやすくするためかラリードライバーに異名がついている。しかしその異名もラリーファンからしてみたら首をかしげるような内容ばかりである。


その他、過去に放送されていたラリー番組では一切行わなかったラリードライバーへのボイスオーバーを採用。また、一部ドライバーは勝手なキャラ付けがされており、ミークは英国紳士、オストベルグはやんちゃなにーちゃんの喋り方になっていた。


前述のとおり、優勝争いが重点的になるため、優勝争いにからまないドライバーたちの争いやクラッシュシーンは全面カット。2018ラリートルコではブリーンのマシンが炎上するハプニングがあったものの、OPのワンシーンに採用されたのみ。

また、ヒュンダイチームの扱いが酷く、毎回韓国呼ばわりされたり、ヌービル以外のドライバーは番組中で異名がつけられなかったりと散々であった。特に優勝争いをしたミケルセンとソルドは2年間で名前すら呼ばれていない。

当然WRC2クラスの結果はない。ただし、2018年スウェーデンで勝田貴元が優勝した時のみ軽く触れられた程度。


異名一覧

セバスチャン・オジェ:絶対王者

ティエリー・ヌービル:メガネのクールガイ

オット・タナク(オット・タナック):池ポチャからの復活→池ポチャからの初優勝→トヨタに新加入→ラリー侍

ヤリ=マティ・ラトバラ:無冠のエリート→トヨタの頼れる先輩

エサペッカ・ラッピ:26歳の新生→トヨタの新生

クリス・ミーク:爆走ジェントルマン

マッズ・オストベルグ:コリンズクレストのお祭り男→お祭り男

ユホ・ハンニネン:遅咲きのラリー職人

エルフィン・エバンス:日陰のラリー王子

クレイグ・ブリーン:喜怒哀楽男

セバスチャン・ローブ:ラリー怪獣


不適切表現

2017年ラリードイツ

ドイツのハイライトの冒頭で「ドイツは田舎を走る退屈なラリー」と紹介し、編集スタッフがつまらない展開に頭を抱えたり失神するシーンを放送、さらに優勝したタナクに対しリアクションが薄いとバカにした上に最後は「渡部さんすみません」とつまらないラリーを見せてしまったことをナレーションが渡部に謝罪した。


これに対してラリーファンは番組がドイツを侮辱していると激怒。つまらなくても面白くするのが編集スタッフの役目であるのにもかかわらず、全編通してつまらないの連呼。見所も多く存在し、フォルクスワーゲン撤退によりシートを失っていたミケルセンがシトロエンからスポット参戦し2位、トヨタのハンニネンが4位に入ったが、番組は最後まで無視であった。これを逆の立場で考えるとドイツのラリー番組が「日本は田舎を走る退屈なラリー」と紹介しているようなものだと批判されることとなった。


ちなみに、17年のラリードイツは16年と比べてコースが大幅に変更し、田舎の直線がメインとなったため、ドライバーから不評の声が上がっていた。直線ばかりになると、ドライバーの腕ではなくマシンの性能で勝負が決するからである。さらに、シトロエンのクレイグ・ブリーンは、大会前にパレードランが行われ6000台の車が走行したあとにラリードイツが開催された事も批判。コースが荒れ模様になるからである。これを踏まえた上で「16年のコースは素晴らしかったが、17年の田舎を走るこのコースは退屈だ」とコメントしている。

恐らく、番組はこのコメントの解釈を間違えて上記のような侮辱的演出を行ったとされている。ラリーがつまらないと言ったのは、競技者であるため、批判の余地はない。実際は多くの観客を動員した面白いラリーであったことは言うまでもない。


2018年ラリーフランス

トヨタと表彰台争いをしていたシトロエンのミークはやらかしが多いドライバーだと番組で紹介すると、出演者がミークに対し「やからせ!やからせ!」とコール。そしてミークが崖から横転すると、トヨタの表彰台が有利になったからか出演者が大喜び。渡部は「ありがとう!」とクラッシュを歓迎するような内容を放送した。これに対して当番組を視聴していたJ sportsのラリー番組MCの栗田佳織がtwitterで「MCがクラッシュを大喜びして悲しい気持ちになった」とツイート。いいねが1000件を越え、ラリーファンから大バッシングを食らうこととなった。特に渡部はMC失格どころか人間失格とも言われた他、ラリー以外のモータースポーツファンにも番組の悪事が知れ渡り、もう二度と見ないという視聴者が多く現れることとなった。なお、渡部が2020年に不祥事を起こした際にこのシーンがフラッシュバックするモータースポーツファンが続出したのは言うまでもない。


その他

2017年のラリーポルトガルでは、ブリリアンがサービスパークのメディアパスがないと入れない場所で、ラリーカーを全力疾走して追いかける迷惑行為をWRCのtwitterに晒され、世界中のラリーファンから批判された。もし、接触事故を起こしたらドライバーがペナルティを受ける可能性があるからである。


2017年のラリーイタリア回のハイライトで、クリス・ミークがクラッシュ。クラッシュ後のコメントで「私の責任だ」と発言すると、スタジオの渡部が「マジメに走ってないだろ」と発言。スタジオが爆笑に包まれる。


2018年のラリーフィンランド回の現地リポートで、トヨタの社長の豊田章男が出演。ブリリアンが2つ質問を行った際に、渡部がブリリアンに「社長の総年収聞き出せ!」と失礼な発言を行う。


その後

2018年最後の放送で番組は来年もまたやるかのような演出をしておきながら、桂田のブログと公式サイトにて番組の終了が発表された。が、2019年2月に「世界ラリー応援宣言2019」という5分番組がスタート。MCもレイザーラモンRGに変更し、地球の走り方の出演者は全員降板となる。しかし、3月末で番組終了。これと入れ替わる形で4戦目以降はBS日テレが1時間枠でラリーハイライトを放送開始した。

同年8月、3月に終了した世界ラリー応援宣言2019が毎週土曜日の夕方に5分番組として放送を再開したものの、9月末にて終了。

だが2020年4月、同年11月に愛知県内と岐阜県内で開催される予定のラリージャパンを見越し、「ラリージャパン応援宣言」なるミニ番組の放送を開始している。SKE48からフリーアナウンサーに転職した柴田阿弥が進行役を務める。が、同年7月よりEXITが加入。再び芸人が番組を進行することとなった。


余談

WRCではなく世界ラリーという表現を用いている。理由はテレビ朝日特有の世界●●に合わせた、他のWRCというワードとの混合を避けるためとも言われているが、BS日テレではWRCという表現を用いている。ラリーファンからは不評。ちなみに過去に放送していた番組や特集で世界ラリーという単語が使われた例はほとんどない。ちなみに、メ~テレの朝の情報番組のラリー特集や2020年にNHKで勝田貴元ドキュメント番組では「世界ラリー」というワードは用いられたものの、ナレーションは「WRC」を用いていた。


そもそもこんな番組いつやってたんだ?というラリーファンも多く存在した。実はテレビ朝日以外では(ほんの一時期ではあるが)名古屋テレビでしか放送されなかった。関東地方と東海3県以外で視聴するにはTVer、Gyao!での無料配信を見るしかなかった。つまり配信向けに作られた番組と言っても過言ではない。

なお、“後継番組”の「ラリージャパン応援宣言」も、テレビではテレビ朝日と名古屋テレビでしか放送されていない。


関連タグ

WRC アンジャッシュ


外部リンク

地球の走り方 世界ラリー応援宣言 - Wikipedia

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