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概要

白咲中学校3年3組の男子生徒。藤沢彩菜のクラスメイト。


クラス委員をしている優等生。


外見

漫画では糸のように細い目と柔和な雰囲気を醸し出している。


人物像

学年1位をキープし続ける程の優等生であり、一部からは「勉強サイボーグ」や「スーパー優等生」と呼ばれたこともある。


温厚で礼儀正しいが、クラスが混乱する中でも落ち着いた態度や対応を常に取っていられるほど冷静な性格の持ち主。一方、一度激情に駆られたら、周囲から動揺されずにいられなくなるような行動や言動をすることもある。

実は、同じくクラスメイトの北浦亮常盤蓮とは幼馴染。実家が華道教室で、幼い頃からそれが原因でからかわれていたが、その度に亮や蓮に助けられていた。中学3年の時点では、蓮が不良になってしまった事で疎遠になった。一方で亮とは有事の際には互いに気に掛け合ったりと友人としての関係は続いている。


活躍(主に漫画版を中心として描く)

いじめ事件が表面化されていく中でも落ち着いた思考とそれに伴った行動をしていたが、クラスの混乱がピークを迎えていき責任の擦り付け合いが始まったのをきっかけに教室の扉に付けられたガラスを感情任せに殴ったりと阿鼻叫喚な状況になるも、途中で来た蓮に止められ落ち着きを取り戻す。その後は教師達に連れられその場を後にする。(この時、クラス委員の肩書と自身に決まっていた有名校の推薦を白紙にするよう教師達に申し出ていた。)これがきっかけで、クラスを他の学区に振り分けられることが確定となり、残った生徒達はバラバラとなってしまった。


その後、怪我の治療・療養のためか自宅で休息を取っている中、クラスメイトの辻村健太郎と阿部祐樹が訪れて来る。二人の謝罪を聞き話を進める中、亮から蓮の取り巻きの一人である川本大輔の件についての真相を告げられ、二人へ感情的になって自身ではどうしようもない想いと本音をぶつけていた。

二人が帰った後、裕也の自宅の奥から一人の人物が姿を現す。


常盤蓮だった。


蓮は話のやり取りを影で聞いており、蓮の知りたい事を知れたので去ろうとする。そんな中裕也は昔よく遊んだ事、楽しく過ごした日々に花を咲かせようとしていたが、蓮にナイフで刺されたのか、その場で倒れてしまう。


その後フェードアウトしたと思われたが、終盤で野村藍の不意打ちによって重傷を負わされた蓮を見つけ119番通報をして命を取り留める事に成功する。

実は蓮は裕也を誘うとしていたが、実際に刺したのは蓮の左手である。攻撃と言っても裕也の身体に支障が出ないほどに抑えてあり、これと言った危害を加えていなかった事が判明。


そして彩菜が意識不明の重体になり、自身も傷が完全に癒えたわけでないため通院をしており、蓮からマスコミが嗅ぎ回っていることや生き残った他のクラスメイトのその後、「俺は俺のやれる事をやる。」と言う決意を聞いた。


ネタバレ(コミックス派は要注意!)


以下、物語の重大な真相と確信に触れる内容なので、観てない方は要注意!



























彼の別名は藤沢裕也、つまり藤沢彩菜と腹違いの兄弟である!


裕也の母親は旧姓が山瀬沙也と呼ばれる彩菜の父、藤沢総一郎の従姉妹。裕也の母は裕也を身籠った事により藤沢家を追放され、心労に心労を重ねた挙句自殺してしまった。


今作におけるいじめ事件を周囲の誰にも分からないばかりか黒幕と思わせる要素を殆ど感じさせない振る舞いで事件を自身の掌の上で転がしていた。

父親が自殺して心が壊れた結城真莉の下に現れ、彼はその真莉を復讐鬼に作り変えて、彩菜にけしかけた。今作の彩菜をいじめる首謀者は鞠莉なのは確かだが、真の黒幕は山瀬裕也である

非常に高い学力だけでなく、生まれた時から観察力や人の心を読む能力に異常に長けている事、独自に経営学や経済学を学んでその知識と知恵を活用し、実家が華道教室であり華の扱いに長けている事も利用して鞠莉の父親を自殺に追い込み、真莉を復讐に走らせ、いじめ事件を裏で操っていた張本人である。


倉庫に閉じ込められていた翔太を解放し、彩菜を襲うように唆したのも裕也本人である。彩菜の親友だった窪田恵美が屋上から転落死した現場を目撃した時や亮が救急車から降りて彩菜を止めようと走っていく姿を見た時も、心配や気遣いとは思えない表情を美穂と蓮それぞれに確認されている。この段階から、美穂と蓮は裕也が黒幕ではと勘付いていた。

他にも、自身が学年1位をキープして両親からプレッシャーを掛けられる滝嶋結子に精神的なゆとりを奪った上で彩菜と絶交するように仕向け、クラスが崩壊する状況で自身がトラブルを起こして学区振り分けを確実にするきっかけを作る等をして思うがままにクラスを操っていた。物語開始前に遡れば、過去に彩菜を保健委員に推薦して学校行事を運営する亮の手伝いをするように仕向け、亮が彩菜に好意を持たせるきっかけを遠回しに作ったのも裕也と言える。


最後は本作における事件を「全て予想通り。」、「本当につまらない事件だったよ。」と吐き捨てた。挙句、自分たちの生きている世界がつまらない人間が作る限り永劫に変わらない旨の憂いを込めたメッセージを蓮に伝えた。


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