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尾張弁

おわりべん

旧律令国「尾張国」で用いられる話し言葉。
目次[非表示]
  • 1 尾張弁とは?
  • 2 尾張人の食文化的特徴
  • 3 尾張弁独特の言い回し。
  • 3.0.1 ・だわ(終助詞)
  • 3.0.2 ・だて、て(終助詞)
  • 3.0.3 ・わ(終助詞)
  • 3.0.4 ・がや、が(終助詞)
  • 3.0.5 ・やぁ(終助詞)
  • 3.0.6 ・えらい(形容詞)
  • 3.0.7 ・けった(名詞)
  • 3.0.8 ・つる(動詞)
  • 3.0.9 ・かう(動詞)
  • 3.0.10 ・やっとかめ、やっとかめぶり(形容動詞)
  • 3.0.11 ・おそぎゃぁ、おそがい(形容詞)
  • 3.0.12 ・ほかる(動詞)
  • 3.0.13 ・ほかる(動詞+依頼形)
  • 3.0.14 ・ちんちん、あっちんちん(形容詞)
  • 3.0.15 ・お勝手(名詞)
  • 3.0.16 ・流し、流し台(名詞)
  • 3.0.17 ・勝手口(名詞)
  • 3.0.18 ・御座る(動詞)
  • 3.0.19 ・見える(動詞)
  • 3.0.20 ・あらすか(動詞)
  • 3.0.21 ・だで(接続助詞)
  • 3.0.22 ・だもんで、もんで、なもんで(接続助詞)
  • 3.0.23 ・ぼっこ(名詞)
  • 3.0.24 ・たわけ(名詞)
  • 3.0.25 ・もーはい、もーはよ(形容動詞)
  • 3.0.26 ・こわい(形容詞)
  • 3.0.27 ・くたびれる(形容詞)
  • 3.0.28 ・ちゃっと(形容動詞)
  • 3.0.29 ・ちゃっちゃと(形容動詞)
  • 3.0.30 ・ちゃんと(形容動詞)
  • 3.0.31 ・ひち(名詞)
  • 3.0.32 ・かみい(名詞)
  • 3.0.33 ・やぐい(形容詞)
  • 3.0.34 ・せわしい(形容詞)
  • 3.0.35 ・らっせる(終助詞)
  • 3.0.36 ・えらいきばる(動詞)
  • 3.0.37 ・こずむ(形容動詞)
  • 3.0.38 ・こける(動詞)
  • 3.0.39 ・こける(動詞)
  • 3.0.40 ・喰われる(動詞)
  • 3.0.41 ・食べで(名詞)
  • 3.0.42 ・身上(名詞)
  • 3.0.43 ・ぎょーさん(形容詞)
  • 3.0.44 ・けなるい(形容詞)
  • 3.0.45 ・間に合う(形容詞)
  • 3.0.46 ・まわし(名詞)
  • 3.0.47 ・いざる(動詞)
  • 3.0.48 ・きんとき(名詞)
  • 3.0.49 ・いっこく(名詞)
  • 3.0.50 ・きもい(形容詞)
  • 3.0.51 ・やっとー(副詞)
  • 3.0.52 ・でら(副詞)
  • 3.0.53 ・なんでか(副詞)
  • 3.0.54 ・とっきとき、とっきんときん、ときんときん、ときとき(形容詞)
  • 3.0.55 ・っからかす(形容動詞)
  • 3.0.56 ・とろくさい(形容詞)
  • 3.0.57 ・まるけ(名詞)
  • 3.0.58 ・捨て飯(名詞)
  • 3.0.59 ・大冬(名詞)
  • 3.0.60 ・ほんだで(接続助詞)
  • 3.0.61 ・~まい、~まいか(終助詞)
  • 3.0.62 ・もうやいこ(名詞)
  • 3.0.63 ・あんき(名詞)
  • 3.0.64 ・おこわ、おこわい(名詞)
  • 3.0.65 ・おちょくる(動詞)
  • 3.0.66 ・きやす(動詞)
  • 3.0.67 ・わや(形容詞)
  • 3.0.68 ・わやくちゃ(形容詞)
  • 3.0.69 ・ようけ(副詞)
  • 3.0.70 ・こそばい、こちょばい、こそばゆい(形容詞)
  • 3.0.71 ・ひとりでに(副詞)
  • 3.0.72 ・いっぺん(名詞)
  • 3.0.73 ・しゃびしゃび(形容詞)
  • 3.0.74 ・だだくさ(名詞、形容動詞)
  • 3.0.75 ・はさかる(自動詞)
  • 3.0.76 ・どべ(名詞)
  • 3.0.77 ・こわす(動詞)
  • 3.0.78 ・放課後(名詞)
  • 3.0.79 ・覚わる(動詞)
  • 3.0.80 ・ちょーよ(助詞)
  • 4 尾張弁を使用するキャラクター
  • 5 関連タグ
  • 尾張弁とは?

     尾張弁とは、主に尾張国愛知県西部)中心で話される方言を指す。名古屋弁ともされるが、名古屋尾張国の中心地になったのは江戸時代、初代尾張藩主徳川義直清洲越しからである為、都市形成の歴史としては比較的、新しいので此処では広義の意味で尾張弁と称する。
     室町時代までの尾張国国府は現在で云う稲沢近辺(「国府宮」はその名残)にあり、其処から織田信長に有名な織田弾正忠家が尾張国主となって以降、清洲に拠点を移し続いて小牧山周辺、岐阜周辺へと勢力を拡大していった為、実は美濃国でも特に中農美濃国中部)から東濃美濃国東部)で尾張訛りがあるのはそういった背景があり、徳川幕府開府以降も中山道沿いを中心に美濃国の多くの郡が尾張藩の領地だった事も関係している。故に尾張弁の浸透域は尾張一国を見やるに存外と広く、東は三河国、西三河の市街地(岡崎周辺)、南は熱田から伊勢国、伊勢長島手前まで、北は中津川と、中央アルプスを挟んで郡上まで、西は大垣伊吹山東麓)までが該当する。飛び地的には例えば前田利家が封ぜられた加賀等でも旧織田家家臣が多く雇用された為、東京横浜に対する三河弁のように一部を目にする事が出来る。
     
    逆に近所であるはずの伊勢国が伊勢長島を越えると途端に関西方面のイントネーションになるのは、実は尾張国から伊勢国に架橋され陸路にて直接、往来できるようになったのが俄に信じがたいが昭和8年11月8日、尾張大橋開通に加えて昭和9年の伊勢大橋開通からの事であり、それまで尾張から伊勢へは船を用いての交通手段しかなかった為である(七里の渡し宮の渡し。大幅な迂回を許容するなら、脇往還佐屋街道があった)。伊勢へのアクセスに当たっては上流で木曽三川を川下りする美濃路や多賀大社や現在の国道1号線(旧の東海道)などから鈴鹿山脈を越える近江路、国道25号を始めとした大和路(伊賀経由)、紀伊半島を海岸線に沿って大きく回る紀伊路(熊野詣、高野山詣りなど現在とは比較にならない程、需要があった)からでしか陸路では往来する事が出来なかった為、自然と尾張訛りではなく文化交流の深い関西訛りになった。

     東の三河国に関しては前述の通り西三河において尾張弁の浸透が少なからずあるが、三河は国土面積に占める中山間地域の割合が多く、北部は降雪もあり古くから少ない平地に小集落が点在する形の生活体系を保ったが為に、同一国内でも集落によって方言の差異が大きくなってしまっている。加えて江戸時代、尾張は尾張徳川家の一家が一藩として全土を治める一国一国主体制だった点に対し、三河は一国を数多くの小藩が分裂して統治し、更に頑強な関所体制を江戸幕府が採用して人の往来を完全に封鎖してしまった為、経済も生活体制も交通インフラも全てに至って小藩ごとに分裂してしまった経緯がある。よって三河は一口に三河弁といっても少しでも地域が移ろえばかなり言語体系が異なるのが現実である。
     西三河に尾張弁が根付き始めたのも明治維新以降の話であり、やはり豊田市刈谷市岡崎市といった企業城下町に尾張人が多く勤務している実態と分別して考えるのは非合理である。

     さて、全国的には名古屋弁となると「だがね!(だがや!、だて!)」を筆頭とした強烈な語調、語尾の印象が強い。実際には過去、名古屋城下町近辺にて「えーなも(良いですね)」といった柔和な語調で話す上品な上町言葉も存在していたのであるが、現在はほぼ絶滅危惧種で、現状で多用されている尾張弁は概して下町言葉の、悪くいえばがさつで乱暴な口調であることが大抵であり、その点、上町言葉を現代にも伝えている一部の京都弁等とは異なって耳障りが良い方言という訳では決してないのも事実である。

    ・多様な尾州弁の一例。

    ウカシェヴィチさんに地元の名古屋弁を喋らせてみよう
    ウカシェヴィチさんに地元の名古屋弁を喋らせてみよう②



    ウカシェヴィチさんに地元の名古屋弁を喋らせてみよう③



     また、料理でも何故か「エビフライ」を「エビフリャー」と呼ばわると周知されているが、実際に尾張エビフライが特段、有名という訳では無く、故に「エビフリャー」とも呼ばれる事もまずない(特異な食文化については後述)。
     尾張弁も「訛る」方言なので、実際に話し言葉をひらがなで表記する場合、

     
    ・書き言葉での「おみゃーさん(意味:あなた、お前様、お前さん)」
    →実際の発音、「おめぁさん」「おまぁさぁ」「おみゃーさー」

     
     といったように、滑舌良く発音する類の方言という訳では決してない。人それぞれに因るが大抵は息の抜き方や舌の訛り方も地域、個人によって独特に訛るのは尾張弁も例外ではないのであり、それが更に現地の方便と融合するので種類は更に多様になるのである。が、ひらがなを直接、書き連ねても微妙に全国で通じる事から、尾張弁を直接、表記するとやや間が抜けて諧謔じみた文面になるのも実際ではある。
     但し繰り返しになるが、標準語圏から見る関西弁博多弁京都弁の様に尾張弁(名古屋弁)の下町言葉は方言萌えに該当する方言では絶対に無い事は此処に明記する。

     尚、蛇足ではあるが食文化に関しての「尾張的常識と全国的常識の乖離」列挙すれば以下のようになる。

     

    尾張人の食文化的特徴

    文化的特徴全国的な一般常識
    八丁味噌を時折、口にしないとパワーダウンする。八丁味噌赤味噌でも特にえぐい味がする尾張のソウルフード。ルーツは三河
    串カツトンカツといったカツには味噌ダレが当たり前で、全国でもそうであると思っている。あの独特な風味を持つ八丁味噌でカツのたれを造るのはくれぐれも尾張周辺だけの風習である事を覚えておいて頂きたい。朴葉焼きで有名な郡上ですらも郡上味噌である。そもそも味噌でカツのたれを作るのが尾張近辺のみの風習である。
    菓子パンの小倉抹茶サンド、小倉マーガリンは全国的な種類だと思っている。悲しいかなフジパン山崎製パン、某山を主とした東海地方限定のパンである事を忘れてはいけない。が、小倉が抹茶や動物性脂肪、バニラと親和性が良いのは実の所、大発見であった。
    豚汁は「ぶたじる」が全国的な正しい読み方だと思っている。文化研究の上で「とんじる」の方が多数であると既に証明されている
    土手煮」は全国的な料理だと思っている八丁味噌を用いた郷土料理である。
    台湾ラーメン台湾ラーメンだと思っている。名古屋今池に本店がある味仙という台湾料理店が始めた名古屋発のラーメンである。翻って全国メニュー、しかも国際メニューだと思っている尾張人は注意が必要である。なお、「台湾ラーメン・アメリカン」等、更にカオスなネーミングの形態も存在する。
    ベトコンラーメンベトナムラーメンだと思っている。愛知県一宮市の中華料理屋「新京」、或いは岐阜県岐阜市のラーメン屋「香楽」が発祥とされるラーメンである。コチラも国際メニューだと思っている尾張人、美濃人は注意が必要である
    五平餅たこ焼きみたらし団子と同じく全国的な餅菓子だと思っている。五平餅の発祥は愛知県岐阜県長野県の山間地。各地方によってわらじ型(愛知県)、団子型(長野県)、小さい楕円形(岐阜県)と分かれる
    餅菜もち菜)は全国区の野菜だと思っている悲しいかな、中京圏限定の野菜である。お雑煮角餅餅菜のみのシンプルなスタイルが尾張人の常識であるが、全国では通用しないので注意である。餅菜お雑煮専横の尾張特色野菜


     上記の通り、尾張人がカルチャーギャップを感じる実際の食べ物とは大概が赤味噌絡みである。裏を返せば矢場○んが彼処まで流行ったのは全国的に味噌ダレ(しかも赤味噌)が流行していない証拠とも云えよう。

     

    尾張弁独特の言い回し。

    ・だわ(終助詞)

    →~だ。「俺、今日は残業だわ」と、特に尾張は終助詞として「だわ」を用いる。

    ・だて、て(終助詞)

    →~だから。「なんだて?(何ですか?)」「そんな事してかんて(そんな事をしてはいけません)」と用いる。

    ・わ(終助詞)

    →~だ。「そんな事してかんわ~(そんな事をしてはいけません)」。上記の「だて」に意味は重複する。

    ・がや、が(終助詞)

    →(否定形と同時に使用して)であろうが。だろう。強い否定を示す言葉として用いる。「んなことしてかんがや!」「そんなことしてかんがー!」。

    ・やぁ(終助詞)

    →(動詞のi音と結んで)動詞の推薦、或いは強要。「早くしやぁ(早くしなさい)」、「はよ来やぁね(早く来なさいね)」。

    ・えらい(形容詞)

    →しんどい+つらい。「お客さんえらそうですねー」と云われて思わず謝ってはいけない。

    ・けった(名詞)

    自転車。けったましーんともいう。無駄に偉そうなのが尾張である。
    <2012.02.01追記>
    富山の一部でも自転車を「けった」と称する事がCHOCO氏の同人誌「チョコレート・アップル」で表現されている。

    ・つる(動詞)

    →持ち上げて動かす。「机をつる」といった用い方をする。

    ・かう(動詞)

    →(鍵を)かける。施錠する。恐らくはこの「鍵をかう」という用法のみで使われる特殊な動詞。

    ・やっとかめ、やっとかめぶり(形容動詞)

    →久し振り。近年では尾張でも中々、お目に掛かる事がないレアな方便。漢字で書くと「八十日目」。

    ・おそぎゃぁ、おそがい(形容詞)

    →恐ろしい。単体で見るとそれ程、間違えそうもないが「おみゃーさぁまーそぎゃーにおそぎゃーことしてかんわー」といった感じでコンボを決められると中々に意思の疎通は難しい。

    ・ほかる(動詞)

    →捨てる。何かしらの道具など、モノについて訊ねて「ほかっといて」と云われたらそれは「捨てておいて」という意味である。つっけんどんだなぁと放置してはいけない。

    ・ほかる(動詞+依頼形)

    →放り投げる。上記が基本、やや投げやりな語感で使用される事に対し、篤く依頼形で「ソレほかってー」といった具合に用いられると「ソレをこちらに放り投げて下さい」という意味合いになる。語源としては恐らく「放る(ほうる)」が訛り「放す(ほかす)」と合体したモノと類推できる。

    ・ちんちん、あっちんちん(形容詞)

    →(特に風呂に対して、触れる事が出来ないくらい湯が)熱い。「おめぁ風呂ちんちんだがや!」と云われても、決して風呂釜が男性器で満たされている訳ではない。

    ・お勝手(名詞)

    台所そのもの、或いは台所での調理や水仕事全般を指す。勝手口との混同に注意。

    ・流し、流し台(名詞)

    台所の水洗いをする場所の事。「流し台」とした場合はキッチンの水回り全体を指す事が多い。便所ともプールとも関係がない。

    ・勝手口(名詞)

    →表門に対する裏門から入った先の、家屋への入り口を指す。

    ・御座る(動詞)

    →実際には日本語として正しい使い方だが「いらっしゃる」の意。尊敬語ではなく「来る」の丁寧語として用いられる。「おっさまが御座った」。

    ・見える(動詞)

    →前出「御座る」と同じように用いる。「いらっしゃる」の意。最近では「御座る」の方が使われなくなってきたが、「御座る」はより社会的地位の大きい人物に対して用いられる事が多い。「今日は先生が見えるからね」。

    ・あらすか(動詞)

    →(「そんな事」、「そんな訳」で繋げて)ある訳がない。「ある」の強い否定、断定系。アラスカとは関係ない。

    ・だで(接続助詞)

    →「~だから」の意。

    ・だもんで、もんで、なもんで(接続助詞)

    →「~であるからして」、「だから」の意。

    ・ぼっこ(名詞)

    →「粗末」「出来損ない」「レベルが低い」。

    ・たわけ(名詞)

    →「間抜け」+「馬鹿」+「阿呆」+「とんま」くらいのニュアンスを持つ蔑称。

    ・もーはい、もーはよ(形容動詞)

    →「こんなに早く」、「こんなにすぐ」。尾張出はマ行がよく使用される。

    ・こわい(形容詞)

    →「(特に食品関連で)固い」、「歯応えがありすぎて噛み切れない」。

    ・くたびれる(形容詞)

    →「(経年劣化によって耐久消費財が)ヨレヨレになる」。(身体が)へとへとになる。全国表現のようでいて、特に物体に対する表現は尾張三河近辺の表現である。

    ・ちゃっと(形容動詞)

    →(動詞で結んで)手早く~する。早い所、~する。別にコンピュータ同士が文字を介して会話する訳ではない。

    ・ちゃっちゃと(形容動詞)

    →(動詞、特に命令形で結んで)可及的速やかに~する。急いで~する。

    ・ちゃんと(形容動詞)

    →(動詞で結んで)キチンと~する。真摯な姿勢で~する。

    ・ひち(名詞)

    →数詞の「7」を漢字訓読みで何故か尾張人はこう発言する。従って七味唐辛子は「ひちみとうがらし」とまま発言される方向にある。当然、キーボードでも「ひち」と打っては変換できないことに気が付く。意図的に誤用を避ける為、常日頃から「なな」と発言している人間も目にすることが出来る(主に筆者)。
     なお余談ながら、愛知ではなく岐阜の地名になるが正式に「ひち」の読み方をする地名「七宗町」が存在する。

    ・かみい(名詞)

    美容院理容院の総称。「かみいさんに行ってきた」と使用する。

    ・やぐい(形容詞)

    →(主に建築物などに対して)造りが悪い、脆い。

    ・せわしい(形容詞)

    →忙しい+慌ただしいのようなニュアンス。「忙しない」から強調の「ない」を取った状態で用いると日本語的にはこうなる。

    ・らっせる(終助詞)

    →動詞と結ぶ丁寧語の終助詞。「~していらっしゃる」の意。ラッセルとは関係ない。

    ・えらいきばる(動詞)

    →虚勢を張る。見栄を張る。

    ・こずむ(形容動詞)

    →(粉状の物体が液体を入れた容器の)底面に沈む。

    ・こける(動詞)

    →転ぶ、転倒する。西日本で広く使用されている模様。

    ・こける(動詞)

    →「口が」と合わせて使用し、味覚がおかしくなる、味が分からなくなる。

    ・喰われる(動詞)

    →(蚊に対して)刺される。「蚊に喰われた」と使用する。

    ・食べで(名詞)

    →食べ甲斐。「食べでがある」と使用する。

    ・身上(名詞)

    →所帯。「しんしょ」と発音する。

    ・ぎょーさん(形容詞)

    →沢山。
     

    ・けなるい(形容詞)

    →うらやましい。

    ・間に合う(形容詞)

    →どんな仕事を任せても良い品質で必ず納品期限に間に合わせる事から「役に立つ」の意味で使用される。逆に「あの人は間に合わないなぁ」とすると「役に立たない」の意味になる。

    ・まわし(名詞)

    →出かける為の準備。「まわししたー?」と尋ねられたらそれは「出かける準備は出来ましたか?」という意味である。力士回しを装着しろという意味では決してない。

    ・いざる(動詞)

    →(引き摺るように物が)動く。「いざらかす」というように自動詞、他動詞、双方で用いる事が出来る。

    ・きんとき(名詞)

    サツマイモの事ではなくかき氷の事でもなく、イラガの幼虫の呼称。何故、そう呼ばわるのかは不明。

    ・いっこく(名詞)

    →頑固、頑固者。能登でも使用されている様子から、加能越に封じられた前田利家とその家臣団が持ち込んだモノと推測出来る。漢字で書くと「一刻」の他に「一国」「一克」「一剋」など。

    ・きもい(形容詞)

    →(主に衣服関連で)きつい、小さい。全国的に使われている「気持ち悪い」の略称に当たる蔑称ではない。

    ・やっとー(副詞)

    →長い間、長い期間。「やっとーやっとらんから出来るか判らん」という感じに用いる。「やっとかめ」と同じであれば漢字は「八十」となる。

    ・でら(副詞)

    →とても、非常に。

    ・なんでか(副詞)

    →何かしら色々と。「あの子は来る度になんでか色々と買ってきてくれる」という感じに用いる。この例は特に二重表現による強調として用いている。無論、否定的に「どうしてなのかは」という意味でも用いる。「そんな事したのは何でか判らん」。

    ・とっきとき、とっきんときん、ときんときん、ときとき(形容詞)

    →何かしらの物体が尖っている状態を示す。「この針、ときときだから気をつけてね」。

    ・っからかす(形容動詞)

    →(動詞と合わせて使用して)ひたすらやり続ける。「煮っからかす(ひたすら煮続ける)」など。

    ・とろくさい(形容詞)

    →(否定的、蔑称として)間抜けで鈍い何らかの行い。「そんなとろくっさいことしとってかんわー」。

    ・まるけ(名詞)

    →~まみれ。「埃まるけ」「ゴミまるけ」と使う。修正資本主義論者の事ではない。

    ・捨て飯(名詞)

    →丁稚奉公人が食すような二束三文の食事。翻って修行期間。「捨て飯食って頑張ってる間」=修行中。

    ・大冬(名詞)

    →「おおふゆ」と読む。真冬の事。

    ・ほんだで(接続助詞)

    →そうであるから、そのようであるから。因果関係を接続する場合に多く用いる。

    ・~まい、~まいか(終助詞)

    →(動詞と結んで)~しようじゃないか。~やろうじゃないか。これは鈍ると「みゃー」になる。「やろまいか」=「やろうじゃないか」。

    ・もうやいこ(名詞)

    →(食料を)複数名で人数分割りすること。基本的には二人の人数で用いられる。「二人でもうやいこしてくやぁえーが(二人で同じ皿から等分して食べれば宜しいでしょう)」。

    ・あんき(名詞)

    →安心できる事、心置きが無い事。実際は尾張独特の方言ではなく「安気」と記す。

    ・おこわ、おこわい(名詞)

    女房言葉としての「おこわ」に相当するが、尾張では特に赤飯を指す。

    ・おちょくる(動詞)

    →からかう、虚仮にする。関西地方で全般的に使用される。

    ・きやす(動詞)

    →(電灯などのスイッチを)消す。

    ・わや(形容詞)

    →滅茶苦茶な、とんでもない。西日本で広く使用される方言。

    ・わやくちゃ(形容詞)

    →しっちゃかめっちゃか。上記の「わや」に「くちゃ」が付く強調的な形容詞。物事が特に入り乱れて煩雑な状態である事を示す。尾張以外でも割と多く使用されている模様。

    ・ようけ(副詞)

    →沢山。関西弁の「ぎょーさん」と使い方は一緒。

    ・こそばい、こちょばい、こそばゆい(形容詞)

    →皮膚などがむず痒い。くすぐったい。翻って過剰な評価に照れくさい、とも。

    ・ひとりでに(副詞)

    →自らの意図に反して、或いは自らが対象に影響力を及ぼしていないにも関わらず、自動的に対象が行動を行う事。類義語として「自然に」、「自ずから」。

    ・いっぺん(名詞)

    →一度、一回など一つの機会を指す名詞。尾張だとコレが「まーいっぺん、まっぺん(もういっぺん)」等と前後の単語と融合される事も多々ある。

    ・しゃびしゃび(形容詞)

    →(汁状の物体が味において、或いは粘度において)薄い事。

    ・だだくさ(名詞、形容動詞)

    →無頓着、無駄を内包した蔑称。「あの人はだだくさだから」=「あの人はだらしないから」程度のニュアンス。

    ・はさかる(自動詞)

    →細い繊維状のものが歯に挟まった状態のことを指す。

    ・どべ(名詞)

    →(順位付けの中で)最下位。

    ・こわす(動詞)

    →(金銭の用語に掛けて)両替する。

    ・放課後(名詞)

    →(学校の)授業終了後。「放課」は何故か正しく使用される。

    ・覚わる(動詞)

    →覚える事が出来る。

    ・ちょーよ(助詞)

    →して下さいよ。「早くしてちょーよ」の様に用いる。

     

    尾張弁を使用するキャラクター

    ニコチャン大王:(Dr.スランプ鳥山明著)
     宇宙人なのに何故か名古屋弁(尾張弁)を話す。しかし、傍に付き従っている家来や大王の家族たちは、普通に名古屋弁ではない言葉で話している。なお、作者は名古屋の出身。

    玉珧恵那:(ワイルダネス伊藤明弘著)
     尾張の中心市街地(作中では「綾金」と表記されている)を出身地に持つ19歳の少女。非常に器用で何事もそつなくこなし、言語も母国語の日本語は当然ながら実務レベルで使用できる英語スペイン語を操る極めて有能なトライリンガル。銃砲店やポルノ映画スタジオといった職種に囚われぬ様々な職場で働いていた結果、人脈も極めて広い。家出中にロサンゼルス市警殺しの汚名を着せられてしまいメキシコにて逃亡生活中。
     アルコールが入ると中間的な尾張弁を話す。

    秩未乃エリス:(みんなミュージカルアサイ著)
     金髪碧眼の白人だが一切、英語は全く話せず何故か尾張弁(語気が粗めの所謂、名古屋弁)を話す。ナイスバディだがやや肌が荒れ気味で毛穴が開き気味だとクラスメイトから指摘されている。
     本人は日本国籍を持つ純粋な日本人だが、自身の容姿が全く日本人離れしている事に痛くコンプレックスを抱いており、事ある毎に自虐的な発言や行為を繰り返す(代表例として、「明堂高校濡れ烏作戦」と称し自身も含めて全ての教職員生徒の頭髪を黒く染色しようとした)。

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