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本項では田中芳樹の小説『銀河英雄伝説』に登場する役職を解説する。

概要

銀河帝国では軍務尚書・統帥本部総長とともに三長官と呼ばれる重要ポストであることから、元帥上級大将などの高級軍人から選ばれてこの職に就いた。

このうち、軍務尚書は軍人でありながら閣僚として軍務省を統括、軍内部の人事・財務・軍政などを所管する重職であることから、三長官のなかでも席次は一位とされていた。

また、統帥本部総長は軍令を統括し、参謀本部を所管する重職として席次は二位、帝国軍艦隊を預かる宇宙艦隊司令長官の席次は三位と法制上では定められていた。

三長官はそれぞれが重職ではあるが、配下に門閥貴族を抱えざるをえないことから、軍事的な才能だけではなく貴族の利害も同時に調整せざるをえない状況にもあった。


ゴールデンバウム王朝末期、リップシュタット戦役直前までは軍務尚書にエーレンベルク元帥、統帥本部総長にシュタインホフ元帥、宇宙艦隊司令長官にグレゴール・フォン・ミュッケンベルガー元帥が就いていた。

ミュッケンベルガー元帥は独創性には欠けるものの、致命的な失敗を犯すことなく退役、20歳の宇宙艦隊副司令長官・ラインハルト・フォン・ローエングラム元帥に長官職を譲ることとなった。

ジークフリード・キルヒアイス上級大将が宇宙艦隊副司令長官に就任した直後、エルウィン・ヨーゼフ2世を擁立した国務尚書・リヒテンラーデ候、宇宙艦隊司令長官・ローエングラム元帥に門閥貴族が反発、帝国を二分する大乱が起こった。

戦乱自体は門閥貴族の大敗に終わったが、捕虜との会見中にキルヒアイス上級大将が狙撃され死亡、この事件によりラインハルト麾下の艦隊は帝都・オーディンを急襲、彼らはキルヒアイス狙撃の犯人としてエーレンベルク元帥、シュタインホフ元帥、リヒテンラーデ候らを逮捕、帰還したラインハルトは三長官と帝国宰相を兼ね、帝国の全権を掌握した。


ローエングラム王朝成立後、軍務尚書はパウル・フォン・オーベルシュタイン元帥、統帥本部総長はオスカー・フォン・ロイエンタール元帥、宇宙艦隊司令長官はウォルフガング・ミッターマイヤー元帥がそれぞれ就任した。

このなかにあってロイエンタールとミッターマイヤーは信頼する古くからの戦友であったが、「冷徹この上なし」「絶対零度の剃刀」との異名をとるオーベルシュタインとは信頼関係を築きあうことはついになかった(とはいえ、「帝国軍の伝統に軍務尚書と宇宙艦隊司令長官の関係が蜜のように甘い」という伝統はなく「時には腕力の比較になった」とも記述されているが・・)。


また、ローエングラム朝初代皇帝・ラインハルト・フォン・ローエングラムの時代には宇宙艦隊司令長官や統帥本部総長が帝国総旗艦・ブリュンヒルトに同乗することが多かった。

これには覇気に満ちた皇帝・ラインハルトがみずから将兵に「余は卿らとともに戦場に立つ」と盟約したことによる。

宇宙艦隊副司令長官

物語中、ミュッケンベルガーの下についたラインハルトと、ラインハルトの下についたキルヒアイスの2人しか登場しておらず、常任職によるものか、臨時職によるものかはっきりしていない。

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