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「大地のうた 戦士と少年の物語」は清水あおいによるオリジナル小説のタイトルである。

概要

この作品は作者である清水あおいが学生の頃、課題作品として考えた物語が元となっている。
創作インディアンをテーマとした作品だが、具体的な部族名などは決まっていない。
なお、元作品のタイトルは「血濡れの鷹と少年」であり、現在の作品よりも退廃的で血生臭いものであった。
登場人物の生活習慣やファッションなどは主にアパッチや平原インディアンを参考にしながら作者なりの解釈やアレンジがなされている。

ストーリー

舞台はアメリカがまだ発見される前の時代。
主人公のトリーはとある村に住む12才の少年。
彼の村は争いをあまり好まない平和な部族だったが、突然の襲撃によりトリーは目の前で両親を殺害されてしまう。
なんとか逃げ延びたトリーだったが、その途中迷子になってしまい、見知らぬ戦士『ホーク』に助けられた事をきっかけに彼の弟になる。
しかし、排他的な酋長はトリーを受け入れようとせず、トリーを村に入れる代わりにある条件を出してきた。
慣れない戦士社会に戸惑いながらも少しずつ成長してゆくトリー。
しかし、義兄のホークにはある過去が…。

登場人物

以下ネタバレを含みます。

主要メンバー

トリー
この物語の主人公。
12才。
敵に両親を殺害され、逃げ延びた所をホークに救われ、彼の弟となった。
優しく仲間想いな少年だが、時として感情的な一面を見せる。
また、お節介な性格で他人のゴタゴタに首を突っ込んではトラブルに巻き込まれる事も多々ある。
最初ホークの姪であるカチナとはケンカばかりしていたが、崖から落ちそうになった時に彼女に助けられた事をきっかけに和解する。
以来彼女に恋心を抱いているが、想いはなかなか伝わらない様子。
また、アウルに作ってもらった男性が女性に愛を伝える笛を所持しているが、練習不足の為か使いこなせていない。
別に意識しているわけではないが、何故か女の子の友達が多い。
最初はそっけなかった新しい村の人達とも徐々に打ち解け、自分の居場所を見つけていくが、最終話で再会した従兄弟のレイヴンに元の村に戻ってくるように説得され、両の部族の間で板挟みになってしまう。
しかし、最終的にホーク達と離れたくないというトリーの思いが村人達を動かし、その後首長の娘マナの提案により、2つの部族の友好と平和をもたらした。
ホークのような強い戦士になることが目標だが、まだまだ未熟な為、ホークの元で修行中。
名前の由来は小説『リトルトリー』から。

ブラッディホーク
準主人公。
26才。
『血濡れの鷹』と呼ばれる戦士で、呼び名は『ホーク』。
村を離れ、旅をしていた所でトリーと出会い、彼と義兄弟の契りを交わす。
非常に優等生だが過去のある事件から強いコンプレックスを抱いている。
一見クールで冷血にも見えるが、その本質は少し照れ屋な心優しい青年である。
過去に姉を戦場で亡くしており、以来自分を責め続けていたが、トリーの身代わりとなって瀕死の状態に陥った際に姉の魂と再会。
姉に自分が死んだのはホークのせいではないと諭され、ようやく過去から解放された。
孤独を好む一方で寂しがりという矛盾した性質で、トリーが家出をしてしまった際に必死で彼を探し回ったり最終話でトリーとの別れを惜しんで涙を流すなど、何かとトリーに対する依存心は強い。
エピローグでマナと結婚する。

カチナ
ヒロイン。
14才。
アウルの元で修行をしているメディスンマン見習いの女の子で、ホークの姪にあたる。
勝ち気な性格で出会ったばかりのトリーに薬草集めを手伝わせるなど、常に強気な態度だが、面倒見の良いお姉さん的存在。
ちょっぴり意地悪で最初の頃トリーによくちょっかいをかけていた為(本人は遊んでいるつもりであり、悪気は一切ない)彼と衝突する事も多かったが、迷子になった森の中で一夜を共に過ごして以来、彼と一番の仲良しになる。
幼い頃に両親を亡くしており、メディスンマンであった母を超えるべく修行に取り組んでいるが、薬草の知識においてはすでに母や師をも凌いでいる。
常に携帯しているメディスンバッグの中には薬草や治癒道具等が入っているが、中には人形やおやつなど余計な物まで入っているという噂も。
最近ではトリーの気持ちに一応気付いてはいるものの、なかなか素直になれないお年頃。
名前の由来はホピ族等で信仰される精霊から。

その他の登場人物

マナ
チーフ・サンダークラウドの一人娘。
19才。
美しく聡明な人柄でトリーに対してもフレンドリーに接している。
また、サンダークラウドがトリーを村に引き取る事を拒否した際彼を説得したり、部族の友好条約を提案したりするなど、父とは違い外交(?)には積極的。
首長の娘という地位から村人から一目置かれているため、もう少し皆と親しくなりたいと思っている。
その反面彼女に言い寄る男には冷たいらしい。
ホークに想いを寄せているが、ホーク元来の照れ屋な性格と過去のトラウマ(姉を死なせたという責任)からなかなか縁談に至らなかったが、最終的にホークと結ばれる。
作中には描かれていないが、隠れ巨乳である(笑)
名前の由来はホピ族等で信仰される精霊『カチナ』の中で女性の姿をした精霊『マナ』から。

チーフ・サンダークラウド
ホーク達の村の酋長。
39才。
威厳ある人柄と指導力を持つ人物で村人からの尊敬を集めているが、娘には若干甘い。
排他的な性格で村を守ろうとするあまり他の部族の人間を受け入れず、トリーに対しても威圧的な態度を取る。
しかし周りの説得により、ホークが「トリーを一人前の戦士に育てる」という条件を付け、トリーの存在を黙認している。
また、最終話ではどちらの部族につくか悩むトリーに対し、自分の考えを尊重するよう伝えたり、若干気が進まないながらもマナの言った「2つの部族の友好」を承認する等、少しずつ変わってきている。
あまり知られていないが、家庭はかかあ天下である。

ホワイトクロー
ホークの戦友。
27才。
陽気な性格の男で、白い鈎爪のイヤリングとネックレスが特徴。
あだ名は『シロ』。
かつてホークとは親友同士だったが、ホークの姉が彼の身代わりとなって殺される所を目撃してしまい、以来ホークとは疎遠になっていたが、トリーの協力もあって最近は関係を取り戻しつつある。
また、両腕に巻かれた包帯は過去の戦闘の傷を隠す為のもの(トリーは最初単なる飾りだと思っていた)
一見バカに見えるが真面目な戦士であり、二児の父親でもある。
トリーの良き理解者でもあり、何かと彼の相談に乗ってくれる。
妻とは幼なじみで、子供達の世話も積極的にする絵に描いたようなマイホームパパ。
兄と妹がいる。

アウル
村で最も優れた力を持つメディスンマン。
74才。
村の長老でもあり、村人は彼を『エルダーアウル』と呼んでいるが、トリーだけは何故か『アウルじいさん』と呼んでいる。
カチナの師匠であり、作中には描かれていないが、かつてはカチナの母サラの師でもあった。
若い頃に息子を亡くしており、トリーを死んだ息子と重ねて見ている節がある。
少し厳しい所あるが、優しく皆を見守ってくれている。

メイズ
ホワイトクローの妻。
26才。
美人だが気の強い女性で、シロとは幼なじみの腐れ縁。
幼少時代はシロと衝突が絶えなかったが、ホークと仲違いしたシロを励ますなど優しい一面を見せる。
今ではそんな事を感じさせない仲良し夫婦であるが、夫に対しては今でも強気である。
最終話で懐妊、三人目の子供シュンカを出産する。

マピヤ
シロ夫妻の娘であり、タタンカの姉。
6才。
一家で一番のしっかり者で、年齢に似合わず冷めたリアクションが多い。
また、母親のような強い女性に憧れており、シロは別の意味で彼女の将来を心配している(将来夫を尻に敷くのではないかという不安)
名前の由来はオグララ族酋長『マピヤ・ルタ』から。

タタンカ
シロ夫妻の息子でマピヤの弟。
3才。
姉とは違い無邪気で子供らしい性格で、舌足らずな話し方をする。
何故かトリーになついており、何かと彼に付きまとう。
名前の由来はハンクパパ族のメディスンマン『タタンカ・イヨタケ』から。

サンフラワー
第五話に登場したのんびり屋の少女。
通称『サン』。
ひまわりのモチーフがついた髪飾りをしており、どこか間延びした話し方をする。
トリーと一緒に歩いている所をカチナに目撃され、彼女からトリーが好きなのはサンだと勘違いされた。
現在はトリーの従兄弟レイヴンと部族を越えて交際中。

サラ
ホークの亡き姉であり、カチナの母親。
享年24才。
ホークとは年齢が一回り近く離れており、メディスンマンを務める傍ら女戦士としても有名だった。
ホークがまだ戦士として認められたばかりの頃、戦場で窮地に陥ったホークを救う為に身代わりとなり、当時生まれたばかりのカチナを残して殺されてしまう。
ホークは姉の死を受け入れられず長い間トラウマに苦しめられていたが、第七話で夢の中でホークと再会。
自分が死んだのはホークのせいではないと諭すと同時に、弟に娘の事を頼むと伝え、再び消えていった。
名前の由来は小説『ジェロニモ』に登場するアパッチの女性の名前から。

レイヴン
最終話に登場したトリーの従兄弟。
15才。
襲撃に遭って以来行方不明になっていたトリーを探していた。
正義感が強い一方で思い込みが激しく、ホーク達と歩いていたトリーを目撃した際、トリーは彼らの捕虜になったと勘違いする。
その後誤解は解けたものの、他部族に不信感を持つ彼はホーク達を軽蔑し、トリーを自分達に返すように求めた。
友好関係が結ばれてからはよくトリー達の村に遊びに来ており、ホーク達との仲も良好な様子。
現在サンフラワーと交際中であり、いつか彼女と結ばれるのが夢。
名前の意味から登場するまでは『渡烏君』と呼ばれていた。

用語解説

亀の大陸
今の北アメリカ大陸のこと。昔、北米は亀の背に乗っている島だと考えられていたらしい。

バンド
それぞれの部族にある小規模な地域グループ。

トラボイ
荷物を運ぶのに使う橇のような道具。
馬や犬などに繋いで使うことが多い(といってもこの時代には馬はまだ存在しないため、人力かあるいは犬などに運ばせていると思われる)

メディスンマン
呪医、祈祷師。
薬草などに詳しい他、祈祷や砂絵などを用いて人々を癒す。(ただし、得意分野は人によって違う)
また、村人の悩みを解決するカウンセラーのような仕事や精霊界との橋渡しなど、その役目は様々。

モカシン
革やバックスキンで作られた底が平たい靴。
様々な形のものがある。

クーを数える(クーを挙げる)
戦場で敵の戦士に直接触れるなど、危険で勇敢な行為を行うこと。
クーを数えるときに使う棒のことは「クーステッキ」と呼ぶ。


古来より愛の力が宿るとされている楽器。
伝説の由来から先のほうが啄木鳥の形をしている。
告白やデートの際には欠かせない一品。

関連イラスト

「あたしの話、聞いてる?」


主人公トリーとヒロインのカチナ

「ホーク、鷲だよ!」


主人公トリーと彼の義兄弟となった戦士ホーク

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