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「臆するな 地獄と違って気安い処ぞ。」


概要

尸魂界(今のPCスマホなら一発で変換できるので試してみよう)とは、『BLEACH』に登場する死後の世界である。

もう一つ別に大罪人の堕ちる地獄が存在するため、簡単に言ってしまえば天国極楽浄土と呼ばれる世界のようなもの。


誕生したのは今から100万年前で、同時に生まれた現世虚圏と並んで三界と呼ばれている。


成仏の仕組み

死んだ人間の魂魄や「整(プラス)」(いわゆる浮遊霊)は生前よほど悪いことをしでかしてない限り、死神斬魄刀の柄で額を押される(「魂葬」する)ことで成仏し、尸魂界に向かう。


また整が何らかの理由でいわゆる悪霊である(ホロウ)」になったり(虚化)さらに破面化しても、生前の罪がそれほどでない場合には死神が斬魄刀でぶった切ることで罪が洗い流され、成仏する仕組みになっている。


構造

流魂街瀞霊廷の二つに大きく分かれている。

また、瀞霊廷のはるか上空には霊王宮と呼ばれる尸魂界の全てを管轄する「霊王」の住まう場所が存在する。


流魂街

一般的に地上(現世)で死んだ人間の魂が辿り着く場所。

瀞霊廷をぐるりと取り囲む下町で、風景は江戸時代の街並みを保っている。

東西南北それぞれで80の地区(合計320区域)にエリア分けされ、各ブロックで番号が振り分けられている。


とにかく広いので、現世における家族恋人の魂と一緒にいられるかどうかは運次第。さらに自分が送られる地区もランダムなため、心中でもしない限り相手が行く地区が分からないとのこと。


瀞霊廷

貴族死神の住まう場所。白一色の無機質な建物が立ち並んでいる。

円形をしており、東西南北に四つの門が存在する。その門の間は歩いて10日もかかるほど広いため、尸魂界全体は恐らく日本列島その物よりも広い。


死後の世界の住人

"貴族"という言葉を聞いて、「死後の世界にも血族なんてあんの?」の思った方も多いだろうが、実は尸魂界の住人は死神・非死神を問わず生殖能力がある。そして、尸魂界の住人は既に現世で死んでいる場合であっても更に死ぬこともある


というのも作中世界では、死神や流魂街の住人も「霊子」と呼ばれる冥界の素粒子で構築されている生物であり、霊体であっても高い霊圧を持っていればそのへんの電柱やパイプ椅子で殴ってダメージを与えられる


ちなみに現世の世界を構成している、いわゆる陽子や中性子にあたる素粒子は器子(きし)と呼び、現世の人間も霊子と器子の交換によって尸魂界に向かうことができる。


そのため、死神やその関係者は公式設定に体重や好きな食べ物、血液型までしっかりと明記されている。それゆえに、死者の世界なのに墓なども普通にあり、普通に死神が同じ死神の墓参りをするシーンも存在する。(尸魂界のほうが現実世界に近いような)

志波海燕曰く、霊体がこちらの世界で更に死んだ場合、その人物は(着ている服ごと)無数の霊子となって四散し、尸魂界を循環する霊子の一部となり、やがてそれは現世に放たれて新たに生まれた生命が持つ魂となるのだという。


つまるところ、(一部例外を除く)尸魂界出身(又は在住)者からすれば現世こそが死後の世界となる為、現世との関係は死後の世界というよりこちらに近いと思われる。(そもそも死後の世界なのに出来たのがたった100万年前という時点でアレだし)


彼らの寿命はかなり長く、昭和22年に死んだ少年が21世紀になってもまだ子供のままだったりと老化(成長)の速度は非常に遅い。

例えば朽木ルキア(赤ん坊のころに死亡して尸魂界入りし、生前の実姉と一緒に流魂街で暮らしていた)はまだ小中学生くらいに見えるが150歳以上であることから、人間の十数倍の寿命を有するものと思われる。

またバラガンによって"老い"の力を受けた砕蜂の腕が見る見るうちに嗄れ白骨化していった描写から、老化自体は存在すると考えられるが、ぶっちゃけ老化速度は住人によってさまざまであり、誰が若くて誰が年寄りなのか、見た目ではまず判別不可能といってよい。

特に死神は霊圧がある程度の段階に達すると極端に老化が遅くなるため、中には2000年以上生きている者もいる。


関連項目

BLEACH 冥界 霊界 あの世

三界


虚圏:こちらは「魔界」「煉獄」あるいは六道でいう「畜生道」「餓鬼道」というイメージだろうか。


ネタバレ



















尸魂界の住民や死神達は日本人(例外的に砕蜂のみ中国風)で、西洋的な名前を持つ者が全く確認されていなかったが、後に原作者・久保帯人による漫画『BURN THE WITCH』においてその理由が判明した。


読み切り版の最後、舞台となったイギリスロンドンの裏側の世界である「リバース・ロンドン」の正式名称が「尸魂界・西梢局(ソウル・ソサエティ ウェスト・ブランチ)」とされたのである。


よって今まで『BLEACH』の世界で知られていた尸魂界というのは日本(または東アジア?)における尸魂界であり、地域・国別によって分かれていることが示唆された。


また体制や方針の違いも見られる。

西梢局では死神にあたる存在が「魔女」、虚が「ドラゴン」と呼ばれ、日本では斬魄刀による成仏が主体なのに対し、人に仇なすモノ以外は資源・養殖などで共存している。


ちなみに『BLEACH』では初期にルキアに対し「東梢局(とうしょうきょく)十三番隊所属 朽木ルキア」という表記がされたことがあり、当記事の尸魂界の正式名称は「尸魂界・東梢局」であると推測できる。

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