概要
1956年1月1日生まれ。長崎県出身。本名は橋本広司。長男の橋本一郎も俳優。
元々、千代田区役所の土木工事課に勤務。友人に連れられて観劇した仲代達矢主演の舞台公演『どん底』に感銘を受け俳優への道を志す。200倍もの難関である仲代が主宰する俳優養成所無名塾の試験に合格。芸名は前職が役所勤めだったことに加え、役どころが広くなることを祈念して仲代が命名した。
当初は所属する無名塾の舞台公演に出演。1980年のNHK連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』でテレビデビューを果たす。1983年のNHK大河ドラマ『徳川家康』の織田信長役で注目を集め、1984年のNHK新大型時代劇『宮本武蔵』の主人公・武蔵役で初めて主演に抜擢される。民放の時代劇作品では、『三匹が斬る!』シリーズなどが代表作。
1996年公開の主演映画『Shall we ダンス?』が大ヒットとなる。さらに、『シャブ極道』（細野辰興監督作品）、『眠る男』（小栗康平監督作品）の演技が絶賛され、その年度の主演男優賞を総ざらいする。1997年の『失楽園』も大ヒットする。今村昌平監督の映画『うなぎ』が1997年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。
2006年には第79回アカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされた『バベル』では、ブラッド・ピットと共演した。
2017年には日曜劇場『陸王』で15年振りの地上波ドラマ出演及び主演を務めることとなった。元々役所は地上波のテレビドラマに対し「自由度が映画や配信ドラマよりも低い」と評しており、なかなか乗り気になれなかった模様。その考えを変えるきっかけとなったのが『陸王』であり、『VIVANT』ではそれが確信に変わったとのこと。
俳優業の他にも声優業も行っており、細田守監督作品には2015年公開の『バケモノの子』で熊徹のCVを担当して以降、『未来のミライ』や『竜とそばかすの姫』にも出演するなどすっかり常連となっている。
