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概要

高知県南西部に位置する市。

宿毛湾宿毛港があり、愛媛県との県境に位置する。

ここも隣の土佐清水市と同じく1954年(昭和29年)に幡多郡である宿毛町・小筑紫町・橋上村・平田村・山奈村・沖ノ島村が合併して発足した市となっており、平成の大合併は行われていない。


隣接自治体は土佐清水市、四万十市幡多郡大月町三原村、愛媛県宇和島市南宇和郡愛南町など。


交通

鉄道もJRはなく、土佐くろしお鉄道宿毛線が地域の足になっている他、高速道路も中村宿毛道路のみ。

ちなみに最寄りのJRの駅は四万十市を挟んで反対側の四万十町にあるJR土讃線の終点窪川駅で、ここ以西は中間の中村駅までが第三セクター運営の土佐くろしお鉄道中村線、中村駅から宿毛までが宿毛線の区間となっている。なお、運営企業こそ異なるが、中村線・宿毛線ともに土讃線の延長扱いのため、通し番号は共通である。ちなみに窪川駅は予土線の駅でもあるがこちらも宿毛市は通っていない。本州から宿毛に向かう場合は四国の鉄道事情によりかなりの時間がかかることを覚悟したほうがいい。特に普通列車の場合、岡山駅を朝7時に出発しても、宿毛に到着するのはその日の夜なんてこともある(※2017年当時のダイヤ、土讃線を利用)。

国道は56号321号が通過するのみとなっている。


歴史

近世(特に江戸時代)においては土佐藩主山内家と姻戚関係にあった土佐宿毛山内家(元々は藤原秀郷を始祖とする伊賀氏を名乗っており、安藤氏を経て山内一豊の姉との婚姻と山内氏の家臣となったことを機に山内姓を拝領)が治めていたこともあってか、山内本家とは付かず離れずの関係をとっており、幕末では土佐藩の藩兵とは別に独自の兵力である機勢隊を出兵させている。なお、明治維新後土佐宿毛山内家は遠祖である伊賀姓に復している。


産業

奥深く波の静かな宿毛湾の恩恵を受け養殖産業が盛んであり、特に真鯛が有名で県外への出荷も行っている。

少量ではあるが珊瑚真珠によるアクセサリー産業がある。


農業としては隣地域となる愛南町・大月町と共に各種柑橘類の栽培で知られる。


名所など

西に大きく開いた宿毛湾により夕日の名所として有名。特に11月中旬から2月中旬の間、日没時に蜃気楼のように太陽の下部が膨れだるまのように見える「だるま夕日」が有名。


市内には四国八十八箇所39番札所の延光寺がある。寺の池に棲んでいた赤亀が、いつの間にかいなくなったが竜宮(あるいは蓬莱)から寺のために釣り鐘を持って帰ってきた、という伝承があり、寺の御朱印(納経証)の図案が亀になっている。この朱印は徳島県勝浦町の鶴林寺の朱印(こちらは御朱印の図案が鶴)と合わせる事で鶴亀の朱印と呼ばれ、縁起物の朱印として知られる。

延光寺は土佐(修行の道場)最後の札所(逆打ちなら最初の札所)。

この札所を越えれば次は愛媛県南宇和郡愛南町御荘平城にある40番札所・観自在寺になる。延光寺の前の札所は土佐清水市(足摺岬)の38番札所・金剛福寺。


旧宿毛湾泊地や宇須々木の基地などがあったことからいわゆる戦争遺構も多く見られる。


ゆかりの人物

土地の半独立的な気風もあってか戦後日本を支えた大政治家である吉田茂の出身地としても知られている(※出生地自体は東京であるが、実父竹内綱が宿毛出身であるほか、宿毛に父から継承した屋敷を持っていた)。

また、間寛平師匠の出身地でもある。


関連項目

土佐 黒潮 中村線 高知自動車道


  • 大日本帝国海軍
    • 昭和の初期まで宿毛湾に海軍の泊地があった。(泊地自体は太平洋戦争開戦前に廃止されている)
    • 二・二六事件の際に連合艦隊が停泊していたとされている。
    • 現在も、宿毛市宇須々木には海軍が飛行艇揚陸用に用いたスロープを民間造船所が活用するなど戦史遺構が複数見られる。
  • 戦艦大和
    • 有名な左に艦首をむけて波を蹴立てて航行している写真は宿毛湾沖で撮影された。
    • 宿毛湾沖には公試運転測定用の指標が設置されており、その関係でここで公試運転時の写真を撮られた艦艇も多い。公試運転は全力で運転するため艦首が波を盛大にたてて勇壮に見えるため、ここで撮られた写真は特に格好が良く見える。
  • 艦隊これくしょん
    • 先述の歴史的背景からサーバーの一つに「宿毛湾泊地」がある。
    • また、対潜水艦戦マップとして有名な1-5の出発地点は宿毛湾と思われる。

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