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概要

『絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで』とは小説家になろうで連載中のダンジョン経営物の長編ファンタジー。作者は鬼影スパナ。公式略称はダンぼる。


主人公による駄目駄目ダンジョンだった《ただの洞窟》の改革、それによって誘われた冒険者たちや商人との交流や刺激を受けたダンジョン同士の競争、勇者や聖女など敵対する光神の手先との対決をライトに描く。



あらすじ代わりの作者自作販促動画


外部リンク

📖小説家になろう

小説家になろう「絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで」(外部リンク)

2015年04月29日開始の本編はこちらから。作者の活動報告には記念SSや本人絵の登場人物イラストなどもある。書籍版完結後も連載中。


📚オーバーラップ文庫での書籍化

特設サイト「絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで」

キャラ紹介や用語説明があるよ。


「絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで1」(外部リンク)

立ち読みあり。

イラスト:よう太

2016年4月25日に1巻が発売。以降続巻が続き2022年6月25日に17巻が発刊、完結した。

web版からの書き換え、書き下ろし率が多く、3巻で4割、6巻以降は毎巻6~9割書き下ろされて物語が再構成された。


🗯オーバーラップでのコミカライズ

コミックガルド「絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで」(外部リンク)

漫画:七六 キャラクター原案:よう太

2018年7月25日スタート。ほぼ毎月、月末か月初めの金曜更新。

2019年3月25日にガルドコミックスより第1巻発売。

ニコニコ静画「絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで」(外部リンク)


作品解説

キーワード

R15 残酷な描写あり 異世界転移 ダンジョンマスター 奴隷 ファンタジー 魔法 幼女 異世界 ダンジョン経営 ダンジョン運営 ダンジョン

ジャンル

ハイファンタジー(「なろう」においては「現実世界とは異なる世界を主な舞台とした小説」。)


あらすじ「働きたくない」

異世界召喚される中、神様が一つだけ条件を聞いてくれるということで、増田桂馬はそう答えた。

……だが、さすがにそううまい話はないらしい。呆れられて「次の人に期待する」という神様に見送られ、桂馬はそのまま召喚された。

召喚したのは第695番ダンジョンコアと名乗る金髪ロリ幼女。そしてなんか流れでダンジョンマスターになったけど、あれ、このダンジョン1部屋しかない上に山賊に制圧されてね……?

はたして桂馬はいきなり詰んでるこの状況を覆し、惰眠をむさぼる働かない生活を手に入れることはできるのか?!


以下、筆者による主観や独自解釈を含めた内容説明になります。間違っているところもあります。間違い箇所にお気付きになられた方、そうでないけど書き足したい方、編集して頂けると幸いです。


登場人物

ダンジョン《欲望の洞窟》

ロクコの姉ハクの要望によりダンジョン内部関係者は女性のみにするようにケーマに要請している。

ケーマ・マスダ

本作の主人公。本名:増田桂馬。とにかく怠惰で、寝るのが人生の目的が自堕落の男。

ある日異世界召喚され、その途中で光神に出会うも「働きたくない」と答えた事で次の人(勇者)に期待すると言われ、言葉(よくある異世界言語翻訳能力)だけ用意されて異世界に送り出された。しかしその先にいたのは召喚主を名乗る少女だった。

名前がマスダ・ケーマであることから、ロクコが誤認し、マスター・ケーマと呼ばれたことでダンジョンマスターとなってしまう。


ロクコ

センシティブな作品

本作のヒロイン兼パートナー。普段は金髪碧眼で良い足の形をしている幼女。

その実、第695番ダンジョンコア。「ロクコ」はケーマが付けたあだ名。

ツィーア山のダンジョン《ただの洞窟》を1人で10年程運営していたが、一部屋しかないそのダンジョンを山賊オーヴェ一味に占拠されたことで追い詰められる。起死回生を掛け1000DPガチャを回してモンスター召喚したが出てきたのは変な人間ケーマ。ケーマを山賊に嗾けようと命令するも断られ、マスターケーマと誤認した事により何故かシステムがケーマをダンジョンマスターにしてしまう。

最初こそポンコツなダンジョン経営者だったが、ケーマの働きを間近で見てきた所為か、徐々にケーマの考えが読めたり、彼同様に策略を考えることができるようになって成長していく。



ニク・クロイヌ

ダンぼる4巻(ロゴ無し版付き)

山賊オーヴェ一味がヤミ奴隷商から買ってきた犬耳の生えた廃人のような違法奴隷(幼女)。山賊討伐を終えた騎士たちは隠れていた彼女に気付かず、まとめて山賊の持ち物を焼こうと火を放ったのでバレないようケーマが(奴隷をアイテムと思い込む事で)救出した。

所有者が死亡したため一時的に所有権が浮いたが本人の希望でケーマが所有者になった。

名前の『ニク』は山賊が彼女に付けていた名前。実はこの名前、この世界での奴隷の内、男性であれば『肉壁扱い』という使い捨ての奴隷の意だが、女性の場合『性奴隷扱い』をしている奴隷への呼び名。そんな事とは知らず彼女をニクと呼び続けた結果、一般にはケーマはとんでもないペド野郎ということになっていた(勇者ワタル・ニシミから事実を聞くまで知らなかった)。

現在はケーマの抱き枕。たまにロクコに貸し出される。

最初はせいぜい少し力持ちな少女くらいだったがケーマの作ったゴーレム服の魔装を使い戦ったり狩りをする等しているうちにメキメキと実力を伸ばし、一人前の冒険者程度(Cランク程度)の実力を持つように………。最近一般冒険者で敵う奴がいなくなり始めた。

魔装のおかげかと思ったけどそうでもないらしいです。


イチカ

センシティブな作品

ダンジョン前での宿《踊る人形亭》の経営・接客人員のためケーマが銀貨50枚で購入した犯罪奴隷。元Cランク冒険者。ギャンブルと食道楽で奴隷になるまで身をやつしたが、どうやら誰かにハメられたらしい。曰く付きの奴隷で、『奴隷の首輪』に支配されながらも主人を傷付けたことがあったため安売りされていたのを購入した。

奴隷になる前に色々と恨みを買ってるらしく、本人の希望で名前を食の神イシダカ(海の神様かつ過去に存在した勇者の名)に因んだ『イチカ』に変えた。ケーマに異世界の常識を教える役割をもっている。ギャンブルによる欠点も《ゴレーヌ村》のギャンブルで使われケーマの利益になって戻るので問題なく補えている。

本名はソリン。『食欲魔人』と呼ばれておりスキルもないのにCランク上位という実力者だった。


ネームドモンスター

レイ

約1万5000DPで召喚された女吸血鬼(カスタム仕様)。宿屋の従業員用に知能のある人型モンスターを召喚しようと吸血鬼(3万DP)を候補に入れたものの、DP不足でまともな吸血鬼を召喚できず、DP節約の為の負のカスタムを行った。

結果、弱点はないが何の能力もない・羽はあっても飛べない・牙は残ってるけど攻撃力もないという、ないない仕様のなんちゃって吸血鬼になってしまった。本人も召喚当時はその事実を知ってorzしていた。攻撃力0は中々に強い呪いらしく、武器や魔法を使っても無力化する。ただ、元々攻撃力のない幻惑スキルなどは使えるらしい。

一応吸血鬼の知識として人間(家畜)の扱いは手慣れているのでweb版ではダンジョンで捉えた悪辣な人間の管理を任されている(人間牧場)。《欲望の洞窟》内の幹部の中では一番サディステックな性格なので悪人ではない一般人を始末する事に若干の躊躇いが残っているケーマの甘さを補う存在になっているともいえる。

知能ある魔物ということで一応ダンジョンの幹部扱い。一部ダンジョンのメニューも使えるようにされている。攻撃力のなさもゴーレムなどの他のモンスターを従える指揮官となることで解消した。

また、この呪いのおかげで一切痛みの発生しないマッサージが行えるらしい。オフトン教ではこの奇跡をもって彼女を聖女とし、信者は彼女の施術に並ぶようになる(予約制)。

ネルネにも好評でいつかケーマをマッサージする時の為に腕を磨いている。


キヌエ

1万DPで召喚されたシルキー(家事妖精)。レイと同じくダンジョン幹部兼宿屋従業員用のモンスター。家事が恋人。趣味は魔法を使わないお掃除。最近【料理】スキルを覚えたため更に料理が上手くなった。

後にオプションが付けれることがわかり、6巻時点で3万DP、9巻で4万DPで同等のシルキーが召喚できる。

それまでは宿の食事はDPで出していたが、徐々にキヌエが宿で出すメニューを覚えたことで料理担当に。

見目よく世話好きな彼女は宿泊客からよく迫られ貢がられているが、広くて掃除しがいのあるお屋敷を持ってなさそうなので交際は断っている。

逆に、数十人泊めれる宿屋・村長宅・オーナー宅・従業員用の寮等の管理を任せてくれるケーマへの主人として見た好感度は最高値に近い。


ネルネ

1万5000DPで召喚された魔女(見習い)。上2人と同じくダンジョン幹部兼宿屋従業員用のモンスター。人ベースのモンスター。ぱっと見のんびりマイペースな女の子だが、その中には魔物に至るだけの探究心が詰まってる。

異世界人のイメージや発想が魔術開発に影響を与えるとの事で、ケーマを師匠と仰いでいる。また、ケーマと同じ異世界人であるワタル(ぼっち勇者)に懐かれており、情報・素材提供者としてカモにしている。魔国ではサキュバスに憑依してワタルに干渉できるようになったり、接待費として借金を押し付けたりなど、徐々に変わってはいるのかも?

普段は宿の従業員をしつつ、それ以外の時間は魔術道具の開発等をダンジョンの研究室でしている。《欲望の洞窟》のお宝の一部は彼女の作品。

書籍版だとWEB版とは異なり、魔国にはイチカではなく彼女が行く。


ハンナ・ナコル・ピオ

8万DPで召喚されたシルキー(家事妖精)セット。3人セットで呼ぶことで多少お得なため、召喚。シルキーズと呼ばれ(自称し)、キヌエの部下として配属される。

WEB版ではドラーグ村編で初登場するが、書籍版だとオフトン教編で前倒しで召喚される。

キヌエのことを上司として敬っているが、抱き枕やストライキ等反抗する一面も持つ。

オプションで分身能力を持ち、解除すると分身のやっていたことがわかるというNARUTOの影分身バリの高性能だが、いかんせん彼女達の戦闘能力が皆無のため、戦闘では使えない。ちなみに、分身が見られた場合は親戚を呼んで手伝ってもらっているとごまかすよう指示されている。


ダンジョン《白の迷宮》

ハク・ラヴェリオ

ダンぼる5巻 (ロゴ無し版付き)

第89番ダンジョンコア。第一ロットの1人でありDP保有量ランキングではトップ10に入る実力者。しかしダンジョンコアの間では『裏切り者』と呼ばれる存在(ダンジョンコアの父は帝王派として認識している)。

同じ人型のダンジョンコアであるロクコのことを溺愛している。そのため彼女を守ろうとロクコには無能経営を教え育たないようにして、人間側にはギルドに管理されている危険のないダンジョンだから壊すなと命じたが、山賊の介入により計算が狂った。

ダンジョンマスターの権限である『ダンジョンコアへの絶対命令権』によって狂わされた昔の経験から、ロクコのマスターになったケーマへの風当たりが強く、ケーマが隙を見せたら命を奪う事も考えている。


クロウェ

全般的にハクの補佐を行う男装の麗人。ハクの冒険者パーティ《ダンジョンバスター》の1人。二つ名は『黒翼の悪魔』。ハクとクロウェ、そこに『四天王』を合わせた6人パーティこそSランク冒険者パーティ《ダンジョンバスター》である。

正体はサキュバス、ダンジョンのモンスターである。


アメリア

ダンジョン戦では防衛を担当するラミア。『四天王』の一人。二つ名は『龍燐』。


ドルチェ

ダンジョン戦では被害等の情報報告を担当するレイス。ハクの冒険者パーティの『四天王』の1人。二つ名は『神出鬼没』。

一般にはモンスター同士を戦わせる見世物《闘技場》を経営する凄腕のテイマー

実際はダンジョンのモンスターに指令を出してるだけなので別にテイマーではないらしい。

人化していれば太陽も大丈夫だが、それでも明るいところは苦手。人化を解くと足が無い。残念。


サリー

ダンジョン戦では攻勢戦闘部隊を担当するリビングアーマー。『四天王』の1人。二つ名は『鉄壁城塞』。性格も堅物。

一般にはラヴェリオ帝国の騎士団長を務めている騎士で人化した姿は女性。最近一般人で細身な感じの彼氏ができたとか。

リビングアーマーが元なので人化しても鎧がどうにもならない。なので普段から鎧。デートも鎧。騎士団でもあだ名はリビングアーマー(らしい)。


ミーシャ

ダンジョン戦では攻勢斥候部隊を担当するワーキャット。ハクの冒険者パーティの『四天王』の1人。二つ名は『暴猫』。

一般にはラヴェリオ帝国のギルド本部でギルド長をやってる年齢不詳な猫獣人グラップラー。見た目は少女。頭脳も少女。

猫獣人とワーキャットの違いは猫耳猫尻尾装備くらいが猫獣人で、よりフサフサしてる方がワーキャット。仕事をサボっての昼寝などをよくやらかしてるのでハクにパシられることが多い。ケーマとは心の友。

でも実力的にはアダマンタイトも砕ける豪腕と7日間休憩無しで戦い続けれるタフネスの持ち主。なお酒癖が悪い。


ラヴェリオ帝国

ライオネル・ラヴェリオ皇帝

表向きには皇帝だが、始祖であるハクの傀儡にすぎず本人もそれを理解している。ダンジョンコアの正体を知っているが、ダンジョンマスターの存在や命令権については知らない。


エミーメヒィ・ラヴェリオ

センシティブな作品

書籍版のみに登場する皇女。ライオネル・ラヴェリオの娘。

表向きには『皇女の影武者』として本物がゴレーム村を訪れる。

無料のweb版では存在を匂わせるだけで登場せず、かわりに毛染めの魔法薬を使って撹乱の囮として使える残念エルフのシキナが登場した。外見がそっくりなので辛うじて影武者として使えるが、書籍版で出せないほど性格が下品なのが欠点。


ワタル・ニシミ

3年前ケーマと同じく異世界召喚された勇者。本名:西見渉(にしみ わたる)

ラヴェリオ帝国貴族ブリー・ストリング伯爵が『神の涙』を使用して勝手に勇者召喚した勇者。貴族はワタルのことを秘密裏にストリング騎士団(Cランク冒険者)で鍛え自身の私兵にしようとしていたが本物の皇帝ハク・ラヴェリオに見つかり貴族は断罪され、勇者であるワタルはSランク冒険者としてハクの保護を受けることになった。

ワタルは欲望の洞窟でドロップするトランプのバーコードに目をつけ、異世界に迷い込んだ日本人に地球に帰る為の情報を託せるようにする為に欲望の洞窟に派遣されてきた。

(ワタル自身は地球に帰る資格がないと思っており、野盗強盗に人権無しという異世界の常識に適応している。)


現在はハクの手先兼ケーマの金ヅル。ケーマとの賭けに敗れ大量の借金をこさえてしまい、それを支払うためにハクから来る高額かつ危険な仕事を受け、いいように使われてる。

ゴゾーとロップに借金の悩みを打ち明けた時に飲んだ酒が旨かったので酒飲み仲間となった。のちに「チームバッカス」と呼ばれて世界をまたにかけて旅する仲間となるらしい。


借金を順調に返していたが(ただ、ゴレーヌ村(ネルネ)を気に入っているので、回数があやふやなだが)、書籍版だと13巻で奴隷にされたケーマの代わりにロクコの護衛をすることでチャラになる。ただし、終わった直後にネルネから自分との接待費(ケーマの冗談なのだが)合計金貨2000枚を突きつけられ、また借金勇者になった。

勇者として剣の扱いと【超幸運:Lv1】のスキルを持ち、フィジカルでかなり強い。魔力もそこそこある。【超幸運】のスキルを持つ割に恋愛運はよくない。


強すぎて一般人からまともにコミュニケーションが取れないくらい畏怖されてるぼっち。そのため彼を恐れないケーマとその周辺(ゴレーヌ村住民ら)が癒し。最近《ウサギの休憩所》も気に入った。


トコイ

《ラヴェリオ帝国》のギルド本部で活動する子ども好きな名物冒険者。Bランク。ドン傭兵団の団長。

子ども好きなのに強面すぎて近づくだけで子どもに怯えられているけどそれでも構いたがるベテラン冒険者。笑顔で近づいて泣かれること100回を超え、子どもに警戒されるのももはや慣れっこ。

個人の稼ぎの殆どを孤児院に寄付したり若手冒険者の指導をしたりと面倒見良すぎて逆に心配になるレベル。《ウサギの休憩所》が心の癒しのひとつになっている。


レンニュー

《ラヴェリオ帝国》のギルド本部で活動する冒険者。

トコイに誘われ《ウサギの休憩所》を訪れ、ハマり、イチゴのアイドル活動の際はオタ芸を駆使して冒険者たちをまとめるリーダー的な役割を務める。後にお父様の誘導のもと、ミカンのダンジョンマスターになる予定。


ダンジョン《火焔窟》

イッテツ

第112番ダンジョンコアで竜王派閥派。サラマンダー型。第二ロットの1人。レドラから付けられた名前は『112』(ドラゴン語)。ケーマが呼びにくいからと「イッテツ」の名前を付けた。500年続くツィーア山の老舗ダンジョン《火焔窟》を運営するダンジョンコア。

ロクコのダンジョン《欲望の洞窟》と同じツィーア山にあるお隣さんなダンジョン。ケーマたちが自力でダンジョン拡張している時にイッテツのダンジョンに穴を開けてしまった。

そして話し合った結果、百番台コアとあって長らく経営してきた彼のダンジョンがツィーア山内部の大半を占めていることが発覚。このままではロクコたちのダンジョン拡張に限界が来る事でダンジョンバトルになった。無能脳筋の多い竜王派閥の中ではかなりの頭脳派なのでケーマの策謀にけっして一方的にやられたりはせず、趣向返しも行えるので侮れない。

書籍版では勇者ワタルと戦ったりしている。


レドラ

《火焔窟》のダンジョンマスター兼《火焔窟》最高戦力。メスのレッドドラゴン。イッテツの嫁。

ブレスと物理攻撃が強く、ケーマお手製のゴーレムたちもまとめて溶かして蒸発させれる。戦闘で真正面から対抗できるのは同種か、勇者か、それ以上の存在のみ。普段は《火焔窟》の最奥でラスボスをやっているが、たまに来る冒険者もそこまでは来ないので大抵は『112』とイチャイチャしてる。

光り物と戦いに目がなく、『絶対命令権』を持っているので彼女のおねだりにイッテツは逆らえない。旦那の『112』のことは大好き。子供も何頭かいるらしい。


イグニ

絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで9巻表紙

イッテツとレドラの娘でフレイムドラゴン。ブレスに特化したドラゴンの一種。300歳くらい。

web版では唐突にやってきてゴレーヌ村の一画を焼き払い山頂のダンジョン《火焔窟》に去っていった。本人的には実家に帰省途中で実家の周りに猿が巣を作っていたのでいたずらしただけだった。人的被害こそ出なかったが、村ではこれを緊急事態として扱い討伐隊が編成、ドラゴン狩りが行われることとなった。

とはいえ、ケーマからすればお隣さんの娘さんが事情を知らずにやらかしちゃったことであり、被害もそこまででてないしイッテツからも詫びをもらい2度はないことを約束してるし軽くすませたい、でも村人にそれ伝える訳にもいかない………。

そこでケーマとイグニは討伐隊の前で一芝居打つことになるが…………。


闇神(邪神)の勢力

ダンジョンコアの『父』

ダンジョンコア達の生みの親(闇神)であり、ダンジョンコア達にDPを集めさせている存在であり、しいてはダンジョンの機能その全てを作った存在。

ダンジョンコア達からは『父上』『父様』の他『第0番ダンジョンコア』『王』『神』などとも呼ばれている。

年に一回開くダンジョンコア達の『集会』の際に姿を見せる。

喋り方は軽くてフレンドリー。だが作るもの全てが人知の及ばない代物。

DPを集めさせる目的は不明。しかしダンジョンコアへの干渉には何かしらルールがあり、自由になんでも出来ると言うわけではない様子。

『父』はケーマが勇者である事を見抜いていた為、ケーマの考察では心を読むスキルか、ダンジョンコアやダンジョンマスターの称号などを確認できる能力があると推測している。

ダンジョンバトルの際にダンジョン同士を繋げたり、DPランキングの管理もしている。


帝王派閥

第89番ダンジョンコアであるハク率いる勢力。ダンジョンコア勢力からは裏切者派と呼ばれており、正式名称で呼ぶのは『父』位である。隠し様のない人型のロクコは目立つが、内通者(スパイ)が多く帝王派閥所属者ですら帝王派閥者がほとんど分からないという実態を掴めない白の組織となっている。


魔王派閥

第6番ダンジョンコアである大魔王率いる勢力。大魔王本人は温厚な方だが、大魔王の配下達は裏切者派閥に積極的に攻撃をしかける者が多い。

第66番ダンジョンコアであった魔王は既に亡くなっている。

魔王派閥では魔法【サモンスケルトン】をほぼ標準装備しており、ダンジョンバトルの際には使い減りしない手勢として運用するのが基本。弱肉強食の脳筋主義者が多い。


アイディ

第666番ダンジョンコア。600番台ではいち早く人化を身に着けた、最も優秀なコア。第6番コア大魔王率いる魔王派閥の末っ子でもある。

魔王流剣術を修めており、師範代級。炎の魔剣を『不壊』で強化している。

三竦みとロクコが不正だの何だので騒いでるのを煩く思い、仲裁しに来た。

その際ロクコが身に付けていた指輪が目に入った。自分の査定によるなら5千万DPに下らないと思われる指輪が。ちなみに当時のアイディは180位(1千万DP以下)。自分を優に置き去れるDPを得れるにもかかわらずそれをせずにDPランキングに臨んだ彼女を壊したくなった彼女はロクコに決闘を、その場でのガチバトルを申し込んだ。

その後上位陣による諍いと父による仲裁によってロクコと三竦みとアイディの3チームによる特殊ダンジョンバトル・代理戦が催されることになった。

大魔王が運営している人間牧場から選ばれたダンジョンマスター持ち。しかし6番コア(大魔王)の加護により立場は完全にアイディの方が上。

ロクコのダンジョンバトルにおけるライバルとなる。


第564番ダンジョンコア

普段は人化して燕尾服を着ているが、正体はバフォメットという悪魔系モンスターである。

魔王流剣術を修めており、師範代級。ケーマが来てから2年目のDPランキングで167位数百万ものDPを所有している。城型のダンジョンで喜怒哀楽四天王と共に数々の冒険者チームを葬ってきた。主力はガーゴイル、レッサーデーモン、サキュバスなど。

地理関係から獣王派閥の629番を裏切者派と間違えダンジョンバトルを仕掛けるが、実質相手の派閥強化になった上にそのミスに気付かなかったため大魔王からの評価はだだ下がり。それをきっかけとしてハク率いる帝王派閥と大魔王率いる魔王派閥、2つの派閥の600番台が組んだ混成チームとのダンジョンバトルを行うことになる。


竜王派閥

第5番ダンジョンコアである竜王率いる勢力。帝王派閥と魔王派閥との三つ巴戦で成り行きで頭の悪い三竦みトリオを指揮する事になったが、いいとこ無しで脱落し、ハクに「所詮は大きいトカゲにすぎない」と罵られた。竜王派閥といってもドラゴン系モンスターだけの同盟ではないようで無能3匹も組み込まれた。

『弱肉強食主義』で被る魔王派閥や獣王派閥より「無能」のイメージが強いが、一応第112番ダンジョンコアのイッテツもこちらの派閥であり、けっして無能集団ばかりではない。


三竦みトリオ

第650番(大蛇)・第651番(大蛙)・第652番(大蛞蝓)のダンジョンコアトリオ。ロクコと同期のいじめっ子達でDPランキング最下位に近い695番をいびりに来てたが、この3匹も生まれて10年程度で大したDPは持ってない。ロクコからすれば大きいし3対1だし力じゃ勝てないしネチョネチョにされるしで嫌な奴ら。

ロクコのランキング上昇を三竦みは不正と騒ぎ立て、その後アイディによる仲裁と決闘の申し込み、さらに上位陣の諍いに巻き込まれ、父から第5番コア竜王派閥と3匹で組んでの上位陣の代理戦に参加して最初に脱落して竜王が父と各派閥の目の前で大恥をかかされた事により3匹は「派閥なし」から「竜王派閥」に正式に組み込まれて鍛え直す事になり、1年後の集会ではロクコに絡む暇もなくなった。


獣王派閥

第8番ダンジョンコアである獣王率いる勢力。基本的に弱肉強食の放置主義。獣王の出番もハクに『629番のことを頼むでな』と一言言って頭を下げた事以外は今の所出番がない。


ミカン

第629番ダンジョンコア。オレンジ色のウサギでミカンの命名はイチカ。出現するのはうさぎだけのダンジョン《ウサギの楽園》を所有している。

獣王派閥だったが、帝国と魔国に挟まれた場所にいたので魔王派閥の569番コアに裏切者派と間違われ、宣戦布告を受ける事になってしまう。569番から「お前の部下にダンジョンバトルを仕掛けた」との連絡を受けたハクがダンジョンまで確認に来たのをこれ幸いとその場で保護を申し込み、ハクが受け入れたため現在は帝王派閥。

メニューから呼べるのはウサギ型モンスター(基本弱め)しかいない上に、本人も戦闘力は無い方。DPも35万程度と正直569番コア相手にどうしようもない。そんなハクからの依頼によりダンジョンバトル用に629番のダンジョンをプロデュースする事になったケーマの指示で新ダンジョン《ウサギの休憩所》を作成する事になる。

全力で媚びるウサギのかわいさで冒険者を骨抜きにしてDPを稼ぎ、たまに攻めてくる外部からの敵を演出した『襲撃イベント』を冒険者に仕込み、自分たちの代わりに冒険者に戦ってもらうシステムを作りあげダンジョンバトルに臨む。


イチゴ

ミカンが5万DPで召喚したワーラビット。獣人と誤魔化せる程度の人化が可能。イチカが命名した。新ダンジョン《ウサギの休憩所》を管理する為に帝王派閥経由で冒険者Dランクの資格を取得した。

彼女がサクラとなって冒険者たちを誘い込み、行動を誘導、ウサギの獣人としてウサギと冒険者の仲介を行い《ウサギの休憩所》を上手く回している。

引っ込み思案なのか普段オドオドしている。

書籍版だと、勝負に勝つためにケーマがプロデュース(サキュマちゃんの指導を受けて)してアイドルにさせられた。


派閥なし

レオナ

500年前に第4番ダンジョンコアとして異世界召喚された自称永遠の17歳の黒髪赤目の勇者。ダンジョンコアの集会には一切参加せず、何もしない神々(破壊神の光神・邪神の闇神・創造神)にかわって異世界で欲望に赴くままに行動する私利私欲を目的とした自称ラスボスを目指している。強力な魔物である黒い犬や茄子好きのサキュバスの配下達がいる。行動基準は「面白い」か、「面白くない」か。気にいった者には祝福(または呪いか、悪魔の契約)を与え、死なない程度に手加減した縛りプレイを楽しんでいる。一部では錬金術師たちの神・混沌神として崇められている。獣人『トイ』を使った非道な実験もしていたらしい。

触れた生き物の動きを封じたりできる【超マッサージLv10】や賢者の石を生成できる【超錬金Lv10】、増田桂馬の正体を見抜いた【超鑑定】、呪いを吸収して回復する【呪術吸収】など様々なスキルを取得している。様々な恨みを買い、他人に呪われている為、【超変身】でレオナに変身すると変身した方に呪いが流れて死ぬから変身するなと桂馬に忠告している。茄子が苦手。

1日当たりのDPが0DP、1248DP、2480DP、5000DPと表示され安定しない。ダンジョンコアやマスターでも表示できる裏技があるのか、スキルによる偽装なのかは不明。


その他の勢力

リン

《ただの洞窟》が《欲望の洞窟》になって初めての冬、突如襲来したヤバい侵入者。

黒い狼の様な姿をしているが全体的に靄掛かっており、他の侵入者(冒険者)を食い殺し、ダンジョン側もゴーレム・ハニワゴーレムの軍勢で対処に当たるも手も足も出ず、コア部屋に入られてしまった。1日当たりのDP獲得数を調べてみるとおおよそ勇者並みの実力と判明。

コアには興味がないが、そのままコア部屋に居座り続けた。

隣の古参ダンジョン《火焔窟》のコア・イッテツに相談すると確率7割で「スライムの変異種(ダーク系とゴースト系のハイブリッド)」だろうとのこと。また、狼の姿はテイムされたスライムではよくある調教のため人に飼われていたと思われる。

ケーマの異世界言語翻訳能力で狼語の会話は出来たが話は通じにくい。会話用ゴーレムもよく食べられた。毒は効かないが、砂糖や白い皿が好きで塩が嫌いである事が判明した。

それでも交渉を続けた結果、どうやら冬籠りに来たらしく春が来たら出て行くとのことと、自身を育ててくれた主人を探していることが判明。

更にゴーレムを食わせ続けた結果、メシを献上するのでケーマを子分扱い、冬籠りの間侵入者から守ってくれることになった。あと人語は喋れる。


聖女アルカ

本名:アルカ・ル・ニケ・ハイドライド。アルカと呼ばれる。

聖王国(帝国の隣国の宗教国家。光神教を信仰している)出身のダンジョン絶対殺すマン(女)。光神教の教義に基づき《欲望の洞窟》のダンジョンコアを破壊しにきた。

正確にはケーマがギルドに出したリンの討伐依頼の成功の暁にはダンジョンコアの破壊権が欲しいと交渉しに来た。

どうやら復活スキルがあるらしく一時的なペナルティはあるものの攻略を失敗してダンジョンに殺されても死に戻って従者の持つ簡易祭壇の近くで即復活、次の日また潜ってくる。更にはスキルスクロールが無駄にならないため惜しみなく使われ、ケーマがゴーレムごしに嘘をついても嘘を見破れるスキルなど貴重なスキルを大量に覚えている。つまり死に覚えができる上に各種スキルで超強化された対ダンジョン仕事人。

ただケーマの作った《欲望の洞窟》と相性が悪く攻略に時間が掛かり、更には見つけた件のモンスター(リン)とは相性は良いものの実力的な開きが大きすぎ負けが込んだため解決出来ず。

そこでケーマは聖女を経済的に、つまりサービスの提供によって搾り取り金欠に追い込むことに成功、聖女の追加資金調達もハクの妹であるロクコの手紙によって失敗させれた。

しかし聖女はそんな良サービスを高く評価しお世話になった村長の為と奥の手“トリィティ”を実行、ダンジョンを3日間機能停止させ、短期強行突破を試みるが失敗に終わった。

web版398話でハクが彼女を入国禁止にしている事が判明した。


創造神

闇神である『父』が神の寝具シリーズを作った時に神の目覚まし時計を叩き壊した事がある。『父』が創造神を様づけしている事から立場的には闇神よりさらに立場が上のようだ。ただレオナからは何もしてないと罵られた。


光神

基本的には(人や神やモンスター問わず何者かに)異世界召喚されそうになった地球人を対象に警告や正式な勇者としてスカウトする方式で関わる。スカウトの合否に関わらず勇者としての能力である超スキルを取得できる。ワタルのように比較的まともな勇者である事もあれば、ケーマのようにやる気がなかったり、レオナやスズキのような悪人であったりする。

勇者スキルを一度にLv上げすると光神によって魂を食われ神の尖兵として洗脳される危険がある(1年に1-2レベルが限度)。

神の尖兵にダンジョンコアを壊す命令を出す事以外は何も出来ない模様。


用語

ダンジョン

ダンジョンコアが支配する領域。ダンジョンコアたちの狩場であり家。

この領域内で生き物が死ぬとダンジョンコアにダンジョンポイント(通称:DP)が手に入り、ダンジョンコアはそれを元にモンスターや罠、宝箱などを仕掛けることができる。

冒険者たちは宝物やモンスターの素材を目当てにダンジョンに挑み、ダンジョンはそんな侵入者たちを時に生かし、時に仕留めDPを稼ぐ。

領域化さえすればどのような場所でもダンジョンにできるため、その形態は洞窟、屋敷、地下、塔、草原・海など領域化の範囲は自然物・人工物・物質的な区切りに限られない。ただし、人間が攻略できる形にすることが条件になっており、完全水没したダンジョンや溶岩のみのダンジョン・回答不可能な知恵の門などの設置を行なっても自動で攻略出来る形に整えられるようになっている。


ダンジョンコア

ダンジョンの心臓であり、DPを集める存在。闇神の創作物(こどもたち)。

本体はぼんやりと光る暖かい玉(バスケットボール大)だが、そこにそれぞれロクコやハク、イッテツのような化身が宿っている。それぞれ闇神から番号が与えられており、基本的にはそれが名前。造物主たる父から与えられた名前であり、彼らは大事にしている。

DPを集め、メニューからDPを使って様々なものを召喚し、DPで領域を広げ、よりDPを集めるダンジョンを作ることを目的とする。

本体の耐久値を0にされ壊されても化身を殺されても死ぬ。

「マナの循環を乱す存在」として光神教と勇者から狙われている。

ロット生産されており、例えばロクコの世代だと600〜699番までの100個が同時期に作られている。新しく作るのは一番新しい世代が半分程になった時で、おおよそ100年毎に1ロット作られているらしい。

最初の1番、2番、3番コアは闇神手ずから作り上げており他のコアとは一線を画した性能を持つ。

ダンジョンコアはダンジョンのファミリーネームでもあったが、ケーマがダンジョンコアの正体がばれる事を懸念し、新たな苗字にラビリスハート(由来は迷宮の心臓)を提案し、『父』に正式採用された。

初期ロットの一つを頭としていくつかの派閥に分かれているらしく、第89番ハク率いる帝王派閥(裏切者派)・竜王派閥・魔王派閥・獣王派閥・派閥なしなどに分かれてそれぞれの文化を構築している。


コア本体がダンジョンの領域から出るととダンジョンとの繋がりが切れて領域がリセット、ダンジョンは機能停止する。階層分けする場合階段に当たる部分が必要だが、その部分を破損すると領域が途切れるためコアのある領域とつながってない方は一時的に機能停止する。


コアルーム

ダンジョンコアやダミーコアが設置してあるダンジョン部屋の事。ダンジョンを維持したいなら封鎖空間にできない。ダンジョン側は必ずコアルームまで人間が侵入できる道のりを作らなければならない。


マスタールーム

ダンジョンコアから出入りできる謎の空間部屋。ダミーコアからも出入りできる。

コアルームにダンジョンコア本体か、ダンジョンマスターがいればダンジョン領域内のモンスターや物を転送する事も可能である。

マスタールームに入室できるのはダンジョンコア本体、モンスター(ダンジョンマスター含む)、アイテム、アイテムと判断された奴隷のみである。モンスターの操作権限を与えれば奴隷でもモンスターの操作が可能となる。

魔王派閥ではモンスターを信用出来ないコアが多いらしくコレクションを仕舞い込む金庫のような使い方をしている。


ダンジョンマスター

ダンジョンコアと契約したダンジョンの守り手であり育て手。

ダンジョンマスターになるとそのダンジョンのメニュー全権と、ダンジョンコア・ダンジョンのモンスターへの絶対命令権が手に入る。その代わり、ダンジョンコアが破壊されるとマスターも死ぬ。ちなみにマスターが死んでもコアは死なない。

つまりダンジョンマスターとは、ダンジョンに命を握られダンジョンの防衛と育成を強制される代わりに、(DPが豊富なら)様々な宝物や武器や素材、食べ物やレシピ、魔法のスクロールも役立つ従者(モンスター)もなんでも手に入る立場を手に入れた存在である。

ダンジョンマスターになれる条件は詳しくは分からないが、「ある程度知能があること」「波長があうこと」「名付け」などいくつかあるらしい。最初の一人目はメニューが勝手に決めることがあるようだが、一度ダンジョンマスターが就いたコアには勝手に就くことはなくなる。全部のダンジョンコアにダンジョンマスターができるわけではない。下位のダンジョンについては、マスターがいた方が同世代と比較してもより成長している。


メニュー

ダンジョンコアとダンジョンマスター、または権限を委譲された配下のモンスターが開くことができるダンジョン操作用の半透明な窓。タッチパネル兼音声入力。窓の可視化・不可視化も操作可能。

  • 迷宮
  • 配下
  • DP
  • (強化)

などの項目があり、これを通してダンジョンの様子やDPの収入の把握、DPを使っての召喚などができる。

多機能だが制限もあるらしく、いくつか条件を満たさないと発現しない機能もある。

ダンジョンコアたちですらその機能全てを把握しているものはいない。最新ロットだと機能・権限の幅を勘違いしているものも多い。


ダンジョンポイント(DP)

ダンジョンコアたちの目的であり、ある意味では通貨(電子マネー)のようなもの。これを増やすことでメニューから様々なことができるようになる。

DPの増やし方

  1. 地脈からの自然回復(《ただの洞窟》では基本的に1日あたり10DP。範囲次第)
  2. 侵入者がダンジョン内にいる状態を維持。(侵入者の強さ次第)
  3. 侵入者を殺す。(侵入者の強さ次第)
  4. 死体をささげる。(死体の元の強さ次第)
  5. お宝をささげる。(お宝次第)
  6. ダンジョン同士でのDPの受け渡し。(伝手と取引次第)

DPを消費して出来ること

  1. 配下モンスターの召喚・強化。(強さ次第)
  2. ダンジョン領域の拡張。(広さ次第)
  3. 階層の拡張。(一律5000DP)
  4. ダンジョン領域の環境変更。(気温の変更から天候・地形の設定、水源の設置など)
  5. ダンジョン領域の修復。(広さ次第)
  6. お宝の購入。(レア度次第)

ネームド

ダンジョンで召喚されたモンスターに名前を付けること。もしくは名付けされたモンスター。

ネームドにされたモンスター・動物は知性が上がり、ダンジョンとダンジョンコアとダンジョンマスターに対して忠誠心も上がる模様。また、ネームドにされたモンスターに対しては、メニューでダンジョン権限の委譲が可能になる。

web211話でケーマとイッテツが実験した結果、メニュー権限を持つモンスターが他ダンジョンに侵入した場合は他ダンジョンで獲得できるDPはゼロになるので敵地ダンジョンに侵入させる場合ダンジョン関係者とばれるリスクがある。

『父』曰く復活機能もあるらしく、殺されても記憶をそのままに再度召喚できるらしい。


スポーンモンスター

ダンジョン領域内でのみ生存できるモンスター。倒されても復活する。

しかし、ダンジョン領域外にでると死んでしまう。

他にも登録した任意のモンスターをスポーンできる中ボスモンスタースポーンと大ボスモンスタースポーンもあるが、1体ずつしか存在できずモンスターの強さに比例して復活に時間がかかる。DPを注いだ分復活は早くなる。復活クールタイム中は切り替え不可なのと、ネームド復活と違って記憶は引き継がないので教育がリセットされる。復活目安として『父』曰く只のドラゴンなら1週間、レッドドラゴンなら2週間位、ゴブリンキングは8時間で復活する。


DPランキング

『父』が年一回の集会の際に発表するダンジョンコアの保有DPランキング。

1番から699番までの今まで生まれてきたダンジョンコア全員分を発表する。破壊されたコアも含めて。

生まれたばかりに死んだコアや最後の抵抗でDPを使い果たしたような0DPに近いコアが400位くらいまで並ぶ。なおロクコはケーマが来るまでここに混ざってた。

(『父』からするとDP横流しは不正ではない)

300位(35万DP)くらいは600番台たち新人が並び、200位(100万DP以上)くらいになると一つ頭抜けた新人から生き残ってる先達が混ざり始める。150位になると1000万DPを超えてくるらしい。

トップ付近は桁が違い過ぎてよく分からないことになってるらしい(ロクコ談)。


光神関連

勇者(神の尖兵)

ダンジョンの敵。ダンジョンコアたちの間では『神の尖兵』とも呼ばれる。

ハクの場合は手駒にした者を『勇者』と呼び、敵の勇者は『神の尖兵』と使い分けている。

異世界から召喚される際に光神(破壊神)からダンジョンコアを破壊を目標とすることを条件に勇者専用スキルをもらい、ダンジョンコアを破壊する毎に更に力を得ていく契約を交わした存在。

勇者スキルにはそれぞれ“超”の字が付いており、須らく規格外の効果を持っている上、ダンジョンコアを破壊し成長させる程より力を増し、新しい勇者スキルを得ることもある。

また、チートとは別で恐ろしい程の成長力を持っており、鍛えれば鍛えるほど天井知らずに力を増していく。


例えばワタルは身体の方もよく鍛えてるバランス型(体力50、魔力50)の勇者だが、召喚され4年程になるとナイフで滅多刺しにされても刃物が刺さらなくなったりする。魔法はたまに使っている程度と思われるがそれでも一般人には驚異にしか見えないレベルの魔力を持つに至っている。

因みにケーマは魔法使い型(体力0魔力100)で、日常的に【クリエイトゴーレム】を使用しているうちに既に魔力だけを見るならワタルを大きく超え、逆に一般人が感じれない位になっているらしい。(魔力の枯渇状態が続くと回復力がアップして、ため込むと最大値がアップしていく模様。また、余談ではあるが、ケーマが近くに居ると他の生物の魔力の気配がかき消されるため、大きな魔力が接近しても気付きにくくなったり魔力由来の威圧感を感じにくい環境になる。ケーマは自覚しておらずイチカに指摘された。)ケーマの耐久力は凡人並なので布ゴーレムがなければ接近戦や不意打ちであっさり死ぬ可能性もある。

昔から光神や国家やダンジョンコアなどにより何人も召喚されており、その子孫やケーマ達以外の勇者もまだ生きていたりする。

勇者は国家戦略兵器として扱われる為、貴族が勝手に勇者召喚しようものなら断罪される。


光神教

ダンジョンとダンジョンコアの存在を絶対に許さない宗教団体の事。


アイテム

神の寝具

神の掛布団、神の敷布団、神の枕、神のナイトキャップ、神の毛布、神のパジャマ、神の下着の7種の寝具の事。闇神である『父』が作ったもので一級品の品質とそれぞれ人知を超えた魔法効果を持つ。

ケーマが適当に言ったらハクさんから実在していることを告げられ、ケーマとしては集めざるを得ないと思ってる憧れの寝具。『父』が言うには本当に創造神が使ってるらしい。一般的には実在を疑われている程度には隠されてる代物ではあるが貴族クラスの身分だと一部では知られている様子。web版では帝国が枕と敷布団、魔国がパジャマ、一部サキュバスの一派が掛布団を所有している(レオナに貸し出し中)のまでは確認されている。

所有者と恐らく所有者が心の底から許した対象以外の者が使うと天罰を受ける(ゴブリンで実験した結果、体力と魔力が削られて死んだ)。

  • 神の掛布団所有者の同衾希望を可能な範囲内で1年に1回叶えてくれる(因果律すら干渉するので他者の邪魔が入らないが、それでも対象が物理的に会えない状況だった場合は夢の中限定となる)。所有者が対象者と一緒に寝ると夢に干渉でき、所有者が夢の内容の優先権を得る。また、所有者の意思で対象者の夢の内容を記憶させたり、忘れさせたりできる。一晩寝ると体力と魔力が完全回復し、状態異常も治る(怪我は治せない)。1時間寝るだけでも体力と魔力をある程度回復できる。レオナとロクコが所持。

ちなみにレオナは同衾希望を悪用して若干混乱した増田桂馬をおびき寄せ、彼にハーレムを作らせいずれ桂馬の子供をさらう為に洗脳したが、ロクコとニクによって桂馬は神の掛布団に寝かしつけられ正気に戻った。

神の掛布団の正しい効果を知っているのはロクコ、『父』、レオナのみ。桂馬は何故か村から追い出したはずのラスボス級危険人物にわざわざソロで会いに行ってしまった(しかも因果律干渉で助けは来ない)ので神の掛布団に実際に対象を引き寄せられる効果を把握していない。

  • 神の毛布攻撃無効。また、心が落ち着く効果がある。ロクコが所持。
  • 神の下着はどんな下着にも変化する男女対応万能下着。時計のかわり。
  • 神の敷布団の効果は「回復効果」と「飛行」。回復効果は不明だが、飛行は魔法の絨毯のように魔力を籠めると空が飛べ、最大速度は馬より速い。帝国の貴族クッコロ家が管理しているが、書籍版だとダンジョンイーターに襲われたロクコを助けに行くのにハクが使用するため、ハクに返している(帰ってきたかは現時点では不明だが、クッコロ家曰くハクから預かっていたものなので、ハクが使用するなら帰ってこなくても良いとのこと)。
  • 神の枕*の効果は不明。帝国の貴族ツィーア家が管理している。
  • 神のナイトキャップの効果も不明。
  • 神のパジャマの効果も不明。魔国で行われる催し物の景品になる予定。

また、創造神によって除外されたが神の目覚まし時計も一応神の寝具とされている。

  • 神の目覚まし時計はアラームを鳴らすと睡眠を含む状態異常を完全解除する。創造神にも効果があったようで何かが癪に触ったらしく叩き壊されたとのこと。現在ケーマが所持している。時刻合わせの要らない時計として使っている。

全ての神の寝具シリーズを揃えて寝ると不老不死の亜人になれる。また書籍版ではクッコロ家が管理してた神の敷布団はハクに提出を命じられ没収済。


魔法の武器

魔剣と魔槍などが確認されている。

ケーマの作成する魔剣ゴーレムブレード、ウゾームゾーが入手した昼寝剣シスエタ、アイディの炎の魔剣などが存在する。

クロウェが《白の試練》で使用したハクの魔槍『炎壁の槍』はキーワード一つで炎系上級魔法【ファイアウォール】を発言できる魔法の槍。

アイディにより魔物型と道具型の2種がある事がweb版387話で判明した。


魔装

ケーマの作成する布の服ゴーレムが該当する。ロクコのメニュー自動録画機能を利用して冒険者達の動きを魔法で覚えさせる事ができる。長所は凡人でもプロの冒険者の動きができる。短所は覚えさせた動きしか再現できない事と凡人の体力には限界がある事である。


隷属の首輪

比較的安価に作れる首を絞めるための魔道具。勝手に外すと契約魔法で死んでしまう。

主人に危害を加えたり、反抗心を抱いたりすると効果が発動する。


神の涙

勇者召喚DP500億の対価をゼロにできる道具。勇者召喚のコストを神が支払ってくれる勇者引換券。


グラヴィティボム

《欲望の洞窟》での冬籠りを終えた黒い犬のリンがお礼にウーマ(ゴーレムに変装したケーマ)に渡した黒い玉を5つ渡している。爆破キーワードは『黒い皿』に設定されており、キーワードをいってから投げる手榴弾のような攻撃アイテム。作成したリン自身には効かない。


強心のブレスレット

魅了耐性の腕輪。ハクが564番のサキュバス対策にワタルに持たせた姉製とケーマがハクと『父』との情報交渉で手に入れた闇神父製がある。姉製より父製の方がさらに強力な効果をもっている。564番戦終了後ケーマはロクコに強心のブレスレット(父製)を預けた。


混沌神の魔法薬(混沌製薬)

混沌神レオナが作る性別を混沌に変えるヤバイ薬シリーズ。作者からは混沌製薬とも呼ばれる。邪法だが一部違法ではないらしく非常にグレーなおくすり。依存性のあるものもあり種類と濃度によっては取り締まられているが、貴族の一部では後継問題などに使われておりオークション等でかなりの高額にて取引されている。子作りを円滑に行わせるための色々な追加効果もある。

物としては

『フタナール』(ふたなり化)、『テイ・A(エース)』(性転換)、『マラハ・L(エール)』(生やす薬、『サオキ・L(エール)』(生えてるのを消す薬)などがある。

品質によって効果期間が変わり一晩限りのお遊び用から永続効果のものまで様々。値段も変わり永続効果のものは仕入れ値の時点で金貨1000枚にもなる。


オフトン教

 ――まず初めに、世界があった。

 世界に生物が生まれた。そこに、休息もまた、生まれたのだ。

 休息とは救済であり、安寧である。


 すべての者は等しく休む権利がある。

 そしてその休息を手助けするものこそ、オフトンである。

 オフトンは愛であり、オフトンとは安らぎの象徴。

 オフトンは善悪の区別すらなく、信仰する神が異なろうとも、あまねく命を包み込む。

 故に、全てのものはオフトンの子である。オフトンとは、ただ優しくそれを見守る母である。


 よりよい休息を。快適な睡眠を。それこそが、オフトン教の教義である。


(オフトン教典 第1章 第1節「安らぎのオフトン」 より抜粋)

ケーマが現実逃避で作った、この世界ではおそらく初の神様のいない新興宗教。安心と安寧と心地よい睡眠を求めることを第一とした、実に平和的な教義の『ついで信仰』ができるサブ宗教として広まっている。

一般的にはケーマがダンジョンでこの宗教の聖典を発見して広めた教祖であり、彼がOKを出せば大体それで通る。そんな訳で入信儀式は自己申告。聖印は穴開きコイン、自作も推奨。お祈りは睡眠や休息でいいという適当こそ正義状態。

ゴレーヌ村にある教会には仕切り付きの机と椅子、多数の小難しい本など、うたた寝しやすい環境を整えてある。蔵書には商人に買わせた物のほか、異世界の本をイチカに翻訳させたものも混ざっており一部知識人の間で話題になっている。逆に聖典があまり置かれてないのでむしろ困惑されていたりもする。


ゴレーヌ村にあるオフトン教教会のシスターにはサキュバス達を採用。寄付をすると個室で特別な休息をしてくれる。



《地名》

《ただの洞窟》

構造洞窟型1階層1部屋
出現モンスターゴブリン
危険度初心者でもOK
評価生まれたてのダンジョン。何もなさ過ぎて逆に珍しい。
DP収入源地脈、(たまに来る冒険者)
収入ちょっぴり

ロクコが作っていたダンジョン。経営期間は約10年。入って一部屋のみ、出てくるモンスターはゴブリン5体だけという仕組み。

ハクの仕込みで誰も狙わない「人畜無害なダンジョン」として扱う為、ロクコに単純構造のダンジョンを提案、ギルドに手を回して「珍しいダンジョンの研究と調査のため」と称して保護していたが、そこに山賊がダンジョンと気付かず丁度いい洞穴として住み着き始めた。ハクとしてはすぐにでも動きたかったが、ロクコのダンジョンを誰も注目しないダンジョンとしての体裁を整えていたため不自然に動けず一時待機。

ロクコは皮肉にも山賊のお陰で増えたDP収入を貯め、一発逆転を狙い「1000DPガチャ」でドラゴンを当てようとする。そこで当たったのが異世界人ケーマ。

ケーマはダンジョンマスターとして改革と侵入者・山賊達の排除の計画を進め、見事成功する。その後やって来たハクの試練にも合格、彼女からもらったまとまったDPも使い、ダンジョン《ただの洞窟》を《欲望の洞窟》へと作り変えた。


《欲望の洞窟》

構造洞窟-人里型(成長中)
主な出現モンスターゴブリン、ゴーレム、アイアンゴーレム、特殊ゴーレム
危険度初心者〜中級者向け、罠あり
評価気をつけないと死ぬ。宝箱多目。魔剣多数排出。鉱山(アイアンゴーレム)
DP収入源地脈、冒険者、宿泊客、村民
収入そこそこ。現金収入が多い

元《ただの洞窟》。ケーマが魔法【クリエイトゴーレム】を手に入れたことで一気に仕様を変更、ゴーレムを中心に作っていった。

ケーマの能力で自由度の高くなった【クリエイトゴーレム】により、出現モンスターはゴーレム・迷宮ギミックもゴーレム・宝物も魔剣ゴーレムブレードが売り、ボスも高機能ハニワゴーレムとなっている。

奥地はそこそこ危険だがアイアンゴーレムで稼ぐために潜るくらいなら大丈夫。しかし魔剣を狙って深く潜ると………。


冒険者達は魔剣という使えば強力な武器・売ればいいお金になる宝を目当てに潜るものもいるが、基本的にはアイアンゴーレムというまとまった鉄材を金に変える目的で潜るものが多い。また浅い階層でもそこそこな数の罠があるため、初心者が腕を磨くため挑戦することもある。

ツィーア山の麓の町から離れた場所にあるが、ケーマが作った宿『踊る人形亭』で食事や風呂が提供され、鉱山としての安定した需要からギルド出張所もでき、それなりに利便性は高い。


そこに、宿代をケチりテント暮らししていた冒険者の一人が冬が近づき寒いからと小屋を建築し始めた。それを黙認したところその冒険者(大工の息子)にあれよあれよと他の冒険者の分の家も建築され、そこに酒場や鍛冶屋もできて、住み着いた冒険者の一部が農業始め出して、結果《ゴレーヌ村》ができた。

勇者ワタルの調査によって魔剣ゴーレムブレード20本が手に入った事と《欲望の洞窟》から《火炎窟》に出た事から一般人と冒険者の中では《欲望の洞窟》は《火炎窟》の派生ダンジョンという事になった。


『踊る人形亭』

ケーマが経営する冒険者向け宿泊施設。表向きはハクの後ろ盾がある少女ロクコが経営しており、ケーマはそのアドバイザーとして雇われている設定。実はここもダンジョン領域の一部なのだが洞窟外なため気付かれていない。

建築はケーマが【クリエイトゴーレム】とダンジョン機能を併用。増設も修繕も思いの儘となっている。特に最上階スイートルームはケーマが持てる知識とオモテナシの心を詰め込んで作り上げたこだわりの一部屋。未だ改良中。

部屋・食事の内容によりAランク〜Fランクのコースが選べる。Dランクからデザートのプリンが追加される。特に金貨25枚価格のAランクはハクやワタルなどS〜Aランク冒険者のための高級コースとなっており設備も扱いも他のコースとは一線を画している。

ケーマのこだわりにより寝具は下位のランクでもそれなりのものが用意されている。

また、食事は異世界のレシピ、もといダンジョン機能から出した異世界の料理そのままを提供していたため異世界基準ではとても味がいい。当時は材料の仕入れや料理人の不在を隠す必要があったが、その後従業員に料理のできるものが入ったため今は調理して出している。

温泉を村民に無料開放しており冬場の寒さ対策として重宝されている。宿泊客も何度でも入っていい。湯浴み着は着用する。

さらに遊戯室があり、以前はスロットも楽しめたがそれらは酒場へと貸し出し、現在はネズミレース、トランプ、ダイス等が楽しめる(トランプ、ダイスは一度酒場へ全て売り、しばらくして新しいものを仕入れたらしい)。イカサマはバレなきゃアリ。破産はさせないようコントロールしている。というのも設備機材の殆どが【クリエイトゴーレム】で作られたゴーレムであり、ケーマはスロットの目もサイコロの出目も作為的にいじれる。ネズミもダンジョンの支配下にあり、レース用に名前を付けたらネームド化して賢くなったのもあって順位の操作もレースを盛り上げる演出もお手の物。

従業員は最初イチカとニクの2人とゴーレムの補助で済ましていたのだが、《ツィーア山貫通大洞窟》ができたことで交通量が増加、宿泊客も多くなり、ニクが疲労で熱を出した。その為従業員として追加モンスターを呼ぶ事になる。

現在はケーマとロクコを除いて8名(奴隷2名モンスター4名バイト2名)が従事して、さらに揉め事用にギルドから借りた腕章を付けたゴーレムがいる。


《ゴレーヌ村》

ケーマとしてはいつのまにかできた村。でも村長はケーマ。副村長は酒場のマスター。

この村の範囲もダンジョン領域化しているのでここにいる冒険者や村民もDP収入源。24時間安定して搾り取っている。

実はダンジョンから魔剣が取れるとあってギルドが手を回して集落化を計画、その後アイアンゴーレムも取れる鉱山として需要が上がり他の施設の建設も着手、さらにはハクさんが秘密裏に人材を派遣して穴がないよう完成まで持っていった。

ダンジョンを中心に温泉付き宿屋、ギルド出張所、酒場、鍛冶屋、また《ツィーア山貫通大洞窟》を利用する商人の流通など、結構不便無く過ごせる程度には施設も揃っている。

住民は主にダンジョンを利用する冒険者。子作りは計画的に進めてる。

最近はオフトン教という新興宗教の教会も建った。教祖はもちろんケーマ。


最初はケーマを村長にしてその伝手で宿から村へ投資してもらおうと村作成の中心人物達で企み、ケーマを村長にした。しかしいざ投資を頼んでみるとケーマ本人がポケットマネーで予想以上に投資してくれ、あげく鉄需要上昇の原因も当てられ、そのままそこに居た出席者に仕事を的確に振ってみせられてしまう。

以降、おおよその村長っぽい仕事は副村長が行なっているが、実権は間違いなくケーマが握っている。


《ツィーア山》

中腹に《欲望の洞窟》《ツィーア山貫通大洞窟》《ゴレーヌ村》《ドラーグ村》、山頂に《火焔窟》がある火山。中の大半は《火焔窟》、表面と一部は《欲望の洞窟》の領域となっている。


《ツィーアの町》

《ツィーア山》から少し離れたところにある町。《ラヴェリオ帝国》の端っこ。

ケーマ達が冒険者になって異世界の情報を得る為に訪れた最初の町。ウサギ肉討伐依頼を出す食肉業界には血抜き技術が伝わっていない(コミック版以外)。ケーマのダンジョンが発展し村が出来るまではお世話になり簡単な依頼を受けつつ行き来していた。

《ゴレーヌ村》にあるギルドはここのギルドの出張所。ここのギルドマスターが勇者の血を引くらしく、昔家を出て行ったきり帰ってこない息子の面影を、息子と同じ黒髪を持つ若人に見出してしまうらしく、ケーマとニクは孫(候補)としてギルマスから贔屓気味の扱いを受けている(隔離されているWeb番外伝によると、ギルマスは勇者の血筋ではなく、冒険者ギルドに定められている勇者囲い込みのための方便)。

この街の領主がツィーア家はパヴェーラ領主からマイオドールを嫁にくれと打診され、パヴェーラ家の息子と娘マイオドール(10)の婚約を阻止する為にケーマに偽装婚約を依頼した。

ツィーア家は『神の枕』を管理しており、偽装婚約期間中『神の枕』をケーマのオフトン教に貸し出す事にした(直接使用許可は下りてない)。

偽装婚約期間は1か月の予定だったが、ずるずると期間が伸びている。


《白の迷宮》

ハクのダンジョン。派生ダンジョンを多く抱えた超巨大ダンジョン。


《白の試練》

ケーマとロクコのダンジョンバトルの為に作った派生ダンジョン。


《ラヴェリオ帝国》

ハクが作り、そして現在まで支配し続ける人間の国。皇帝にはハクの正体を明かしている。

丸ごと白の迷宮に乗っかっているため万が一《白の迷宮》のダンジョンコアが破壊されると国ごと滅ぶ。


《火焔窟》

《ツィーア山》の山頂に入り口を持つ年季の入った火山系ダンジョン。《ツィーア山》をほぼ丸ごとダンジョン化しており、中は焼けた岩に溶岩が溢れ火系統のモンスターが蔓延っている。あまり侵入者は来ないらしく基本地脈からのDP収入で稼いでいるらしい。

ダンジョンボスはレッドドラゴン。


《ツィーア山貫通大洞窟》

《欲望の洞窟》の一部。しかし一般的には別の珍しいタイプのダンジョンとされている。

入ってすぐの小部屋で一定金額を支払うと山向こうまでのトンネルを開いてくれる関所のようなダンジョン。馬車2台分の道幅に、途中の休憩所のような拓けた場所もある。モンスターも罠もなし。

主に商人が利用しており、《ツィーア山》を挟んだ海近くの《パヴェーラの町》ー《ツィーアの町》間の交通が活性化した。

ケーマ達としては不労所得を手に入れる為計画したのだが、《踊る人形亭》に泊まっていくと丁度いい感じの場所に作ってしまった為宿屋の方が忙しくなってしまった。

しかし最近ここを挟んだ《ゴレーヌ村》の反対側、つまり大洞窟のパヴェーラ側に新しい村《ドラーグ村》が後追いで出来た。


《パヴェーラの町》

海が近い商人の町。ここの出身者は少し訛っておりケーマの翻訳だと関西弁に聞こえる。

イチカ曰くパヴェーラのチンピラは魔法無しのケーマといい勝負して勝つ程度の強さ。


《白の砂浜》

ケーマが異世界に来てから1年目のダンジョンコア集会後にケーマ達が3勢力の代理戦の際に作ったダンジョン。上司の管理下で作る必要があったため、帝国にある。ケーマは侵攻しにくい点から海底に作ろうとしたが、ダンジョンの限界という観点から却下されたため方針を変更。浜辺に作った後、海水で沈める構造、すなわち水責めダンジョンとなった。

ダンジョンは家、別荘の概念を持つハクは沈める案に唖然としていたが、ロクコは逆にケーマの考えを読んでおり、ダンジョンバトル後は浮上させて元に戻すという風に考えていた。

モンスターはダンジョンバトルで使用した水棲のモンスターたちをそのまま配置している。大半がロクコのガチャ運で当てたため一癖あるものもおり強力なモンスターも混ざっている。

ボス部屋は無いが事実上のダンジョンボスはモンスターガチャで当てたテンタクルスライムのテンさん(ネームド)。代理戦も終わり侵入者も来ないので最近塩作りを覚えた。

ダンジョンバトル用のダンジョンとしてそのまま残しておいたので、イッテツとの2回目のダンジョンバトルで再利用された。


《白の秘め事》

《白の浜辺》の隣に創ったハク直通のホットラインの為だけの派生ダンジョン。正確にはダンジョン機能のあるハクの別荘でシルキーが管理人として1人住んでいる。

ハクから送られた手紙受付係は《白の浜辺》ダンジョンボスのテンタクルスライム、テンさんである。ケーマやロクコの手紙をハクとやり取りする為だけの場所。


《ウサギの楽園》

帝国と魔国に挟まれた場所にあるダンジョン。何もない草原に地下に向かう穴が幻影で隠されて置かれており、地下に一部屋だけあるシンプル構造。基本的には草原のバッタやトノサマバッタがDP収入源。時々タカを討ち取る事もある。

ウサギ狩りに来た初心者冒険者を草原のイッカクウサギが幻影まで誘導、いきなり地下に落ちた冒険者が怯んだ隙に魔法ウサギ、アーマーウサギ、ソルジャーラビットたちの集中攻撃を行うモンスターハウス殺法。初心者冒険者しか来ないのもあってなんと生存率はゼロ。おかげで報告が上がらずハクですら知らなかった。

先輩のウサギ型コアからアドバイスを貰って作ったため初期ロクコの《ただの洞窟》に比べると遥かに良いダンジョンだが、地力のある魔王派閥には敵わない程度。


《ウサギの休憩所》《白兎の園》(冒険者ギルド認可申請中)

ケーマが異世界に来てから2年目のダンジョンコア集会後にケーマが魔王派閥と戦う為にミカンと一緒に作ったダンジョンバトル用のダンジョン。実のところ《ウサギの楽園》の一部だが領域を細く伸ばして《ラヴェリオ帝国》近くに場所をもらい設置した。ウサギの魅力で冒険者を骨抜きにしてDPを稼ぎ、バトルの際にはウサギの代わりに冒険者達に戦ってもらう。

入り口に「ウサギと仲良く」と書かれた看板があり、入ったらすぐに安全地帯がある。安全地帯にいるウサギと冒険者が仲良く共存する事でDPを稼ぐ生存型ダンジョンとなっている。牢屋効果で3倍、深夜帯の閉じ込め効果でさらに2倍、よって通常の6倍のDPが入手できる。

従業員は白ウサギスポーンで発生した白ウサギ。これをイッカクウサギ3兄弟等が憑依操作して冒険者に愛嬌をふりまくので中のウサギが無事ならいくらでも復活できる。でもウサギが狩られると地下湖への落とし穴が発動する。さらに冒険者側のサクラとしてワーラビットのイチゴが冒険者として配置。ダンジョン側に都合がいいよう冒険者達を誘導している。

ダンジョンに危機が迫ると安全地帯が解除され、襲撃イベントが発生し、「ウサギを守る」とポーションを獲得できる。襲撃イベント用にweb版337話でケーマがミカンに【サモンスケルトン】のスクロールをプレゼントしている。ミカンは564番イベント用に魔導具『ウサミミ飾り』を用意した。

Bランクのトコイや勇者ワタルといった他人から恐れられる人達にとっては懐いてくるウサギは癒しになるようで上級冒険者のリピーターすらできた。


《ドラーグ村》

《パヴェーラの町》の領主が推し進めて作った村。《ツィーア山貫通大洞窟》を挟んで《ゴレーヌ村》の反対側にある。村長はシド・パヴェーラ。パヴェーラ領主の息子(10)。

《ゴレーヌ村》の後追いとして作られたところもあり《ゴレーヌ村》への対抗意識の高さによって発展した村。しかしダンジョン《欲望の洞窟》があるのはゴレーヌ、温泉が出るのもゴレーヌ、ダンジョンからの発掘品や温泉を利用した宿があるのもゴレーヌ、黒髪で明らかに勇者の血筋で天上人ハクの覚えも良くて他の勇者ともツテがあって新興宗教の教組で『ドラゴンテイマー』な村長がいるのもゴレーヌとあって中々分が悪いが、確実に儲かるというパヴェーラ家側の動機で《ドラーク村》は作られた。《ツィーア山貫通大洞窟》が発見された時から準備していた。

ニクと暗黒騎士ハーヴィ(1日当たりのDP300の強さ)が代理人として決闘、ニクが不意打ちで片手で全身鎧の男を投げて倒したことで実力差を悟ったシドはあっさり負けを認め《ゴレーヌ村》村長ケーマのいう『友誼』を受け入れた。結果、シドはケーマが教祖のオフトン教へ入信、さらに《ゴレーヌ村》から温泉が湧き出るダンジョン産魔道具をドラーグ村側にとっての好条件でレンタルすることになった。

完全にマウント取られた上に借りまで作らされたシドはなんとか返済しようと混沌製薬に手を出してしまう。


関連タグ

小説家になろう オーバーラップ文庫

ハイファンタジー 異世界召喚 剣と魔法の世界

ダンぼる・・・書籍化が決定した後の公式の略称

だんぼる・・・ニコニコ動画での略称(作者宣伝動画の影響もある)


作者関連(外部リンク)

原作者Twitter鬼影スパナ@ダンぼる

イラスト担当Twitterよう太-new-

漫画作者Twitter七六@ダンぼるコミカライズ連載中

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