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星十字騎士団

しゅてるんりったー

星十字騎士団(シュテルンリッター)とは、漫画『BLEACH』に登場する集団の一つ。
目次 [非表示]

概要

滅却師の国家である「見えざる帝国(ヴァンテンライヒ)」の戦闘部隊。

1000年以上前「光の帝国(リヒトライヒ)」時代に皇帝ユーハバッハによって『敵対する死神達の絶滅』を目標として設立された。


現在は1000年間の研鑽によって当時よりも遥かに戦力層が厚くなっており、幹部格の高い戦闘力や雑兵達の物量戦術などを駆使した強大な軍事力を以て、護廷十三隊三分の二の戦力を失う壊滅的打撃を受ける結果となり、「霊王護神大戦」において死神達を大いに苦しめた。


組織構成

団長及び最高位(グランドマスター)のハッシュヴァルトを筆頭とし、聖文字(シュリフト)を冠された精鋭「聖章騎士(ヴェルトリッヒ)」、聖章騎士の中でもユーハバッハ直属の「神赦親衛隊(シュッツシュタッフェル)」、聖文字を持たない一般団員の「聖兵(ゾルダート)」で構成されてる。


聖章騎士の戦闘力は非常に高く、護廷十三隊の主力である隊長格ですら圧倒する。また、卍解を奪える「メダリオン」を持つ。

聖兵は最も人数が多く、雑兵と称されるものの、各々の実力は低く見積もっても十三隊の席官クラスはあり、一般隊士では全く歯が立たず蹂躙される程の力量差がある。小説によれば、十三隊の隊長を補佐する副隊長や隊士・十刃にとっての従属官のように、聖兵は聖章騎士それぞれのメンバーに付き従う部下である模様(しかし、劇中ではハッシュヴァルトの側近しか登場しなかったが)。


十三隊での席官ですらない一般隊士や、破面での従属官ですらないただの数字持ちに相当する者がいるかは不明。


全団員が死神殲滅に一切躊躇が無く、凄惨な虐殺も厭わない程殺意に満ちており、1000年の間に引き起こされた両種族間の怨恨を晴らすと同時に、『滅却師という種族の「誇り」』を取り戻すべく最後の戦争に挑む。


聖章騎士(ヴェルトリッヒ)

星十字騎士団の幹部であり、護廷十三隊の隊長格に相当する団員達。

各聖章騎士メンバーは指導者のユーハバッハから、それぞれの能力(聖文字【シュリフト】)に対応したアルファベットを授かっている。

※原則として1つのアルファベットにつき1人なので、人数は26名以上となり、護廷十三隊の隊長格及び副隊長とほぼ同じくらいの人数。

一方で個人主義の強さ故にチームワークは最悪レベルで、粗を探して侮蔑し合ったり敗北した仲間を貶すのは日常茶飯事で仲間意識が強いメンバーはほとんどいない。

更にストレスを解消するために部下を頻繁に殺す人格破綻者や、瀕死の仲間を殺害して性的興奮を感じ、死後も玩具にして酷使する異常者も存在する(ただし、とあるグループでの1人を除いた他のメンバーは仲間意識はある)。

しまいには手柄の取り合いで仲間を背後から殺そうとしたり能力を悪用して味方同士で潰し合わせたり、些細な言動をきっかけとして殺し合いをおっ始める始末で最早、組織としての体を成していない。

また、敵である死神よりも、トップであるユーハバッハの理不尽そのものの粛清に戦々恐々している。


後述にもあるようにメンバーの大半がユーハバッハによる粛清や聖別(アウスヴェーレン)、仲間割れによる同士討ちで死亡している

破面篇の敵幹部である十刃でさえ、同士討ちする事態はあれど、それで命を落としたのは1人だけ(後にゾンビとして再登場)であり、また上司に処刑されたのも同じく1人だけで、しかもこちらは生存している。これまで登場した敵組織の中でも、その残忍さや異常性が際立っている。

そのため、それまで滅却師と言うと石田家の人々のような高潔な印象を持っていたファンからは、イメージが崩れたと感じる人も多かったことだろう(雨竜が常々に滅却師を誇り高い一族として語っていたため余計に)。


このように、あまりにもまとまりのないメンバーではあるが、アニメ版において、二次侵攻開始前に団長のハッシュヴァルトがまとめ役として作戦の会議にメンバー全員(ユーハバッハと次期後継者である石田雨竜親衛隊、そしてキルゲや一次侵攻で戦死したメンバーは除いて)が参加している。それも聖文字でのアルファベット順にきっちりと座っており、ハッシュヴァルトの話を真面目に聞いている一面もある


聖兵(ゾルダート)

戦闘時に全員同じマントやガスマスクの様な装束を纏う。装備として全員が剣を帯刀し、他にも霊子兵装である『神聖弓(ハイリッヒボーゲン)』を構築する『滅却師十字(クインシークロス)』を所持している。

聖章騎士が影を用いた方法で聖兵を呼び出す事ができる。

第一次侵攻終盤で導入され、疲弊した死神達を数の暴力で更なる犠牲者を増やした。

名前の由来は「兵士」を意味しているドイツ語。


原作では聖別の対象が聖章騎士のみという描写だったが、アニメ25話では聖兵も対象で力と命を奪われてしまった。


団員の特徴

基本は白い軍服を着用しているが、それ以外は個人の自由なのか、ポーチを装備している者、帽子やベルトを身に付けていない者など、各自でアレンジが見られる。

ベルトのデザインも滅却師の紋章ではなく、バンビエッタミニーニャはハートをあしらった紋章をつけている。


メンバー

千年血戦篇終了時点での生存キャラは★で示す


聖章騎士のメンバー


過去のメンバー

  • ヒューベルト

かつて光の帝国(リヒトライヒ)だった頃のメンバーで憲兵所属の青年。

『星十字騎士団』設立の主旨のお触れを民衆に伝える為に赴くも、騎士団への入隊希望をするバズビーの無礼な態度に切り伏せようとするが、ユーハバッハの介入によって未遂に終わる。

ハッシュヴァルトが星十字騎士団団長になった後は副団長になっており、新たに加入したバズビーの態度への苛立ちから、私闘に持ち込むもハッシュヴァルトに止められる。その際にユーハバッハの側近である彼の立場に嫉妬するような態度を見せていた。

1000年前に尸魂界に侵攻するも、元柳斎初代護廷十三隊との戦いで死亡した。

元柳斎が卍解の派生技「火火十万億死大葬陣」を使用した際には、黒焦げた亡者を生前の彼らの姿に戻す形でユーハバッハを追い詰める。

アニメ版24話でも兵主部一兵衛とユーハバッハの交渉シーンで立ち会っていた。


左目に眼帯をした口髭をはやした壮年の男。

ユーハバッハの側近で、彼が「戦闘部隊『星十字騎士団』の設立する」との発言に「この世界(現世)には既に制圧する場所はありませんが」と異を唱えるが「次なる制圧場所を尸魂界」と聞いた際には驚いていた。

ヒューベルトと同様に1000年前の戦いで死亡。


  • アルゴラ

額に傷跡がある強面の男性。

ヒューベルトと同じ憲兵に属しており、原作632話に登場。

彼もまた1000年前の戦いで戦死。

アニメ24話の補完シーンでヒューベルトら数名とユーハバッハと兵主部一兵衛の会談に立ち会っていたが、交渉は決裂して霊王の左腕を使おうとした兵主部に仲間が攻撃するも逆に跳ね返された神聖滅矢を静血装で他の滅却師たちに当たらないようにして防いだ。


雨竜雨竜の祖父にして師、石田竜弦の父。

帝国に所属していたが、ユーハバッハら帝国の考えに疑念を生じて帝国への通行証と散霊手套などの帝国の私物をいくつか盗んで脱退

脱退後は独自の研究をし、息子に「静止の銀」を教えたので、ユーハバッハを滅ぼしたかった模様。


専門用語

ユーハバッハから賜ったアルファベットの1文字であり、固有能力の頭文字となっている

死神の「始解」にあたる。

なお滅却師関連でありながら、その文字に割り振られた単語・発音はドイツ語ではなく英語(しかも極一部は恣意的な意訳となっている)。


死神の「卍解」にあたる滅却師の戦闘形態。フォルシュテンディッヒ(vollständig)とは英語でcomplete、すなわち「完了・完成」の意。

なお滅却師関連でありながら、星十字騎士団各自に割り振られた名称の単語・発音はドイツ語ではなくヘブライ語由来。


  • 星章化【メダライズ】

死神の卍解を奪う術。

メダリオン」と呼ばれる真円状の金属板で、卍解を発動した死神から奪い取り、自らの技のように使用が可能。

ただし、の力を持つ黒崎一護からは奪えず、後に浦原喜助に解析され、奪った卍解を虚化させる「侵影薬」を使われたため、二次侵攻の序盤に死神たちの元に戻ってしまい、以降は使用されなくなった。

あくまで卍解を奪えるだけであるため、正しい使い方が出来るか、使いこなせるかどうかは使用者次第の模様。

使用者の力量にも影響するようで、ユーハバッハに化けていたロイドが元柳斎の卍解を奪おうとしなかったのは、その強大な力をコントロールできる人員が本物のユーハバッハ以外にはいなかったため。

アニメ版では、奪った卍解を星十字騎士団が使用した場合、本来の卍解の色とは異なる赤紫色に変化している。


このメダリオンは滅却師ではない破面も使用可能で、アズギアロ・イーバーンは一護の卍解を奪う際に以下の詠唱を用いて発動させた。

使用時には十字型の黒の板が出現し、そこから青白い光を対象者に覆い、卍解を吸収していた。


「溶けよ 海よ雲へ 雲よ雨へ 雨よ霧へ 姿成すものよ見えざるものへ 我等歓喜の末に杯を地に伏せる さあ(アウフリーデ メーア・エ・ヴォルゲン ヴォルゲン・エ・レーゲン レーゲン・エ・ネーベル ジヒトバーレ・エ・ウンジヒトバーレン ヴィーア・グート・フロイデ・ダーナ・ヴラント・ディル・ベッヒャー ロス)」


活躍

1000年前に尸魂界に侵攻するも、山本元柳斎重國率いる初代護廷十三隊に多くの団員が返り討ちにされ、ユーハバッハも敗北。しかし瀞霊廷のあらゆる影の中に「影の領域(シャッテン・ベライヒ)」なる霊子世界を構築、新たな帝国を築く方法で逃げ延び、新たなメンバーを加えながら、ユーハバッハ復活の間の約1000年の雌伏の時を過ごす。


千年血戦篇では二度にわたり瀞霊廷に侵攻。当代の護廷十三隊と死闘を繰り広げた。


一度目の侵攻では、数名こそ死亡(うち1人はユーハバッハによる粛清)したが、十三隊側は山本総隊長が戦死、隊長格4名が卍解を奪われ、隊長と副隊長ら数名が瀕死の重傷を負い、多数の隊士が死亡し、死神代行である一護が卍解を破壊されるという大打撃を受け、騎士団の圧勝に終わる。


二度目の侵攻では、序盤は圧倒する(零番隊すら壊滅寸前に追い込んだ)ものの、最終的にほとんどのメンバーが死神との戦い、さらに同士討ち、ユーハバッハによる粛清により命を落とすことになる。

というよりメンバーの半数が、まだ戦闘続行していた可能性があったにもかかわらず、聖別や処刑や仲間同士の殺し合いで死亡。ユーハバッハ自身も一護との戦闘によって破れ、組織としては壊滅状態となった。


生き残ったメンバーのその後は、大戦から半年後を描いたスピンオフ小説『Can't Fear Your Own World』で描かれている。


余談(ネタバレ注意)

公式Q&Aによって、星十字騎士団ついて確定した情報が幾つかある。

聖文字

今まで読者の多くは聖文字はユーハバッハに与えられた文字に対応する能力が開花すると考えていたが違った。

曰く、ユーハバッハの眼には単語が刻印されているように視えるという。つまり、それぞれが潜在的に持っていた力がユーハバッハの魂によって開花する。聖文字自体に意思があるのかは不明だが、死神と斬魄刀の関係と似ている。


星章化(メダライズ)

滅却師が開発した死神の卍解を奪う技術。

これはユーハバッハの簒奪聖壇(ザンクト・アルタール)を応用した技術らしい。



関連タグ

BLEACH 滅却師 光の帝国 見えざる帝国 ユーハバッハ


正十字騎士團:字面の良く似た別のジャンプ作品の組織。


デルザー軍団チェックメイトフォー次元戦団バイラムデス・バスターズ冥府十神:同じように全員の仲が悪く、足の引っ張りあいが多い敵集団繋がり。


十二鬼月別のジャンプ作品における、仲間意識のない敵幹部集団繋がり。こちらも半数近くボスによって処刑された。

ちなみに登場する作品作者は、最も影響を受けた漫画の1つに『BLEACH』の名前を挙げている。詳しくはこちら

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