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⚫︎概要

作者はいつきみずほ。『小説家になろう』と『カクヨム』にて連載中のWeb小説。(番外編有り)

ドラゴンノベルスKADOKAWA)より書籍化。イラストは猫猫猫。既刊10巻。

また、少年エースplusよりコミカライズ掲載中。作画はレルシー。全2巻。


異世界転移ものだが世界観やスキルの選択などにTRPGの影響が見てとれる作品。しかし主人公たちがもらったチートスキルで派手に活躍するという作風ではなく、転移させた邪神いわく「バランスをとった」スキルと僅かな所持金を頼りに、主人公たちは狩りや冒険に挑みつつ鍛錬やアイテム・魔法の開発で努力していくことになる。

派手な作風では無く、努力と機転で少しずつ成果を得ていくスタイル。知識チートっぽい展開はあるし、ご都合的な部分もなくはないが、安易なチートものに飽きたり地味な作風を好む読者やTRPGファンなどを中心に一定の評価を得ている。

最初はWeb版と書籍版の違いが少なかったが、巻を重ねるごとに書籍版用の書き下ろし箇所が増えたり構成の変更が相次いだため、作者はだいぶ苦労しているらしい。


カクヨムでは外伝のショートストーリー3話、小説家になろうでは作者が許可した二次創作作品が存在する。

なお作者多忙のため、WEB版の更新は2023年3月5日で停止している。


⚫︎あらすじ

自称「邪神」により異世界に転移した学生たち。彼ら彼女らは転移直前に様々なスキル獲得するも、その中には大きなデメリットを持つ地雷スキルが含まれていた。

転移先は剣と魔法の異世界。最初は戸惑うも、ナオ、トーヤ、ハルカの幼馴染3人組は、この異世界で安定した生活を築くべく行動を開始する。


モンスター退治に、採取クエスト……慣れないミッションも、一致団結、協力し合って一歩一歩成長するぞ!

英雄なんて目指さない。等身大の現実路線でのんびり異世界開拓!


⚫︎登場人物

⚫︎主人公のパーティー『明鏡止水』

主人公パーティ。

低ランクを脱した冒険者向けの依頼が少ないラファンで、留まりつつも堅実に実力を着けているエルフ獣人・人間の混成パーティ。


ナオ / 神谷尚史(かみや なおふみ)

魔法に憧れ種族をエルフにした少年。慎重だが抜けたところもあり、調子に乗る時もあるが仲間の言うことには耳を傾ける、そんな普通の少年。

幼馴染みのハルカとの心理的距離が近すぎて、恋愛感情以前にハルカがずっと自分の側にいてくれると信じて疑っていなかった節がある。クレヴィリーでパーティーに出席したことを機にハルカへの気持ちにけじめをつけて、指輪を用意してプロポーズする。ユキとナツキからのアプローチに圧倒され、3人を娶ることをハルカが否定しないうえに知人達の間で既成事実化されていることに困惑している。

初期スキルはヘルプ、火魔法、時空魔法と時空魔法の素質、回避、頑強、鷹の目、忍び足、罠の知識、索敵、看破、槍術と槍の才能。初期ポイントは150。

上記の通り、武器戦闘と魔法を両方使える中衛タイプ。


ハルカ / 東悠(あずま はるか)

しっかり者の乙女・・・というより男前優等生。もともと長身の美人であったが、合気道を学んでおり、ナンパしてきた男を追い払った等武勇伝に事欠かない。パブリックな場面とプライベートをきっちりと使い分け、当たり障りのない広い交際がある一方で、本当に親身になって対応するのはごく少数の特別な相手のみである。

幼馴染の尚史が、きっとエルフを選択するからと予想して、自分もエルフを選択した。尚史とは家が隣同士であったこともあって、日本にいる時から深夜まで尚史の部屋に入り浸ったり、尚史に料理を振舞ったりするなど、幼馴染から嫁へのステップアップを狙っていた。同性の友人としては、高校入学後は夕紀と那月と一緒にいることが多かったが、異世界転移後に合流したユキとナツキに一夫多妻が許される世界だから二号さんでいいので人生設計の実利的にナオを共有しようといわれて困惑している。異世界に転移して1年、ようやくナオからプロポーズされ、人生設計の次の段階に思いをはせている。

普段は冷静だがナオに近づこうとする女性を牽制したり、ナオが不在の緊急時には判断に狂いが生じるなど、ナオに精神的に依存しているととれる描写がある。

初期スキルはヘルプ、弓術と弓の才能、水・風・光魔法にそれぞれの魔法の素質、錬金術と錬金術の素質、魔力強化、頑強、投擲、看破、解体、高速詠唱、裁縫、調理、異世界の常識。転移前の優秀さを反映してか初期ポイントは200と多い。

後衛寄り、かつ他2人が取ってないであろうサポート系を選んだ。優等生だったことを反映してか、その知識を生かして錬金術で様々なアイテムを作り出しており、本作の知識チート役を担う。


トーヤ / 永井知哉(ながい ともや)

尚史と悠の幼馴染み。『獣耳の嫁』が欲しいからと、系の獣人種族を選択した。尚史とは、よく一緒に悪ふざけをして、尚史と知哉のセットで悠に叱られるといった仲である。ヘルプはとらなかったので地雷スキルのデメリットに気づかなかったが、自分の考える獣人を優先してスキルをとったので地雷スキルを取らずにすんだ。

ユキやナツキから、トーヤが責任を取るといって拾ってきたのだから、メアリとミーティアを自分の嫁にとって責任を果たすか、メアリとミーティアの保護者として責任をとって相手を見つけて嫁に出すか、どちらにしても本人たちの意思を尊重して責任を取ってやれと責められている。

後に理想の嫁を体現したアルトリアに一目ぼれする。

スキルは剣術と剣の才能、頑強、俊足、咆哮、回避、鑑定、鍛冶、チャージ。初期ポイントは125で、身体強化を含む前衛スキルが中心。魔法こそ取ってないがパワーは圧倒的で本人も身体を鍛えることを趣味にした。また種族特性で鼻もいい。


ユキ / 紫藤夕紀(しどう ゆき)

悠と那月の親友。那月とは小学生時代からの幼馴染。種族は人間のままだがスキル強奪でスキルを強奪された経験があり、一般の人間より長寿になっている。ちょっとお調子者なところがあるかわいい系の美人で、小柄で社交性が高く、人当たりが良い。

ヘルプをとらなかったため地雷スキルのデメリットに気づかなかったが、人のスキルを奪うのは良心が咎め、ポイントの少ないスキル強奪ではなくスキルコピーを選び、ナツキに早めにスキルのデメリットを教えてもらい地雷スキルの罠に陥らなかった。

ナオにハルカだけでなく、自分とナツキの3人をまとめて娶るように何か機会がある度に圧力をかけている。ナオがハルカとの結婚を決意したことを察すると、ナオが婚約指輪を用意するのに協力している。もっとも、ナオがハルカにプロポーズしていい雰囲気になっている時に、酒を飲んで酔っていたとはいえ、自分たちの存在も忘れるなとその場を台無しにするという事もやらかしている。

初期スキルはスキルコピー、土・火・水・時空魔法の素質、看破、頑強、異世界の常識。必要ポイントの大きいスキルコピーを選んだため初期スキルは少なめ。


ナツキ / 古宮那月(ふるみや なつき)

悠と夕紀の親友。実家は富裕な旧家で、薙刀や合気道をたしなんでいた。

種族は人間種のままだが「スキル強奪」でスキルを強奪された経験があり、一般の人間より長寿になっている。育ちの関係で一見すると大和撫子的な外見でお淑やかそうに見えるが、しっかり者のリアリストでキツい攻撃的な面もある。ナオに対しては、一歩引いたところがある。

元の世界では自身の身体が弱かった反動か、健康面でのリスクに気を配ったスキルを選んでいる。また富裕な旧家の生まれの優等生のため、悠とは異なる生前の知識で「明鏡止水」の知識チート担当の1人でもある。

初期スキルはヘルプ、頑強、病気耐性、毒耐性、暗視、槍術と槍の才能、光魔法とその素質、投擲、体術、薬学、罠知識、解錠、隠形。


メアリ&ミーティア

虎系の獣人の姉妹。ケルグで起きたサトミー聖女教団にまつわる騒乱放火によって焼き出されて重度の火傷を負って倒れているところをトーヤに拾われた孤児。火事で父に助け出されたものの父は焼かれ、2人も逃げ切れず。トーヤに拾われた後、光魔法での治療を受けそのままパーティで面倒を見ることになった。

元は父と娘2人の3人家族であり、父親は日雇い労働者であまり稼ぎは良くなかった。同族で嫁ぎ先を見つけることが難しいことから、父親に『養ってくれる相手を捕まえろ。時には力で』と言われていたらしい。

真面目自立心が高く、ナオ達の生活ぶりを見て高ランク冒険者を目指し始めた。ナオ達によって生活が改善されたことと指導が受けており、同年齢の子供と比べると高い実力を有するまでに成長している。


⚫︎キウラの新進気鋭『翡翠の羽』

外伝の主人公となるクラスメイトのパーティー。メンバー3人中2人がTRPG経験者でありスキル選択が比較的バランス良く尖ってる。

サールスタットで治療院を開く一方で、オークを専門に狩って路上でオークを解体していたことから、『オーク・イーター』の二つ名がつく。あまりに理想から遠い二つ名に別のものに変えてほしいと願うも、各人にさらにヒドい二つ名が付いた。強姦魔に容赦がないことでも知られる。後にキウラの街に移動後、明鏡止水に会うためラファンの町へ旅立ち書籍版10巻で到着した。

ヨシノ / 喜多村佳乃(きたむら よしの)

人間。二つ名は『天使のようなドS(エンジェリック・サディスト)』。腕の良い治療師だが、患者からはサディストに見える風評被害

少ないながらTRPGの経験があり、治療魔法を含む光魔法を中心にゲームの僧侶のようなスキルを選択した。初期ポイントは145。

カホ / 川渕歌穂(かわぶち かほ)

系獣人。二つ名は『小さな処刑人(リトル・エクセキューショナー)』。オークの首狩りで有名になった風評被害。

転移前にTRPGの経験があった他、ラノベも割と読んでた模様。転移前から小学生に間違えられそうなほど小柄でありながら、大剣とその才能など前衛系スキルを選択した事と獣人族の特性のため、高い攻撃能力を持つ。またスキルにより転移前よりも可愛くなっている。

サエコ / 山村紗江子(やまむら さえこ)

エルフ。二つ名は『深紅の抹消人(クリムゾン・エリミネーター)』。火属性の魔法行使による風評被害。

TRPGの経験こそなかったが、前衛で戦うのを避けて魔法に特化した。また美人になりたいという理由でエルフを選んでいる。初期ポイントは150。


⚫︎他クラスメイト

一緒に異世界に転生したクラスメイトは男女各16名の32名。そのうち少なくとも7~8名(ラファンで4~5名、サールスタットで3名)はスキル強奪のスキルで自滅している。


ヤスエ / 梅園安江(うめぞの やすえ)

やや強引ながらリーダーシップがある。転移前の学校ではナチュラルにリーダーシップがある悠とは少し馬が合わなかった。

スキルコピーの地雷にはまって荒れていたところをケルグの定食屋のオーナーシェフであるチェスターに見初められて結婚した。ナオたちと再会して悠に謝ったことで和解する。後に男の子を出産した。

初期スキルはスキルコピー、美白など。


トミー / 若林豊(わかばやし ゆたか)

転移前は小柄で線が細かったことを気にしていたため渋い感じになりたいとドワーフを選択した。

異世界転移後に一緒になったクラスメイト地雷スキルで自滅、行き倒れになったところをナオ達に救われた。ナオ達に社会の厳しさを諭され、ラファンで地道に生きることを覚悟する。

トーヤの応援もあって、ラファンの鍛冶師弟子入りできた。ナオ達からの難しい発注に振り回さながらも、鍛冶師としての生活に満足している。

なおコミカライズ版では未登場で、代わりに後述の橋本が出てくる。


田中義人(たなか よしと)

高橋逸哉(たかはし いつや)

最初に若林と行動を共にしていたメンバー。

盗賊に襲われている馬車を見つけてイベント発生と喜び勇んで参戦するものの、田中は木の棒だけで立ち向かって死亡、それを見た高橋が魔法スキルを暴走させて盗賊を巻き込んで自爆して死亡し、若林だけが生き残る結果となった。

田中は英雄の資質、高橋は魔力・極大を選択していた模様。


とあるクラスメイト(男)

スキル強奪を取得。ナツキとユキを見つけてゲスい妄想をしながらスキル強奪を使い、自滅。

死因不明の突然死として処理された。


岩中健太(いわなか けんた)

徳岡範之(とくおか のりゆき)

前田善郎(まえだ よしろう)

ラファンの南側で活動していた冒険者。

スキルの地雷部分を知らず、表面的な優越感に浸っていた。ラファンの低ランクの冒険者の常として南側の森で活動する林業関係者や農業関係者の護衛をしていた。しかし地雷スキルのせいで上がらない実力と不景気の波もあり盗賊にまで身を落とした。最期はナオ達のパーティーに討伐された。


サトミー / 高松聡美(たかまつ さとみ)

サトミー聖女教団の聖女。転移時にコミュニケーションに関わるスキルを多く取得。サトミー聖女教団を立ち上げてスキルで洗脳して名前ばかりの聖水などを連鎖販売取引で荒稼ぎしていた。しかし神と神罰が実在する異世界で現人神を自称したことで事態が急変、サトミー聖女教団は領主により解体となる。その騒乱の最中トーヤに逮捕されるが、イリアスの護衛で領兵が減った隙に、牢から脱獄して逃亡した。


加地

種族はバンパイア。サトミーを焚きつけた黒幕。ある町で放蕩三昧をしていたが…。


橋本(コミカライズ版のみ)

転移前はメガネの優等生風キャラだったが、転移の際に裸眼・長髪になった。

スキル選択時はヘルプを取得していたが、デメリットのあるスキル(英雄の資質)も他のスキル(強運)と組み合わせれば対応可能と考えた。

当初は他のクラスメートとパーティを組んでいたが地雷スキルにより町に居られなくなり、1人町を出て森の中で行き倒れていた。

初期スキル:英雄の資質、強運、ヘルプ。


山井賢(やまいまさる)(書籍版のみ)

書籍版3、5、7、9巻に登場。転移後はサイと名乗っている。

スキル選択時は一攫千金を夢見て【大金持ち】を選択するが、想定と違っていた。そこでよくあるラノベの現代知識チートで金を稼ごうと画策するがこれも失敗。

仕方なく冒険者パーティ「迷宮探索者」(ダンジョン・シーカーズ)に加入、迷宮都市に赴く。

初期スキル:水魔法と素質、健康、長寿、若作り、槍術、頑強、病気耐性、毒耐性。


⚫︎ラファン

主人公パーティである明鏡止水が拠点とする街。

近くにある森の奥で伐採される銘木を使った家具が名産。

しかし森の魔物が凶悪化したことで銘木伐採の危険度が跳ね上がり、家具職人たちは仕事にあぶれかけて町自体が衰退の危機にさらされていた。

また冒険者ギルドとしては低ランクはともかく、そこから先の依頼が少なかったり特殊だったりで高ランク冒険者が居着かない状態が続いていた。

マークス

冒険者ギルドのラファン支部長。元ランク8の冒険者。

ラファンのギルドでは若手が育たず、すぐ他の街に行くため高ランクが居らず、結果として出来高制のギルド支部長の給金はまぁ酷かった。もっと大きな街の副支部長だった彼は下がった給料に不貞腐れていたが、主人公たちが来て仕事が回り評価急上昇で最近調子が良い。


ディオラ

普段はギルドの受付嬢をしているギルド副支部長。結婚適齢期が過ぎようとしている男爵家の一人娘ではあるが母親が側室であること、男爵家の正妻がもう出産が無理な年齢でも諦めていないため立場が微妙。結婚願望はあるものの、焦り半分諦め半分の心境らしい。


アンドリュー

ギルドの倉庫担当。鑑定なども行う。トミーとは飲み仲間。


ガンツ

ラファンの街の武器屋。ナオ達の装備の相談先の鍛冶師でトミーの師匠。妻がいる。

知識幅の広いナオ達も活かす腕がなければ成り立たない。


アエラ

ラファンの街に新しく開店した食堂のオーナーシェフ。ちょっと背の低いエルフ。ハルカと比べて年上なのに少女にしか見えない外見に多少コンプレックスを持っている。

ラファンにお店を建てる際に横から口出ししてきた自称『コンサルタント』さんのアドバイスを素晴らしく感じ、受け売りそのままに店を始めた結果の閑古鳥。店が潰れそうなところだったが、偶然ナオの目に留まり、他のパーティメンバーの助けもあって持ち直した。

調理の腕では一歩先をゆく彼女の料理は異世界人も唸らせるほど。


ルーチェ

アエラの親友。人間種。

アエラが修行していた店で給仕をしていたが、アエラの求めに応じてアエラの店に転職。


シモン

アエラの店の改修やナオ達の家の建築をした大工の棟梁として登場したが、本業はラファンの銘木を使った家具職人。


ジョセフ・フェイダー

ラファンの代官。


イシュカ

アドヴァストリス神殿神官長兼、併設されている孤児院の院長。

部下に正神官のアンジェ、神官補佐のセイラ、神官見習いのシドニーケインがいる。

孤児たちの教育と進路に心を砕いており、彼らが無事独り立ちできるよう手を尽くしている。

最近寄付に熱心な冒険者がラファンに住み着いてくれたので頼れるところは頼ってるものの、そのせいで子供たちが冒険者に憧れてるのが心配どころ。


リーヴァ(書籍版のみ)

ラファンの街の錬金術師。書籍版では独学で錬金術を学んでいたハルカやユキにとって錬金術の師匠的な存在になっている。

作中では明鏡止水や翡翠の羽と依頼で関わっている。


⚫︎ケルグ

ラファンとピニングの中間に位置する街。


ウィリアム

冒険者ギルドの支部長。


チェスター

定食屋のオーナーシェフでヤスエの夫。


サイラス

ギルド支部長の護衛を引き受けることもあるランク六の冒険者。


フレディ

中堅の冒険者。不慣れな新人冒険者に吹っ掛けて酒をおごらせつつ、自分の経験談で説教する傾向がある。


⚫︎ピニング

ネーナス子爵領の領都。

ヨアヒム・ネーナス

ラファンやケルグを含む一帯を領有しているレーニアム王国の子爵位の貴族

比較的危険なモンスターもいない安全な地域を領有しており、治安は悪くない。領内の開発に力を注いでおり領主としての評判は良い模様。

しかしネーナス家は先々代が起こした不祥事による悪影響が残っており、貴族としてはあまり裕福ではない。


イリアス・ネーナス

ヨアヒム・ネーナスの長女。ディオラの従姉妹でもある。

父の名代としてダイアス男爵の結婚式に参加することになった際に、父が明鏡止水を護衛として雇ったことで同年代であるメアリとミーティアと仲良くなる。


⚫︎ヴァルム・グレ

マーモント侯爵領の領都。マーモント侯爵家を始め、主に獣人族が住んでいる。

ランバー・マーモント

ヴァルム・グレを含む一帯を領有しているレーニアム王国の侯爵位の貴族。熊の獣人。

剣士として非常に高い実力を持ち、サルスハート流道場の師範でもある。


シャリア

アーニャ

タニア

ナオがギルドで出会った女性3人組の新人パーティ。

シャリアは、犬か狼のピンと耳の立った白い髪の獣人で片手剣を使う戦士。

アーニャは、先がちょっと折れ曲がったパグのような耳の獣人で両手剣を使う戦士。

タニアは、薄茶色の髪の猫の獣人で斥候。


アルトリア

サルスハート流道場師範代。艶やかな黒髪が印象的な狼系の獣人の女性。愛称はリア。

トーヤはサルスハート流に入門する際に彼女を気に入って、一緒にいられる機会を逃さないように毎日道場に通っていた。


マルコム

サルスハート流道場の先輩格。大柄で筋肉質な熊系の獣人。


ガッド

サルスハート流道場に通う少年。少し短い尻尾と垂れめの耳の犬系の獣人。トーヤの入門時にトーヤを格下と判断して突っかかって、その後の手合いでトーヤにのされた。

●迷宮都市イーヴァリア

街中に迷宮が存在する都市。ダンジョン内で産出される魔物などの素材で成り立っている。

本編でも僅かに言及されていたが、サイが主人公となるサイドストーリーで舞台となる。

エステル(書籍版のみ)

薄紫のセミロングの髪型の少女で、ランク5の冒険者。剣と火魔法を操る。

以前のパーティでトラブルがあってからはソロで活動している。

迷宮都市でサイと出会う。

⚫︎自称:邪神

アドヴァストリス

邪神を自称する上位存在。主人公たちにスキルを与え、異世界へと導いた。

彼が言うには「気が向いたら死んだ人間に対して新たなキャリアパスをしている」らしい。

教会では大人の男神として飾られてるが主人公が見るには姿はなく、声は少年のよう。ただアドヴァストリス本人がいうには「自分が男だと言ったことは無い」とのこと。はっきりとは教えてくれなかった。ただしコミカライズ版では姿が描かれている。

異世界人が彼の教会で祈ると現在レベルと次レベルまでの経験値を教えてくれる。ただし寄付金必須。いっぱい寄付すると良いことあるかも?

五大神の一柱として有名。トリックスターのような存在らしく、現地の人々の評価は独特のエピソードで知られているらしい。


⚫︎地雷スキル

アドヴァストリスがクラスメイトの要望に応えて追加したスキル。

一見すると強力だが、その効果に応じたデメリットが隠されている。ただしヘルプがあればデメリット部分の解説が読める。

ヘルプなしでも「チートはない」と念押しされていたので警戒して取らなかったクラスメイトもそれなりにいた。アドヴァストリス曰わく「バランスを取っただけ」で別に騙す意図はなかった模様。追加したスキル全てが地雷というわけではなく、普通に便利なスキルもある。

またスキルだけでなく、一部の種族にも地雷がある。


スキル強奪

対象の持つスキルをレベルそのままですべて奪える。スキルコピーと違ってスキルを指定する必要は無い。使用者が死亡すると奪ったスキルは返却される。デメリットは寿命の4%×奪ったスキルレベルの合計を対象に譲渡する。レベルの無いスキルはレベル5と扱う。ナツキは所有者を「寿命をくれるボーナスキャラ」と言っている。


スキルコピー

対象のスキル名とレベルを指定してスキルをレベル1でコピーできる。スキル強奪と違って対象のスキルに影響は与えない。デメリットはコピーしたスキルはレベル1の状態で封印状態になり、コピー元の人物にスキルの手ほどきを受けないと解除されない。レベルの無いスキルはコピーできない。


取得経験値2倍

得られる経験値が2倍になる。デメリットは習熟に必要な経験が10倍になる。デメリットだけでメリットがないように見えるがアドヴァストリスは「誰も気づかなかったが使い方によっては有効」と言っている。


取得経験値10倍

得られる経験値が10倍になる。デメリットは習熟に必要な経験が10倍になる。要望されて追加したのではなく取得経験値2倍のついでにと言って追加されている。


英雄の資質

訓練と努力次第で英雄になり得る素質。デメリットはトラブルに巻き込まれやすくなり、常に命の危険を伴う。地雷スキルの中でも周囲まで巻き込む危険なものでナオたちは関わらないようにしている。


魔法素質・全属性

すべての種類の魔法を習得し得る素質。デメリットはすべての魔法の習得難易度が何倍にも跳ね上がる。


魔力・極大

その身に膨大な魔力を宿す。デメリットは体力や耐久が極端に低くなり、魔力の操作が非常に困難になる。


魅了

異性を魅了し強く惹きつける。外見は変わらない。デメリットは魅了する対象を選ぶことはできないうえに、魅了した相手は強い独占欲を発揮し、自分だけのものにしようとする。


蟒蛇(うわばみ)

酒に酔いにくくなる。デメリットは酔わないだけでアルコールの欠点が無くなるわけではない。加減が解らなくなる可能性もあるので、急性アルコール中毒や、アルコール依存症には注意する必要がある。


美白

日焼けしにくい白い肌が手に入る。デメリットは色素が薄いので、日光に弱く赤くなりやすい。


凄く魅力的な外見

完璧な造形の外見になる。性別問わず魅了するほどの外見になるので同性愛者には便利かもしれないが、元が美形なエルフはヤバいくらいになるらしい。


詐術

人よりも口が上手く、舌先三寸で巧く騙くらかせるかもしれないが…。


⚫︎その他のスキル

ヘルプ

最初から存在するスキル。アドバイスや説明が表示される。説明だけ見てキャンセルするのを防ぐため、一度チェックを入れるとポイントを20消費した上に外せなくなる。

キャラメイク時だけではなく、転移した後も多少の説明やアドバイスを受けることができる。


異世界の常識

異世界の常識を理解した状態で転移する。クラスメイトの要望で追加されたスキルだが地雷ではない。


お金持ち、大金持ち

両者とも書籍版でのみ登場。サイがキャラメイクの際に【大金持ち】を選択したが、実はスキルではなく転移直後に所持している金銭がそれぞれ5倍、20倍に増えるという効果だったりする。なお追加効果として金運に関する恩恵もちょっとだけある模様。


⚫︎関連タグ

小説家になろう カクヨム 異世界転生


クラス転生 TRPG


⚫︎外部リンクー書籍

小説家になろう - 異世界転移、地雷付き。

カクヨム - 異世界転移、地雷付き。

ドラゴンノベルス特別サイト


⚫︎外部リンクーコミック

少年エースplus - 異世界転移、地雷付き。

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