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東急2020系

とうきゅうにせんにじゅうけい

主に田園都市線で使用されている東急電鉄の通勤形車両。ここでは姉妹車両である3020系・6020系についても解説。
目次 [非表示]

2020系

5000系の後継車両として開発された。2018年3月28日より田園都市線向けにそれまで活躍してきた8500系を置き換える事を目的として投入された。長津田検車区配属。

東急社内では車両管理システムにおいて「各車両番号は必ず4桁にする」方針ではあるものの、投入開始時点でキリの良い「X000系」が重複と枯渇のため使えず、形式名の由来は56年ぶりに東京オリンピックが行われる(予定であった)2020年からきている。


田園都市線向けの車両としては5000系以来16年ぶりのフルモデルチェンジ車となる。4扉10両編成で、基本的な設計はJR東日本E235系電車と共通。機器類には東急独自の仕様が見られた先代の5000系列とは異なり、機器類にも互換性がある。

機器の二重系の推進や大容量情報管理装置システムの導入による車両故障の未然防止、多言語案内の強化、騒音や使用電力の低減など。5000系列のそれに上積みする形で多くの新技術を採用している。

また本形式はそれまでの総合車両製作所横浜事業所(旧東急車輛製造)だけでなく、同じく総合車両製作所の新津事業所(旧JR東日本新津工場)も製造を担当しており、東急電鉄として初の新潟県生まれの車両が含まれる形となった。


運用路線


5050系と共通運用。8500系引退前は同形式の東武直通対応車とも共通運用だった。

運用開始直後は東武直通非対応だった為「サークルK」の処置がなされていたが、2018年10月1日から直通運用を解禁している。


外観

総合車両製作所のステンレス車標準仕様「sustina S24シリーズ」を採用したステンレス車体で、先頭部分は丸みを帯びた形状になっている。また、側面は雨どい部分の出っ張りが無くなり、すっきりとしている。

「これまでにない新しさ」を表現するため帯は一新されており、「新しい時代へ」との意味合いを込めて白を採用。これにラインカラーの緑を組み合わせている。


内装

沿線の風景をイメージしたカラーリングが多用されており、座席モケットに緑色、座席袖仕切りなどに木目調の色を採用。座席はハイバック構造となり、LCD式車内表示装置は3連でドア上だけでなく座席上にまで設置されている。また、車内防犯カメラも設置される。

全国有数の混雑路線として知られる東急田園都市線への新車投入にあたって、投入後においても乗務員研修施設にて実物車両のドア1つ分の車体モデルを使って乗降シミュレーションを実施、2019年秋以降に導入した編成の4・5・8号車においてドアから座席端までの幅(いわゆる「ドア横スペース」)を従来の15cmから38cmに拡大する設計修正を行っている。


機器関係

車両制御システムにはINTEROSを導入。車両機器の監視や車両故障の未然防止等にこれまでよりも大きな容量のデータを扱えるようになり、開発やメンテナンスも行い易くなった。E235系と共通。

制御装置はSiC適用型MOSFET素子VVVFインバータを採用。東急では珍しい三菱製の主回路機器で、E235系とほぼ同仕様。高速域でも多パルススイッチングを行うことで電流波形を滑らかにし、モータの効率向上を図っている。また、全ての電動車に制御装置を搭載する独立電動車方式となった。

主電動機は全閉外扇型かご形三相誘導電動機のTKM-18形。1時間定格出力140kw、定格電流108A、定格回転数2380rpmとこちらもE235系のMT79形と同仕様である。

ほか、補助電源装置・空気圧縮機・冷房装置・ドアエンジンやドアチャイムにE235系の影響が見られる。歯車比も共通の14:99=1:7.07で、6.21の5000系列と比べて低速寄り。

しかし、駆動装置はWN継手で、TD継手のE235系や5000系列よりも走行音が静かである。東横線と比較して地下の走行区間が長く、また沿線に住宅地が広がる田園都市線ならではの仕様といえる。


更なる共通化によって、数字上一見すると5000系列よりも性能が落ちてしまったかのように見える(10両編成時の定格出力が3,800kw→2800kwに低下)が、電流値がE235系よりも引き上げられており、定格速度は5000系列と同等である。定格出力値が劣るからといって、実際の性能で劣る訳ではない。


編成表

  • ←渋谷
  • 押上
  • 久喜
  • 南栗橋
中央林間→
車両構成2120222023202420252026202720282029202020備考
MT構成Tc2M2BM1BT3T2M3T1M2AM1ATc1
号車12345678910
第1編成2121222123212421252126212721282129212021
第2編成2122222223222422252226222722282229222022
第3編成2123222323232423252326232723282329232023
第4編成2124222423242424252426242724282429242024
第5編成2125222523252425252526252725282529252025
第6編成2126222623262426252626262726282629262026
第7編成2127222723272427252726272727282729272027
第8編成2128222823282428252826282728282829282028
第9編成2129222923292429252926292729282929292029
第10編成2130223023302430253026302730283029302030
第11編成2131223123312431253126312731283129312031
第12編成2132223223322432253226322732283229322032
第13編成2133223323332433253326332733283329332033
第14編成2134223423342434253426342734283429342034
第15編成2135223523352435253526352735283529352035
第16編成2136223623362436253626362736283629362036
第17編成2137223723372437253726372737283729372037
第18編成2138223823382438253826382738283829382038
第19編成2139223923392439253926392739283929392039
第20編成2140224023402440254026402740284029402040
第21編成2141224123412441254126412741284129412041
第22編成2142224223422442254226422742284229422042
第23編成2143224323432443254326432743284329432043
第24編成2144224423442444254426442744284429442044
第25編成2145224523452445254526452745284529452045
第26編成2146224623462446254626462746284629462046
第27編成2147224723472447254726472747284729472047
第28編成2148224823482448254826482748284829482048
第29編成2149224923492449254926492749284929492049
第30編成2150225023502450255026502750285029502050

※太字は元6020系からの編入車


6020系

大井町線の急行増発に伴う運用増加に合わせ、2018年より運行されている。7両編成2本が投入され、長津田検車区に配置されている。基本的なスペックは2020系と同じであるが、2020系にあった座席上のLCD式車内表示装置は省略されている。ラインカラーは大井町線のオレンジ。


運用路線


6000系Q SEAT導入車と共通運用。急行運用限定で使われており、各駅停車には使用されない。田園都市線直通列車は二子玉川で転線する。


組成変更

2018年冬に有料座席指定サービス『Q SEAT』を導入することになり、3号車のデハ6320形が別途新製されたデュアルシート車へ差し替えられた。編成から抜き取られた車両はLCD式車内表示装置の追加工事を受けたうえで(当時増備中だった)2020系へ編入されている。


編成表

←大井町
  • 溝の口→
  • 中央林間
車両構成6120622063206420652066206720備考
MT構成Tc2M2BM1BT1M2AM1ATc1
号車1234567
第1編成6121622163216421652166216721
第2編成6122622263226422652266226722
備考Qシート搭載

3020系

目黒線の輸送力増強用、および東急新横浜線開業に伴う運用増加に合わせて2019年より投入。元住吉検車区に配属される。基本的なスペックは2020系と同じであるが、6020系と同じく座席上のLCD式車内表示装置は装備していない。ラインカラーは目黒線の水色。


3編成を製造。導入後しばらくは6両編成で運用に入っていたが、東急新横浜線・相模鉄道方面との直通開始前の2022年8月13日までに8両化工事が行われ、現在は8両で運用されている。当初から8両編成を想定した上で製造していたので、5080系や3000系の同様の事例と比較して改修工事が少なかったという。


運用路線


3000系8両編成及び5080系と共通運用。

東急新横浜線開業直後は防護無線の設置が間に合わず、直通には対応していなかった。2023年9月26日から相鉄線での3121Fと3123Fが営業運転を開始し、10月28日頃に3122Fが営業開始した。


編成表

8両増結後

  • ←目黒
  • 赤羽岩淵
  • 浦和美園
  • 西高島平
日吉→
車両構成31203220332034203520362037203820備考
MT構成Tc2M2BM1BT2T1M2AM1ATc1
号車12345678
機器構成BTVVVF/SIVVVVF/CPVVVF/SIVVVVF/CPBT
第1編成31213221332134213521362137213821
第2編成31223222332234223522362237223822
第3編成31233223332334233523362337233823

関連項目

東急田園都市線 東急目黒線 東急大井町線

2000系 2020系 3000系 3020系 6000系 6020系 7000系

東急電鉄 東京急行電鉄 東急


関連外部サイト

田園都市線新車「ドア横スペース」はなぜ広いか

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