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小林弘利

こばやしひろとし

日本の脚本家、小説家。主に映画脚本、特撮脚本、ジュブナイル(ライトノベル)小説のジャンルで活躍している。
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日本の脚本家小説家

東京都出身。1960年3月20日生まれ。


小説家としては主にジュブナイルジャンルのSFおよびエブリデイ・マジック(総じていわゆる「すこしふしぎ」)を主領域とする作家として知られる。ゆえに結果としてではあるがライトノベル作家としても見なされる場合がある。


脚本家として見ると、それこそなんでも書いているひと。デビュー作のようなジュブナイルからハードボイルドサスペンス(ミステリー)にピカレスクや任侠モノ、人情噺、もちろんSFやエブリデイ・マジックも当然こなし、さらにはホラー幻想ものやコメディだってファンタジーだってやってのける、とてつもなく幅広い芸風を持っている。


人物

もともとは今関あきよしが主幹を務めていた8ミリ映画サークルのメンバーであり、その同好(いわゆるファンジン)の交流により法政高や成蹊高などの映画研究部のメンバーら(手塚眞小中和哉犬童一心など)と交友を持った。

当然、彼らの撮った同人映画への出演歴・スタッフ参加歴を持っている。


1984年に映画同人の士であった小中和哉より「池袋文芸坐の育成枠で商業映画を撮る事になったから脚本を書いて欲しい」と彼が撮りたい映画のざっくりとしたイメージを伝えられた上で脚本の執筆を頼まれる。この育成枠の話をコバルト文庫集英社)が聞きつけてメディアミックスをする事となり結果として脚本家かつ小説家としての同時デビューを果たした。この時に執筆した作品が『星空のむこうの国』である。(小中も当然この映画が商業デビューとなっている。ちなみに映画の公開は1986年となった)


すると当時コバルト文庫のトップ作家であった新井素子より、その作風を評価され小説家(コバルト作家)としてやっていく事を勧められる。以降、コバルト作家として作品を発表するかたわら、8ミリファンジンで交流を持ったメンバーや、その伝手をたどってきた人たちから脚本を依頼され映画の脚本家としても活躍した。


なお、コバルト文庫以外にも、アニメージュ文庫(徳間書店)やスニーカー文庫角川書店)でも執筆作がある。


ジュブナイル(ラノベ)作家として活動していたのは、おおむね1990年代ごろまでで、2000年代以降は脚本家としての活動や自らが手掛けた脚本のノベライズの方が主となっている。


作風

おおむね登場人物の主観をメインに描写する。

特に小説においては客観描写はそこそこに登場人物の心象をかなり情感たっぷりに描く


特にジュブナイル作家として活躍していた頃には登場人物の主観と心情をメインとした文章を改行ナシ(句読点はそれなりに入れるが)で一気に書き下す特徴的な文体を用いていた。


上述のデビューエピソードからも解るように小中和哉に負けず劣らずのジュブナイル好き。作風の根幹には大抵ジュブナイルのメソッドが用いられている、と言われている。


正義を志向した結果として悪に堕ちる者」「主観的かつ独り善がりの『自称・正義』に頑なに縋る者」を皮肉をもって描く事がある。


手がけた作品において監督およびシリーズ構成・文芸設定担当からそれなりの裁量が与えられた作品やオリジナル作品においては、時々ではあるが松戸(まつど)という名を持つキャラクターをよく登場させる。年齢・性別・職業・物語上の役割は作品によって様々だが、大抵はなんらかの要因で価値観がトチ狂った、純かつ善良ではあるがヤバい人(科学者や先生ポジなら大抵はマッドサイエンティスト)という役どころであり、そのテのキャラクターが出たなら小林作品のファンから件の該当キャラは今回の松戸一族と称され親しまれている。(自身の複数のオリジナル作品で各作品の「松戸」が親戚同士である、と明言しているため)


新井に認められて作家の道に入りコバルトで活躍していた事や、女性がキーパーソンとなる『星空のむこうの国』でデビューを果たした事から「女性」という要素をファクターとして重要視する事が多く、女性作家とのコラボをよく行っている。


おもな作品

小説

★はノベライズ。


映画脚本


テレビ番組等脚本

太字シリーズ構成担当


外部リンク


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脚本家

小説家ジュブナイルライトノベル作家


小中和哉 新井素子

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