作品概要
集英社のライト文芸レーベル・オレンジ文庫から刊行されている“ジュエル・ミステリー”シリーズ。
2022年6月現在12巻＋短編集1巻＋公式ファンブックが刊行されている。
2021年6月時点でシリーズ累計発行部数は80万部を突破している。
2020年1月から3月までTOKYOMX、AT-X、WOWOWにてテレビアニメが放送された。制作は株式会社朱夏。 アニメでは正義の言動や内容などに大幅な変更がされている。
2020年1月号よりコミックZERO-SUM(一迅社刊)にてコミカライズがスタート。
あかつき三日が作画を担当し、現在6巻まで発売。
また作者の公式ブログにて記念日ごとにショートストーリーが更新されている他、作者のツイキャスにて2021年6月から作業配信が不定期に行われ、その中で作品の裏話や作者の思いなどが語られるなど、読者へのファンサービスも非常に豊富かつ多彩。
物語
東京・高田馬場に暮らす大学生・中田正義はある日、酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャードを助ける。
彼が腕利きの宝石商であることを知って、祖母の形見のピンクサファイアの鑑定を依頼する正義。
祖母が死ぬまで大切に持っていたいわく付きの宝石には切ない謎が秘められていて‥‥。
ジュエリーにまつわるミステリーを解き明かすリチャード（と正義）だが、二人の抱える秘密も少しずつ明らかになってゆく。
ライト文芸として読みやすい形態でありながらも全体を通しマイノリティ、ジェンダー、暴力、DV、貧困など数多くの社会問題や多様性を取り入れ、切り込んだ内容となっている作品。
既刊一覧
・宝石商リチャード氏の謎鑑定
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 紅宝石（ルビー）の女王と裏切りの海
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金（ドール）の愛
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 エトランジェの宝石箱（公式ファンブック）
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚（サーンウー）
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 輝きのかけら（短編集）
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 少年と螺鈿箪笥
・宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会
登場人物
CV：内田雄馬
本作の主人公。
高田馬場に暮らす大学生（第一部設定）。
まっすぐな性分で、困った人を放っておけない「正義の味方」。ちょっと複雑な生い立ちの持ち主らしい。
CV：櫻井孝宏
本作のもう一人の主人公。
日本人以上に流暢で美しい日本語を操る英国人の敏腕宝石商。誰もが呆然とするレベルの、性別を超えた絶世の美人。甘いものに目がない「甘味大王」。
谷本晶子
CV：花澤香菜
正義と同じ大学に通う教育学部二年生（第一部設定）。
鉱物マニアであり、宝石のことになると目つきが変わる。某超A級スナイパーと同じ渾名を持つ。
ジェフリー・クレアモント
CV：松風雅也
リチャードの従兄弟であり、クレアモント伯爵家の次男。アメリカで一族が経営する投資会社の役員兼金融タレント。いつもどこか張り付けたような笑みを浮かべている。
下村晴良
CV：井口祐一
正義の友人。
正義との交流がきっかけで音楽への道を志す。
シャウル・ラナシンハ・アリー
CV：志賀麻登佳
ラナシンハジュエリーのオーナーにしてリチャードの上司。スリランカで出会ったリチャードに宝石商としての才を見出し、教育した。かなり癖のある人物。
ヴィンセント梁(らい)
K-POPアイドルのような容姿をした謎多き香港人。
かつてリチャードの同僚であり、アシスタントを務めていた。
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