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夏井いつき

なついいつき

夏井いつきとは、愛媛県内海村(現在の愛南町)生まれの俳人・エッセイストである。
目次 [非表示]

概要

1957年(昭和32年)5月13日生まれ。愛媛県南宇和郡内海村(現在の愛南町)の出身、現在は松山市に在住。


本名は加根伊月(旧姓:家藤)、教師時代に教員仲間である男性と結婚し2児をもうけたが、舅(夫の父親)の他界や姑と実母の介護を余儀なくされ教員を辞職し、自身も介護で疲弊したことから、子供を引き取ることを条件に止む無く離婚にいたる。なお俳号になっている「夏井」は前夫の名字でもある。


離婚後は俳人としての道を全うするため、あえて教師には復職せず話術を磨き、家庭でトラブルを抱えた子供を自宅に無償で住まわせたりもしていた。


現在の夫は博報堂の元CMプロデューサーで、かねてから俳句が趣味だったこともあり、それが機となり夏井と交際を始め、2006年に再婚した。


俳人としての活動

 元々は国語科教諭であったが、1988年(昭和63年)には、教職を辞して俳人に転身する。黒田杏子に師事しつつ自宅のある松山を拠点に、俳句へ本格的に取り組み始める。

 1997年平成9年)には、俳句集団「いつき組」を作りその「組長」へ就任。全国の小中学高校生を対象としたカリキュラムの一環として「句会ライブ」という俳句教室も開催。


テレビラジオへの出演

 1991年(平成3年)4月、NHKBS2にて俳句番組「BS俳句王国」がまずは愛媛県域放送としてスタート。当時は『月刊俳句王国』という番組名で、月一の生放送。その第一回の現場へ「若手の色物枠」として出演する(出典「100年俳句計画」2014年7月号)。ちなみにもう一人の若手枠は、2018年現在愛媛現代俳句協会会長である、松本勇二氏(現代俳句協会ページ)であった。この俳句王国、そして後継番組「俳句王国がゆく」にも出演を続けていた(同番組は2021年2月に終了)。

 そして2001年7月からは、南海放送ラジオでも俳句番組「夏井いつきの一句一遊」を開始、現在まで放送は続いている。ちなみにこの一句一遊と、選者を担当している松山市の俳句投稿サイト「俳句ポスト」に寄せられる投句数は、極めて膨大なものになっている。


プレバト!!で一気に有名に

 2013年平成25年)からは、『プレバト!!』(毎日放送制作・TBS系列全国ネット番組)内の企画「才能査定ランキング」で、俳句部門の査定を担当。事前に提示した1枚の写真を基に著名人のゲストが作成した俳句を、容赦なく評価・添削する姿が人気を博し始める。

それまでもNHKの俳句番組には出演していたものの、どうしても視聴者層が元々俳句に興味のある人に限定されていたこともあり、一般層まで有名な人というわけではなかった(南海放送ラジオ「一句一遊」の流れていた愛媛県は例外)。

が、この番組がきっかけで夏井いつきの名は一気にブレイク、ついには2018年7月、第44回放送文化基金賞を放送文化・個人部門にて受賞(放送文化基金公式サイト)。評価された業績として「『プレバト!!』にレギュラー出演し、全国的な俳句ブームを牽引」と放送文化基金公式サイトに表示されている。

そして2020年に入ると、なんと自らのyoutubeチャンネルを持つに至る。リンクはこちら。なおyoutubeチャンネルで相方を務めている家藤正人は夏井の長男である。


ちなみに『プレバト!!』ではよく和服を着ているが、他の番組ではほとんどが洋服である。夏井曰く「和服はいわゆるコスプレみたいなもので、普段は洋服しか着ない」とのことである。


2021年3月4日付のNHKニュースサイトによると、2020年度のNHK放送文化賞受賞者の一人に選ばれた(放送文化賞サイト)。授賞式の様子は3月19日にNHKニュースでも放送され、「今や世界中にいつき組の仲間がいて、日々俳句の種まきをしてくれている。この受賞はその皆さんに対するご褒美だと思うことにした」とのコメントが放送された。

なお、俳人での同賞の受賞者は中村汀女金子兜太稲畑汀子に次いで4人目となる。


誤解されている「いつき組」

実は結社ではない

夏井いつき氏自身の言葉として、「俳句集団『いつき組』組長を名乗り始めて二十数年。「『いつき組』は俳句結社ではなく、俳句集団という広場なんだよ」と語り続けてきました」(出典・公式ブログ2018年1月4日記事)と語られている。

そして同じようなことは2009年の記事にも書かれており、いつき組発足10年以上を経てもこの種の誤解が根強いことを示している。

果ては、夏井氏の所属会社たる夏井&カンパニーのHP内、いつき組の説明にまで、「俳句集団いつき組」は組織ではありません。と明記されている。

(俳句の種まきなどの考え方に賛同して組員である旨名乗ればその時点で組員となれるため、過去には、松山市の俳句イベントへゲスト出演した梅沢富美男も組員となっている)


なぜここまで強調するのか?

 ここまで「結社ではない」ことを強調するのは、裏を返せば、従来の俳句結社の多くが相当に閉鎖的な気質を持ち合わせていることを示している。従来の俳句界や結社がどんなに特異な世界であったかは、きっこさんという俳句愛好家の執筆となる、きっこ俳話集に詳しく書かれた部分がある。更新時期は2002年から2010年の間であり、今世紀を迎えていた時代でもこんな世界があったかと、俳句界について全く知らない人にとっては驚くことが多々あるであろう。

 また、夏井氏のブログでも、08年9月30日の記事「いつき組らしさとは?」にて、「たしかに○○調と呼ばれる独特の句柄を共有している結社も多い」「むしろ同じ結社に所属して似たような句柄の句を延々と作り続ける方が…実はオソロシイことなのかもしれない」と、結社内での同調を強制する気風が世の結社・句会では支配的であることが暗示されている。



関連動画

ご自身のyoutubeより


外部リンク

100年俳句日記(夏井氏のブログ)

南海放送「夏井いつきの一句一遊」公式ページ

ウィキペディア「夏井いつき」

夏井いつき俳句チャンネル

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