皮肉

ひにく

日本語の熟語で、なおかつ普通名詞。皮と肉、そこから「表面」のこと。物事がうまくいかないこと。遠回しに非難すること。

概要

意味

1. 皮と肉のこと。そこから転じて、からだのこと。
2. うわべだけであること。また、そのさま。
3. 物事が期待通りに上手く運んでくれないこと。また、そのさま。
4. 遠まわし・回りくどく意地悪に批判する、反論の余地を奪うような強烈な非難。また、そのさま。

補説

　語源は仏教用語の『皮肉骨髄』という四字熟語からで、「骨」や「髄」は『要点』を意味している一方で、「皮」や「肉」は『表面』を指すことから、本質を理解していないという意味になった。

　文法上の分類は、漢字2文字で構成された、日本語の二字熟語なおかつ普通名詞である。日本国内では一般常識の語句。

　日本語の伝統として正しくない表現だが、助動詞「る」が後に付いて『皮肉る』と動詞化することが日常生活でよくある。

関連項目

別名・表記ゆれ・類語

嫌味　上の空　辛口　辛辣　毒舌　罵倒　表面　風刺　揶揄　悪口

関連タグ

皮肉屋：皮肉を言うのが好きな者。

　

感情　言動　行動　態度　表現

参考文献

• 皮肉 - ウィクショナリー日本語版
• 「スーパー大辞林」
• 「広辞苑　第二版補訂版」岩波書店　昭和56年(1981年)10月23日発行-1883ページ目