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概要

山の斜面にせり出すように造られた清水寺の本堂(清水の舞台)から飛び降りること。転じて、思い切って大きな決断を下すことを意味することわざ。


起源

起源については諸説あって定かではないが、清水寺には十一面観音菩薩が本尊として崇拝されており、「どんな悩みや願いも聞き届けてくださる」と創建から霊験灼かな存在として知られた。


清水寺の舞台では、昔から神楽が奉納されており、この場所は「神仏が芸能を御照覧に御出でになる」として、一種の聖域と考えられるようになった。


その聖域から飛び降り、無事生きて帰れたならば、強い神仏の加護を得てあらゆる願いが叶うだろう――とそんな俗信が実しやかに語られるようになったという。

以来、この場所から飛び降りる人は絶えず、江戸時代でも「飛び降り禁止令」がたびたび交付されたと、記録として残されている。


余談

ちなみに清水寺の舞台から地面までは13mで、およそビル4階分ほどの高さに当たる。

かつては斜面に雑木林や植え込みがあり、万一落ちたとしても木に引っかかれば軽い怪我で済んだという。そのため、生存率は約80%と高めであった。


しかし現在、舞台の下は整地されて開けており、下の地面はを植えた程度でクッションになるものは何もない。


いずれにせよ、危ないので実際に飛び降りようとは考えないこと


類語

西洋では同じ意味のことわざに「ルビコン川を渡る」がある。


これは古代ローマでカエサルがポンペイウスの策略に嵌められ、ガリア総督職を解任されてローマ帝国本土への帰還を命じられた際の故事に由来する。

ガリアから本土に帰るには、帝国本土と征服領を隔てるルビコン川に架かる橋を渡る必要がある。しかしそれは、帝国の法で禁忌とされる「軍を率いてルビコン川を渡る」ことに触れることを意味し、渡れば最後、反逆者としてポンペイウスに斃されるか、カエサルがローマ帝国を征服するかの2択を迫られることになる。


苦渋の選択の末、カエサルはあの賽は投げられたの名言と共に、軍を率いてルビコン川を渡り、待ち構えていたポンペイウスを返り討ちにしてローマ帝国の実権を掌握した。


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