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家なき子(1994年テレビドラマ)

いえなきこ

家庭内暴力を受けている小学生の少女が、理不尽な環境の中でも困難に負けずに生きていく様を描いたテレビドラマ。
目次 [非表示]

概要

日本テレビの土曜グランド劇場で1994年4月16日から7月2日まで第1期が、1995年4月15日から7月8日まで第2期が制作・放送されたテレビドラマ

1994年12月17日には劇場版が公開されている。

当時12歳だった安達祐実の出世作としても知られ、ドラマの中のセリフ「同情するなら金をくれ」が1994年の流行語となった。

時系列はTV第1作→劇場版→TV第2作の順になっている。

エクトール・アンリ・マロの児童小説『家なき子』をオマージュしているが、同小説およびそれを原作にしたアニメとは一切つながりはない。

一方で過激な毒親虐待暴力いじめ・少年非行(二期では猟奇監禁近親相姦)も多く描かれているため、批判的な意見も寄せられ、放送コードが厳しくなった現代では再放送不可能になっている。

先述の過激な内容と、ジャニーズ所属の人物も出演していて版権交渉が厳しい影響か2024年現在、DVD化・Blu-ray化はされていないうえ、ネット配信も厳しくHuluAmazonプライムで1期が見れる程度に留まる(VHSソフト化はされているが既に廃盤で中古相場は高騰)。

なぜかプレイディアでゲーム化されている(安達祐実がイメージキャラクターだったからだと思われる)。



あらすじ

1994年版

乱暴かつ酒浸りな養父、重病で入院中の母親。そして、その不遇な環境によりクラスメイトから冷たい視線、時には暴力、いじめを受けながらもそれにもめげない主人公相沢すず。彼女は母親を助けることを生きがいにしていた。彼女の境遇に自分を重ねた彼女の担任片島智之は彼女に何かと手助けをしようとするがすずは反発。そんな小学校生活と同時に盗みなどに手を染めていく。ある日、家に帰ったすずの母親相沢陽子に養父相沢悟志は暴力を振るう。それによりすずは養父を殺害するために自分の住むアパートに放火。彼女は「家なき子」となり以降波瀾に満ちた人生を歩んでいく。


劇場版

母親が死に、相棒のリュウと放浪するすずは、クリスマスの夜に路上販売をおこなっていたケーキを盗んで店主に捕まってしまう。窃盗犯として警察に突き出される直前、サーカス団経営者でもある磯貝が現れ「ケーキの代金を肩代わりする」と言う。しかし磯貝は身寄りのない子供達を集めてサーカス団員として不当な労働を強制しており、すずとリュウも軟禁状態でサーカス団に連行されてしまう。


1995年版

すずはサーカス団から旅立ったあと、父親の悟志が生存していることを知り、再会。愛犬であるリュウと共に暮らしていた。ある春の日、駅で落ちていた財布を手にしていたところを窃盗と誤解、留置される。しかし留置所の牧村晴海の機転で脱走。警官に追われていたところをかつて窃盗団としてすずと一緒に暮らしていた圭太に救出される。現在は大富豪である一条家の屋敷で運転手をしているという圭太は、すずに「当主が孫娘を探している」と伝え、過去と身分を偽って屋敷に来る事を勧めた。嘘をつく事に負い目を感じつつも、経済的な理由と父を救うために一条家に乗り込み、私立修学館中等部へ編入することになったすずだが、間もなく海外から帰国した一条の親族である絵里花の弁により、偽物扱いをされるようになる。同時期に孫娘を名乗ってやって来た千穂と屋根裏部屋に住まわされ、絵里花らから殺人罪の濡れ衣を着せられ、屋敷内・学校内で辛辣ないじめを受け続ける。そして、修学館高等部に在籍する牧村晴海と再会を果たす。



登場人物

(1→1994年版、劇→映画版、2→1995年版)


相沢すず

演者:安達祐実

あまりにも過酷な運命をたどった「家なき子」


リュウ

演者:ピュンピュン(こちらもメス)

すずの最大の相棒の柴犬。実はメスだった事が2で判明


相沢悟志

演者:内藤剛志

すずの父。いわゆる毒親だが最後に男を見せた。


相沢陽子

演者:田中好子

すずの母。病と過労により……。


片島智之

演者:保阪尚輝

すずの担任であったがその後、手にした地位が人を変えてしまった。


園田京子

演者:小柳ルミ子(なお大澄賢也も2に登場したがかなりひどい役だった)

すずの伯母。劇にも磯貝の妻として登場。


園田真弓

演者:西田彩香

京子の娘。すずをいじめる役の1人。


田畑光江

演者:菅井きん

徹底したリアリスト。


(田畑)圭太

演者:松田優

すずの理解者の一人。しかし2にて……。


滝川順

演者:篠原俊晴

すずの恋人であったが2では……。


黒崎和彦

演者:京本政樹

3回すべてに出演したリアルブラックジャック


永井秀雄

演者:塚本信夫

黒崎の助手。


磯貝誠一

演者:斎藤洋介(1でもモブとして登場)

サーカス団の団長。


牧村晴海

演者:堂本光一(なお劇でも別人として登場)

すずの最大の理解者。


尾上シメ

演者:あき竹城

一条家のメイド頭。死に様はみんなのトラウマ


木崎絵里香

演者:榎本加奈子

「絵里香が例えてあげる」のフレーズで人気に。いじめ役の代名詞。


木崎和幸・氷室龍一

演者:萩原流行

絵里香の父親だが実はヤクザ。


一条泰造

演者:西村晃

一条財閥の総帥。だが実は影武者。


黒岩剛

演者:草彅剛

所属事務所同様、晴海の先輩。


小村千穂

演者:中山エミリ

すずの仲間かと思われたが……。


森山敏男

演者:小林昭二

庭師、と思いきや今作最大の黒幕でありおやっさんの姿はない。

なお小林と塚本にとって最後の共演作であった。


倉田智浩

演者:嶋田久作

片島の兄で警部補。


トラ

リュウの子供。父親は倉田が連れていた盲導犬。


金田一一

演者:堂本剛

2の最終話にカメオ出演。2の後番組がドラマの第一弾だった。


河野景子(1)・みのもんた(劇)・福澤朗(劇)・藤井恒久(2)

現役・元問わずアナウンサーたち。モブキャラで出演。



その他

本作のコミカライズ版、ノベライズ版は児童小説のほうの『家なき子』と区別するため、それぞれ『家なき子・テレビドラマ版』『平成版家なき子』というタイトルになっている。



外部リンク

家なき子(1994年のテレビドラマ) - Wikipedia



関連タグ

日本テレビ 野島伸司 みんなのトラウマ

中島みゆき 空と君のあいだに

家なき子レミ:アニメ「世界名作劇場」シリーズのひとつ。本作の影響で主人公が少女に設定され、当初レミ役に安達祐実を起用する予定だった。

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