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荒川静香

あらかわしずか

日本のプロフィギュアスケーター。トリノオリンピック金メダリスト。
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1981年12月29日生まれ。

日本を代表するフィギュアスケーターの一人。その人柄から「しーちゃん」の愛称で後輩たちにも慕われている。

競技中は滅多に笑顔を見せないため、トリノ五輪時はしばしば「クールビューティー」と呼ばれた。また、その優美で気品あふれる演技は「(girlではなく)Ladyの演技」と表現された。



概要

2004年世界選手権優勝

2006年トリノオリンピック女子シングル金メダル

(※アジア人選手としては五輪フィギュア史上初の金メダリストとなった)


体のやわらかさを活かしたしなやかな動きと氷に吸い付くような安定感、指先まで表現の行き届いた繊細で優雅な演技力が持ち味。スケーティングのスピードも当時の女子選手の中でトップクラスを誇った。

小学3年生で5種類の3回転ジャンプをマスター、中学3年生で特別枠としてシニアの大会に出場するなど、幼い頃から天才と称された。2004年には日本に10年ぶりとなる世界選手権での金メダルをもたらしている。一方で、ここ一番でジャンプミスや跳び忘れを出すというメンタル面の弱さを指摘されたこともあった。また、脱臼や骨折など怪我にも苦しめられた。


荒川とイナバウアー

大きく上体を反らせた柔軟な「レイバック・イナバウアー」は彼女の代名詞であり、トリノオリンピックでも披露された。

オリンピック後にはポーズを真似る人が続出し、「イナバウアー」は2006年の流行語大賞を受賞している。

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ところで、そのイナバウアーはルール変更により、オリンピックでは加点の対象から外されていた。何の特にもならないはずのその技を、大舞台であえて披露したその理由は、不調のときにも変わらず励まし、支え続けてくれたファンへの恩返しだった。


トリノでの演技

荒川がオリンピックで演じたのは、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」。冷たい氷のように愛を拒み続けた美しい王女トゥーランドットが、カラフ王子の炎のような情熱に心を溶かされるという物語は、クールビューティと呼ばれた荒川にぴったりの題材だった。


荒川がそのクライマックスで見せたイナバウアーは、NBCの中継キャスターが思わず「ゴージャスイナバウアー……」と感嘆の声を漏らしたほどの美しさだった。

そこから続いた3つのジャンプ、ステップシークェンスやスピンは神々しいとさえ呼べるもので、NHKの刈屋富士雄アナウンサーさえも、感動のあまり演技終了まで言葉を失っていた。

最後のスピンを決め、音楽が止まったそのとき、荒川はこれまでにないほどの晴れやかな笑顔を見せ、会場では初めてとなるスタンディングオベーションが巻き起こった。


「誰も寝てはならぬ」の歌詞では、その終局に向けて3度、「我々は夜明けに勝つ」と歌われる。その歌詞通り、日本では夜明けを迎える頃に、荒川はファンとの絆に支えられ、日本フィギュア界初となる金メダルを勝ち取ったのである。


オリンピック後の活動など

2012年9月、日本スケート連盟理事に選任された。30歳での理事就任は史上最年少。2年後には副会長になった。

2013年12月29日に一般人男性と結婚、翌年11月6日には第1子(長女)を出産している。


交流

ソチオリンピックの金メダリストである羽生結弦は、高校(東北高)・大学(早稲田大学)の後輩にあたり、姉弟のように仲が良い。


その他

荒川に影響を与えた人物の一人に、フランスのフィギュアスケーター、スルヤ・ボナリーがいる。元体操選手だったボナリーは、試合後のエキシビションでファンサービスとしてバック・フリップを決めるのが恒例となっていた。

1998年、長野オリンピックでミスが続き、エキシビションの機会がなくなったボナリーは、競技においては禁止行為であり、減点となることを知りながらあえてバック・フリップを行い、演技終了時には審査員ではなく、観客に向けてポーズをとって見せた。

これを見た荒川は、点数を争うだけではない、自分らしい演技について考えるようになり、これがトリノでのイナバウアーに繋がったという。



関連動画

トリノオリンピックで金メダルに輝いたフリーの演技「トゥーランドット」



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