本名：横山正雄（1930年4月29日～2003年10月14日）
略歴
母子家庭に育ち、中学校卒業後は役所に勤めながら県立明和高校の夜間部に通い、深夜に漫画を描き、1950年に「ウサギのかごや」（富士玩具出版）でデビュー。
1952年、明治大学文学部に入学。「さくら貝姫 」（日照館）で貸本漫画デビュー。
1956年、「シルクちゃんハットちゃん」（光文社）で雑誌デビュー。少女誌を中心に活動。
1960年頃から横山プロダクションを立ち上げ貸本劇画に活躍の場を移すが、東京オリンピック（1964年）の頃から貸本劇画の業界が衰退し、横山プロダクションの自費出版による「独眼探偵」、「あぁ青春」などを発表した。
1967年、「黒部の太陽」（原作：本木正次）を「週刊少年マガジン」（講談社）に連載し、少年誌進出。
1972年、「色魔」（原作：梶山季之）を「週刊漫画TIMES」（芳文社）に連載し、艶笑系コメディ漫画の先駆者となる。
1977年、「やる気まんまん」（原作：牛次郎）を夕刊紙「日刊ゲンダイ」（株式会社日刊現代）で連載開始。長期連載となる。
前後して歴史小説のコミカライズも手掛け、これらの作品は一転して硬派（ハードボイルド）なテイストで仕上げられている。
2003年、「それいけ!!大将」を「日刊ゲンダイ」で連載中に前立腺癌が悪化し入院。病床からアシスタントに指示を出して完成させ、10月14日に死去。73歳没。
