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殺りん

せつりん

「殺りん」とは、漫画・アニメ『犬夜叉』の登場人物、殺生丸とりんによる男女カップリングのことである。
目次 [非表示]

概要

高橋留美子の漫画『犬夜叉』の登場人物、殺生丸りんカップリング

殺生丸は妖怪であるため数百年もの時を生きており、かなりの年の差カップリングとなる(とはいえ殺生丸は人間換算で19歳)。


略歴

犬夜叉

二人の出会いは原作の14巻から始まる。

犬夜叉との戦いで深手を負った大妖の殺生丸を、人間の娘であるりんが介抱した(実際にはあまり介抱できていなかったが)ことがきっかけだった。


出会った当初、りんは半化け姿で横たわる殺生丸のために、村人に殴られながらも生け簀の魚を漁り食べ物をせっせと運び続けた。

殺生丸が「また来た・・・」と心の中で呟いていたことから察するに、結構な頻度で動けない殺生丸の元を訪れていたようである。

そしてその献身的なりんの行動に思うところがあったのか、殺生丸は村人に暴行を受け顔を腫らしたりんに、「顔(の傷)をどうした?」と問いかけ、りんは殺生丸に気にかけてもらえたことが嬉しかったのか彼に初めて笑顔を見せた。


その後りんは鋼牙の手下の人喰いに殺されてしまったが、りんの笑顔(目元は痣だらけで歯も欠けていて歪な笑顔だったが)に心を動かされた殺生丸は、彼女の亡骸に群がっていたあの世の遣いを天生牙で斬り、りんを蘇生させた。

その結果、親兄弟を目の前で殺されたショックで口がきけなくなっていたりんは声を取り戻すことができ、その後は殺生丸と共に旅をするようになった。


道を塞いでいたという理由で人間を斬殺するなど、人間など虫けら以下にしか思っていなかった殺生丸が、なんの力も持たぬ孤児の娘であるりんを生き返らせ連れ歩くようになった出来事に、多くの読者が驚いた。

殺生丸の従僕である邪見も殺生丸の思いもがけない行動に、「そ、そんな。殺生丸さまらしくもない・・・」と驚きをあらわにしていたほどである。


冷酷かつ無慈悲であった殺生丸は、天真爛漫なりんと行動を共にすることで父親の願っていた誰かを憐れむ心を持つようになった。

殺生丸の慈悲の心はりんと出会ったことで芽生え、灰刃坊に殺害された邪見を天生牙で蘇生させ、琥珀神楽、さらには敵視していた犬夜叉一行を助けていくうちに育まれ、最終的に殺生丸は読者から「さすらいのお助け妖怪」と呼ばれるまでの精神的成長を果たした。


また物語が進むにつれ、りんが殺生丸にとって大事な存在になっていったことは作中でも描かれている。

邪見曰く「りんになにかあったら、わしが殺生丸さまに殺される」らしい。

敵にも殺生丸の弱点がりんであることは広く認識されているため、りんは奈落に攫われたり、殺生丸を誘うための囮に使われたり、殺生丸の爆砕牙を封じるために人質に取られたりと散々な目にあっているが、その都度殺生丸がりんを助けにいっている。


原作27巻では、七人隊蛇骨と対峙している際にりんに危険が及び、「邪見!」と珍しく声を荒げりんを安全な場所へ避難させるよう指示を出した殺生丸だったが、蛇骨に「へえ・・・小娘を巻きこみたくねえってか。お優しいこってすねえ。」と突っ込まれ、「ふん・・・よくしゃべる死人だ・・・」と返すのみで否定しなかった(図星らしい)。

また、橋の下へと落ちたりんを救うため戦闘中の蛇骨へと背を向け蛇骨を驚かせた。

蛇骨は「連れの小娘が弱点だって話だったから、人質を取って動きを封じてやるくらいのつもりだった」らしいのだが、「まさか背中を向けてくれるとは」思っていなかったようである。


さらに殺生丸はりんを救出するべく、浄化されてしまう危険がある白霊山の麓へと趣いた。

これはりんを囮に使って殺生丸を誘い込もうとする罠だったのだが、殺生丸は敵を先回りで待ち構え、結界の影響で体の動きが鈍くなっている状態で、りんを殺そうとしていた睡骨を葬るため剣を投げ捨て、怪我を負いながら素手で蛇骨の胸を貫いた。

いかに殺生丸にとってりんが大切であるかがわかるシーンの一つである。


原作48巻の冥界編では、殺生丸は冥道に飲み込まれたりんを身の危険も省みず助けに行くも間に合わず、りんは死亡してしまう。

殺生丸は狼に食い殺されて死んだりんを蘇生したあの時に、りんを人里へと残してくるべきだったと初めて過去を「後悔」した。

そして冥界の主に奪われたりんを救うため、生母である御母堂さま(殺生丸の母)の忠告も無視し、踏み入れたら二度と戻ってこれないといわれている冥界の闇へと躊躇なく進んでいった。


「りん!そこへは行かせん!!連れて帰る!」


冥界の主を切り、りんを取り戻した殺生丸だったが、天生牙で二度りんを蘇生させることは叶わないということを知ると深く絶望し、唇を噛み締め、刀の成長のために冥界に踏み込んでおきながら天生牙を捨て。


「救えんのか?救えんのか!なんの価値がある!?天生牙──こんなもののために──おまえを死なせてしまった。」

「りんの命と引き換えに得るものなど────なにもない!!」


と、りんのことをあれだけ執着していた父親の形見である天生牙以上の存在だと宣言し、読者を驚愕させた。

この一件で、殺生丸は生まれて初めて「愛しき命」を失う例えようのない悲しみと恐れという感情を知ることとなった。

最終的にりんは、悲しみに暮れる殺生丸を案じた御母堂さまの力添えで生き返ることとなったのだが、息を吹き返したりんのために片膝をつきりんの頬を撫でる殺生丸の姿に(邪見は「おそらくものすごく喜んでいる」姿だと説明していた)、御母堂さまからは、「人間の小娘一匹にこの騒ぎ・・・、変なところが父親に似てしまったな。」と呆れられるはめに。


本編最終回の殺生丸は、原作者曰く「将来人間の世界か妖怪の世界か選ばせるためのお試し期間」として、りんをかごめ達のいる人里に残しているが、に「また何か持って来たのか」と言われるほど頻繁に訪れ、着物などの贈り物を持参している姿が描かれていた。

ちなみに殺生丸がどのようにりんの着物を選んでいるかについては、サンデーS増刊12月号の高橋留美子の質問コーナーにて原作者によって明記されており、「邪見に買い出しを命じ、イメージに合う着物を持ってくるまで何度も何度も買いに行かせた」らしい。しかも最初に明確なイメージを伝えてもいないらしく、とんだパワハラ上司である。

また、最終回から半年後設定の読切「あれから」でも村が妖怪に襲われている最中、妖怪退治は犬夜叉達にまかせ一人りんを守っている姿が描かれており、その歪みのなさに全殺りんファンが安心した。


極めつけは、原作終了から5年後、アニメ完結編終了から3年後の2013年春、数年後の後日談が描かれた犬夜叉ワイド版の全巻予約特典CD「559話「あさって」」にて、最終回の後日談として殺生丸がりんを将来的に嫁にしようと考えている事が語られたことである。


殺生丸はあろうことか邪見に「(りんを嫁にしたいの)だが、その良き言葉が思いつかん」「何と言えばいい」と恋愛相談をしてみたが、800年も独身である邪見からは答えを得ることができず、結局父親の墓へと趣き、どんな言葉で人間の女(犬夜叉の母)を嫁にしたのかを亡き父に尋ねようとしてみるなどかなり迷走していた。

最終的には、かごめ曰くプロポーズのようなもの(実際の台詞としては、「時間は十分にあり心は繋がっているので、いつかは互いの心が満ちるはずだから今はまだ人里で暮らせ」といった内容なので、りんに結婚を申し込むプロポーズとはやや異なる)をしている。


時系列は原作本編、本編から半年後設定が特別読切篇「あれから」。その数年後が特典ドラマCD「あさって」の流れとなっている。


また、雑誌「ストレンジャー・ソレント」2015年4月号の高橋留美子のキャラクターBOX!では、原作者は「りんを出した当初は、殺生丸はいずれ、りんを救うために人間に殺されるという展開も考えていましたが、描き進めるうちにその案は自分の中で却下しました」と語っている。


さらに、「あさって」を公式設定ととらえても、戦国時代という時代背景と殺生丸自身はまだ幼いりんの成長を待つつもりでいること。さらにはYoutubeの公式チャンネルのサンデー文化祭にて、原作者が犬夜叉の最終回時点においては、「殺生丸はりんの保護者」であることを明確にしていることを鑑みると、殺生丸とりんの関係は原作終了後から進展しているとみられるので、「ロリコンが公式になった」わけではないので要注意。


あの殺生丸がりんを救うために人間に殺されるという案が原作者の中にあったことからも、殺生丸の中でりんという存在がいかに大きいのかが読み取れるだろう。

殺生丸はりんが幼女だからりんを大切にしているのではなく、りんがりんであるからこそ大切にしているようだ。


このCP名は知らない人が見たら「殺す」意味にとられる事が多いので使用には十分注意する事。

読みについては、可愛らしく「ころりん」とする場合もある。


半妖の夜叉姫

そして新たな物語にて、2人が種族の垣根を越えて結ばれたことが明かされた

女児の双子・とわせつなを授かった2人だったが、その血脈に由来する因縁により、りんは呪いを受け、殺生丸は全員を救うため家族バラバラに生きるという苦渋の選択を強いられることになった。


イラスト

殺りんつめつめ_20210220zzz


関連タグ

犬夜叉 殺生丸 りん(犬夜叉)

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