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東京メトロ7000系とは、東京メトロが2022年まで運用していた通勤電車である。

車両データ

車両データ

運用会社帝都高速度交通営団東京地下鉄(東京メトロ)
製造数10両編成34本計340両
運用開始1974年10月30日
運用終了2022年4月18日
導入先有楽町線副都心線(2008年6月14日〜)

概要

概要

1974年の営団有楽町線(当時)の開業に備えて製造された。登場当初は5両編成であったが、車両検査は千代田線用の6000系と同じ綾瀬工場(当時)で行うことにしたため、車体や台車などは6000系とほぼ同仕様とした。この結果、6000系の「姉妹車両」としての位置づけとなっている。帯以外の外見上の違いは将来的な東武西武との直通運転を見越して前面の種別表示幕の表示スペースが準備されていたことと(ただし、後年の改造で行先と種別を3色LEDで表示できるようになったので、使われないまま終わった)、番号の掲出位置が違うこと。ただし6000系や8000系の前面の営団マークがそれぞれの路線のラインカラーであったことに対し、こちらは黒だった。

1983年の有楽町線営団成増延伸開業の時に10両編成化を実施。その後の延伸開業や輸送力増強により1989年までに10両編成34本が出揃った。


有楽町線の初代車両であると同時に、開業当時他の西武線へ繋がっていなかった直通先の西武有楽町線の初代車両でもある。


2004年、営団が東京メトロへ移管されたことに伴い、本形式も東京メトロに継承された。

下記の副都心線への対応工事後も東急東横線への直通などを経てかなりの広域で運用された。


改造(1990年代まで)

改造(1990年代まで)

第27編成までは非冷房で登場した。1988年~94年度にかけ冷房化工事を実施。

また、1994年からは車体の大規模改修、のち1997年から一部編成に対して制御装置を自動可変界磁制御(AVFチョッパ制御)からVVVFインバータ制御へ変更する工事を実施。


改造(2000年代以降)

改造(2000年代以降)

2008年開業の副都心線の運用に当形式も使用することになり、一部編成に対して副都心線対応改造(ワンマン運転対応化・ATO装置追加など)が行われた。改造編成については塗装を以前の「ゴールド」帯から、「ブラウン・ゴールド・ホワイト」帯に変更している。


第01,02,04,05,10,18編成については10両固定編成のままとしたが、

第03,09,13,15,16,19,20,27~34編成については、副都心線の「8両編成の各駅停車」運用に備えて8両編成へ編成短縮を行った。編成から抜かれた2両は廃車になった。

対応車への統一は副都心線開業時には完了しておらず、有楽町線専用車にはYマークが掲示された。これらは後に全て廃車され、10両編成6本と8両編成15本の陣容で10000系と共に有楽町・副都心線での共通運用を開始した。


廃車・引退

廃車・引退

  • 副都心線対応改造の対象外となった第6~8,11~14,17,21~26編成については、10000系によって置き換えられ廃車・除籍となった。このうち第17,21~23編成はインドネシアジャカルタ都市圏の鉄道「PT Kereta Commuter Indonesia」へ譲渡された。譲渡後、現地で対応改造が行われ、スカートや網などが取り付けられ塗装が大幅に変更された。この際、黄帯はそのまま使用している
  • 先述の編成短縮による廃車もありながら残存したVVVFインバータ制御の編成についても、2021年2月より投入の17000系によって置き換えが始まり、17000系導入と時を同じくして第10編成が運用離脱している。順次94S番号で新木場へ自走回送されたため、以降鉄道ファンの注目の的となった。新木場到着後、陸送されその先で解体されている。
  • 17000系による玉突き廃車は比較的経年劣化の激しい10両編成が優先的に行われた。2021年10月、10両編成ラストの7101Fが運用離脱。これを以て有楽町線及びFライナーの運用から撤退した。01Fは例外的に新木場行きで運用離脱したため、廃車回送は行われなかった。
  • 2022年4月18日、最後まで残っていた7134Fが運用を離脱。これを以て7000系は営業運転を終了した。なお混雑やトラブルを防ぐ観点(6000系の前例もある)から、事前告知やラストランイベントは行われなかった。その代わりなのか、引退約1ヶ月後に正式な引退発表と共に小規模の記念スタンプラリーが開催、記念24時間券を始めとしたグッズも販売された。

現在は

現在は

2023年現在、7101Fのみ新木場車両基地で6000系6102Fと共にフル編成で動態保存、新木場研修センターの訓練車として使用されている。10号車の先頭の一部のみデビュー当初をイメージした黄帯に戻されている。10号車は前面の3色LED方向幕が取り外され平時は何も取り付けていないが、引退に合わせ営団時代の方向幕をイメージした再現品が用意された模様。主に撮影会の際に営団方向幕とフィルムの営団マークは取り付けられ、6102Fや検査入場した8109Fとの3ショットが2023年の東京メトロカレンダーに掲載され、何と表紙を飾っている。引退車両が掲載されることはかなり稀。

6000系や01系を皮切りに増えてきた動態保存車の流れに乗って、7101Fもまた大切にされているようだ。


KRLジャボタベックに譲渡された編成については、21Fが2013年に踏切事故の該当となり先頭1両が全焼した為全車廃車となっている。また17Fも故障が相次いだ為廃車、部品取りとなっており、現在は17Fの部品を使用して延命された22Fと23Fの2本が運用されている。生き残ったこの2編成は2023年に全般検査と塗装変更を受けており、もうしばらくは活躍できるものと思われる。

ただし、日本ですら確保が困難になってきているチョッパ制御の部品は現地において非常に少なく、比較的大勢力を誇っていた6000系チョッパ車にも部品取り車が多発している。17Fの部品が枯渇した暁には22Fと23Fの共食いが始まると考えられ、故障がいつ起こるかはわからない上、21Fなどの前例を見るに事故当該となる可能性もある。総じて、現在あちらで稼働している7000系がいつ引退するかは全く予想がつかないため、海外ではあるが記録したい場合はお早めに。


引退から約1年後、副都心線は相鉄線との直通を開始した。一方で兄弟車8000系の余命宣告もされた中、移り変わっていく時代を生き抜いた7000系は、6000系と共に今日も新木場から新たな風吹く東京メトロを見守っている。


運用路線

運用路線


その他

  • 8両編成はダイヤ乱れ時を含め有楽町線運用には就かなかった。また、東武東上線の乗り入れ区間は和光市〜志木間だった。
  • 8両編成の7000系と8両に短編成化された10000系は東横線との直通開始前の習熟運転の為東急に貸し出され、地上時代の渋谷駅に入線した。この時の送り込み回送は市ヶ谷から南北線に入り東急目黒線を経由し東横線に入る経路だった。
  • 留置の為池袋線の飯能から先武蔵丘車両基地までの回送が存在した。
  • ダイヤ乱れ時は池袋線や東上線の池袋駅まで入線したこともあった。
  • 自社線内でも全般検査の為桜田門駅からの連絡線を経由し千代田線霞ケ関駅から綾瀬車両基地まで回送されることがあった。

リバイバル塗装について

リバイバル塗装について

7101Fが一部黄帯になったのは引退後の話であり、営業運転でのリバイバル塗装は叶わなかった。6000系ラストランで営団装飾を施すという遊び心を持つメトロのことである、本来は企画していたと思われるが…その6000系の引退時に起きた事件とCOVID-19により、止むなく断念したのだろう。


…その翌年、西武有楽町線が開業40周年を迎えた。この時、なんと西武6000系に往年の7000系をイメージした黄帯のリバイバル塗装が施された。この色チョイスは、7000系が西武有楽町線初代車両として活躍していた過去があったため。リバイバル塗装としてはファンが求めていた形とは少し違ったものの、直通先の元同僚がリベンジを果たしてくれたのだ。かつて7000系を借りて西武有楽町線を運行していた西武からの最大限の恩返しと粋な計らいと言えるだろう。


関連タグ

関連タグ

帝都高速度交通営団(営団地下鉄) 東京メトロ(東京地下鉄) 東京メトロ有楽町線 副都心線

東京メトロ6000系東京メトロ8000系…兄弟車。

07系東京メトロ10000系17000系…後輩。

車両データ

車両データ

運用会社帝都高速度交通営団東京地下鉄(東京メトロ)
製造数10両編成34本計340両
運用開始1974年10月30日
運用終了2022年4月18日
導入先有楽町線副都心線(2008年6月14日〜)

概要

概要

1974年の営団有楽町線(当時)の開業に備えて製造された。登場当初は5両編成であったが、車両検査は千代田線用の6000系と同じ綾瀬工場(当時)で行うことにしたため、車体や台車などは6000系とほぼ同仕様とした。この結果、6000系の「姉妹車両」としての位置づけとなっている。帯以外の外見上の違いは将来的な東武西武との直通運転を見越して前面の種別表示幕の表示スペースが準備されていたことと(ただし、後年の改造で行先と種別を3色LEDで表示できるようになったので、使われないまま終わった)、番号の掲出位置が違うこと。ただし6000系や8000系の前面の営団マークがそれぞれの路線のラインカラーであったことに対し、こちらは黒だった。

1983年の有楽町線営団成増延伸開業の時に10両編成化を実施。その後の延伸開業や輸送力増強により1989年までに10両編成34本が出揃った。


有楽町線の初代車両であると同時に、開業当時他の西武線へ繋がっていなかった直通先の西武有楽町線の初代車両でもある。


2004年、営団が東京メトロへ移管されたことに伴い、本形式も東京メトロに継承された。

下記の副都心線への対応工事後も東急東横線への直通などを経てかなりの広域で運用された。


改造(1990年代まで)

改造(1990年代まで)

第27編成までは非冷房で登場した。1988年~94年度にかけ冷房化工事を実施。

また、1994年からは車体の大規模改修、のち1997年から一部編成に対して制御装置を自動可変界磁制御(AVFチョッパ制御)からVVVFインバータ制御へ変更する工事を実施。


改造(2000年代以降)

改造(2000年代以降)

2008年開業の副都心線の運用に当形式も使用することになり、一部編成に対して副都心線対応改造(ワンマン運転対応化・ATO装置追加など)が行われた。改造編成については塗装を以前の「ゴールド」帯から、「ブラウン・ゴールド・ホワイト」帯に変更している。


第01,02,04,05,10,18編成については10両固定編成のままとしたが、

第03,09,13,15,16,19,20,27~34編成については、副都心線の「8両編成の各駅停車」運用に備えて8両編成へ編成短縮を行った。編成から抜かれた2両は廃車になった。

対応車への統一は副都心線開業時には完了しておらず、有楽町線専用車にはYマークが掲示された。これらは後に全て廃車され、10両編成6本と8両編成15本の陣容で10000系と共に有楽町・副都心線での共通運用を開始した。


廃車・引退

廃車・引退

  • 副都心線対応改造の対象外となった第6~8,11~14,17,21~26編成については、10000系によって置き換えられ廃車・除籍となった。このうち第17,21~23編成はインドネシアジャカルタ都市圏の鉄道「PT Kereta Commuter Indonesia」へ譲渡された。譲渡後、現地で対応改造が行われ、スカートや網などが取り付けられ塗装が大幅に変更された。この際、黄帯はそのまま使用している
  • 先述の編成短縮による廃車もありながら残存したVVVFインバータ制御の編成についても、2021年2月より投入の17000系によって置き換えが始まり、17000系導入と時を同じくして第10編成が運用離脱している。順次94S番号で新木場へ自走回送されたため、以降鉄道ファンの注目の的となった。新木場到着後、陸送されその先で解体されている。
  • 17000系による玉突き廃車は比較的経年劣化の激しい10両編成が優先的に行われた。2021年10月、10両編成ラストの7101Fが運用離脱。これを以て有楽町線及びFライナーの運用から撤退した。01Fは例外的に新木場行きで運用離脱したため、廃車回送は行われなかった。
  • 2022年4月18日、最後まで残っていた7134Fが運用を離脱。これを以て7000系は営業運転を終了した。なお混雑やトラブルを防ぐ観点(6000系の前例もある)から、事前告知やラストランイベントは行われなかった。その代わりなのか、引退約1ヶ月後に正式な引退発表と共に小規模の記念スタンプラリーが開催、記念24時間券を始めとしたグッズも販売された。

現在は

現在は

2023年現在、7101Fのみ新木場車両基地で6000系6102Fと共にフル編成で動態保存、新木場研修センターの訓練車として使用されている。10号車の先頭の一部のみデビュー当初をイメージした黄帯に戻されている。10号車は前面の3色LED方向幕が取り外され平時は何も取り付けていないが、引退に合わせ営団時代の方向幕をイメージした再現品が用意された模様。主に撮影会の際に営団方向幕とフィルムの営団マークは取り付けられ、6102Fや検査入場した8109Fとの3ショットが2023年の東京メトロカレンダーに掲載され、何と表紙を飾っている。引退車両が掲載されることはかなり稀。

6000系や01系を皮切りに増えてきた動態保存車の流れに乗って、7101Fもまた大切にされているようだ。


KRLジャボタベックに譲渡された編成については、21Fが2013年に踏切事故の該当となり先頭1両が全焼した為全車廃車となっている。また17Fも故障が相次いだ為廃車、部品取りとなっており、現在は17Fの部品を使用して延命された22Fと23Fの2本が運用されている。生き残ったこの2編成は2023年に全般検査と塗装変更を受けており、もうしばらくは活躍できるものと思われる。

ただし、日本ですら確保が困難になってきているチョッパ制御の部品は現地において非常に少なく、比較的大勢力を誇っていた6000系チョッパ車にも部品取り車が多発している。17Fの部品が枯渇した暁には22Fと23Fの共食いが始まると考えられ、故障がいつ起こるかはわからない上、21Fなどの前例を見るに事故当該となる可能性もある。総じて、現在あちらで稼働している7000系がいつ引退するかは全く予想がつかないため、海外ではあるが記録したい場合はお早めに。


引退から約1年後、副都心線は相鉄線との直通を開始した。一方で兄弟車8000系の余命宣告もされた中、移り変わっていく時代を生き抜いた7000系は、6000系と共に今日も新木場から新たな風吹く東京メトロを見守っている。


運用路線

運用路線


その他

  • 8両編成はダイヤ乱れ時を含め有楽町線運用には就かなかった。また、東武東上線の乗り入れ区間は和光市〜志木間だった。
  • 8両編成の7000系と8両に短編成化された10000系は東横線との直通開始前の習熟運転の為東急に貸し出され、地上時代の渋谷駅に入線した。この時の送り込み回送は市ヶ谷から南北線に入り東急目黒線を経由し東横線に入る経路だった。
  • 留置の為池袋線の飯能から先武蔵丘車両基地までの回送が存在した。
  • ダイヤ乱れ時は池袋線や東上線の池袋駅まで入線したこともあった。
  • 自社線内でも全般検査の為桜田門駅からの連絡線を経由し千代田線霞ケ関駅から綾瀬車両基地まで回送されることがあった。

リバイバル塗装について

リバイバル塗装について

7101Fが一部黄帯になったのは引退後の話であり、営業運転でのリバイバル塗装は叶わなかった。6000系ラストランで営団装飾を施すという遊び心を持つメトロのことである、本来は企画していたと思われるが…その6000系の引退時に起きた事件とCOVID-19により、止むなく断念したのだろう。


…その翌年、西武有楽町線が開業40周年を迎えた。この時、なんと西武6000系に往年の7000系をイメージした黄帯のリバイバル塗装が施された。この色チョイスは、7000系が西武有楽町線初代車両として活躍していた過去があったため。リバイバル塗装としてはファンが求めていた形とは少し違ったものの、直通先の元同僚がリベンジを果たしてくれたのだ。かつて7000系を借りて西武有楽町線を運行していた西武からの最大限の恩返しと粋な計らいと言えるだろう。


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車両データ

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運用会社帝都高速度交通営団東京地下鉄(東京メトロ)
製造数10両編成34本計340両
運用開始1974年10月30日
運用終了2022年4月18日
導入先有楽町線副都心線(2008年6月14日〜)

概要

概要

1974年の営団有楽町線(当時)の開業に備えて製造された。登場当初は5両編成であったが、車両検査は千代田線用の6000系と同じ綾瀬工場(当時)で行うことにしたため、車体や台車などは6000系とほぼ同仕様とした。この結果、6000系の「姉妹車両」としての位置づけとなっている。帯以外の外見上の違いは将来的な東武西武との直通運転を見越して前面の種別表示幕の表示スペースが準備されていたことと(ただし、後年の改造で行先と種別を3色LEDで表示できるようになったので、使われないまま終わった)、番号の掲出位置が違うこと。ただし6000系や8000系の前面の営団マークがそれぞれの路線のラインカラーであったことに対し、こちらは黒だった。

1983年の有楽町線営団成増延伸開業の時に10両編成化を実施。その後の延伸開業や輸送力増強により1989年までに10両編成34本が出揃った。


有楽町線の初代車両であると同時に、開業当時他の西武線へ繋がっていなかった直通先の西武有楽町線の初代車両でもある。


2004年、営団が東京メトロへ移管されたことに伴い、本形式も東京メトロに継承された。

下記の副都心線への対応工事後も東急東横線への直通などを経てかなりの広域で運用された。


改造(1990年代まで)

改造(1990年代まで)

第27編成までは非冷房で登場した。1988年~94年度にかけ冷房化工事を実施。

また、1994年からは車体の大規模改修、のち1997年から一部編成に対して制御装置を自動可変界磁制御(AVFチョッパ制御)からVVVFインバータ制御へ変更する工事を実施。


改造(2000年代以降)

改造(2000年代以降)

2008年開業の副都心線の運用に当形式も使用することになり、一部編成に対して副都心線対応改造(ワンマン運転対応化・ATO装置追加など)が行われた。改造編成については塗装を以前の「ゴールド」帯から、「ブラウン・ゴールド・ホワイト」帯に変更している。


第01,02,04,05,10,18編成については10両固定編成のままとしたが、

第03,09,13,15,16,19,20,27~34編成については、副都心線の「8両編成の各駅停車」運用に備えて8両編成へ編成短縮を行った。編成から抜かれた2両は廃車になった。

対応車への統一は副都心線開業時には完了しておらず、有楽町線専用車にはYマークが掲示された。これらは後に全て廃車され、10両編成6本と8両編成15本の陣容で10000系と共に有楽町・副都心線での共通運用を開始した。


廃車・引退

廃車・引退

  • 副都心線対応改造の対象外となった第6~8,11~14,17,21~26編成については、10000系によって置き換えられ廃車・除籍となった。このうち第17,21~23編成はインドネシアジャカルタ都市圏の鉄道「PT Kereta Commuter Indonesia」へ譲渡された。譲渡後、現地で対応改造が行われ、スカートや網などが取り付けられ塗装が大幅に変更された。この際、黄帯はそのまま使用している
  • 先述の編成短縮による廃車もありながら残存したVVVFインバータ制御の編成についても、2021年2月より投入の17000系によって置き換えが始まり、17000系導入と時を同じくして第10編成が運用離脱している。順次94S番号で新木場へ自走回送されたため、以降鉄道ファンの注目の的となった。新木場到着後、陸送されその先で解体されている。
  • 17000系による玉突き廃車は比較的経年劣化の激しい10両編成が優先的に行われた。2021年10月、10両編成ラストの7101Fが運用離脱。これを以て有楽町線及びFライナーの運用から撤退した。01Fは例外的に新木場行きで運用離脱したため、廃車回送は行われなかった。
  • 2022年4月18日、最後まで残っていた7134Fが運用を離脱。これを以て7000系は営業運転を終了した。なお混雑やトラブルを防ぐ観点(6000系の前例もある)から、事前告知やラストランイベントは行われなかった。その代わりなのか、引退約1ヶ月後に正式な引退発表と共に小規模の記念スタンプラリーが開催、記念24時間券を始めとしたグッズも販売された。

現在は

現在は

2023年現在、7101Fのみ新木場車両基地で6000系6102Fと共にフル編成で動態保存、新木場研修センターの訓練車として使用されている。10号車の先頭の一部のみデビュー当初をイメージした黄帯に戻されている。10号車は前面の3色LED方向幕が取り外され平時は何も取り付けていないが、引退に合わせ営団時代の方向幕をイメージした再現品が用意された模様。主に撮影会の際に営団方向幕とフィルムの営団マークは取り付けられ、6102Fや検査入場した8109Fとの3ショットが2023年の東京メトロカレンダーに掲載され、何と表紙を飾っている。引退車両が掲載されることはかなり稀。

6000系や01系を皮切りに増えてきた動態保存車の流れに乗って、7101Fもまた大切にされているようだ。


KRLジャボタベックに譲渡された編成については、21Fが2013年に踏切事故の該当となり先頭1両が全焼した為全車廃車となっている。また17Fも故障が相次いだ為廃車、部品取りとなっており、現在は17Fの部品を使用して延命された22Fと23Fの2本が運用されている。生き残ったこの2編成は2023年に全般検査と塗装変更を受けており、もうしばらくは活躍できるものと思われる。

ただし、日本ですら確保が困難になってきているチョッパ制御の部品は現地において非常に少なく、比較的大勢力を誇っていた6000系チョッパ車にも部品取り車が多発している。17Fの部品が枯渇した暁には22Fと23Fの共食いが始まると考えられ、故障がいつ起こるかはわからない上、21Fなどの前例を見るに事故当該となる可能性もある。総じて、現在あちらで稼働している7000系がいつ引退するかは全く予想がつかないため、海外ではあるが記録したい場合はお早めに。


引退から約1年後、副都心線は相鉄線との直通を開始した。一方で兄弟車8000系の余命宣告もされた中、移り変わっていく時代を生き抜いた7000系は、6000系と共に今日も新木場から新たな風吹く東京メトロを見守っている。


運用路線

運用路線


その他

  • 8両編成はダイヤ乱れ時を含め有楽町線運用には就かなかった。また、東武東上線の乗り入れ区間は和光市〜志木間だった。
  • 8両編成の7000系と8両に短編成化された10000系は東横線との直通開始前の習熟運転の為東急に貸し出され、地上時代の渋谷駅に入線した。この時の送り込み回送は市ヶ谷から南北線に入り東急目黒線を経由し東横線に入る経路だった。
  • 留置の為池袋線の飯能から先武蔵丘車両基地までの回送が存在した。
  • ダイヤ乱れ時は池袋線や東上線の池袋駅まで入線したこともあった。
  • 自社線内でも全般検査の為桜田門駅からの連絡線を経由し千代田線霞ケ関駅から綾瀬車両基地まで回送されることがあった。

リバイバル塗装について

リバイバル塗装について

7101Fが一部黄帯になったのは引退後の話であり、営業運転でのリバイバル塗装は叶わなかった。6000系ラストランで営団装飾を施すという遊び心を持つメトロのことである、本来は企画していたと思われるが…その6000系の引退時に起きた事件とCOVID-19により、止むなく断念したのだろう。


…その翌年、西武有楽町線が開業40周年を迎えた。この時、なんと西武6000系に往年の7000系をイメージした黄帯のリバイバル塗装が施された。この色チョイスは、7000系が西武有楽町線初代車両として活躍していた過去があったため。リバイバル塗装としてはファンが求めていた形とは少し違ったものの、直通先の元同僚がリベンジを果たしてくれたのだ。かつて7000系を借りて西武有楽町線を運行していた西武からの最大限の恩返しと粋な計らいと言えるだろう。


関連タグ

関連タグ

帝都高速度交通営団(営団地下鉄) 東京メトロ(東京地下鉄) 東京メトロ有楽町線 副都心線

東京メトロ6000系東京メトロ8000系…兄弟車。

07系東京メトロ10000系17000系…後輩。

車両データ

車両データ

運用会社帝都高速度交通営団東京地下鉄(東京メトロ)
製造数10両編成34本計340両
運用開始1974年10月30日
運用終了2022年4月18日
導入先有楽町線副都心線(2008年6月14日〜)

概要

概要

1974年の営団有楽町線(当時)の開業に備えて製造された。登場当初は5両編成であったが、車両検査は千代田線用の6000系と同じ綾瀬工場(当時)で行うことにしたため、車体や台車などは6000系とほぼ同仕様とした。この結果、6000系の「姉妹車両」としての位置づけとなっている。帯以外の外見上の違いは将来的な東武西武との直通運転を見越して前面の種別表示幕の表示スペースが準備されていたことと(ただし、後年の改造で行先と種別を3色LEDで表示できるようになったので、使われないまま終わった)、番号の掲出位置が違うこと。ただし6000系や8000系の前面の営団マークがそれぞれの路線のラインカラーであったことに対し、こちらは黒だった。

1983年の有楽町線営団成増延伸開業の時に10両編成化を実施。その後の延伸開業や輸送力増強により1989年までに10両編成34本が出揃った。


有楽町線の初代車両であると同時に、開業当時他の西武線へ繋がっていなかった直通先の西武有楽町線の初代車両でもある。


2004年、営団が東京メトロへ移管されたことに伴い、本形式も東京メトロに継承された。

下記の副都心線への対応工事後も東急東横線への直通などを経てかなりの広域で運用された。


改造(1990年代まで)

改造(1990年代まで)

第27編成までは非冷房で登場した。1988年~94年度にかけ冷房化工事を実施。

また、1994年からは車体の大規模改修、のち1997年から一部編成に対して制御装置を自動可変界磁制御(AVFチョッパ制御)からVVVFインバータ制御へ変更する工事を実施。


改造(2000年代以降)

改造(2000年代以降)

2008年開業の副都心線の運用に当形式も使用することになり、一部編成に対して副都心線対応改造(ワンマン運転対応化・ATO装置追加など)が行われた。改造編成については塗装を以前の「ゴールド」帯から、「ブラウン・ゴールド・ホワイト」帯に変更している。


第01,02,04,05,10,18編成については10両固定編成のままとしたが、

第03,09,13,15,16,19,20,27~34編成については、副都心線の「8両編成の各駅停車」運用に備えて8両編成へ編成短縮を行った。編成から抜かれた2両は廃車になった。

対応車への統一は副都心線開業時には完了しておらず、有楽町線専用車にはYマークが掲示された。これらは後に全て廃車され、10両編成6本と8両編成15本の陣容で10000系と共に有楽町・副都心線での共通運用を開始した。


廃車・引退

廃車・引退

  • 副都心線対応改造の対象外となった第6~8,11~14,17,21~26編成については、10000系によって置き換えられ廃車・除籍となった。このうち第17,21~23編成はインドネシアジャカルタ都市圏の鉄道「PT Kereta Commuter Indonesia」へ譲渡された。譲渡後、現地で対応改造が行われ、スカートや網などが取り付けられ塗装が大幅に変更された。この際、黄帯はそのまま使用している
  • 先述の編成短縮による廃車もありながら残存したVVVFインバータ制御の編成についても、2021年2月より投入の17000系によって置き換えが始まり、17000系導入と時を同じくして第10編成が運用離脱している。順次94S番号で新木場へ自走回送されたため、以降鉄道ファンの注目の的となった。新木場到着後、陸送されその先で解体されている。
  • 17000系による玉突き廃車は比較的経年劣化の激しい10両編成が優先的に行われた。2021年10月、10両編成ラストの7101Fが運用離脱。これを以て有楽町線及びFライナーの運用から撤退した。01Fは例外的に新木場行きで運用離脱したため、廃車回送は行われなかった。
  • 2022年4月18日、最後まで残っていた7134Fが運用を離脱。これを以て7000系は営業運転を終了した。なお混雑やトラブルを防ぐ観点(6000系の前例もある)から、事前告知やラストランイベントは行われなかった。その代わりなのか、引退約1ヶ月後に正式な引退発表と共に小規模の記念スタンプラリーが開催、記念24時間券を始めとしたグッズも販売された。

現在は

現在は

2023年現在、7101Fのみ新木場車両基地で6000系6102Fと共にフル編成で動態保存、新木場研修センターの訓練車として使用されている。10号車の先頭の一部のみデビュー当初をイメージした黄帯に戻されている。10号車は前面の3色LED方向幕が取り外され平時は何も取り付けていないが、引退に合わせ営団時代の方向幕をイメージした再現品が用意された模様。主に撮影会の際に営団方向幕とフィルムの営団マークは取り付けられ、6102Fや検査入場した8109Fとの3ショットが2023年の東京メトロカレンダーに掲載され、何と表紙を飾っている。引退車両が掲載されることはかなり稀。

6000系や01系を皮切りに増えてきた動態保存車の流れに乗って、7101Fもまた大切にされているようだ。


KRLジャボタベックに譲渡された編成については、21Fが2013年に踏切事故の該当となり先頭1両が全焼した為全車廃車となっている。また17Fも故障が相次いだ為廃車、部品取りとなっており、現在は17Fの部品を使用して延命された22Fと23Fの2本が運用されている。生き残ったこの2編成は2023年に全般検査と塗装変更を受けており、もうしばらくは活躍できるものと思われる。

ただし、日本ですら確保が困難になってきているチョッパ制御の部品は現地において非常に少なく、比較的大勢力を誇っていた6000系チョッパ車にも部品取り車が多発している。17Fの部品が枯渇した暁には22Fと23Fの共食いが始まると考えられ、故障がいつ起こるかはわからない上、21Fなどの前例を見るに事故当該となる可能性もある。総じて、現在あちらで稼働している7000系がいつ引退するかは全く予想がつかないため、海外ではあるが記録したい場合はお早めに。


引退から約1年後、副都心線は相鉄線との直通を開始した。一方で兄弟車8000系の余命宣告もされた中、移り変わっていく時代を生き抜いた7000系は、6000系と共に今日も新木場から新たな風吹く東京メトロを見守っている。


運用路線

運用路線


その他

  • 8両編成はダイヤ乱れ時を含め有楽町線運用には就かなかった。また、東武東上線の乗り入れ区間は和光市〜志木間だった。
  • 8両編成の7000系と8両に短編成化された10000系は東横線との直通開始前の習熟運転の為東急に貸し出され、地上時代の渋谷駅に入線した。この時の送り込み回送は市ヶ谷から南北線に入り東急目黒線を経由し東横線に入る経路だった。
  • 留置の為池袋線の飯能から先武蔵丘車両基地までの回送が存在した。
  • ダイヤ乱れ時は池袋線や東上線の池袋駅まで入線したこともあった。
  • 自社線内でも全般検査の為桜田門駅からの連絡線を経由し千代田線霞ケ関駅から綾瀬車両基地まで回送されることがあった。

リバイバル塗装について

リバイバル塗装について

7101Fが一部黄帯になったのは引退後の話であり、営業運転でのリバイバル塗装は叶わなかった。6000系ラストランで営団装飾を施すという遊び心を持つメトロのことである、本来は企画していたと思われるが…その6000系の引退時に起きた事件とCOVID-19により、止むなく断念したのだろう。


…その翌年、西武有楽町線が開業40周年を迎えた。この時、なんと西武6000系に往年の7000系をイメージした黄帯のリバイバル塗装が施された。この色チョイスは、7000系が西武有楽町線初代車両として活躍していた過去があったため。リバイバル塗装としてはファンが求めていた形とは少し違ったものの、直通先の元同僚がリベンジを果たしてくれたのだ。かつて7000系を借りて西武有楽町線を運行していた西武からの最大限の恩返しと粋な計らいと言えるだろう。


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