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愛誤

あいご

本来の姿に対して的はずれな動物愛護精神を揶揄するネットスラングの一種。
目次 [非表示]

概要

動物がかわいそう』という目先の感情を優先するあまり、人間と動物との共存を目指す愛護精神とはかけ離れた短絡的な行動を取る。

特に大義名分のためなら他者への迷惑行為はおろか、違法行為も辞さない過激な層を指すことが多い。


誤解されやすいが愛護精神や活動そのものが無駄・自己満足として切り捨てる意味ではない。あくまでも動物が持つ性質や人間社会にとって欠かせない利用を軽視し、理にかなっていない運動ばかり押し進める思想を批難する単語である。


愛護感情に限らず、逆に『存在が許せないほど嫌い』だったり『無意味にいじめたくなる』といった感情から似たような問題を起こすケースもあるが、こちらの場合は単に動物虐待として扱われる。身勝手な迷惑行為を起こす点では、動物虐待と動物愛誤は同族嫌悪の関係とも言える。


また、表向きは動物の為を謳うものの、その実態は金が絡んでいたり動物を利用して自分の承認欲求を満たすためだけに行われる本末転倒な活動を愛誤と呼ぶこともある。誤解してはいけないが真っ当な愛護活動でも普通にお金はかかる。

芸能人が「毛皮を着ない」等を一種のマーケティング戦略として行ったり、そういう主張をするメディア等を運営して儲けるといったケースがこれにあたる。


愛護と愛誤の違い

  • 動物愛護:視点は中立的。安全の為の狩猟や駆除、(人が注射や手術を受ける程度の)最小限苦痛を伴う扱いは仕方ないものもあると理解した上で無意味な悲劇を減らすべく活動しており、あくまでも動物の生態や人間側の言い分も理解した上で動物双方に損が少なくなるよう改善を目指す。「人間と動物が共に過ごしやすい社会を目指す事」が目的。
  • 動物愛誤:視点は極めて感情的。改善案を出さないか、出したとしても「産業自体をやめろ」「全部駆除しろ」などの極論が殆ど。「人と動物に対して自分の都合や好み(嫌いなら憎悪)しか主張しない」「自分たちのエゴや嗜好を相手に呑ませる為に動物を都合よく利用する」といった身勝手な側面が垣間見える。

攻撃対象

動物に関わる以下の団体や人物へ過激な誹謗中傷や攻撃を行う。

  • 家畜を扱う酪農畜産業の関係者
  • 捕鯨など水産業の関係者
  • 食肉を扱う精肉店や飲食店
  • 毛皮など動物由来の素材を扱うアパレル業界
  • 動物実験を伴う商品も扱う化粧品業界
  • 動物園水族館の関係者
  • 害獣駆除に携わる猟師
  • 保健所や動物愛護センターの職員
  • ペット業界
  • ペットショップでペットを購入した著名人
  • 肉を食べる食事風景をSNSに投稿する人

特徴

  • 典型的に、『食肉は、がかわいそうだからやめろ』『毛皮製品や動物実験はかわいそうだからやめろ』などと主張する。

  • 論拠としてあげるのが『自分が動物だったら絶対に嫌』などの完全な主観であり、生物学的な観点を持ち合わせずに一方的に主張する。

  • 特に畜産動物として品種改良して肥育された動物は人間の手が介在しなければ健康を維持できず、まして野生環境で生き残ることができないにも拘らず人間が関わることは動物にとって害悪と考え無理にでも引きはがそうとする。

  • 西欧至上主義、近代文明至上主義が強く、遊牧民等のそれらと異なる文化や価値観を独善的に否定し、場合によっては悪と認定する。この傾向は元々彼らが敵視する科学発展史上主義に共感する面が多く、先祖返りと同族嫌悪に近い。「欧米では化粧品の動物実験が禁止されている」「○○(欧米の国名が入る)では動物愛護が根付いている」といった、西欧・北米と日本を比較した言い回しをよく多用する(通称「欧米出羽守」)。さらに「アジアは動物虐待だらけ、日本人もアジア人だから動物虐待する」などとレイシストを兼ねる事が多い。
    • 根拠となる事実が捏造されることすらある。例えば「欧州ではペットの生体販売が法律で禁止されている」と述べられることがあるが、誤りである。
  • 抗議活動がエスカレートするあまり、脅迫や傷害、威力業務妨害といった犯罪行為に発展する。
    • フランスでは過激な菜食主義者が食肉処理場や精肉店を襲撃し、社会問題となっている。
    • 北海道の水産業者に対して「和歌山産のイルカ肉は北海道産の鯨肉と偽装されて販売されている」などという陰謀論じみた主張を行う者もいる。
    • オーストラリアの競馬場では、馬が倒れる、落馬するなどのアクシデントが起きた瞬間に嬉々として激写し、SNSで大々的に取り上げる。入場した時点で容認しているのではないのか。

  • 動物の生態や取り巻く環境への無理解のせいで、愛誤側の都合を動物に押し付ける。
    • アメリカのイエローストーン国立公園では、身勝手な観光客のせいでバイソンの赤ちゃんが安楽死させられた事例がある。その観光客は保護と称し、バイソンの赤ちゃんを警備隊事務所まで送り届けた。しかし「人の手が加わった」せいでバイソンの母親は育児を放棄し、やむを得ず安楽死させることになった。
    • 「毛を動物から盗むな」の主張をもとに毛織物の排斥運動もしばしば行われるが、羊毛目的で飼われる品種のは定期的に毛を刈らないと圧死する。
    • 「出産されたばかりの子牛と母牛を引き離すなんて酷い」という主張がなされる事があるが、これは出産でへとへとになった母牛に子牛が押し潰されないようにする為の処置である。
    • 「子牛から母乳を奪うな」といった主張も、乳牛の品種や個体差にもよるが搾乳される牛乳が約20~30リットル程なのに対して子牛が1日に飲む量は約4リットル程。その余った牛乳を廃棄として捨てる事が環境に良いと言えない上、搾乳をしなければ牛は痛みで苦しむどころか最悪の場合病気になる。

  • 飼育下にある動物はとにかく人の手から放す事を主張し、それらが野生で生存できるかには全く頓着しない。
    • は飼育環境でないと全く生きられない。人工飼育のイルカを海洋に放しても群れを構成できず漁も出来ず生き残れない。こうした事情には基本「生き残れないのが(死ぬほど)悪い」と冷淡。
    • 日本においても過激な動物愛護団体が飼い犬を窃盗する事件が発生し、容疑者は終始「私は解放してやったんだ」などと正当化している他、飼い主の飼育環境に問題がなかったにも拘らずテレビの取材に対し飼育環境に問題があると主張しており、「野犬として過ごしてくれたほうがマシ」という発言をしていた。詳しくは「ドーベルマン 木更津」で検索されたし。ちなみに容疑者3人のうち1人は組織の代表である。
    • サラブレッドは走らなければ代謝活動がうまくいかず末端から組織が破壊されてしまう生体を持っており、定期的に走らせて競馬乗馬などで自分のを稼がなければ長生きできないにも拘らず、既存の競争ルールも調べず『鞭打って無理に走らせて虐待をしている』などと繰り返し競技そのものを廃止にするべきと主張する。そうなれば馬たちの健康被害はもちろん、日本国内のサラブレッド種は現役引退問わず大多数に存在意義がなくってしまい養えず泣く泣く処分する牧場や組織が後を絶たない訳だが一切お構いなし、解放を謳いながら屠殺処分へ追い込むとはこれ如何に。

  • SNSで「焼き肉おいしい」的な他愛もない投稿に対して、動物虐待や屠殺の画像を送りつける嫌がらせをすることで、自らヴィーガン菜食主義全体のイメージを毀損する。

  • SNS上、抗議活動時共にある一定の年齢層の女性が目立ち、女性の猟師を攻撃したり、「毛皮製品を着た女の子はイケメンに好かれない」「動物愛護を意識したメイクとファッションが一番可愛い」という若い女性を意識した主張も行っている。(もしかして→嫉妬

  • 創作と現実の区別がついておいらず、漫画やゲーム、ドラマといった創作に対しても攻撃を行うことがある。
    • PETAの記事にもある通り、ポケモンやマリオといった任天堂系列の作品の著作権を侵害したゲームを製作したり、酪農をテーマやモチーフに使った映画、ドラマ、CM等に対して攻撃する。
    • 甲虫王者ムシキングに対しても「虫を戦わせるのは虐待だ」という偏見が当時のメディアで見られた。虫に限らず実際にやると負傷させたり体力を消耗させる(人為的なものでなく、自発的に戦ってもそうなるが)ので飼育の観点からはやらない事が推奨されるが。
    • ただし、実家が酪農業の漫画家などについては「作品に思い入れがあるから別」「むしろ畜産業や酪農業の現実を描いているから良い」などと態度を一転させたり「やらない善よりやる偽善」と同漫画家の作品内のセリフをレスバトルに引用して使ったりしている。

  • 特定の動物(人間から見て愛らしい・見た目がいいようなもの)のみを優遇し、それらが野生下で襲う生物を無視する。
    • 身近な例として、野良猫(外来種)を過剰に優遇し、それが襲う在来の鳥類や爬虫類、昆虫類などの被害については自然の摂理と一蹴する。
    • 肉食ペットへの生き餌の無理解。特にウサギハムスターモルモットヒヨコといった、大型の爬虫類や両生類向けに小動物を餌にする行為へ嫌悪感を顕にする。一方でコオロギ等の虫やマウスラット等、餌として広く認知されている生き物を与える場合は比較的寛容だがその違いまでは当事者も案外理解していない。(但し、家畜や生き餌であっても虐待はペットの場合と同じく扱われ、建て前は正当でも実態が客観的に見ても悪辣な内容なら虐待が成立することがある。)

注意

単に「本音はかわいそう」と思っているだけの人は愛誤ではないし、そういう考え方をする自体は別によくあることである。

「愛誤」は所謂ノイジー・マイノリティであり、彼らへの批判と動物愛護の議論は全くの別物であることは忘れてはならない。


明らかに動物保護法違反を犯した動物虐待者が動物虐待を正当化するために使う事があるが、明確な詭弁である。「愛誤」は前述の通り、「動物愛護」を謳いながら遠回しに動物虐待をしている者も多く、本来の「愛護」を「愛誤」と蔑むことは、虐待や愛誤の所業と変わらぬ誹謗中傷に当たる。

事実、ネットスラングとしては2002年に発生したこげんた事件の頃から確認されている古いものである。しかも「野生動物に乱暴した程度で批判してくる(加害者の基準で)鬱陶しい愛護団体」という、明らかに虐待を擁護する意図でこの言葉が使われていた時期もあった。


関連タグ

動物愛護

エコテロリスト sjw

自己中(自己中心的) 偽善者

グリーンピース シーシェパード PETA ヴィーガン

感情論 同族嫌悪

箇条書きマジック

ノイジー・マイノリティ


動物はあなたのごはんじゃない

邪魔だゴッ太郎

SDGs


食物アレルギー:愛誤を起こすような人々はこの辺りの知識が欠けている可能性が高い。


プラズマ団:「ポケモンの解放が目的」は建前で、「自分達だけがポケモンを使えれば良い」という本性があるのだが…

オタケベ!カスカベ野生王国:過激な環境保全組織が黒幕として登場するのだが、その黒幕の本来の目的は…(ネタバレ注意!)


ツイフェミ:愛誤が畜産・酪農業界を攻撃するのによく主張する「強制的に産卵や出産をさせる」「子牛を育てる為の母乳を奪う」等の主張は女性性の搾取とも考えられる他、創作物も攻撃対象にする、一定の年齢層以上の女性が多く若い女性への嫉妬が見受けられるなど似通った点が見られる。

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