真名	新免武蔵守藤原玄信（宮本武蔵）
クラス	バーサーカー
性別	女性
身長	167cm
体重	46.5kg
出典	史実
地域	異邦異聞帯
属性	混沌・善・人
好きなもの	スポーツチャンバラ
嫌いなもの	遊びのない自分
設定担当	奈須きのこ
ILLUST	こやまひろかず
CV	佐倉綾音

「え、サーヴァントなのに体重が減っている？

　あはは、やだなあ！水着を着るのにちょっと体を作ったっていうかぁ……」

概要

2019年水着イベント『水着剣豪七色勝負！』に登場する宮本武蔵の水着版。レアリティは☆5。

初登場時は史実における武蔵の養子、「宮本伊織」を名乗っていた。

2020年11月19日、『Fate/Grand Order Arcade』にも通常霊基に先駆けて実装された。

なお、『Fate/Samurai Remnant』でも（本記事の霊基とは異なる）バーサーカーとして召喚されるが、こちらについては当該記事を参照。

人物

セイバー時は二刀流の剣豪……なのだが、こちらは競泳水着スタイルにスポーツチャンバラ風の刀で二刀流になっている。

第二再臨は星条旗ビキニとどこかで見たことがある剣という姿で登場。

恐らくアメリカンスタイルと二刀流を混ぜたものだと思われる。

そして第三再臨ではネロやBBをも凌駕する露出を披露。そして得物が二刀から、順逆破損刀・武蔵拵という大剣に変化。これは、彼女が汎人類史の武蔵が用いた『櫂の木刀』をモチーフに製作したものの、完成直後に破損した剣を「それならそれで使い道はある」として、破損した刀身を大小の刀として用いたもの。つまり、大剣と書いたが、二刀にも一刀にもなる剣、という表現の方が正しい事になる。また、得物の変化に伴い第三再臨でモーション・台詞が大きく変化する（台詞自体は第一・第二でも変化が見られる）なお余談だが、大きい方の刀身は「順逆自在！」のセリフ通り反転させても使用可能であり、分かりにくいが実際に反転させてゴツい方でぶん殴っているモーションもある。

なお、通常の武蔵がかなりやりたい放題な人物だったためバーサーカーになっても美少年・美少女への欲望を更に拗らせた程度の変化となっている（特に戦闘終了ボイス（下記）に顕著。なお「美少年・美少女が好き」であること自体はセイバー版の時点で明らかにされていた）。

因みにセイバー時はマイルームでショタコンを暴露しかけて隠そうとしたり美少女姿の鬼に興味を示す描写があるが、バーサーカーになった結果ショタコン、ロリコン全開である。また、ターミナル画面でもタップで専用ボイスと表情変化を楽しめるアーケードでは、下記台詞と同等以上の拗らせっぷりを披露する。

「褐色の日差し、零れる肌の雫、可愛い男の子！んー！夏サイコー！」

「照り返す太陽、弾ける水飛沫、可愛い女の子！んー！水着だーいすき！」

大好物のうどんに関してはスキル使用時に戦闘中に食べる。

なお、第3スキルを使用した場合はうどんを食べたらHPが激減（5000）するというシュールな絵柄になる。

能力

ステータス

マスター	筋力	耐久	敏捷	魔力	幸運	宝具
藤丸立香	A+	B	B	C	D	D

保有スキル

狂化(EX)	夏のせいか、大変おかしなことになっている。
対魔力(C)	あらゆる魔を斬り払う快刀乱麻もバーサーカーになったことでランクダウン。
騎乗(D)	ジェットスキーで巌流島に乗り付ける。そんな武蔵がいてもいいと思う女武蔵であった。
神性(D)	「武蔵ちゃん、もしかして仏様のごはん、食べてる？」「えへへー（バカ100％の照れ笑い）」
アクセルターン(B)	水着イシュタルのスキルを眼コピしたもの。パクられたイシュタルはただ一言、「天才め……ッ！」と苦々しく吐き捨てたという。
第五盛(B)	第五勢のようで、第五勢ではないスキル。「いきおい」が「さかり」になっている。二刀でありながら一刀にもチェンジする自在剣。
天魔轟眼(EX)	『天眼』が暴走したもの。自身の霊基を崩壊寸前まで暴走させ、爆発的な攻撃力を得る。そのおり、極限まで研ぎ澄まされた『天眼』は敵のあらゆる防御行動を見抜き、粉砕する。視界に入るものすべての防御行動を見抜くため、個人ばかりか敵陣営すべてに影響する。

宝具

魔剣破り、承る！（がんりゅうじま）

ランク：EX
種別：対人宝具
レンジ：100
最大捕捉：1人

「兵法無尽、お見せしましょう！」

「剣圧にて海を断つ！櫓の如き鯨幕、大入道御見参！いざ、『魔剣破り、承る！（まけんやぶり、うけたまわる）』！！」

「馬頭観音もご照覧あれ。」

「天衝、海を断つ！行くぞ！対剣士、対剣豪大結界！これが私の巌流島だぁぁぁっ！！」

武蔵がその長い剣者生活の中で一度のみ使用したと言われる奇想剣法。見た者はいきてはいない為、それがどのようなものなのか知る者は武蔵のみ。

魔道、邪法、天魔に堕ちた剣士を完膚なきまでに侮辱し、罵倒し、叩き潰す特殊霊基。またの名を、対剣士対剣豪大結界・巌流島。

バーサーカーになった事でその実態が変化。地水火風空、5つの豪快な剣風によって打ち上げられた大量の海水は瀑布となり敵を囲み、その瀑布ごと敵を両断する天衝剣となった。

詳細は該当記事を参照。

ゲーム上での性能

最大ATK	12712
最大HP	12150
カード配分	Q1・A2・B2
スキル1	アクセルターン(B):自身に回避状態を付与(1回)&クリティカル威力をアップ［Lv.○］(1ターン)
スキル2	第五盛(B):自身にArtsの通常攻撃のヒット数が2倍になる状態を付与〈ヒットあたりの威力は大きく落ちるがスキルレベルに応じて威力が上昇〉［Lv.○］(1ターン)&NP獲得量をアップ［Lv.○］(3ターン)
スキル3	天魔轟眼(EX):自身に無敵貫通状態を付与(3ターン)&攻撃力をアップ［Lv.○］(3ターン)&ガッツ状態を付与(1回・3ターン)&HPを5000減らす【デメリット】+敵全体の防御力をダウン［Lv.○］(3ターン)
宝具	魔剣破り、承る！(Arts):敵全体に強力な攻撃［Lv.○］&クリティカル発生率を大ダウン(3ターン)&〔セイバー〕クラスの相手に対し高確率で宝具封印状態を付与(1ターン)〈オーバーチャージで確率アップ〉
宝具(強化後)	魔剣破り、承る！(Arts):敵全体に強力な〔セイバークラスのサーヴァント〕特攻攻撃［Lv.○］〈オーバーチャージで威力アップ〉&クリティカル発生率を大ダウン(3ターン)&〔セイバー〕クラスの相手に対し高確率で宝具封印状態を付与(1ターン)〈オーバーチャージで確率アップ〉

バーサーカー初となるArts全体宝具アタッカー。

【HP ＜ ATK】という攻撃偏重型で、カード性能はどの属性も高く、《Quick:1/Arts:2/Buster:2》とセイバーのときのバーサーカー配分と真逆のセイバー型に変化した。

短いスパンで回転する単発回避、元スキルをArts限定に絞ったヒット数倍加スキル、5,000HPという博打級のリスクを背負って自身の攻撃性を爆発させる自己バフ＆全体防御デバフと、スキルは相変わらず個性的なラインナップをしている。

宝具は多段ヒットする上に、後続にArts2枚を繋ぐArts＆Braveチェインを狙うことが可能。

そしてこれを利用した爆発的なNP回収力こそ水着武蔵の奥義と言える。

特にスターを大量獲得している状態なら、第2スキルと併用して宝具の連続使用も可能。当初はスキル効果の問題などもあり、諸葛孔明やスカサハ＝スカディなど、NPを即50%チャージ可能なサポーターがいれば3連発も視野に入る。くらいの周回適性であったが、そうでなくとも、敵の攻撃のヒット数や味方のサポート次第で断続的な宝具の使用も不可能ではない。

一方、全方位相克の相性とATK偏重のステータス、第3スキルの強烈なデメリットのおかげで、彼女一人だと耐久戦との相性がかなり悪い。

一応、ヒーラーとタンクがいれば5,000HPを補填する術はあるが、自前の防衛手段は1回ポッキリの回避と申し訳程度のガッツ（戦闘不能から一度だけ即復帰）のみで、クリティカル攻撃を連発されるとあっという間に敗北を喫してしまう。

そのため、いざとなれば鉄砲玉扱いする覚悟を求められる、戦術難易度がやや高いサーヴァントでもある。

その他、Artsサポーターの鉄板である玉藻の前とは全面的に相性が良く、HP回復・Arts性能アップ・宝具威力アップ・スキルチャージ短縮・NP増加と、水着武蔵に欲しいものをひとしきり揃えている。

実装前後の新規サーヴァントだと、アスクレピオスはHP回復・ガッツ付与・弱体解除・弱体無効・NP効率の向上を一人でこなせるので、水着武蔵にとっては大変有り難いサポーターで、彼を育成しておけば編成コストの節約にもなる。

もう一つの課題として、NP効率が第2スキルの育成状態と直結している点で、Lv10を目指そうとすると「英雄の証」が1スキル：44個と多量に必要で、最後の追い込みには「九十九鏡」（第1.5部3章）と「巨人の指輪」（第2部2章）まで要求するため、素材収集の難易度が高い。

全てが噛み合えば天下無双の大剣豪、崩されると手足も出せずに敗走を余儀なくされるという、優秀だがピーキーな性能をしている。

いかに彼女のために試合舞台を整えられるかが、マスターの腕の見せ所となるだろう。

そして2020年8月10日、試合舞台は突然整う事になる。

アルトリア・キャスターの登場により3連打が非常に容易になったどころか4連打（更に諸々の条件が整えば5連打！）すら視野に入るようになっただけでなく、無敵付与・対粛正防御・弱体解除と、豊富な防御手段を持つ上、攻撃力アップとArtsアップという、乗算されるバフを二種類持つ為、宝具威力がまさに必殺級になった。

なによりも、バーサ－カーというクラスゆえ、ほぼ全ての相手に超高威力の攻撃をたたき込めるうえ、Artsアップと同時に付与される「人類の脅威特攻」が、唯一苦手とするフォーリナーでも、ボイジャー、謎のヒロインXX、謎のアイドルX〔オルタ〕、及び闇のコヤンスカヤ以外に入るため、それなりのダメージが期待できる。この4名についても、黒の聖杯やイベント特攻礼装、更なるサポーターを併用すれば、クラス相性すらぶった斬る大暴れを見せてくれる事もざらであり、火力面において心配する必要はほぼないといって良くなった。

また、細かい話ではあるが、基本的にスキルを切るタイミングが1Wave目に集中しているため、片手間の周回がしやすい事も強みの一つか。

アルキャス実装後の弱点としては、あくまで強力なサポーターが現れただけで前述の単騎性能が改善されたわけではないことと、NPチャージスキルを持たないため、最近のイベントで毎回登場する変則編成のフリークエストは、（イベント礼装の効果と具体的な編成によるが）彼女のみではカバーしきれないケースがあること、である。

加えて2騎目となるArts全体攻撃宝具持ちバーサーカーであり、更にNP50％チャージとArtsバフを持つ水着伊吹童子の実装が、大きな逆風となっている。

とは言え前者に関しては、アルキャスのバフによる宝具連発能力の向上と、元々金時と全く同じという、全サーヴァント中5位の高ステータスゆえ、通常攻撃でも高いダメージを出せること、同じくアルキャスの対粛正防御、無敵と自身の回避が干渉せず個別に判定が残るため、天魔轟眼のデメリットを含めても、アルキャスのスキルが再使用可能になるくらいまでは耐久出来るレベルである。というか、運用セオリーも相俟って彼女が窮地に陥る前に既に敵が全滅している事も多い。そしてこれが、耐久面でのスキルを自前で一切持たない伊吹童子との現状での最大の差別点と言えよう。一応回避・無敵をピンポイントで破れるスキルの有無も差ではあるが、あちらは宝具のダメージ判定前に防御強化解除が入るため、差別点として挙げるには心許ない。

後者に関しては、NP獲得礼装の装備、オーダーチェンジやサブアタッカーの起用で解決出来るが、変則編成に対する最適解がシステムではないことも多く、（特に手持ちが揃っているマスターからすれば）この点は特に気にならないかもしれない。また結果論ではあるが、イベント礼装にNP獲得効果がある場合がそれなりに多く、これに加えてアペンドスキルが実装されたことで、（流石に全てに対応しようとするとカレイドスコープ/魔道元帥とオベロンを併用する必要があるが）変則編成でもそれなりに活躍の場を持たせられるのが現状である。

更にスキル演出高速化と決戦用カルデア制服が実装されたことで、オーダーチェンジの使用ハードルが下がったことも追い風か。ただしこれを考慮しても、（通常編成はともかく）変則編成で使うことになる魔術礼装のパターンが非常に限られることには変わらないため、そういった意味で（彼女以外、もしくはこの問題以外でも共通するが）サーヴァント愛が試される部分だと言っていい。あるいはスキル・宝具強化によるNPチャージ能力獲得が待たれるとも言える。強化に関しては実装以来一切テコ入れがないことに加え、伊吹童子の実装もあり、これまで以上に切望される問題である。

とは言えこちらが何か下方修正を受けたわけではないので、これまで通り運用することは可能である。故に、彼女を引き当てたマスターにとっては非常に心強い、周回は言わずもがな、攻略や高難易度でも大活躍するポテンシャルを秘めた強力なシステムアタッカーなのは間違いない。

そして、Fate/Samurai Remnantコラボ「盈月剣風帖」においてついに宝具強化が実装。NPチャージ面にこそテコ入れはなかったものの、驚愕すべきはその特攻倍率。なんと初期段階で200％もの威力を誇る。オーバーチャージで倍率が上がる宝具は数あれど、基礎倍率の初期値が200％なのは前代未聞である。「セイバークラスのサーヴァント」なので範囲はお世辞にも広いとは言えないが、刺さったときの火力は凄まじいものがあるだろう。そうでなくとも、「強化済みの全体攻撃宝具バーサーカー」である時点での火力的アドバンテージは計り知れない。奇しくも同イベントの高難易度「残夜幻想」が、彼女が活躍できる最高の舞台だったりする。なお、イベントメインクエスト終了後に追加された異傳クエストの内容が『武蔵の残影と伊織の一騎打ち』であった為、クリアした一部のユーザーからは『弟子に負けた腹いせに新技引っ提げて帰ってきた』、『強化の内容と言い、タイミングと言い、弟子に絶対リベンジすると言う意思に満ちてやがる』、『弟子への大人気ない私怨』と言う総突っ込みを喰らう事に…

余談

クラス予想

『FGOフェス2019』DAY1にて宝具動画が先行公開されたことで「ジェットスキーに乗るからライダーか」と予想され、多くのユーザーが叡智の猛火（騎）を大量に集めるようになるなど前年の聖女のときと同じようなことが起こった。

結果的に「騎乗スキルを持ったバーサーカー」と発表されたが、他にも新規のライダーが実装されること、DAY2に4周年記念のライダーが実装されたこと、発表からイベントの開始まで間があり種火集めの調整が十分可能だったことなどからユーザーの精神的ショックは少なかった模様。

いざ尋常に掎角一陣

御存知の通りだが武蔵はとある超高難易度シナリオでは「陳宮の宝具の生贄にするのが最適解」とも言われている。

そして、バーサーカーとなったために陳宮との相性が更に良くなっている（武蔵自身も陳宮のスキルで恩恵を受けるようになっている）。

もしかしたら、公式は狙っていたのかもしれない……

なお完全な余談だが、この二人を同時に編成するシナジーは武蔵がスキル対象になった程度であり、生け贄対象にして飛ばすにしてもその枠を別のサポーターにした方が（基本的には）安定するため、ネタ編成の一つとして受け取るとよいだろう。

得物について

「剣豪バット」の空耳で有名な彼女だが、今回の水着サーヴァント実装により、本当にバットとして使用できる道具を持ってきた。

……と思われがちだが、現実的には、スポーツチャンバラ用のエアーソフト剣は、安全面の問題から、公式規定では中に芯が入ったものは使用できない。よって、彼女が持つあの剣も含め、空気を入れて扱うもので、必然的にしなるため、バットとしては実は使えない（もしくは極めて使いづらい）ものだったりする。故に「ぽこぽこ剣だが、なぜか当たると凄く痛い」のである。