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最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン

さいきょうゆうしゃはおはらいばこからのまおうになったらずっとおれのむそうたーん

『最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン』(さいきょうゆうしゃはおはらいばこ からの まおうになったらずっとおれのむそうターン)は澄守彩による小説作品。
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概要

小説家になろうで2017年12月13日に第一話が投稿される。現在は連載が停滞中。書籍化コミカライズもされている。


書籍版は講談社Kラノベブックスから。イラストはjimmyが担当。漫画版はスクウェア・エニックスガンガンコミックスUP!から。作画まさゆみ、キャラクター原案jimmy。


なお書籍版・漫画版はタイトルと作者の名義が小説家になろうでのものから少し変更されていて、この記事のタイトルと概要文にある作者名は変更後のもの。

バージョンタイトル作者名
小説家になろう(´・ω・`)最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターンすみもりさい
書籍・漫画最強勇者はお払い箱→魔王になったらずっと俺の無双ターン澄守彩

pixivでは、主人公ガリウス、猫人族(ワーキャット)の少女リッピ、王妃イザベラを描いたイラストが数点投稿されている。表記揺れを起こしやすいようなので「最強勇者 お払い箱」あたりでの部分一致検索の方が良い結果を得やすいかもしれない。


登場人物

リムルレスタ

本作の主人公。詳細はリンク先を参照。


猫人族。初登場時14歳。一人称は「僕」だが女性。ガリウスが王国追放後に最初に知り合った亜人。


  • リリアネア

エルフ族。初登場時13歳。エレンフィールの里長の娘。愛称はリリア。長く艶やかな銀髪を片側で結んだ美女。ツンデレ。特技は乗馬。魔法の才能があり、魔法の属性は【火】。エルフでは珍しく不器用。

魔の国跡地で兄を含めた同胞20人と共に残党狩りに捕まっていたところをガリウスに助けられた。勇者という亜人討伐の主力だったガリウスに当初は反発していたが、救ってくれた恩義と彼の容姿が可愛らしく見えた事から、次第に好意を抱いていく。リムルレスタではガリウスの助言もあり兄の補佐役を務めた。兄の結婚から間もなくして花嫁修業を積み始め、ガリウスに猛アプローチするようになり、ほどなくしてガリウスからプロポーズされ結婚した。


  • ミゲル

リリアネアの兄。若く見えるが実は30歳以上。ガリウスが元勇者だと知っても、立場上仕方がなかったからと流すなど融通が利く性格。一方で、ある試練を妹にする事を怠っていた。

ジズルの招聘を受けて妹と同胞100人と里を脱出するが、途中で亜人狩りに討たれたり、捕虜になる事を拒んで自害する者が相次ぎ、20人までに減ってしまう。妹達とともに捕まっていたところをガリウスに助けられて何とかリムルレスタに到着した。リムルレスタでは代表議員に推す声もあったものの、若輩である事から固辞していた。しかし、妹が補佐役に就くという案をガリウスが提示したので代表を引き受けた。


  • ジズル

竜人族の長。元魔王。白いあごひげを生やした老竜人。亜人を束ねる魔王としての風格を覗かせているが、実際は好々爺

魔の国の荒野でガリウスと一騎打ちを行い敗北寸前となるが、実は自身の不在をついた王国軍の魔王城奇襲を見越しており、密かに同胞を逃すため、そしてガリウスに以前から彼の高貴な精神を評価していた事を伝えるために彼と対決していた。それを知ったガリウスの聖剣の『完全回復』で全快し、表向きは死んだ事にされて孫娘のククルと共に脱走した。その後、生き残った亜人達と最果ての森でリムルレスタを建立し、王国を脱出したガリウス達を迎え入れた。


  • ククル

竜人族。ジズルの孫娘。初登場時10歳。ジズルの息子と魔の国に迷い込んだ人族の女性との間に生まれたハーフであり、角と尻尾がある以外は人間と変わらない容姿。ハーフでありながら突然変異ともいうべき高い筋力と魔力を持ち、竜人族の歴史の中でもトップクラスと噂される。


  • テリオス

牛頭人族。リムルレスタの町ボルダルの町長。3m近い背丈の持ち主。豪放磊落な性格だが、血を見るのを嫌がるなど根は小心者。町長だが大抵の事は議会が決めているので、自身はそれに頷くだけになっており、若干嘆いている。ただし、種族間の意見が嚙み合わない場合は上手に取りまとめたり、悪霊獣に対して突進を繰り出すなど実は好漢。


  • チェレッタ

鼠人族。ボルダル議会の議長を務める女性。


  • ゼパル

オーク族の老人。少々口が悪いが、気さくで明るい男性。以前はオーク族の代表も務めていた。老人扱いされると怒る。普段は畑仕事をしている。人族への興味が強い。妻がいたが、リムルレスタ移住から間もなくして亡くなった。息子もいたが、魔王城攻略前のテラン峠の戦いで命を落としていた。


  • ゼパルの息子

オーク族の青年。故人。書籍版第1巻のおまけ短編に登場した。頑固だが実直であり、オークでは珍しく血の気の多い性格だった。同胞の避難の時間稼ぎのためにテラン峠である人物と戦い、命を散らした。


  • ドルフィオ

リザードマン族の青年。フラッタスのルチオーラ商会の奴隷として酷使され、3人の冒険者に魔物退治の囮役として駆り出されて負傷し、彼らに見捨てられそうになるが、折しも都市国家群を初訪問したガリウスに保護された。敬虔な精霊信仰者で、いけ好かない相手でも弔いを忘れない。他の仲間を見捨てられないため、一旦ガリウス同伴で商会に戻り、その後のガリウスの奴隷解放作戦でリムルレスタに移住した。


  • マノス

エルフ族。リムルレスタの諜報員でフラッタス勤務。金髪。火魔法と治癒魔法の使い手。人族に捕まった際に頬に傷を受け、さらに送られた鉱山で「エルフの耳は魔法薬の素材になる」というデマを真に受けた鉱山主に耳を切り取られてしまった。その後、鉱山を脱出して行き倒れていたところを都市国家群に向かっていた別の諜報員に助けられ、仲間を置いて逃げ出した負い目から諜報員になった。


ミッドテリア王国

  • エドガー・ミドテリアス

ミッドテリア王国の国王。白髪、白髭を蓄えた老人。ガリウス以上の肥満体。凡庸な君主に見えるが、実際は自己保身と猜疑心の塊である暗君

王子のジェレドが自分に似ていない事から密かに彼に憎悪を抱き、勇者の見込みのあるガリウスを育成し、魔の国討伐の功績をジェレドに強引に譲らせて、いずれはその虚偽を曝け出して晒し者にするという稚拙な復讐を目論んだ(ガリウスも共犯者として糾弾するつもりだった)。折しもイザベラとゴッテがジェレド暗殺を企てていた事もあり、自分の思惑通りに事が運んだが、ガリウスの意趣返しでイザベラの不倫を知ってしまい、激情を露にして彼女を処刑した。


  • ジェレド・ミドテリアス

ミッドテリア王国第一王子。エドガーとの遺伝を感じさせないイケメン。前王妃の息子として生を受けた。典型的なナルシスト

恩恵は【カリスマ】。人を惹きつけて信頼させる才能であり、多少の嘘も信じ込ませる事が可能。

実は母である前王妃は不義密通が噂になる問題人物で、エドガーに似ていない事から次第にエドガーから憎悪を向けられるようになっていた(当然彼はその事を知らない)。

ガリウスの魔の国討伐時には身を隠しており、帰国したガリウスからその功績を奪い、勇者凱旋披露式にて「聖剣、聖鎧の呪いによって醜くなった」と虚偽を流した。しかし、ゴッテとイザベラの刺客として送られたリッピに襲われ片腕と片目を失ってしまう。即死は免れたが、公衆の面前で醜態を晒した事から恩恵でも補えないほどの周囲からの侮蔑を招いてしまう。その後3年間は療養生活を送っていたが...。


  • イザベラ

ミッドテリア王国王妃。エドガーの後妻。美女だが人間を容貌でしか判断せず、ガリウスはおろか夫のエドガーの事も「豚」と陰口を叩いて蔑んでいた(ただし容姿端麗なジェレドの事も「ぼんくら王子」と罵っていた)。ゴッテ将軍と不倫していたが、目障りなエドガーとジェレドを葬るために利用しているに過ぎず、ゆくゆくは彼を捨てて若い男子に囲まれて生活する魂胆だった。

恩恵は【エンドレス・ビューティー】。20歳前後の容貌を死ぬまで保つ事ができる。

ゴッテの策略でジェレドを再起不能にする事には成功したものの、ゴッテもガリウスに返り討ちにされてしまい、ゴッテを役立たずと罵り、別の男性を篭絡しようとした。しかし、ガリウスが兵士達にゴッテとの不義を大袈裟に暴露した事から、それがエドガーにも伝わってしまい、エドガーの厳命で3日間も拷問され、間もなく斬首された(名目上は病死)。


  • ブラン・ゴッテ

ミッドテリア王国将軍。大柄で顎髭をたたえた精悍な騎士。勇者を除けば、王国に右に出る者はいないと言われる猛者。前王妃が亡くなる前後からエドガーに重用されるようになったが、実は王国の汚れ仕事を引き受けていた。さらに密かに王位簒奪を狙っており、そのためにイザベラと懇意になり、彼女と共謀してジェレドとガリウスを葬り、エドガー、ひいてはイザベラも見捨てようとした。

恩恵は【パワー・シフト】。全身の力を強化し、さらに任意の個所へ振り分ける事もできる。彼自身の鍛え抜かれた筋肉も相まって、10mのジャンプや大岩を砕くパンチが可能となる。

ガリウスの魔の国討伐からの凱旋を見計らって、リッピに風の精の短剣を渡し、殺害は未遂に終わったもののジェレドを再起不能にさせ、口封じにリッピおよびガリウスを逆賊として葬ろうとした。しかし、ガリウスの恩恵を見誤った事が仇になり、彼の安物のナイフで刺殺された。『魔王』ガリウスの最初の犠牲者。


都市国家群

  • ムエト

ルチオーラ商会代表。片眼鏡とちょび髭が特徴で、髭をいじくる癖がある。フラッタスで奴隷商を営んでいるが、最近は議会との軋轢に悩んでいて、確保していた千人程度の亜人の奴隷を春先の農作業で議会に安い金額で横取りされるのを危惧していた。

フラッタス偵察に来て素性を隠していたガリウスが農作業に駆り出されていない奴隷17人の購入を申し出たため、600枚近くの金貨を受け取り意気揚々となったが、実はその金貨は事前にガリウスが商会の金庫からくすねたものであり、さらに奴隷達も全員リムルレスタから来た飛竜の助力で逃亡してしまい、商会は大損をする結果になった。


精霊・精霊獣など

  • エルザナード

聖武具に宿る「精霊のようなもの」。本作の語り部でもある。長い金髪と金色のワンピースを着た美女だが、小鳥にもなれる。実は精霊ではないらしく、ガリウスは「精霊もどき」と呼んでいる。諜報員のマノスは聖武具の元使用者ではないかと推測している。


  • アオ

狼に似た精霊獣。青みがかった銀色の毛を生やしている。当初は小型犬くらいの大きさだったが、次第に中型犬くらいにまで成長した。雌らしい。最果ての森の入り口で前脚の肩口を負傷している所をエルザナードに導かれたガリウスに助けられ、彼のペットになった。性格は人懐っこく、一度注意された事を二度も間違えないなど賢い。ガリウス以外では特にククルと仲が良いが、他の相手にはじゃれるつもりで噛んでしまう悪癖がある。

実はユニコーン・フェンリルという精霊獣であり、リュナテアの半身。悪霊退治に失敗したリュナテアが魂を半分移して生み出したが、余裕がなかったため小柄になり、誕生して間もなく悪霊の分身に襲われ、ガリウスに保護された。最果ての森でリュテアナと再会した頃には彼女とのリンクを断ち切っていた。当初は角が生えていなかったが、3年後には角が生えて、馬ほどの大きさにもなった。


  • リュナテア

最果ての森に住む12の精霊獣の一角。ユニコーン・フェンリルという体高3mを超す大きな一本角を生やした狼で、アオと同じ体毛を持つ。雌らしい。恥ずかしがり屋で、人前に姿を晒すのを嫌がる。尊大な話し方をするが、自分の非を認めるなど謙虚。

悪霊退治に失敗して負傷し、自身の半身であるアオを創造した。最果ての森で悪霊獣と化したギガント・グリズリーに対して結界を張り、自身に会いに来たガリウス一行を助けた。


  • ファヴニール

精霊獣のエンシェント・ドラゴン。リムルレスタの東に位置する大山脈近くの深い渓谷に住んでいる。樽一杯の酒と身体の洗浄を対価に自身の鱗2枚をガリウスに提供した。さらに飛竜との契約にも仲介役を担った。


  • クロ

ガリウスの愛竜。黒い鱗を持つ飛竜。「食事は週2度、うち1回は酒付き、2週間に1度は体を磨く、これを1年間行う」という契約を交わしてガリウスに雇われた。


用語

種族など

  • 人族

作中世界における人類。12歳になると恩恵(後述)が顕現する。


  • 亜人

人とは異なる種族。他の生物や魔物の血を強く受け継いでいる。総人数は人族より劣る。優れた特徴を持つゆえに、人から一方的な妬みを抱かれてしまい、人との対立が深まるにつれて「魔族」と呼称されるようになった。

作中では以下の種族が登場(名前が判明している種族に限る)。

・竜人族

・猫人族(ワーキャット)

・エルフ族

・オーク族

・牛頭人族(ミノタウロス)

・鼠人族(ウェアラット)

・ドワーフ族

・ゴブリン族

・リザードマン族

・ワーウルフ族

・ケンタウロス族

・ハーピー族

・オーガ族

・梟人族(ウェアオウル)


  • 魔物

魔法を操り特殊な性質を持つ、通常の獣より強力あるいは厄介な動植物全般。定義は人族によるものだが曖昧でもあり、中には亜人もこの定義に含める場合もある。


  • 精霊

特定概念が意志を持ったもので、「形なき集合意識」と呼ばれる。森、火、大工道具、果ては木やノコギリの精霊までいる。


  • 精霊獣

野生の獣が精霊と同格に昇華して人並みの高い知能を得た存在。魔物と違いテレパシーで意思疎通が可能。


  • 悪霊

自然消失しなかったごくわずかな悪意が魔力と絡んで実体化した集合体。


  • 悪霊獣

悪霊に憑依された獣。精霊獣と違い意思疎通が不可能。


  • 飛竜

翼を生やした竜。リムルレスタの東に位置する深い渓谷を住処としている。体長は尾を除けば3~5m程度。茶・灰・黒色など色は様々。その飛翔力はリムルレスタから都市国家群のフラッタスまで2日で移動できるほど。


  • 守護獣

神殿を守護する魔物。


国家

  • 魔の国

東の大河を越えた先にあった亜人の国家。


  • リムルレスタ

亜人の新国家。最果ての森の近くの町を拠点としている。


  • ミッドテリア王国

ガリウスの母国。魔の国討伐時には建国200年を目前としていた。


  • 都市国家群

旧魔の国の跡地に移民したミッドテリア王国民が打ち立てた新国家。


  • バランハルト帝国

南方の新国家。南方諸国連合のグリザタリア公国を母体とし、他の諸国を次々に攻略・吸収して誕生した。


  • ルビアレス教国

西方の小国。唯一神信仰の中心地で、宗教の面では大陸で最大勢力である。


能力

  • 恩恵(ギフト)

人族において12歳になると顕現する才能。亜人との能力の差を憂いた唯一神が人族に与えたものとされる。これにより亜人を凌駕する者達が多数現れたが、一方で元からある才能と不適合な恩恵が顕現する者も出て、人々の嫉妬を煽り、人族内での対立も深刻化する結果となった。そのため、中には恩恵を公にしない者もいる。

特別な恩恵の持ち主は眼が変色する。


アイテム

  • 聖武具エルザナード

エルザナードが宿る聖武具。黄金の輝きを持つ聖剣と聖鎧から構成される。


  • 逸心香

亜人が独自に調合した香。意識を別の方向に向けさせる効果がある。ただし、思っている方向とは逆の方向を進めば対処可能。


  • 回復薬(ポーション)

体力回復と鎮痛と創傷治癒に効果があるが、骨折と精神的外傷は治せない。月光草という薬草を用いた上級回復薬(ハイポーション)も存在する。


  • 鉄製のナイフ

ガリウスが銀貨2枚で購入した安物のナイフ。10年来使用している。枯れ枝を切るか、野兎を捌く用途でしか使っていなかったが、ゴッテ将軍をこれだけで倒した。


  • 風の精の短剣(シルフィード・ダガー)

風を操る特殊効果を持つ短剣。一振りで風を収束させ、刃として打ち出す。使い方次第では風に乗って飛翔する事も可能。その刀身には闇水晶が用いられている。ミッドテリア王国の国宝で、王国の宝物庫に保管されていたが、ゴッテ将軍がイザベラの協力で持ち出し、ジェレド暗殺の凶器としてリッピに渡した。ゴッテ亡き後はガリウスの所有物となったが、たまにリッピも使用する。


  • 鍛冶の精の金槌(ドヴェル・ハンマー)

ドワーフ族が魔石を含んだ道具を作る際に使用する金槌。これで魔力を込めつつ道具を鍛える。


  • 竜操の手綱

飛竜を操ることに特化したアイテム。ユニコーンの尾の毛と千年竜の鱗から作られる。


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