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宇宙よりも遠い場所

そらよりもとおいばしょ

2018年1月期放送のオリジナルテレビアニメ作品。1クール13話。宇宙へ辿り着くよりも到達に時間のかかる雪と氷の大地・南極大陸を目指す、民間南極観測隊の砕氷船に乗り込んだ4人の少女の青春グラフィティ。
目次 [非表示]

ねえ報瀬ちゃん……、連れてきてくれてありがとう。


概要

2018年1月から同年3月まで放送されたオリジナルテレビアニメ

旅に出たい臆病者、母の影を追う娘、大きいことがしたいフリーター、友達のいなかったアイドルの女子高生4人組(うち1人はフリーター)が、南極を目指す青春物語。


制作マッドハウス。監督はいしづかあつこ。脚本は花田十輝文部科学省国立極地研究所海上自衛隊が制作協力している。

TOKYOMXAT-XおよびBS11、ついでに毎日放送で放送。なお、TOKYOMX、AT-X(初回放送)およびBS11では新年早々1月2日から放送を開始した一方、毎日放送は1月9日にスタートしたが、第1話と第2話をまとめて60分枠で放送するという、変則体制で放送された。

なお、BS11では同年4月から6月にかけて再放送を行った。さらに同年8月末からは熊本放送(ちなみに毎日放送とテレビにおけるキー局が同じ)でも放送。さらにその後も地方の地上波テレビ局のごく一部でも放送されており、それが高じてか2024年1月からNHKEテレでも放送されているそうである。


コミカライズがコミックアライブKADOKAWA)にて2018年2月号から2019年4月号にかけて掲載されている。公式略称は、タイトルからひらがなを抜き出した「よりもい」。


経緯

元々評価こそ高かったものの、話題性にはやや乏しく、放送当時はさほど注目度の高いアニメとは言えなかった。

しかし口コミや全話放送後の「再放送」「全話無料配信」といった所からじわじわと知名度や支持を集めていくようになり、現在に至る。

ニコニコ動画では放送終了後長きに渡って常設無料配信の1話がランキングに乗るなど、こちらも1週間無料配信時代よりも後発の方がより盛り上がるようになったと言えよう。


2018年12月、ニューヨーク・タイムズ紙において「2018年最も優れたテレビ番組 海外部門(The Best International Shows)」の10作品の一つに選出されるという快挙を成し遂げた。

日本のアニメ作品が選出されるのは、2016年の『僕のヒーローアカデミア』以来2回目となる。


物語

「あてのない旅に出る」――高校に入ったらやりたかったことを、何ひとつやらないまま2年生になった玉木マリ。何かしようとしても怖気づいてしまう自分に憂鬱なジレンマを抱えていた彼女は、ひとつの落し物をきっかけに、南極探検を企てる同級生・小淵沢報瀬と出会う。途方もない夢を掲げる報瀬の強い意志に惹かれて協力を申し出たマリは、報瀬から予想外の提案を受ける。


 「 じゃあ、一緒に行く? 」


無謀な計画の頼みの綱は、3年ぶりに南極へ向かう民間の観測隊。かつてメンバーだった報瀬の母が、帰還時にただ一人乗っていなかった因縁の船。

明朗快活な同い年のフリーター・三宅日向、観測隊のリポートを担う現役女子高生アイドル・白石結月も加わり、彼女たちの青春が動き出す。日本から14,000kmの彼方にある白い大地を目指す、それぞれの思いを乗せて――。


登場人物

メインキャラクター

愛称はキマリ。何かとつけて決断出来ない意思の弱い少女で、幼馴染のめぐみに頼って自立出来ない自分を変えたいと思っていた。しかし報瀬の「南極に行く」という執念に触発され、以後彼女の南極行きのため協力することになる。少々天然で子供っぽいが、それだけに純粋で真っ直ぐな性格。とても呑気なため緊張感こそないが、何かと他者に対して感情移入しやすく、その性格が相手の頑なな心を自然と開かせることも。寝相がとても悪く、部屋も散らかっているなど私生活は大分だらしない。

南極で消息不明となった母・貴子の影響で、南極に行くことに異常なまでに執念を燃やす少女。学校でのあだ名も「南極」であり、変人扱いされている。高校生にしてアルバイトを掛け持ちして100万円稼ぐなどその熱意は本物だが、空回りすることもしばしば。意地になれることに対して対抗心が燃えれば強気かつ大胆になれるが、それがないと途端に弱気になる節がある。見た目はクールな美人であるが見た目によらず人見知りで、肝心なところで度胸がなく、脇が甘いためいざという時にとんでもないミスを犯すこともある。所謂残念な美人、ポンコツ枠。ファンからは「フールビューティー」というやや不名誉なあだ名が付けられている。

マリと報瀬が通う高校の近くのコンビニエンスストアでアルバイトをしている少女。過去の経験(作中の描写からすると陰口を聞いてしまった様子)から、他人に気を遣われると猜疑心を抱いてしまうことから、大衆の中で過ごすのが苦手で、部活内で仲間に裏切られたことから高校を中退。しかし、高等学校卒業程度認定試験を受け、見事合格するほど勉強は出来るうえ、人当たり自体は悪くない。二人の会話から興味を持っていたが、マリがコンビニでアルバイトを始めたのがキッカケで距離が縮まり、報瀬の南極行きに付き合うことを決める。メンバーの中では一番しっかりしている。スタイルはメンバーの中でも抜群だが背が一番低く、ルックスは結月の母である民子に(芸能界で活躍出来るレベルではないという意味で)酷評されてしまった。何かにつけて名言っぽいことを口にする。

北海道在住のアイドルタレント。タレント活動のひとつとして南極に行く事になったが、あまり気乗りしていなかった。子供の頃からタレント活動に追われ、友達を作れないでいた。しかし、マリの天真爛漫さに心を開いていき、報瀬達を連れて行くことを条件として付けて、南極行きへ前向きとなっていく。4人の中で一番年下であるが、何かと頼りないマリ達を一歩引いた目線で見ており、4人の中で最も機能しているツッコミ役。幼い頃から既に仕事をしていることから精神的にはやや大人びており、人生経験も何かと豊富。しかし友達との経験が少ないため、友情に対しては貪欲。「軽く死ねる」が口癖。


南極観測隊隊員

南極に民間の天文台を建設するという目標を掲げ、南極観測隊のリーダーを務める女性。報瀬の母・貴子とは高校の同級生で、貴子が行方不明となった3年前の観測隊を率いていた。貴子の無線越しの声を最後に聴いた人物でもあり、彼女を残して帰還せざるを得なかったことを気に病んでか心を閉ざしている節があり、態度はややつっけんどんとしている。

藤堂の部下。寡黙な藤堂に代わって、しゃべりが必要な場面で活躍する。元々セールスマンだったため、弁が立つ。陽気で温厚な女性だが、他の隊員たちと同じく恐ろしくタフ。

民間南極観測隊のメンバーの料理長を務めるいわゆる南極料理人琉球人だが寒さの耐性が強い姐御肌。調理場の仕事を手伝う機会の多い女子高生組にとって身近な存在。観測隊に従事していないときは、「給食のおばさん」だという。

観測船の船長。自衛艦時代の観測船で艦長を務めていた人物で、藤堂の依頼を受けてペンギン饅頭号の船長に就任した。冷静さと判断力に優れ、船員の信頼も厚い。

観測隊の通信担当で機械通。惚れっぽい。劇中では基本的にコメディ担当。

観測隊の建築班担当。無口な大男で、結月の大ファンだが、決して話しかけようとはしない。

観測隊に同行している地質学者。真面目だが、日本に残してきた恋人のユウくんが気がかり。

観測隊に同行している天文学者。眼鏡で無口無表情。

観測隊に同行している微生物研究担当。可愛い系で化粧の前後の違いが大きい。


メインキャラクターの親族・友人

キマリの幼馴染にして親友。キマリからは「めぐっちゃん」と呼ばれている。眼鏡をかけた優等生っぽい外見に反し、言葉遣いはぶっきらぼう。

マリの妹で、姉よりもしっかりしている。姉妹仲はとても良い。

結月のマネージャーを務める実母。

報瀬の母で、『宇宙よりも遠い場所』という本を執筆した人物。良くも悪くもアグレッシブで、報瀬を置いて家を留守にすることも少なくなかった。物語開始の3年前に民間南極観測隊の一員として南極に足を踏み入れ、消息を絶った。


船舶・施設

  • 七神屋ペンギン饅頭号

民間所属の南極観測船であるが、正体は現行の砕氷艦しらせ。作中では昭和基地共々民間に払い下げられ、スポンサーの意向でこの形容し難い名前になった。基本的に船体に大きな改造は受けていない。


参考

  • タイトルの元ネタになったのは、宇宙飛行士を務めた毛利衛が南極を訪れた際に、「宇宙には数分でたどり着けるけど、南極に着くまでは何日もかかってしまう。ここは宇宙よりも遠いんですね」と驚いたことである。
  • 実際に南極で消息不明になった日本人の観測隊員として、1960年10月に消息を絶ってしまった理化学研究所研究員の福島紳がいる。遭難から8年後の1968年に遺体が発見され、「無言の帰還」となってしまった。
  • マリたちの地元は群馬県館林市を舞台としており、作中には実在する名所や建物、ローソンなどが細かく描写されている。また、群馬をいわゆる「グンマー」として自虐的にネタとして扱ったりもしている。第2話の直談判のための上京場面では「群馬だとバレる!」とまで。
  • 館林以外にも新宿呉市立川市シンガポールなどが登場する。
  • 本作の舞台の1つである南極はいわゆる聖地巡礼の中でも最難関だが各種ツアーがあり、金さえあれば一般人でも到達不可能ではない。安いツアーだと100万円程度で南極上陸が可能。
  • 本作同様コミックアライブに漫画版が掲載されたことがあるうえ、本作の制作陣がアニメ版に関わったことがあるからか、作中のローソンに『ノーゲーム・ノーライフ』の広告が写し出されたことがある。

主題歌

作詞・作曲・編曲:ミト / 歌:saya

※11話まで使用。そもそも12話と最終13話はオープニングそのものが省略された。

作詞・作曲:ヒゲドライバー / 編曲:ヒゲドライVAN

歌:玉木マリ(水瀬いのり)・小淵沢報瀬(花澤香菜)・三宅日向(井口裕香)・白石結月(早見沙織)

※12話では使用せず後述の『またね』に事実上差し替え。


挿入歌

  • 『 ハルカトオク 』

作詞・作曲・編曲:藤澤慶昌 / 歌:saya

  • 『 宇宙を見上げて 』

作詞・作曲・編曲:藤澤慶 / 歌:saya

作詞:emon / 作曲・編曲:baker / 歌:白石結月(早見沙織)

  • 『 またね 』

作詞・作曲・編曲:藤澤慶昌 / 歌:saya

※12話の事実上のエンディングテーマ。

  • 『 One Step 』

作詞・作曲:ゆよゆっぺ / 編曲:ゆよゆっぺ、やいり

歌:玉木マリ(水瀬いのり)・小淵沢報瀬(花澤香菜)・三宅日向(井口裕香)・白石結月(早見沙織)


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