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柊一颯

ひいらぎいぶき

2019年1月〜3月にかけて放送された日本テレビのTVドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』の主人公。
目次 [非表示]

今から皆さんには、人質になってもらいます

Let's Think


概要

演:菅田将暉


魁皇高校3年A組の担任教師。担当科目は美術。27歳。


生徒たちからは「ブッキー」という愛称で親しまれ、日頃は大人しい態度を貫いていたことから、生徒たちからは「雑魚キャラ」呼ばわりされ半ばバカにされていた。


しかし3年A組の生徒たち29人の卒業が10日前に迫った3月1日、突如本記事の出だしの言葉を発して彼らを人質にとって立てこもり事件を起こし、劇中のSNSである「マインドボイス」を通して事件の様子を中継し、世間を騒然とさせる。


目的は半年前にドーピング疑惑をかけられ自殺に追い込まれた3年A組の生徒の一人である景山澪奈が、如何にして自殺に追い込まれたかを生徒たち、そして世間に「授業」と称して考えさせる為であり、それによって当初は疑心暗鬼になっていた生徒たちはその「授業」を通じて次第に彼の真意を悟っていき、己の過ちや弱さと向かい合い成長していく。


演者の菅田将暉は、彼が物語を通して病気や大怪我の影響で憔悴することから(実際10話序盤では郡司に「お前随分と瘦せ細っちまったな」と心配されている)、演じるにあたっておよそ10kg減量したという。


人物

前歴

美大在籍時に特撮番組の美術スタッフにアルバイトとして参加していた際、実力派アクション俳優であるファイター田中にその才能を見出され、「IVKI」という芸名でアクション俳優として活動していたが、膵臓癌を患ったことでその道を断念。卒業後は恋人の相楽文香と同じ教師を志し、彼女と同じ咲宮高校に赴任する。


しかしそんな折、文香が魁皇高校の数学教師・武智大和の「生徒らを癒着のある豪翔大学に無闇に推薦入学させて多額の報酬を受け取る」という生徒らの未来を軽んじた収賄同然の教師として有るまじき悪事を知ったことで、彼から男子生徒とラブホテルに入る様子が映ったフェイク動画をSNSに流されるという報復に遭う。彼女はそれが切っ掛けで精神を病み休職に追い込まれてしまい、武智の悪事を明るみにして仕出かした罪を自覚させるべく劇中の2年前に魁皇高校へと転任した。


立てこもり事件決起の経緯

そんな最中に持病が悪化したことで余命1年の宣告を受たその日、澪奈が自殺したという訃報を受ける。


事前から彼女にフェイク動画の件で相談を受け、尚且つ本来であれば自分の方が先に死ぬはずだったにも拘らず結局救うことが出来なかったことに激しい自責の念に駆られた。


そして先が長くない自分が亡き景山のためにすべきことはなんなのか自問自答した末に立てこもり事件を起こす決意をし、文香の育ての父である相楽孝彦と、彼女の実父・五十嵐徹の協力を得て、入念な下準備の後計画を決行した(生徒らが脱走したり外部と連絡をとったりしないように3-Aの教室の周辺に盗聴器や防犯カメラを仕込んだり、警察の射撃を想定して防弾チョッキを着けたりと、その用意周到ぶりが窺える)。


能力

美大に在籍し美術教師も務めていることから芸術能力に長けており、エピローグでの卒業式では生徒たちの写実的な似顔絵を卒業祝いにプレゼントしている。


また学生時代はアクション俳優を志していた経験から格闘能力も高く、男子生徒数人に襲い掛かられも軽くあしらったり、刑事の郡司正人と互角に渡り合った。事件前までは完璧にその実力を隠しており、演技力も俳優に通じるレベルである。


他にも劇中の描写から機械類の取り扱いも得意と思われ、9話ではSIT隊員から奪ったサブマシンガン(MP5)をグリップのみを保持した状態で銃撃する「片手撃ち」(MP5などのサブマシンガンは基本的に両手で保持して撃つ)をしてもたじろぐ様子を見せなかった。


教師としての姿勢

事件当初は生徒を殺すと脅迫したり、それによって世間が動揺している様子を見て楽しんでいる素振りを見せるなど愉快犯染みた態度をとるが、実際は大の生徒想いな教師であり、生徒たち一人一人が抱える悩みや弱さと真摯に向き合い、時にはそのためにアドバイスを送ったり厳しく叱責したり(例:「想像力を働かせる重要さ」、「恥をかかずに強くはなれない」、「言葉の暴力の危険性」、「行動を起こす際は、その前にグックルッパッと頭の中を一回転させてみる」、等)と、物語を経るに連れてそれが明るみに出る。


こうした姿勢は澪奈の死を踏まえて、その真の元凶と同じように生徒らに軽率な行動と言動で意図せず平然と他者を傷付ける無責任な大人に成長して欲しくないがためのものである。


また悪事が世間に露呈し「勝てない奴が悪い」と開き直った態度を取る武智に激怒し、「生徒は物じゃない!人間だ!」と怒鳴り散らした上で、彼らは未完成な人間故に共に寄り添って最善の答えを探るのが教師の務め、と彼に説いた。


関連イラスト

无题柊一颯

𝟑年𝐀組无题


関連タグ

3年A組 教師 菅田将暉 茅野さくら 景山澪奈













以下、ネタバレ注意








































彼の立てこもり事件を通して、3-Aの一部の生徒が澪奈のフェイク動画の作成・投稿に関わっていたことや、フェイク動画を作成した張本が半グレ集団「ベルムズ」であること、そしてベルムズにフェイク動画の作成を依頼したのが武智であるなど、澪奈の自殺に関する真相が日に日に明らかとなり、作中のSNS上ではこの立てこもり事件がエンターテインメントショーを鑑賞しているかの如く大盛り上がりとなる。


しかし事件発生9日目の3月9日、柊自身の計略によって武智を追い詰めた動画が柊と武智の顔をすり替えたものだったことが判明し澪奈殺害の疑いが彼に向けられ、その日の夜、新たに人質に取った郡司と共に校舎の屋上に現れ、明日の午前8時に事の全ての真相を話すと宣言する。


そして翌日の立てこもり10日目である3月10日午前8時、校舎の屋上でマインドボイスのLIVE中継機能を使い、澪奈の死の真相を語ろうとする。


最初に彼が挙げたのは武智を追い詰めた動画であったが、それは澪奈の自殺とは何の関係もないフェイク動画だったことを伝える。そして柊は中継を閲覧しているユーザーたちに向けてこう言い放った。


「お前たちは…この10日間で…どれだけ自分の意見を変えた…?信憑性のない情報を頼りに…どれだけ心無い言葉を…ネットで浴びせた…?俺はそんなお前らの…愚かな行動を炙り出す為に!!この事件を引き起こしたんだよ!!!」


彼の立てこもり事件の真の標的は不特定多数のマインドボイスの全ユーザーたちであり、これまでの行動は彼らを翻弄してその醜態や愚かさを世に知らしめる為だったのである。


澪奈はフェイク動画がSNSで出回った際に、自分に浴びせられる心無い誹謗中傷の声が幻聴となって聞こえてくるほど追い詰められており、自殺当日にそのことを柊に吐露していた。


確かに澪奈のフェイク動画の依頼・作成・投稿に関わったのは武智やベルムズ、そして宇佐美、里見、甲斐らであるが、それを一切掘り下げようともせず真に受けフェイク動画を拡散し、まるで正義を主張するかのように澪奈を誹謗中傷したのは他でもなく心無い不特定多数のマインドボイスのユーザーたちである


澪奈を死に追いやった真の元凶は、思考力と慎重性に乏しい不特定多数の心無いSNSユーザーたちであることが、彼女の自殺の真相だったのである。


この真の目的を明らかにした柊は、最後に不確かな情報に振り回される自分たちの愚かさを思い知って欲しいこと、言葉の暴力の危険性、そして一人でも自分が述べた言葉を胸に刻んでほしいことを閲覧者たちに必死で訴えかけたのち、LIVE中継を終了する。

この際彼が述べた台詞は、インターネットが現代を生きる上で欠かせないツールとなった我々に対して向けられたメッセージであり、それ故にそのシーンは視聴者に語りかけているような構図をしていた


そして彼はそのまま身を投げようとするも、郡司と協力し合い瓦礫を徹去して屋上へと駆けつけた3-Aの生徒たちによって間一髪のところで阻止される。その自殺行為と言える行動は、実は現場に居ながら澪奈を救えず自責の念に駆られていたさくらのために行なったものであり、彼によって自分を責めなくてもいいと諭された彼女は涙した。


その後柊は郡司によって器物損壊その他諸々の容疑で現行犯逮捕され、警察に連行される際に3-Aの生徒たちに向けて「卒業おめでとう」と祝いの言葉を言い放った。


こうして3年A組の生徒らの、怒涛の10日間は幕を下ろしたのである。


そして彼は立てこもり事件の1年後の3月9日に、闘病生活の果てにこの世を去った。

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