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天の神

てんのかみ

『結城友奈は勇者である』他勇者であるシリーズの敵「バーテックス」を操る存在であり神。

概要

西暦2015年に人類の行いに怒ってバーテックスを送り込んだ存在(安芸先生曰く「人類が神の力に近づいたことに怒り粛正しようとした」とのこと)。とどのつまり勇者であるシリーズ全体の全ての元凶であり真のラスボスであるが、あくまでも敵としてえげつない力を発揮するだけであり、所謂「悪」として描かれてはいない。

地の神の集合体である神樹とは対になる存在であるが、神樹と同じように複数の神の集合体なのかは不明。ただし「花結いのきらめき」において別天津神と思われる単語が登場している他、乃木若葉本編では建御雷神などが関わった国譲りの物語が語られている。

その姿は、バーテックスが送り込まれて以来一度も見せておらず、普段は高天原に鎮座している。

イメージモデルは上述のことから日本神話で云う天津神(高天原・大和系の神々の総称で、天皇やその豪族達の先祖と伝わる)と考えられる。


物語ではバーテックスを送り込んで人類を滅ぼし、残った四国の人類も降伏まで追い詰めた末、神樹に守られた四国を除くすべての世界を灼熱の炎に包み、太陽光すら届かぬ死の世界(『花結いのきらめき』ではバーテックス界と表記)へと変貌させた。最終的に、『出雲国風土記』記載の国譲りや、『古事記』国譲りの建御名方神降伏の神話と同じく四国から外に出ない事(国外不出、他国放棄)と、勇者の力を放棄する事を条件に人類と講和を結ぶ。

しかしバーテックスの侵攻は『鷲尾須美は勇者である』の時代にて再開される事になるが、既にこの時点では神樹の寿命が限界に迫っており、何故リスクを背負ってまで侵攻したのか理由については不明。一部では、神樹に寿命が迫っていたように天の神にも寿命が迫っていたのではないか、神樹以上に明らかに力を行使し続けている事から有利ではあっても余裕は無かったのではないか、と様々な考察がされてはいるものの、実際の理由は依然として不明。


『結城友奈は勇者である~結城友奈の章~』で東郷が外の世界に飛び出したことで、武装放棄の約束だけでなく国外不出の約束まで反故にされたことに怒り、壁の外の炎の火力を引き上げた。

結城友奈は勇者である勇者の章〜』ではその怒りを鎮めるために再び奉火祭を実施することになり、自分の行動に責任を感じた東郷が大赦の助言もあり自ら生け贄になることを選んだ。その後生贄とされた東郷を救った友奈に、事情を話すと相手に伝染するタタリを植え付けた。このタタリはとても強力であり、勇者の精霊バリアをも無力化してしまう。

そして…

※以下ネタバレ注意









































『勇者の章』終盤にて友奈の神婚という禁忌(人が神に近づく行為、神婚の実例は神話上にも複数存在するが、ここでは俗界の身を捨て死ぬことで神性に近づくというもの)に怒り、12の雲雷文を備えた巨大な内行花文鏡の姿で遂に襲来。

雲雷文には黄道十二宮の星座が刻印されており、そこから全てのバーテックスの力を使う事ができる(劇中で使用したのはサジタリウスの矢、キャンサーの反射板、スコーピオンの尾、レオの火球、アクエリアスの放水、『大満開の章』の追加シーンではアリエスの電撃、カプリコーンの突進攻撃も使っている)。また鏡面からは広範囲を焼き尽くす強力なビームを放つ事もできる。その異様な様相はさながらSF映画に登場するUFOである。

また、出現の際樹海化がすぐに起きなかったため、多くの一般人にも目撃され、その全てにタタリが移っていたような描写があった。さらに、特別警戒警報を伝えていた端末の画面がかき消されていくという描写もされている(変身そのものに支障は生じなかった模様)。


圧倒的な力で勇者達の攻撃を寄せ付けない強さ(精霊バリアを無効化し、満開状態の夏凜に加えて園子の三人がかりでもボロボロで足止めが精一杯)を振るったが、東郷が連れ戻した友奈が人間の可能性を信じた神樹の力と歴代勇者達の思いを受け取り、大満開友奈へと変身して突撃。天の神は広範囲攻撃を集束したビーム攻撃で応戦し、一時全部のせ勇者パンチですら押し返したが、勇者の根性を上乗せした友奈にパワーで敗れ、中心部を撃ち抜かれて鏡体が崩壊した(それと同時にタタリの烙印も消滅した)。

炎に呑まれていた四国以外の世界も、神樹が身を犠牲にした力によって元に戻った(この炎の世界は樹海化と似たような原理であり、元の世界は消滅したわけではなく天の神によって書き換えられたものであり、天の神の力が弱まったことによって神樹様が理を書き換えることができたとPCゲームで示唆されている。さらにこの間世界の時間は止まったままであり、元に戻った事で西暦時代からの生存者がいる可能性もほのめかされていたが)。


ただし上述の通り世界を復元できたのは天の神の力が弱まったためである。特典ゲーム中で安芸が、天の神は消滅したわけではなく、痛撃を与えて撤退させただけであり、天から常に人類を見ていること、人類が同じ過ちを犯せば再び攻撃してくるかもしれないことを言及している。ここから一時的に下界へ降臨できなくなったのか、またはその気がなくなったのかは不明であるが、少なくとも敗北した屈辱への報復などといった感情論には特に拘っていないようである。


また『楠芽吹は勇者である』では無敵のように言及されていたので、それを打ち倒した大満開友奈がどれほどの力を持っていたかをうかがい知る事ができる。


作中で存在が確認できる神々

天照大御神 - 太陽、鏡に表象される高天原の最高神たる女神

天之御中主神 - 別天津神の一柱

・高御産巣日神 - 別天津神の一柱

・神産巣日神 - 別天津神の一柱

・宇摩志阿斯訶備比古遅神 - 別天津神の一柱

・天之常立神 - 別天津神の一柱

須佐之男命 - 追放されて神樹側になった元天津神と思われる

少名毘古那神 - 高御産巣日神の子で現在は神樹側


余談

  • ネタバレ

第一期放送終了直後にスタッフが自らのブログで漏らした内容の中には、天の神・天津神とは即ち天照大神のことと具体的な名前について言及している。


  • 天照大御神と太陽と鏡

第一期、第二期共にOPアニメーションで燃え盛る太陽が描かれており、第二期で友奈を蝕んだタタリの烙印も太陽の形をしている。また第二期OPアニメーションでは八咫鏡と思われる大型内行花文十二連珠鏡が描かれており、前述したように第二期最後の登場場面も巨大な内行花文鏡であった。


これは福岡県糸島市平原遺跡から出土した内行花文鏡が、東アジア最大の銅鏡で、その円周が「八咫」であり、鏡の直径や鏡背の紋様も伊勢神宮の伝記等に記されるものとよく符合することから、地元の考古学者であった原田大六が大和王権皇室発祥の地を北九州とした説に依るものと考えられる。北九州は弥生時代から太陽神を信仰する地域であったようで、墳墓からも大量の鏡が発見されている。中でも内行花文鏡はその紋様から太陽神との関わりが指摘され、出土枚数の多さや鏡の大型化もそれを物語っている。


神話においても『日本書紀』には天照大神、月読尊の誕生譚に白銅鏡が大きく関わっており、神社の神体を鏡とする所も多い。


  • 襲撃日

作中で天の神が襲来した1月18日は、『振袖火事』伝説でも知られる日本史上最大の火事『明暦の大火』が発生した日である。

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