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煽りイカ

あおりいか

ゲーム『スプラトゥーン』において敵を煽る行為のこと、またそれを行うプレイヤーの名称(または蔑称)
目次 [非表示]

概要

現代における多くの対戦ゲーム、特にFPSTPSなどにおいて、一部のプレイヤーによって敵プレイヤーを倒した際にその場での屈伸や無意味なアクションを繰り返す事で倒した相手を煽る(挑発侮辱する)という「煽り行為」が行われている(代表例としてはシャゲダン屈伸煽りなど)。


スプラトゥーン』シリーズでは、イカ状態とヒト状態をその場で激しく切り替えて「屈伸」と類似した動きをして「煽る」プレイヤーがおり、この行為そのものや、これを行うプレイヤーのことを「煽りイカ」と呼ぶ。

由来はそのまま「煽り」+「イカ(インクリング)」と、アオリイカから。キャラクターとしてのアオリとは全く関係ない。あと「タコ(オクトリング)」の場合でも煽りイカ呼びである。


煽り行為自体について

一般的に、対戦ゲームにおいて「敵を倒した後意図的に(その場で)無意味なアクションを繰り返す行為」自体は、明確に規約で禁じられているゲームは少なく、残念ながら悪質なプレイヤーによって横行しているゲームも多い。

もちろん「煽り」に限らず他プレイヤーに意図して不快感を与える、危害を加える、正常なゲーム進行を妨げるような行為については大抵のゲームで規制の対象となっており、スプラトゥーンシリーズも同様である(詳しくは後述)。


「煽り」は対戦におけるマナー違反、対戦相手や味方に対するモラルに欠ける行為のひとつとして、本来良識のあるプレイヤーであれば行わないのが当たり前である。(やむを得ない事情を除いて)試合中の放置や敵前逃亡にあたる意図的な通信切断などと同じく多くのプレイヤーから問題視・忌避されており、対戦が「画面の向こうの相手とのコミュニケーション」という側面を持つ以上基本的には避けるべきである(※煽りを「そのゲーム特有の文化」と解釈しているプレイヤーもいるが、勝敗とは無関係に相手の嫌がるようなプレイをすること自体褒められた行いではない)。


また、煽り行為は「煽られた」相手プレイヤーや、その部屋に居る味方を含む他プレイヤーを不快にさせるだけでなく、特にチーム戦においては進行の妨げになる(例えば無防備に煽っているところを攻撃され、一気に自陣に攻め込まれてしまうなど)などの問題がある。プレイヤーの中には「煽りは『自分はヘタクソ』と自己紹介しているのと一緒」「利敵行為に過ぎない」などと辛辣な意見を持つ人もいる。

場合によっては、プレイの様子を収めた動画や各種配信等を通して外部の人の目に触れるなどして、試合と直接関わりのないプレイヤーからも批判の対象になることもある。


しかし中には「煽るためだけにバトルに来てるぜ!」というような悪質なプレイヤー、また煽り行為を「(自分にとって)面白い、楽しい行為」と考えているプレイヤーも存在しており、また各ゲームの運営も全ての試合や全てのプレイヤーの行動を監視して逐一対応できるわけではないため、煽り行為の撲滅は困難を極める状況にある。


他にも、煽りに相当するような行為を「馴れ合い」(他プレイヤー、とくに「対戦相手」との過剰なコミュニケーション)として行っているプレイヤーも確認されている。


具体的な状況やプレイヤーの層など

初代

初代(無印)は、対戦TPSの裾野を大きく広げた作品であり、TPSやSTGというジャンルはおろか「初めて対戦ゲームを遊ぶ」というプレイヤーや、ネットワークを利用した対戦ゲームとしては珍しく小学生以下のプレイヤーも多かった。このため、対戦ゲームにおけるマナーやネットリテラシーを知らず、試合中に「誰かがやってたから」「面白そうに見えたから」と、無邪気に煽りイカ行為を繰り返すプレイヤーの姿がしばしば見られた。

さらに、すでにある程度対戦ゲームの経験があるプレイヤーによる「初心者狩り」の一環としての煽りや、他ゲームにおける「文化」として煽り行為を持ち込むプレイヤーもいた。


実際、「相手を不必要に煽る行為はマナー違反である」というような注意書きは、ゲームを開始しても一切表示されず、煽りイカ以外にも「具体的なマナーについて詳しく解説なされないままオンラインモードをプレイできるようになる」という、ゲーム側(運営側)の対応自体にも問題があるのではないか、という意見もある。


一方で、公式が監修している雑誌や攻略本等の書籍では、必ずと言っていいほど「イカしてない行為」として故意の切断、不快なニックネームなどのマナー違反行為と並んで挙げられており、こうした煽り行為をするプレイヤーが居るという事は公式にも問題視されてはいるようである。


2以降

ゲーム内では初めてオンラインモードに出るまでにプレイマナー等について表示される事は一切ないという点については同様である。


一方、シリーズそのもののプレイヤー人口が増えて、知識としてのプレイングマナーが多くのプレイヤーに共有されるようになったこと、Nintendo Swich Onlineの開始により実質的にオンライン対戦が有料となったこと(※具体例としては、無料で「捨てアカウント」を使って迷惑行為をするプレイヤーが減少するなど)、ハード側の録画機能や動画投稿機能により迷惑プレイの様子を映像として残しやすくなったことなどもあり、初代と比べるとある程度沈静化したと考えられている。しかし、これらを加味しても他ゲームに比べて(特に低年齢層プレイヤーが多い時間帯では)煽り、馴れ合いなど迷惑プレイヤーが多いことには変わりないという意見も多い。


「2」以降はスマートフォン向けの外部アプリ(Nintendo Swich Onlineアプリ)の連携機能を利用して、迷惑プレイヤーを通報する事ができるようになっている。

通報理由としては

  • 放置
  • 自滅を繰り返す/味方への妨害
  • 頻繁な通信切断
  • 改造やチート
  • 故意に通信品質を下げている
  • 不適切なニックネーム

というものがあり、「煽りイカ」については一種の試合放棄、放置行為や、味方への妨害と解釈して通報するというプレイヤーも少なくない。「味方への妨害」については(詳しくは後述するものの)、味方プレイヤーからしても戦略上のデメリットが非常に大きいため、「味方がやっている方がムカつく」「敵の時は必ずしも通報するというわけではないが、味方がやっていたらきちんと通報する」という声もある。


実際、あまりにも試合中の煽り行為が目立つ、煽りだけに専念して積極的なルール関与を行わない(※特に「ガチマッチ」や「バンカラマッチ」などで、マッチのルールとは無関係なプレイを行うことを「迷惑行為」と考えるプレイヤーが多い)ようなプレイヤーに対し、多くの通報が集まると、通報項目には「煽りイカ」が存在しないにもかかわらずオンラインからBANされる事があるようである(BANに至るまでの通報の具体的な回数や時間は非公開となっている)。


「3」でも基本的な対応は「2」と変わらないが、ゲーム内のロビー端末よりバトル戦績を確認し、そこから煽りイカをはじめとする迷惑プレイヤーを通報することが可能となった。

上記の通報理由に加え、「試合(バイト)に関わらない行為をしている」「対戦相手への嫌がらせ目的のプレイ」という項目が追加されており、より「煽りイカ」を含めた迷惑プレイへの規制は厳しくなったといえる。

また、任天堂サポート公式Twitterアカウントでも「(ニンテンドーアカウントの)利用規約に従って、他のユーザーへの思いやりのあるプレイを心がけてください。」と、「煽り」とは特定しなかったものの不適切な行為についての注意喚起がなされている。


ただし、通報に関しては虚偽申告と判断された場合、通報者側がBANされる可能性もあるため、自分が負けて気に入らないからと無関係なプレイヤーや、戦法やコントローラーのバグなどでたまたま「煽りのような動き」をしていたプレイヤーをむやみやたらと通報する、というようなことはしてはならない。


戦術面から見た煽りイカ

煽りイカを行うプレイヤーの言い分として「他のゲームでも撃破アピールをしているから」、「相手のヘイトを引きつける盤外戦術として有用だから」というような理由付がされることがある。

しかし、少人数のチームバトル+「相手を倒す」以外の要素が大きい特殊なルールで対戦する本作において、煽りイカはほとんど時間の無駄としかならず、他ゲーと比べると非常に戦術的なデメリットが大きいといえる。


まず第一に、Splatoonシリーズでは他ゲームにおける「チームデスマッチ」のようにキル数が勝敗に関わるルールというのは一切無い。このため、大前提として「敵を倒さなくてもゲーム自体は成立する」といえる。実際に「2」の「ガチエリア」ルールにおいて「相手を自発的にキルせずに本作の最高ランクである『ウデマエX』に到達したプレイヤー」も確認されている。→参考

根本的な考え方として、本作においては敵をキルするのは陣地を塗られないように、あるいはオブジェクトに関われないように敵を排除する手段でしかない。このため、敵を倒した後の最も安全に塗り拡げられる、オブジェクトを取れる時間を煽りに費やしてドブに捨てるのは一種の利敵行為になり得る。

上述の「ヘタクソという自己紹介」とは、単なる印象論ではなく「敵を倒した後の時間の使い方がヘタクソ」というニュアンスや、「ルールの本質を理解していない」という揶揄を含んだものでもある。

また、撃破アピールについても、本作は他の対戦ゲームのように(例えば『スマブラ』シリーズなど)アピール行為に専用エモートが用意されているわけではなく、味方への伝達・追撃・スコアボーナスなどのメリットは特にない。このため、味方を含めた他プレイヤーからすれば、挑発や侮辱の意図を持った無意味な行為としか感じられない。


第二に、位置バレというリスクを伴う事。

本作では味方に「やられた!」(キルとキルされた位置の通知)を送る事ができるため、他の敵チームプレイヤーにも位置やタイミングが把握されることとなる。

当然、位置取りや持っているブキ、サブの種類などによっては即座にカバーに入ってくるため、目の前の敵に夢中で煽っている間に他の敵に倒されたらマヌケとしか言いようがない。

そこまで長時間留まるわけではないと言っても、実は味方と撃ち合ってダメージを受けた敵はマップに映るという仕様なので、2,3秒もその場に無意味に留まっているというのは賢いとは言えないだろう。


煽りの盤外戦術(ヘイト集め、釣り上げ行為)としての活用の点でも、ある程度対戦ゲームをやり慣れている相手はまず多少煽られた程度では釣られてくれないという部分もある。

そもそものメンタルの持ちようとして「煽られたくらいで気分が乱れることはない」というのもあるが、中級者以上の慣れたプレイヤーであれば、倒された後はキルカメラ(※倒された後数秒間周囲の様子が映し出されること)はほとんど確認せず、マップを見て現状と次の手を確認している、ということが多く、一生懸命煽った所で相手は見ていないという可能性が高い。

「初心者狩り」であれば有効かもしれないが、本作の仕様上レベルやランクに大きな差があるプレイヤーはマッチしにくい。初心者を装って(複数アカウントを利用して)下のランクを荒らしまわるというのも、そもそも同一人物による複数アカウントの運用自体が規約違反(※ニンテンドーアカウントについては「ファミリープラン」などもあるため明確に同一端末における複数アカウント自体を禁止する規約はないが、「同一のお客様がむやみに複数のニンテンドーアカウントを作成すること」は禁止事項となっている)、また規約違反でないにしろマナー違反と考えるプレイヤーは多いため、有効な作戦とは言い難い。


以上のように、煽りイカをすることによる戦術上のメリットとデメリットを天秤にかけると圧倒的に後者が大きく、「メリットがあるから」というのは煽り行為を正当化する根拠としてはあまりに弱い。

「盤外戦術である」という話はあくまでプレイヤー間の冗談の範疇を出ないため、真に受けて実行しないように。


実利の面から考えても、マナーの面から考えても褒められた行為ではないので、重ね重ねとなるがオンラインでプレイする時は行わない方が良い行為である。


バリエーション・類似の行為

  • ヒト状態のままぴょんぴょんとその場でジャンプする
  • その場でくるくる回る(ローラー・筆系武器の戦略上の動きとは別)
  • その他、明らかに無意味である事をあえてアピールしてとる行動(攻撃も退避も行わず歩き回る、ジャイロ機能を使った「お辞儀」の連発、実際のプレイとは無関係なタイミングでのナイスやカモンの連打など)
  • 馴れ合い、また馴れ合いを邪魔されたことによる攻撃

見た目は似ているが煽りではない行為

初代のスーパーショット発動中に、敵チームインク内でZLを押しっぱなしにするとイカ状態とヒト状態が激しく切り替わるが、これは仕様である。

「2」のジェットパックは使用中イカ状態になる事ができるが、ジェットパックが勢いよく移動しているときにZLを押すと敵のインクの上に移動してしまい、センプク出来ずに奇妙な挙動をしてしまうことがある。

これらに関しては故意でない場合が多い。


また、実はイカ状態とヒト状態を激しく切り替える事による移動テクもあったりする。

「2」のハイパープレッサー発動中は強制ヒト状態かつ移動速度がかなり遅くなってしまう上に金網や塗れない床の上だとその遅いヒト速度で歩くしかなくなるが、実は煽りイカのように切り替えボタンを連打する事で、通常モードで歩く時と同程度のスピードで移動する事ができる。


ほかにも、飛地になったインクの移動やコントローラーの暴発、通信環境の問題によるラグなどで、煽りに見える動きが起こってしまうこともある。

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