ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

厄神明王と同じく、インド仏教経典に典拠を持たない、日本独自の神仏


またの名を金剛蔵王菩薩、金剛蔵王大権現ともいう。

解説

伝承によると金峯山で修行中の役小角が苦しむ人々を救うため顕現させたという。

世の人々を救いたいという彼の前にまず釈迦如来が現われたが、今の世の荒々しい人々を教化できないと小角は感じた。

次に千手観音、さらに弥勒菩薩が現われるも、慈悲深い仏菩薩のことを乱れた世の人々を受け入れないと嘆いた。

次に現われたのは、明王の如き憤怒の相を持つ蔵王権現であった。小角はこの荒ぶる仏神こそ乱世にふさわしい本尊として選んだ。

鬼神の如き容貌のこの仏神は、実は先に小角の前に現われた三人の仏菩薩を本地仏(本体)とする権現(化身)である。


更に神仏習合の思想から、神道においては広国押武金日皇命(ひろくにおしたけかなひのみこと)いわゆる安閑天皇と同一と説かれ、大己貴命(大国主)、少彦名命国常立尊日本武尊金山毘古命などとも習合し同一視された。

その為、蔵王権現を祭っている神社では、主に上記の五柱の神々らを祭神とするようになった。

まさにが一体となった神格といわれている。


ただ、伝承は存在するが史実の役小角と蔵王権現に結びつきがあったのかどうかは、歴史学的には是非の断言はできない(しかし、挿話の一部が非合理だからといって全てを否定するのは学問的な文献批判とされないため、そうした伝承や神話などは史実であるかどうかはさておき「真実」と見做される)。


姿

仏像造形において、顔はひとつで、腕は二本、肌の色は青黒くされることが多い。

右足を上げ左足だけで立ち、右手は三鈷杵金剛杵)を握りしめ大きく振り上げている。

腰にあてた左手の指は、無明と煩悩を断つ仏法の理剣を象った「刀印」の形になっている。

髪は怒髪天を突き、顔は恐ろしい形相である。

足台は岩石であり、炎の形をした後光が造形されることも多い。

蔵王権現蔵王権現

修験道総本山の金峯山寺では、三人の本地仏を象徴する三つの蔵王権現像が同じ場所に安置されている。


御真言

オン・バキリウ・ソワカ (通常咒)

オン・バサクシャ・アランジャ・ソワカ

オン・バサラ・クシャ・アランジャ・ウン・ソワカ (金剛蔵王権現真言)


御利益

厄払い、怨敵退散、降魔、家内安全、諸願成就 …… など


関連項目

修験道 仏像 役小角 権現 神仏習合

女神転生シリーズ-破壊神として登場。

関連記事

親記事

修験道 しゅげんどう

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 61439

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました