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石動零

いするぎれい

石動零とは、『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第6シリーズに登場するキャラクター。
目次 [非表示]

「残念だったな、俺はただの人間じゃない」


CV:神谷浩史

概要

地獄の四将編』から登場したキャラクター。1000年前、源頼政と共に大逆の四将を封じた妖怪狩りの専門家集団、鬼道衆の末裔を名乗る男子高校生。


初登場時は一般人を装っていたため、鬼太郎に化けたむじなに攫われた彼を救おうとしたが、無論それは鵺に近づくための演技であり鬼太郎達とむじなの戦いを見てむじなを鵺の偽物と判断し、鵺の場所を聞き出した。


容姿

石動くん石動

かなりの美少年で、一本ずつ赤い線が通った無数の跳ねた毛の黒髪と鋭い赤いつり目、細身ながら筋肉質の体と両耳の青いピアスが特徴。

普段は白いパーカーを羽織っているが、後述する能力を使用する際はそれを脱ぎ捨ててタンクトップ姿になる。第74話では砂かけばばあに取り込んだ妖怪を明かすためにタンクトップ姿になった(右側画像参照)。


能力

『呪装術』という倒した妖怪の魂と力を「怨」の掛け声で取り込み、取り込んだ魂を自身に憑依させる事でその妖怪の力を使えるらしく、目玉おやじ曰く「妖怪を倒せば倒す程強くなる」という厄介な能力を持つ。

また妖力の込められた声を最新のノイズキャンセリングイヤホンで防いだり、所持している札を用いて召喚する鬼道衆に伝わる源頼政の弓『雷上動』の写しを用いるなど、時代を問わず文明の利器も活用する。


しかし元々は孤児だったらしく、師匠(CV:谷昌樹)に拾われて現在に至るため、実は純然たる鬼道衆の生まれでは無い(詳細は不明だが、過去の回想によると師に拾われなければ死んでいたとの事)。そのため、鬼道衆の術の元は鬼から得た術であった事、黒坊主に関する記録が少ない事もあったせいか彼の本体を知らなかった。

また実は鬼道衆が使う『呪装術』は禁断の術で、妖怪の魂を大量に取り込むといずれ自身の体が魂の力の負荷に耐えられなくなるという内容だった。そして、第74話では右腕が赤くひび割れて肉体の崩壊が始まっており…?


要するに取り込める己自身の器の許容量があり、必要以上に取り込もうとすると己自身がパンクしてしまう。判り易く言うとタイヤの空気圧と同じ原理であると言える。


なおこれら能力を使わずとも、人間の大男を回し蹴り一撃でノックアウトさせられる程の格闘センスも持っている。その格闘センスたるや、砂かけばばあや大逆の四将の一角である鵺の体すらも容易く貫通させてしまう程である


人物

妖怪に囚われた子供を助けようとしたり、妖怪が回収した人間の魂を解放するよう迫るなど、確かな正義感の持ち主。しかし、その正義感が向けられるのは専ら人間に対してのみ


故郷の鬼道衆の里が妖怪に滅ぼされ里の仲間達を皆殺しにされた過去を持つ事から、妖怪に対して強い憎しみを抱いている(助けた子供(子ねこ娘)が妖怪だと知った際には「助ける必要もなかった」と吐き捨てた程。半妖であるねずみ男も例外ではない)。

以前から知っていたらしい鬼太郎に対しても表立って敵対する様子は見せていないが、妖怪に容赦ない攻撃や拷問を加え、いとも簡単に約束を違えた挙句魂を道具のように自分の力の糧として利用し、「人間に害を及ぼす」妖怪の類は全て「狩られるべき害悪」と言い切る冷酷非情ぶりを見せた。もちろんラ・セーヌの様な西洋妖怪でも例外でもない。


更に里を襲った仇を四将のいずれかと見ており、第51話では同じく四将を追う鬼太郎に対し「亡骸を弔いながら俺は誓った、必ず復讐し皆の無念を晴らすと。その誓いを果たすまで俺は絶対に止まらない。歯向かう妖怪は容赦なく倒す。一片の慈悲もなく、一瞬のためらいもなく!!」と、宣戦布告ともとれる台詞を放っている。


ただし、現状鬼太郎や猫娘に対して自ら手を出そうとはせず、倒しては魂を吸収した妖怪も大小の差はあれど人間に危害を加えた妖怪達である。その一方で妖怪に強い憎しみを持つ故か、必要とあらば無害な妖怪さえも倒し吸収する様である。そのため人間に危害を加えていない千里眼の力を持つ一つ目坊を妖怪捜しの能力として使うために狩った様で、鬼太郎が第50話にて東北地方へ赴く時やラ・セーヌによる吸血事件を探っていた際など、要所要所でその力を利用している。その事を知った鬼太郎は「自分の道具とするために一つ目坊を…!?」と静かながら強い憤りを口にしていた。

その一方で、ターゲットである四将の1人である鬼童・伊吹丸との遭遇の際で彼の過去が復讐を行った事や、愛する者を弔う事を望んでいた事を知った際にはシンパシーを感じたのか必要以上に攻撃を加える事はせず閻魔大王に送られるのを静かに見送るなど、心の底ではまだ完全に非情になりきれていないかのような様子も見受けられる

復讐の先には何も残らない事を承知しながらも、それ以外に生きる道を見出せていないが故だろうか。また先述の呪装術の内容について知っていながらも、復讐の為ならば自らの命を投げ出す一面もある。


人間に対しては、「悪人(マンモスの様に妖怪に手を貸すなど)であろうと生かす」と鬼太郎に宣言している。実際ラ・セーヌを葬った直後、主人の報復に襲い掛かったマンモスを軽くあしらった後には「主人を見殺しにした苦しみの中でのたうち、一生を過ごすがいい」と告げ、殺さずその場に打ち捨てた。

(前述の発言からも判る様に、『依怙贔屓をして生かした』という訳ではなく『生き恥を晒させる』と言う形で制裁を課した、とも取れる)


第74話の回想では、孤児だった自分を拾ってくれた師匠はもちろんの事、よそ者の自分を受け入れてくれた鬼道衆の里の皆への恩に報いるべく、幼い頃は皆を守れる位に強くなりたい一心でひたすら修行に励む場面が見受けられた。この事から、元来は真っ直ぐな性根の持ち主である事が窺える。

それと同時に、自分だけが生き残ってしまった事や現時点で未だ仇を討てていない事への罪悪感に苦しめられている事も発覚している。


復讐の行方とその後

第69話で四将探しの最中に犬山まなと邂逅。彼女については事前に調査済みだったらしく鬼太郎達と親交を持っている事、ゲゲゲの森に出入り出来る唯一の人間だという事、名無しの起こした事件に深く関わっている事を知った上で「鬼太郎と二度と会うな」と警告した。

(なお故郷を失った後の生活は不明だったが、ある程度家電の備えられた部屋に住んでいる事がこの回で判明しており、少なくとも宿無しでは無い模様)


第74話で玉藻前の決戦に控えて豆腐小僧妖怪質に取り、偽の手紙で子泣きじじいぬりかべをおびき寄せて、更には2人を探しに来た砂かけばばあを取り込み、豆腐小僧をも殺そうとするがまなに止められてしまう。その際に既に調査済みであったらしい鬼太郎と閻魔大王の契約(四将の討伐に失敗したら、鬼太郎がねこ娘の代わりに地獄送りになるだろうと思い込んでいる)についてまなに明かし、彼女を愕然とさせる(その後、まなからねこ娘にも伝わった)。


第75話ではいよいよ最終ボスであり、零の一連の行動を起こさせ事になった張本人である玉藻前との決戦の為、一反もめんまでも騙し討ちして吸収し更には鬼太郎までを食らおうとしたが、あまりに多くの妖怪を吸収し過ぎたせいでもがき苦しみ悍ましい形相となってしまう


これ以上戦えば命を落としかねない状態にまで陥るも、一族の無念を晴らす一心で彼は戦闘を続行。「妖怪は殲滅すべき悪だ」という己の価値観へ痛ましいまでに齧り付きながら、まなとの交流の中で「自分の物差しで他の在り方を決め付けない」生き方を真に貫ける様になった鬼太郎と激突する。


最後は取り込んだ魂達の抵抗もあって敗北し、悔しさを噛みしめつつ、鬼太郎に「子泣きじじい」「ぬりかべ」「砂かけばばあ」「一反もめん」らと「鵺」の魂を返還した。

その後地獄に送還されていた伊吹丸が、まな達の手によって魂だけ零に憑依する形(下部画像参照)で鬼太郎に加勢し、“九尾の狐・玉藻前”を撃破した。

祝!!地獄の四将編完結!!


事件解決後は上記の戦いを経て「全ての妖怪を滅するべし」とは思わなくなったが、全てを認めた訳ではないという葛藤を抱えながらも足掻き続けていつか答えを見付け出すために、そして本当の意味での「一人前の鬼道衆」になるべく、伊吹丸の監修の元修行の旅に出る

その直前に鬼道衆の里があった場所へ向かい、そこへ墓参りに来ていたまなと会う。そこで彼女に「あいつ(鬼太郎)に伝えておいてくれ いつかはお前を倒すって」と鬼太郎への伝言を頼み、まなは「ふんだ!鬼太郎なら返り討ちだよ!!」と、お互いケンカ別れする様な形で幕を閉じた(しかしまなは零の心境の変化を感じ取ってか、去り行く零に対し密かに微笑みを浮かべている)。

旅立ち


第96話で伊吹丸と共に再登場する。初対面のアニエスアデルに自身を「(鬼太郎の)仲間じゃねぇ。だが、敵でもねぇ」と称し、鬼道衆として認めたくないものの鬼太郎でなければこの事態を止める事は出来ないとして、鬼太郎を『あらざるの地』から取り戻すべく協力する。しかし『あらざるの地』へ行く事は入った者の存在が消える可能性もあり、更に道を開く為の贄(妖怪の命の炎)と術者が必要であるという(伊吹丸曰く「古より伝わりし呪禁道の技」であるとの事)。

拝み屋の血を引き、過去に依代にもなれた事で『あらざるの地』へ行く役目に選ばれたまなは覚悟を決め、「やります」と答えた。一方ねこ娘は名無しの策略によって一度は命を失い、その後鬼太郎が閻魔大王との取引で復活させて貰った事を思い出す。そこで贄として自らの命を鬼太郎のために使う事を決意した。

まなを送らせた後自身もねこ娘の命、及び『あらざるの地』の出入り口を維持するため術に集中しなければならないのだが、直後に現れた機動部隊によって銃撃されそうになり焦るも、カラスから事情を聞いて駆け付けて来た砂かけばばあ達のお陰で事なきを得る。

まなによって鬼太郎は『あらざるの地』から帰還し(この時は零も少なからず笑顔を見せていた)、ねこ娘は生存、鬼太郎はバックベアードを倒す事に成功したが、まなは『あらざるの地』に行った代償(鬼太郎の失われた記憶を取り戻そうとして、自身の鬼太郎に関する記憶を差し出した)として、鬼太郎達の思い出を全て失ってしまう。

なお、『大逆の四将』の封印を解いた犯人の正体を伊吹丸から聞いていたのか世界の混乱を作った張本人だからか、ぬらりひょんと初対面した時は伊吹丸(?)の力を使って彼を倒そうとしたのだが、鬼太郎に止められて引き下がり、鬼太郎とぬらりひょんの対峙を黙って見ていた。


第97話での10年後の彼の詳細については不明。


取り込んだ妖怪

零の使う『呪装術』は人間に危害を加える妖怪(四将を含めて)、または一つ目坊の様な強力な力を秘めた妖怪を自分が倒しては取り込むので何体もの妖怪がいるが、下記はその中で明らかになっている妖怪について記述する。


太字は物語の主要人物の妖怪。

  • 取り込んだ妖怪不明
    • 鬼神招来
    • 両(片)腕は怪力を宿す「鬼神の腕」となる。

  • 吸血鬼ラ・セーヌ
    • 未使用のため詳細不明

    • 名称不明
    • 片腕を鵺の顔に変え、その鳴き声で相手に気絶させる程のダメージを与える。
    • 口から尾であった蛇を出して、拘束する。

  • むじな
    • 名称不明
    • 潜入調査のための変身能力を持つ。
    • 変身を解く時は額に『狢』の文字が浮かび上がる。

  • 一つ目坊
    • 名称不明
    • 瞳を閉じ、或いはフードを被って額に第3の目が現れ、より遠くを観察する事で情報収集に使っている。

  • 化け火
    • 化け火招来
    • 炎を吸収して全体を包んで相手に体当たりをくらわす術。

  • 子泣きじじい
    • 子泣き招来
    • 体自体が石になる。

  • 砂かけばばあ
    • 砂かけ招来
    • 掌から様々な効能の砂を出す。

  • ぬりかべ
    • ぬりかべ招来
    • 自身が壁の元である泥になり、地中を移動する。

  • 一反もめん
    • 一反招来
    • 自身が飛行出来る。ただし零自身は使おうとしたが、既に肉体が限界に達していた為発動が出来ず、後に魂を鬼太郎に返還し鬼太郎がこの能力を使用している。

関連人物

  • サヤ

サヤ

詳細はサヤ(ゲゲゲの鬼太郎)


  • 鬼童・伊吹丸

伊吹丸

詳細は鬼童・伊吹丸


零とは直接の関わりは無いが、こちらも悲しい出来事が原因で妖怪を憎む様になった人物。

後に民衆という不特定多数にも自身の思想を共感させており、(間接的ではあるが)零以上に鬼太郎達と対立する事となった


余談

  • アニメでは3期以来の登場となる鬼道衆の一員であり、八百比丘尼 (と一時的に鬼巫女にされた人魚や天童ユメコ)と実写版の比良本楓を除けば、鬼道衆としては初めての個別キャラクターとなる(八百比丘尼は実写映画版でも登場しているが)。

  • 鬼太郎とは対立関係にあるが、それぞれ幽霊族と鬼道衆という自分の出自における最後の生き残りという点で共通している一方、その容姿や仲間達と協力して戦う鬼太郎に対して孤独を貫くというスタンスなど、ある種のアンチテーゼや皮肉ともなりえる要素が多い

・・・


  • 本編では明かされていないが奈良県出身で四将編では里の壊滅後、新宿の高校に転校して復讐の機会を窺っていたと言う設定がある。

  • 第74話ではトマトとバナナを枕元に置いているのが分かるが、この2つの食品には安眠効果がある

関連イラスト

石動零さん鬼太郎つめ無題石動+伊吹丸=石動丸【鬼太郎】


関連タグ

6期鬼太郎


鬼道衆(ゲゲゲの鬼太郎)


復讐鬼 ダークヒーロー 哀しき悪役 独善


同作品のキャラクター。こちらもまた妖怪に対し強い敵意と憎しみを抱いている者同士で、前者は自身に振りかかった妖怪に関する悲劇により身内を喪った所が零と共通しており、後者はかつての零と同じ「全ての妖怪は滅するべし」という思想に取り憑かれる様になった。

前者は最終回にて己の過ちを自覚し、妖怪への怒りや憎しみから解放されるための一歩を踏み出せた様だが、後者は最後までそれが出来ずに破滅の道を辿った


こちらも劇中で仲間の妖力を受け、その能力を再現する場面があった。


4期鬼太郎に登場した式神言霊を操る陰陽師『鬼太郎と敵対した人間』で、なおかつ『妖怪狩りの専門家』であるという点と、『最強クラスの戦闘力を誇る』点が共通している(もっとも一刻堂の能力はやや反則気味ではあるのだが)。


5期鬼太郎では鬼道衆は登場しなかったが、僧形で六尺棒を携え悪事を働く妖怪を封じて回るなど、キャラクターが原作の鬼道衆から拝借されている。

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