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富豪村

ふごうむら

漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の外伝作品『岸辺露伴は動かない』のエピソードの1つ。
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あらすじ

六壁坂の一件で破産した岸辺露伴(27)は女性編集者泉京香から奇妙な村の伝説を聞く。

杜王町から離れた山奥に11軒の豪邸が建っている村がある。森の中にある村へつながっている道路や公共のインフラはないが、電力はありヘリポート、プール、セグウェイ、テニスコート、伊勢丹までがあるという。


住人達は25歳の時にその村の土地を購入し世界的大富豪になったらしい。

だが、その村の土地を購入する時は『マナー』を守らなければならない。


泉は別荘の一画が売りに出されていることを知って富豪村を訪問するという。露伴は興味津々で彼女に付き添う事に。


別荘地の売り主の使用人”一究”に案内されるも、客間に入って早々、泉はいくつかマナーを犯してしまい不合格を言い渡される。


『リトライしますか?』


どうしても「幸せ」を掴みとる為に再チャレンジする事にした泉。

しかしそこへ彼女の母と婚約者が交通事故に遭ったと連絡が携帯電話にかかってきた。

さらに彼女が途中外で拾い上げた鳥のヒナにも異変が。


この怪異現象に疑問を感じてスタンド能力「ヘブンズ・ドアー」で一究の心を読む露伴。

こうして彼は、「富豪村」の実態を知ることとなる・・・・・・


登場人物

アニメ版のみ


映像化

岸辺露伴は動かない」で初のアニメ化&実写化されたエピソード。

実写ドラマ版は原作とはやや内容が変わっており、後述の通り三夜連続ドラマの一話という事もあって、エピソード内容や露伴(と言うか、ヘブンズ・ドアー)の設定にやや変更が加えてられている。


ОVA版

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」Blu-ray / DVD全巻購入者にプレゼントされる特典に完全新作OVAとして収録。

岸辺露伴役の櫻井孝宏以外にも、泉京香役で中原麻衣、一究役で水橋かおりが出演。


実写ドラマ版

岸辺露伴は動かない1話のファンアート

2020年12月にNHK総合にて3夜連続で放送された実写ドラマ版においても、本話が第1話の原作に選ばれた(他2話の原作は『D・N・A』及び北國ばらっどによる小説『くしゃがら』)。

こちらでは岸辺露伴役を高橋一生が演じた他、泉京香を飯豊まりえ、一究を柴崎楓雅が演じた。また、原作では設定だけの登場であった京香の恋人役(平井太郎)として中村倫也が出演した。


泉京香は原作では「富豪村」のゲストキャラだったが、実写ドラマでは事実上のメインヒロインとなっており、他の2作品にも引き続き登場している。また、原作と比較してロリィタファッションに近い服装に変更されていたり、元々ファッション誌の編集者になりたがっていたなどの設定も付け加えられている。


主人公の露伴の設定にもやや変更が加えられており、『ピンクダークの少年』の連載誌が“集社の週刊少年ジャン”になっている、スタンド』という言葉が登場しない(別の回で露伴は『ギフト』と呼んでいる)、スタンドのビジョンが見えない(スタンドは能力者にしかビジョンが見えないという設定があるので、その再現ともとれる)といった変更点がある。これらは、原作の『ジョジョ』を読んだことのない視聴者への配慮と思われる。


内容の変更点としては、富豪村で大切なものを失うのは泉だけだったが、露伴もまた右腕の感覚を一度失うことになり窮地に陥っている。また、結末に関しても、あくまでも窮地を脱しただけの原作版とは違い、だが断るの名台詞を以て一究との対決に勝利すると言う形に落ち着いている(ついでに大の大人が子供(に見える相手)を散々に煽り倒すオチも付く)。


また、冒頭には露伴の家に泥棒が入るというオリジナルシーンが挿入されているが

  • 漫画にたった1コマ、台詞1つだけ登場する泥棒を描くためにわざと自宅の戸締りを緩くしていた。
  • そのため泥棒に入られたことは気にしないが、泥棒が『ピンクダークの少年』を途中で読むのを辞めたことにキレる。
  • ヘブンズドアーの能力で泥棒の顔を本に変えて漫画を読むのを止めた理由を知る。
  • さらにここに書き込むことで「露伴の資料に徹する」と泥棒に誓約させ、仕事場に監禁する。
  • これらの行為(ヘブンズ・ドアーは知らないので除く)にドン引きの京香に、「こんな資料で知った気になるのは三流だ」と、かなりの重さを歩いて持ってきた法律学やら犯罪心理学やらの資料を突き返す。
  • ここまで人々を散々に振り回しておきながら、泥棒のセリフは「ただの無言」に落ち着く。

という、原作を知らない視聴者にも「岸辺露伴というキャラクター」「ヘブンズ・ドアーという能力」を理解してもらえるシーンに仕上がっている。

さらにラストでは刑務所送りになった泥棒に『ピンクダークの少年』の単行本を差し入れするという行為を通じて「読者に自分の漫画を読んでもらうことが第一」という信条を補強している。


なお、露伴の『ピンクダークの少年』8部連載中という発言やスマートフォンが普通に出てくることから、時代設定が現在(2020年頃?)に近く、露伴の年齢も演じる高橋に合わせて40代辺りになっていることが推測される(原作では、岸辺露伴の年齢が27歳と記載がされていることから懺悔室のような4部と同じ世界線の話だと仮定すると4部の世界から7年後、5部から5年後の2006年頃のストーリーとされている)。


関連タグ

岸辺露伴は動かない 岸辺露伴 富豪村 富豪 マナー


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