概要
山頂がいくつかあり最も高いピークが標高2,702mで、石川県の最高峰である。
北陸地方でも有数の高山であるため、山頂付近の豪雪が残りやすく白く見える時期が長い事からこの名がついたとされる。
富山県、石川県、岐阜県、福井県を走る両白(りょうはく)山地の中部に位置し、最も標高が高い。
地質は手取層群を基盤とする安山岩を主体とし、山頂付近に火口湖が多点在する。
古来より富士山と立山と並び日本三霊山の一つに数えられている。
7世紀に開山したと伝えられている他、9世紀頃までには加賀国、越前国、美濃国から延びる山岳信仰のための登山道が開通した。
現代に入ってからは「日本百名山」、「新日本百名山」、「花の百名山」、「新花の百名山」に選定。
登山道は比較的整備されており、有人と無人の山小屋数も多い。
日帰りルートもあるが、登山口から山頂までの距離が長いので中級者以上向きである。
ツキノワグマや、ニホンカモシカ、ニホンザル、イヌワシ、ライチョウなどの動物が生息。
植物ではブナの原生林、クロユリ、ハクサンの名の付いた多種の高山植物が見られる。
名称が白山に由来するもの
石川県南部の市。
国鉄時代の1954年10月、上野駅~直江津駅間の客車準急「高原」を金沢駅まで延伸し急行に格上げして誕生。碓氷峠越えもあり登場当初から軽量な10系客車が主に使用されていたが489系が落成した1972年10月改正で電車特急に格上げされた。特急化後は「あさま」グループの一員としてL特急指定を受けたが長野新幹線が開業した1997年10月改正で廃止された。JR時代は急行「能登」と共にJR西日本受け持ちの専用編成が使用された。
江戸時代に、白山の麓にある白山比咩神社の分社として「白山神社」が設置された事が由来。
現在は都営地下鉄三田線が通り、東洋大学のメインキャンパスや小石川植物園の最寄駅である白山駅界隈は社寺・住宅街となっている。
こちらはJR東日本の駅で白新線の起点。ここの地名も白山神社が関連している。
関連項目
フランス語とイタリア語でそれぞれ「白い山」(Mont Blanc/Monte Bianco)を意味する事から、近年白山市でモンブランケーキを新たな名物にしようとする動きがある模様。