概要
かつては「養護学校」と呼ばれていたが2007年よりこの名称に一本化。
しかし、それまでの校名を引き継ぐ形で「盲学校」「聾学校」「養護学校」と名乗っている学校もある。
(特に聴覚障害者は「聾唖学校」の名称に誇りを持つ者も少なくなく、名称変更の反対意見が多かった)。
身体障害や知的障害、強度の発達障害のために通常の学校での学習が難しい者が障害に応じた専門的な教育を受ける。
どのような障害に対処しているかは学校によっても異なり、自分にあったコースの学校が地元にない生徒も少なくないため、寮が併設されているところも多い。
例えば視覚障害者であれば点字、聴覚障害者であれば手話などの学習を受け、学校によっては鍼灸師やあん摩マッサージ師の資格を取得することも可能である。
脳性麻痺患者などに対してはリハビリも行われ、学校やコースによっては看護師や理学療法士などの医療専門職員も常勤もしくは非常勤で勤務する。
障害者のみならず、長期療養を必要とする病気を持った子供達のための学校もある。
通常は長くても高校までであるが、障害の状況や個人の家庭の事情などにより途中で普通学級から転校する者、逆に普通学校へ進学する者など様々である。
(視覚・聴覚両方に障害が有る盲ろう者、サリドマイド障害・先天性の障害・事故等で手足欠損の場合、特別支援学校でも受け入れ困難である場合がある。後者はサリドマイドで両手のない女性の実話を基にした1981年の映画『典子は、今』の辻典子(現:白井のり子)や『五体不満足』で知られる先天性四肢切断障害の乙武洋匡は普通の学校に進学している。)
また、近年は健常者と障害者を分け隔てなく学ぶ『インクルーシブ教育』という教育方法を取り入れている学校もある。
特別支援学校卒の有名人
※養護学校呼称時代の卒業生も含む
- 濱田祐太郎(お笑い芸人。兵庫県立視覚特別支援学校卒)
- 新垣勉(テノール歌手。沖縄県立沖縄盲学校卒)
- 麻原彰晃(カルト宗教家、熊本県立盲学校卒)
- 辻井伸行(ピアニスト、筑波大学附属視覚特別支援学校卒)
- 金澤翔子(書道家、東京都立矢口特別支援学校卒)
- 東田直樹(作家、千葉県立君津養護学校卒。高校は普通学校の通信制)
- 立道聡子(ミュージシャン。筑波大学附属視覚特別支援学校卒)
- 米良美一(歌手、赤江まつばら支援学校卒。大学は音楽大学に進学)
- 今井礼夢(プロレスラー。東京都立立川ろう学校卒)