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美少女プラモデル

びしょうじょぷらもでる

美少女プラモデルとは、その名の通り、美少女の姿をしているプラモデルである。
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概要

美少女をプラモデルにした、あるいはメカを擬人化(美少女化)させたプラモデルシリーズのこと。『美プラ』とも呼ばれる。

今井科学が1960年代に発売したサファイア夢野サリーのプラモデルなどを始祖として、「アーマードレディー」や「ロリコンを採り入れたボディ」など、先駆的な商品は1980年代からいくつか発売されていたものの定着には至ってはおらず、現代の隆盛は2015年に展開が始まったコトブキヤの『フレームアームズ・ガール』を嚆矢としている。

もともとは完成品フィギュアの『武装神姫』を源流にしており、フィギュアも手掛けるコトブキヤのノウハウがプラモ業界にもたらされた形である。

フレームアームズ・ガールのヒットを契機に他の模型メーカーももそれぞれにシリーズを展開し、ガンプラでプラモデル界の覇権を握っていたバンダイも2021年になってついに独自のシリーズをひっさげ参入したことで、新たな一大ジャンルとして定着した。

当初はメカ娘的なキャラクターのキットが主だったが、メカ要素の無い純粋な美少女ものも徐々に増えてきている。


海外(と言うかほぼ中国)でもその動きは活発化しており、『ATKGIRL』(御模道)、『将魂姫』(メカピッグ)※1、『機甲少女』※2(橘猫工業)、『神道物語』(モモリング)、『FANTASY GIRLS』(ヌークマトリックス)、『狩人詩篇』(スヤタ)等のシリーズがAmazon等で購入可能。代理店による輸入販売もあるが、『将魂姫』や『狩人詩篇』以外はぼったくりだったり、取り扱いが乏しかったりと現状あまり進んでいない。

※1. 各通販サイトなどでは「MSジェネラル」がメーカー名として扱われているケースが多いが、これは実際には『将魂姫』の英題である。

※2. AmazonではATKGIRLに『機甲少女』と書かれている事もあるため、単に中国語における「メカ少女」的な意味合いでしかないのかもしれないが、Pixiv内では「機娘」「机娘」が多く使われている。なお上記6ブランドの内、『神道物語』だけはメカ娘ではなく、Fateシリーズを意識したデザインの「鎧娘」。


欧米圏では日本的な「美少女プラモデル」の事例はないが、ミニチュアゲームの駒となる小サイズ・固定ポーズのキットに「萌え」的なデザインラインを取り入れたアメリカの『Kingdom Death』(Adam Poots Games)のようなシリーズは存在する。


主なシリーズを下記に紹介するが、海外メーカーを加えるとキリがないので掲載は国内メーカーに限る。

また、フェイ・イェンなどの機械的な外観のロボ娘キットや、3次元の女性をそのまま立体化したキット、完成品美少女フィギュアにプラモ形式のメカをセットにしたものなども省く。


主なシリーズ一覧

コトブキヤ

かつてはガレージキットやPVCキットを展開していたメーカー。2009年のホイホイさんキット化を皮切りに多くの人物系プラモデルを発売してきたが、コナミの完成品アクションフィギュアである『武装神姫』と入れ替わる形で本格的に美少女アクションフィギュアに参戦した。

なお、FAガールなどの展開を開始した後も、コジマプロダクションルーデンスや『ファンタシースターオンライン2 es』のジェネ、『装甲娘』シリーズといった他社作品のキャラクターを中心に、特定のシリーズに属さない美少女プラモデルの発売も継続している。

  • フレームアームズ・ガール
    • コトブキヤ初のオリジナルロボットプラモ商品『フレームアームズ』(FA)の派生である、現在の美少女プラモデルの原点といえるシリーズ。通称「FAガール」または「FA:G」。メインデザイナーは島田フミカネ氏(FAにおける地球(人類)勢力担当)と駒都えーじ氏(FAにおける月(暴走コンピューター)勢力担当)だが、他のデザイナーが手掛けたキャラも存在しており、中には元ネタのFAを手掛けたデザイナーがガールも担当している例もある。
    • 公式設定が存在しない(武装した人間なのかガイノイドなのか、はたまた巨大ロボなのか小型ロボなのかさえ決まっておらず、当然身長の設定も無い)ためノンスケールとされるが、実物のサイズは15cm程度、人間比のスケールはおよそ1/10程度となっている。なおアニメ版(及び漫画版)はプラモと同サイズの小型アンドロイド扱いだが、あくまでもアニメ版(及び漫画版)のみの設定とされている。
    • このシリーズ以前にも美少女プラモデルと呼べるものは多数発売されているが、コトブキヤ自身と他メーカーがこのFAガールをもとに派生させたような商品を多く展開しているため、現在はこのシリーズ準拠のデザインが主流となっている。
    • 島田フミカネの起用やデザインコンセプトなどは武装神姫の影響が強いが、いわゆる『ロボの擬人化』であるため、コンセプトはMS少女の系譜とも言える。
    • コラボ商品は、模型・フィギュア分野のキャラクターはFAガールブランドで展開しているが、アニメ等は派生ブランドの「クロスフレーム・ガール」、また初音ミクはアーム=武装が問題になったのか「フレームミュージック・ガール」のブランド名を使用している。
  • メガミデバイス
    • コトブキヤがFAガールの次に展開したシリーズ。通称は「メガデス」「メガデバ」など(公式では「メガミ」)。こちらも武装神姫の影響は強く、FAガールよりも近似する点は多いが、独自要素もまた色濃くなっている。
    • 小型のホビーロボットを戦わせる競技が行われている世界観が設定されており、本シリーズはその競技用ロボットの1/1サイズ模型という扱いである。
    • FAガールと違い、1キットで素体と装甲装備状態を分けられることと、何かの擬人化ではない武装した美少女として作られており、デザインの方向性が大きく異なる。(ただしFAガール側に前者をフィードバックしたキットが存在する。)
    • サイズはFAガールより一回り小さい1/12相当となっており、武装神姫やFigmaとほぼ同サイズで、それらと組み合わせるように制作された各社の日用品模型がちょうどいいサイズで扱える。
    • 原型師の浅井真紀氏が手掛けた可動フィギュア素体のマシニーカ規格を採用しており、ポージングの自由度が非常に高い一方で、可動性重視ゆえにFAガールと比べると若干人形じみた体型である(『アリス・ギア・アイギス』コラボなど一部プロポーション重視のキットもある)。キャラクターデザイナーは統一せず、様々なアーティストが手掛けている。一番手を務めたのは安定の島田フミカネ氏。
    • 上述の『武装神姫』や『アリス・ギア・アイギス』などとのコラボモデルも存在するが、FAガールとは違い、こちらは特にブランド分けはなされていない。
    • 詳しくはリンク先参照。
  • ハンドスケール
    • ハンドスケール(片手サイズ)のアクションフィギュアで、身長7~8cm程度。FAガールのおよそ半分の大きさである。同じくらいの大きさである『アクアシューターズ!』などとは違い、6~7頭身のデフォルメの薄い体型をしている。値段相応の造形と可動はある一方で、その小ささから組み立て難度は高い。
    • FAガールのサブブランド的な立ち位置にあり、現在商品化されているのはFAガールと「フレームミュージック・ガール」名義の初音ミクのみ。
    • 同社のロボットプラモ『ヘキサギア』(1/24スケール)とほぼ同スケール。ヘキサギアにはガバナーと呼ばれるパイロット・兵士のキットがあるが、体型こそ細身であるもののほぼ同身長であるため、同じ機体に搭乗させたり、同じ武装などを持たせても違和感がない。小スケールを活かしてヘキサギアのみならず、『アニマギア』や『ミクロマン』などの同様の小スケールキットとの組み合わせもマッチする。また、公式で『メカトロウィーゴ』とのコラボ品もあり、1/20のウィーゴへの搭乗が可能となっている。
  • 創彩少女庭園
    • 上記のメカ少女系シリーズとは違い、完全な生身の『普通の女子高生』を1/10スケールのプラモデルで作るコンセプトのシリーズ。キズナアイを手掛けた森倉円氏がキャラクターデザインを担当している。通称は「惣菜」。
    • パーツ分けが上記のシリーズより簡素になっているなど、初心者向けに組みやすい作りになっていることや、関節が他シリーズと異なり、極力目立たない構造となっていることが特徴。同社別シリーズとの互換性は確保しているが、手足のジョイントは独自仕様。作例でも組み合わせが掲載されている。
    • 詳しくはリンク先参照。
  • アルカナディア
    • SFファンタジー×美少女をコンセプトとしたシリーズ。メインキャラクターデザイナーはnecömi氏。
    • いわゆる妖精的ポジションで、意図的にメカ要素は抜いているとのこと。天使悪魔をモチーフとしている。『創彩少女庭園』とメガミの中間的なキットで一部互換性があるため、メガミデバイスなどに翼を生やしたりすることができる。規格上、手足の互換性も確保しているのでメカっぽい手足にすることも可能。対応ジョイントも同梱しているため頭部の互換性も確保している。
  • 無限邂逅メガロマリア
    • 人間が仮面を付けて変身する特撮ヒーロー風のキャラクターを中心に展開している。登場キャラクターは仮面を付けているため無表情であるが、主人公格「プリンシパル」に変身するのは女子高生「篝火真里亞」であると設定されており、変身前の状態で立体化が予定されている。また、このシリーズは「創彩少女庭園の世界で放送されている特撮ドラマ」という設定があるため、創彩少女庭園との互換性が確保されている。


アオシマ

バンダイと並ぶ美少女プラモの古参であり、80年代には『伝説巨神イデオン』のキャラクタープラモも発売していた。それ以降もガレキやPVCフィギュアなどで参入しており、2011年にはデフォルメ体型のごきチャのプラモを発売している。

FAガール系の美少女プラモに関しては遅れての参加となったためか、現在のところラインナップが少なく、V.F.Gのリリースを経て2021年になってようやくオリジナルブランドを立ち上げた状態である。

  • V.F.G.(ヴァリアブルファイターガールズ)
    • マクロスシリーズに登場する可変戦闘機+美少女というコンセプトで、飛行機と美少女を並べて飾る、ガウォーク跨らせる、合体してメカ少女になる、の3パターンを楽しめる。素体は互換性があるため、一部を除いて別の可変戦闘機に着せ替える事も可能。
    • 素体はメガミなどに使用されているいわゆる『マシニーカ』系列ではないものの、構造的に似通っている箇所が多い。サイズ感はFAガールと同等。ジョイントは少ないものの、径が3mmなので他社の武器などを取り付けることが可能。
    • 可変戦闘機用の着陸脚は存在せず、宙に浮かせるためのスタンドも別売りなので注意(バンダイの「アクションベース5」を使用可能。武器支え用アームをガール側に使用する事で分離状態でも問題なく飾れる)。
  • 新・合体シリーズ
    • 青島文化教材社創業96周年記念(100周年ではない)として始まったシリーズで、アオシマが1970年代から展開していた『合体シリーズ』を美少女プラモデルと組み合わせてリブートさせたもの。
    • 第1弾は全長約17cmのアトランジャーと全長約14cmの穂鷹アトリのセットで、アトランジャーを分解してアトリの武装に出来るのみならず、共通のジョイント規格なため他社のパーツを取り付けることが可能。アトリ本体はV.F.G.の素体をブラッシュアップしたもので、体格は一回り小さめ。
    • 以後のラインナップとしてカラバリの「アトランジャーΩ」、合体ムサシ神宮寺凪沙がアナウンスされている。

ボークス

ブロッカーズ』を軸としたブロックトイを展開するメーカーで、FIOREはそれの派生シリーズとなる。ボークス自体、ガレキから始まり、美少女フィギュアやドルフィーなどを展開しており、プラモという枠を外して見れば美少女系キットの古参。シリーズ立ち上げも比較的早い段階で行っている。

しかし入手方法が限られており、ネット通販もしくはボークス専門店のみである。完成度は初期こそ芳しくなかったが、近年では見直されクオリティがアップ、売り上げも上々とのこと。

  • ブロッカーズ FIORE
    • メガミデバイスに近い、素体のみの状態と武装した状態を切り替えることができるシリーズ。ただし、こちらは完成素体に武装を取り付けていくスタイルであり、コンセプトとしては上記の『武装神姫』に近い。また、サイズはFAガール寄りとなっている。
    • 規格の違う4mmジョイントを使用しているため、そのままでは他のメーカーの台座などに取り付けることができない。武装に関しても特殊ジョイントを使用する箇所があるので流用する際には変更ジョイントを介して取り付けることになる。
    • 一方で、メガミや30MSに先駆けて豊富なカスタムパーツを展開しており、追加表情パーツやサイズ違いの胸パーツなどをいち早く商品化した。さらに上記の通り他社製品との互換性こそ低いが、先行してリリースしていたブロッカーズのラインナップが充実しているため、多彩なカスタマイズが可能となっている点も魅力。

グッドスマイルカンパニーマックスファクトリー

元はfigmaねんどろいどなどの完成品アクションフィギュアを展開しているメーカーで、現在でもそれが中心となっている。しかし近年では状況が変化しており、figma展開と並行してプラモ部門にも参戦。マイナーメカも多い「モデロイド」や「PLAMAX」をはじめとする組み立てキットに力を入れている。

なお、PLAMAXでは下記の他に『重兵装型女子高生』のような版権ものの美少女プラモの発売も予定されているほか、モデロイドのラインナップ内にもARIELといった美少女プラモに分類できそうなものが存在する。

  • minimum factory
    • マックスファクトリーの「PLAMAX」ブランドで展開されている、1/20スケールで統一された固定ポーズの人物キットのシリーズ。山下しゅんや氏によるミリタリー風味のオリジナルキャラクターに加えて、『超時空要塞マクロス』から『けものフレンズ』に至るまで、様々な美少女キャラをラインナップしている。
    • ある程度の色分けはされていることが多いが(単色成形のキットもあり)、瞳がデカールだったり接着が必要だったりと組み立て難易度は少し高め。
    • また、ラインナップの中にはプロテクトギアマフィア梶田など、美少女ではないものも含まれている。
  • チトセリウム
    • ゴシック調のファンタジー世界観に基づくシリーズで、マシニーカ規格を採用している。担当はグッドスマイルカンパニー。『ブラック★ロックシューター』や『Steins;Gate』のキャラクターデザインを手掛けたhuke氏が描く、ドールやアンドロイドのようなどこか無機質な雰囲気が特徴。
    • すべての商品にスタンド兼用の六角形の箱が付属しており、膝を抱えたポーズにして収める事を楽しむこともできる。いわゆる箱入り娘(物理)
    • 本体の互換性は高くはないものの、1/12スケール相当であるため付属品の流用が可能。また、幼児体型の「XCIX-albere & C-efer」といった、他シリーズではあまり見られないタイプのキャラクターもラインナップされている。
  • ギルティプリンセス
    • PLAMAXブランドの組み立てキット。キャラクターデザインはシャイニングシリーズなどを手掛けるTony氏で、現在のラインナップはいずれも「メイドロイド」と称されるメイドさん型。
    • ABS、PVC、POMといった素材のハイブリッドキットである(当社別ブランドであるモデロイドでも『僕のヒーローアカデミア』のキット仕様がそれにあたる)。互換性や拡張性よりも単体での完成度を目指したシリーズで、シリーズ同士の組みかえも他社と比べるとそこまでこだわっていない様子。関節可動も他社と比べてもそこまで動くわけではないが、プロポーションは際立っている。
    • サイズはFAガールと同等の1/10スケール相当であり、チトセリウムと比べると少し大柄である。
  • ゴッズオーダー
    • 『ギルティプリンセス』に続くPLAMAXブランドの組み立てキット。キャラクターデザインはあきまん氏が担当しており、舞台設定こそ近未来ではあるものの、女騎士をイメージした西洋ファンタジー的な雰囲気で纏められている。
    • 全高はギルティプリンセスよりも少し大きめな模様。
  • PLAMATEA(プラマテア)
    • 特定のシリーズやストーリーに縛られない美少女プラモデルシリーズ。2024年4月現在ではまだ始動していないが、様々な版権キャラクターの立体化を目指しており、現在では『艦これ』の時雨改三や、『楽園追放』のアンジェラ・バルザック、初音ミクなどの立体化が予定されている。

バンダイ

昔から美少女プラモデルと呼べるものは発売していたものの、商業的に成功したのはすーぱーふみな以降。現在は怒涛の攻勢を見せつけている反面、ノウハウ不足の影響でオリジナル美少女プラモの参戦が遅く大手模型メーカーでは最後発となったが、ほかのメーカーとは異なる方向性を見せることで差別化を図っている。バンダイはプラモデルのほかにもカプセルトイ食玩でも組み立てキットを発売しているため、ジャンル幅の広さが特徴である。

  • ガンプラコスヒロインズ
    • すーぱーふみなの成功から始まったMS少女シリーズ。ただし「ガンプラコスヒロインズ」と言う名称は便宜上のもので、実際はHGBFやフィギュアライズ等として発売されている。
    • なお。「ガンプラコス」というものの、素フミナラクス等のコスプレしていない原作キャラも発売されるようになっている。それ以前でもダイバーアヤメはコスプレではあってもガンプラコスではないし、逆にモビルドール・サラモビルドールメイみたいなガンプラではあるがコスプレではないと言う存在も。
    • 派生シリーズとして、プチッガイの着ぐるみを着たSDキャラのキット「きゃらっがい」も存在する。
  • フィギュアライズ
    • ドラゴンボール』、『仮面ライダー』、『ULTRAMAN』などSF・バトルもの作品を中心にしているシリーズ。男性キャラがメインであるため美少女プラモシリーズと言うと語弊はあるかもしれないが、人造人間18号やガンプラコスヒロインズ、『SAO』のアスナや『境界戦機』の紫々部シオンなどもいるため、美少女プラモデルを含んでいるシリーズである。2022年にはトウカイテイオーも予定。しかし、商品によってクオリティがまちまちなのが欠点で、完成度が高いと評価されるものがある一方で新作でも出来を酷評されるものもある。
    • 厳密には美少女プラモが出ているのは「フィギュアライズスタンダード」であり、元祖である「MGフィギュアライズ」で発売されたことは無い。尤も、MGフィギュアライズ自体が2012年のタイバニを最後に終了した様だが(一応2016年に仮面ライダー1号の色違いが発売されてはいる)。
    • 非可動の胸像プラモ「フィギュアライズバスト」はガンダム系の4人を除き女性キャラばかりである。「レイヤードインジェクション」という、肌色、口内のピンク、白目やハイライトの白、輪郭線の黒、瞳の色、眉の色といった複数の色のプラスチックを組み合わさるように1ランナーに成型して、塗装・デカール不要の成形色のみでキャラクターの顔を表現する謎技術が使われている。しかし売れ行きが良くなかったのか2017年の初音ミクを最後に終了した模様(一応2018年にミクの色違いが発売されてはいる)。
    • また、更なるバンダイ脅威の技術力を見せつける非可動全身フィギュアの「フィギュアライズラボ」も派生している。レイヤードインジェクションを引き続き使い、肌色パーツの下に赤いパーツを仕込んで透けさせ血色の表現にする、などの独自技術がふんだんに盛り込まれている。
  • ぷちりっつ
    • SDデザインのキットで、Fateシリーズ専門(男性キャラあり)。プロポーションは「キューポッシュ」と「ねんどろいど」の中間といったところ。2020年夏を最後に休止状態になっている。
    • 成型色とシールで大まかな配色が再現できるが、細かな色が足りないのできちんと完成させるのなら塗装を行いたい。下半身は膝から下が固定である以外は、肩肘脚などの主要な箇所が可動する。頭部と武器の互換性あり。ただし頭部のジョイントが異なるのでねんどろいどなどの他ブランドとの互換性はないと言っていい。
    • また、前身に当たる「ぷちゅあらいず」というシリーズもあり、こちらはよりデフォルメ度合いが強く、関節数も少なかった。こちらでは『ラブライブ!サンシャイン!!』や『ガールズ&パンツァー』のキャラクターがラインナップされていたが、こちらも休止してしまっている。
  • ガールガンレディ
    • 架空銃のモデルガンと、それに乗り込む美少女プラモ。セット売りと単品販売が存在。もともとテレビドラマとタイアップした企画である。
    • ボックスアートのイラストはそれなりにカワイイのだが、肝心のプラモ本体の見た目は7頭身パワーパフガールズスプラトゥーンのようなカートゥーンをしており、オタク受けしないデザインだったうえに値段も割高で不評。ただし可動範囲は他の美少女プラモと引けを取らないうえにパーツ分けが優秀(腰パーツはたったの2パーツ構成!)で、素体としてみれば高いポテンシャルを持っているといえる。
    • 原作が実写作品故にアニメ体型な他の美少女プラモと比べるとがっちりむっちりなプロポーションなのも他にはない特徴。他にこのような体型なのは18号とはいぱーギャン子ぐらいなので(一応キャプテン・ファズマも居るが露出度ゼロで顔さえ見えない)貴重といえるかもしれない。
    • また、下記の30MSとは互換オプションパーツを使うことでパーツを組み合わせることができる。
  • 30 MINUTES SISTERS
    • 30 MINUTES MISSIONS』(30MM)から派生したシリーズで、素体となる少女にカスタマイズを施すことで自分だけのシスターズを作り出すことができる。通称「30MS」。
    • 専用の武装パーツや体格変更パーツなどのオプションが充実しており、30MMの武装との互換性もある。加えて3mmジョイントも搭載しているので他社のキットを取り付けることも可能。C型ジョイントは同じジョイントを持つ『トランスフォーマー』(一部のみ)との互換性があるが、ものによってはジョイントが緩い場合があるので注意。面白いのは手足のジョイントで、メガミが受け(穴)となっているのに対し、30MSは標準で軸状となっていること。配置場所も同じなので一部だがジョイント交換も可能(ただし腿のジョイントは径自体が異なる)。
    • 特筆すべきはその値段であり、基本パーツと表情パーツ数点のセットでなんと税込みたったの2,530円である。キット本体を素体レベルに抑え、アーマーやヘアーパーツなどをオプション化することで他社の美少女プラモデルの半額程度にまで価格を抑えているのである。
    • 顔パーツ以外は塗装等なくとも色分けがなされており、そのうえパーツ分けも優秀でパチ組みでも出来の良いフィギュアが完成するので、その意味でもお手軽と言える。今後美少女プラモデルに入門するなら間違いなくこのシリーズをおすすめされるだろう。
    • 素体と武装パーツが別売りという販売方式は奇しくも武装神姫のEXウェポンと類似した仕様だが、本体のみでも成立するので完全な『素体売り』というわけではない。また派生元である30MMとの互換性という点は上記のフィオーレとほぼ同様の仕様である。
    • 第1弾であるリシェッタはメガミと同等の1/12相当のサイズだったが、第2弾のティアーシャはそれよりも少し小型。ボディのカスタマイズによってサイズもある程度調節できるように意図されていると思われる。
    • 素体のキャラクターデザインの一人に島田フミカネ氏を起用しており、その点でも完全にコトブキヤ製品のお手軽版となっている。もちろん他メーカーのシリーズにもそれぞれ個性があり、好みは人それぞれなのでこれが出たからといって他が売れなくなるということはないと思うが、ガンプラと並んでメカと美少女両方のジャンルで天下を取りかねないのは流石のバンダイといえるだろう。
  • アクアシューターズ!
    • 『創彩少女庭園』よりも前に発売された「普通の女子高生」プラモ(設定上はフルダイブ型VRゲームのアバターだが)。ただし4頭身ディフォルメ体形……と言うか廉価版『デスクトップアーミー』。通称「アクシュー」または「AQS」。キャラクターデザインは『神羅万象』を手掛けた原川光博氏が鈴木大揮氏とともに担当した。
    • ガシャポンだが、完成品ではなく組み立て式である(ニッパー必須)。ボディはPVC製、関節や武装などはABS製であり、マルチマテリアルな半プラモデルといった体裁である。
    • 手足や背部ジョイントを介しての拡張も可能で、大きさの近い『ヘキサギア』のビークルに搭乗させることも可能。尤も、4頭身故の大きな頭が邪魔でコックピットハッチが閉まらなかったり、足が短くて搭乗不可能だったりする事も多いが。また、アクシューの搭乗を前提にした「カプセロイド」という関連商品もあるほか、統一ジョイントを活かして同社製の『ロボット・コンチェルト』や『アニマギア』といったキットとの組み合わせも可能(公式で作例がある)。
  • 換装少女 / 換装重機
    • こちらもガシャポンだが、『アクアシューターズ!』よりもプラモ度合いが高いうえ、1/20スケール相当の7頭身である。固定ポーズフィギュアである換装少女と、換装重機にラインナップされているロボ娘の可動プラキット「コミットボディ」のパーツを組み合わせることで、一般的な美少女プラモデルに近い形になる(換装少女側は頭ぐらいしか使わないが)。
    • 3mmジョイントを大々的に採用しており、コミットボディ以外の重機型換装重機はバラしてカスタムパーツとしても使えるため(換装少女に付ける事も可能)、拡張性は高い。
    • キャラクターデザインはうりも氏、倉持キョーリュー氏、七六氏が共同で手掛けている。
  • ペラモデル
    • リアルグレードなどで培われた成形技術が投じられた、組み立てずともランナーから切り離すだけで平面的な人型の可動モデル(スケールは約1/20)が完成する、というキット。本来のコンセプトは、自分自身や家族などの人物の写真を専用ソフトでシール化して貼り付け、簡単にプラモ化しよう!、というものだった。
    • その後、「娘TYPE」2010年5月号の付録として、『けいおん!』のキャラクターのペラモデル用シールが本体とセットで登場し、「簡易美少女プラモ」とも言うべき使用法が新たに開拓されることになった。ペラペラだが。
    • 商品として展開されたのは上述の「娘TYPE」誌の付録の他、「ペラモデルつき前売券」という形態で『東のエデン』のキャラクターのものも発売されている。また、個人でシールを自作し、好きなキャラクターを再現することも比較的容易。Pixivにもシール用の画像データがいくつか投稿されている。
  • Q-JOY
    • 2008年にベンダー事業部によって展開されたプラモデル形式の可動フィギュアで、美少女プラモデルの先駆的存在と言えなくもない何か。数あるバンダイの黒歴史のひとつ。愛称は「たまらん」(キーボードで「Q-JOY」とかな入力すると「たまらん」になるのが由来。そもそも公式のキャッチフレーズも「たまらないものですが」)。
    • 食玩と同様のブラインド形式で販売され、『涼宮ハルヒの憂鬱』『灼眼のシャナ』『ななついろ★ドロップス』『らき☆すた』のキャラクターがラインナップされていた。
    • 関節の可動範囲の広さを前面に押し出していたが、体型や顔の造形といったそれ以外の部分が邪神と言って差し支えない出来であり、同時期にfigmaや『武装神姫』といったハイクオリティな可動フィギュアが登場したこともあって、基本的には淘汰されつつも一部界隈ではネタ枠として愛されている。
    • また、ジョイントの構造上、各パーツは人型から逸脱した形へ組み換えていくことも可能であり、邪神化に拍車をかけている。ある意味拡張性は高いと言えるのだろうか。ちなみに、この手のジョイントは古くからバンダイに存在し、ジョイントモデル(ゲッターロボマジンガーなどがラインナップされていた組み立て式アクションフィギュア)がその形状の祖といえる。
    • Q-JOYは様々な点で見劣りしたものの派生商品はいくつかあり、完成品フィギュアの換装少女アクアシューターズ!はそれの発展型といえるフィギュアとなっている。

ファインモールド

ハイクオリティなスケールモデルやメカもののキャラクターモデルで知られるメーカー。

かねてより、鳥山明氏をデザイナーに迎えた1/12スケールの銃器とそれに合わせたデフォルメ人物フィギュアのセット「ワールドファイターシリーズ」の中で「ターニャ」や「サンディ」といった女性兵士のプラモデルを手がけており、美少女プラデルに掠ってはいた。その後、より本格的に美少女路線に舵を切った「歴装ヲトメ」に手をつけている。

なお、社長は創業前に模型サークル「無限軌道の会」名義でワールドファイターシリーズのプロトタイプとも言うべき「リーザ」のインディーズプラモを送り出しており、硬派なイメージに反して実はルーツは美プラだった、とも言えたりする。


  • 歴装ヲトメ
    • 各国軍の軍装を身に纏った1/35スケールの美少女の固定モデルと、同じ軍の実在兵器のスケールモデル(1/35または1/72)のセットという体裁を取るシリーズ。
    • 要するに、スケールモデルに付属する兵士フィギュアを美少女にした代物。接着剤使用・単色成形など、仕様は基本的にタミヤミリタリーミニチュアシリーズに代表されるスケールモデルに準じたものであり、一般的な美少女プラモとは性格がだいぶ異なる(一応、瞳はデカールで再現する方式)。
    • ちなみに、スケールモデル側を当のタミヤが担当した(既存品を提供)製品もあり、タミヤが美プラに一枚噛んだ事例と取ることもできる。
    • キャラクターデザインの担当はSINO氏。

その他

  • ダークアドヴェント
    • フィギュアメーカーのアルファマックスと、その傘下のアダルト系ブランド「スカイチューブ」から発売されているシリーズ。キャラクターデザイナーはsaitom氏。マシニーカ規格の素体を採用しており、FAガールやメガミデバイスとの互換性も確保している。
    • ラインナップはモンスターを憑依させた設定の悪役』的キャラクターとなっており、その名の通りどことなくダークな雰囲気を醸し出している。この手の美少女プラモデルとしては珍しく、組み替えで(メカではない)モンスター形態にすることが可能(余談だが、中国製美少女プラモデルの武装はモンスター系が多い)。
    • 最大の特徴は、商業流通した国内の美少女プラモ初のアダルト向け商品であること。
    • アルファマックス発売のスタンダード版と、スカイチューブ発売のデラックス版があり、STDは全年齢向けで本体と基本装備、DXはアダルト向けで追加武装とスペシャルパーツが追加される。価格はそれ相応なうえ、スペシャルパーツに至ってはおちんちんであるため一般向けとは言い辛いが、独特な造形は一度手に取ると判る代物といえよう。ただし全身がABSなので塗装の際には破損に注意。
  • プラフィア
    • PLUMから発売されていたシリーズ。デフォルメされた『スカッとゴルフパンヤ』や『ToHeart2』のキャラクターがラインナップされていた。
    • 基本的にはコトブキヤのホイホイさんと構造が似ているが、ハンドパーツが2種(もしくは3種)と少なく、若干プレイバリューに欠ける。初期のモデルは関節が緩く、ユーザーの手を加えないと自立することもできなかったがシリーズを重ねるごとに解消された。しかしそれが尾を引いたのか、現在では展開が停止状態である。
    • 展開開始は2010年と、ホイホイさんと並ぶ古株シリーズである。
  • ptimo
    • フジミ模型が展開しているシリーズ。第1弾の初音ミク以降はリラックマなどの美少女以外の題材のキット化が続いているため、ここではミクに焦点を当てて説明する。
    • こちらも先行するコトブキヤのホイホイさんの影響下にあるようで、キャラクターデザイン担当も『一撃殺虫!!ホイホイさん』の作者である田中久仁彦氏。
    • フジミ初のキャラクターモデルとして見ると優れた出来ではあるが、付属するハンドパーツは2種類のみで、現在の視点から見ると色分けが不十分な箇所もある。
    • また、ツインテールが支持架として機能するため安定した自立が可能。というかツインテールがないと立てない。
  • G.F.P(Genei Full action Plastic model)
    • 幻影から発売されているシリーズ。元は『メガゾーン23XI』のキャラクターモデルとして展開がスタートしたが、その後はオリジナルキャラクターを主力ラインナップに据えている。
    • 全高約180cmとサイズはFAガールなどよりもひと回り大きく、スナップフィットこそ採用しているものの組み立て時には接着剤の使用が推奨されている。
  • リリィバトルクロス
    • アゾンインターナショナルが展開予定のシリーズ。完成品アクションドールとして展開されていた『アサルトリリィ』をプラモデル化したもので、2023年に船田純船田初のバトルクロス版を発売予定。
    • 尚、『アサルトリリィ』はこれ以前に先述のFAガールともコラボ商品も発売している。
  • スマートドール コーテックス
    • MIRAIから発売されている1/3スケールのシリーズ。ドール球体関節人形)をアサフレックス製プラモデル(フレームはABS製)として組み立て式にした代物で、構造などは一般的な美少女プラモデルとは大きく異なり、デザインの方向性も完全にドールのそれとなっている。『アイドルマスター シンデレラガールズ』より城ヶ崎美嘉がラインナップされたこともあった。
    • 組み立て済の「PRE-ASSEMBLED」、フレームのみが組み立て済の「NINJA GRADE」、完全未組み立ての「FINAL BOSS GRADE」が存在し、それぞれ価格帯は異なるものの、いずれも「ドールとしては普通の値段だがプラモデルとしては化け物キット並みかそれ以上」といったところ。また、販売経路は通販と直営店が主となっており、販売を休止している時期もある。
  • プリプラ
    • エムアイシーが展開する、3Dプリントによって成形を行うミニサイズキットのシリーズ。美少女要素のある品として、1/20から1/24ほどのサイズ感の固定ポーズキット「妖精ピコ」がラインナップされている。
    • 材質はABSとPVC。表情や装飾などはインクジェットプリントによって事前に印刷されており、これを売りのひとつにしている。
  • チョトプラモ
    • スタジオユーワが展開するミニサイズキットのシリーズ。デフォルメされたニパ子がラインナップに含まれている。
    • PS単色成形のため塗装は必須。また、表情もシールで再現する形式を取っている。
  • ARTPLA
    • 海洋堂が展開を予定しているプラモデルのシリーズ。カプセルトイとして1/24スケールの『ゆるキャン』のキャラクターがラインナップされている。
    • 単色成形・非可動・瞳のみデカールと、前述の『歴装ヲトメ』と同系列のキットと言える。
  • BJPM(ブロックジョイントプラスチックモデル)
    • 2000年代にアトリエ彩ギミック&スティールが共同で展開していたシリーズ。フルABS製で、5mmボールジョイントでパーツを組み合わせるブロックトイ的な構造が特徴。
    • コトブキヤに大幅に先駆けて「ハニエル」という1/20相当の美少女型の個体をラインナップに加えていた。「ヘビージャケット」というパワードスーツ型のハニエル用増加装備とのセット品も存在し、このあたりもメガミデバイスなどに先んじている。
    • 開発年代や半同人的な製作形態故か、造形が不気味の谷に片足を突っ込んでいるなど現在の美少女プラモと比較すると見劣りする部分もあるが、その先駆性は目覚ましいものがあった。
    • その後、アトリエ彩は後継商品である「ジェネブロック」においても、美少女を全面に押し出した「RNA」というシリーズを展開していた。こちらはPVC製となった頭部の見映えは向上しているが、体型はまだ違和感が残るものとなっている。

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プラモデル 美少女 キャラクタープラモデル


聖衣 ガンダムクロスバディ式MS少女) - メカ少女プラモのギミックとして人気のネタの元ネタ。


ニーサン - 擬人化系美少女プラモにとっての元ネタの事。

武装神姫 - 過去にコナミから発売していた完成品アクションフィギュア。当時、アクションフィギュアと言ったらアメコミヒーローぐらいしか無かったため、爆発的な売り上げを挙げ、他社が美少女アクションフィギュアを発売するきっかけを作った。その意味も含めてFAガールやメガミの実質的な先駆者でもあり、そこから派生した商品も世に出ているのも同様。神姫自体もメガミデバイスブランドで復活している。今後も初代アーンヴァルストラーフのキット発売が予定されている、とのこと。

デスクトップアーミー - メガハウスから展開されている半完成品デフォルメフィギュア。完成品の少女にプラキット形式の武装類を取り付ける仕様を取る。FAガールやメガミとのコラボ商品もあり。

たまごひこーき - ハセガワによる航空機のデフォルメキット。パッケージに描かれたアニメ風美少女のレジンキット(=プラモではない)を「たまごガールズ」として発売しており、たまごひこーきとのセット品もある。

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