概要
昭和初期、全寮制の男子学校で起きた事件を舞台に展開する、ミステリアス・ボーイズラブアドベンチャーゲーム。
| 発売日 | ハード | タイトル | ブランド | 対象年齢 |
| 2003 | PC | 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク | Cyc Rose | 18禁 |
| 2006 | PS2 | 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク -Das Versprechen- | インターチャネル | 15才以上 |
| 2010 | PSP | PSP版 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク | Quin Rose | 15才以上 |
原画・シナリオ：草香祭
あらすじ
全ての答えは、薔薇の木の下に――
『時代は、遠く大陸から軍靴の響きが聞こえ始めていた、昭和初期。
将来を約束された若き選良（エリート）たちの学ぶ、全寮制の男子学校が存在していた。
或る者は学問に専念し、或る者は独逸哲学を論じ、そしてまた遊興に耽り放蕩三昧の日々を送る道楽者さえあった。
主人公はそんな学校で小使いをしている青年、日向 要。
ぼさぼさの頭に時代遅れのつましい身なりで、黙々と校内の雑用仕事をしている要は、選良を自認する一部の学生から小馬鹿にされる存在だったが、時折訪れる勉学の機会に喜びを感じ、彼なりに平和な日々を送っていた。
或る日、要が唯一親しくしていた下級生の少年が、小鳥の死骸を手に要のもとを訪れる。
骸を薔薇の根元に埋めてほしいというのだ。
要は彼の頼みに応じ、小鳥を学校の裏庭にある薔薇の元に葬る約束をする。
だが、少年との約束を果たそうと裏庭を訪れた夜更け。
要の身に想像さえしなかった事件が襲いかかる――。
翌朝下宿で目覚めた要は、傷だらけで布団に横たわる自分の姿に驚く。
痛む頭で記憶をたどり、小鳥の骸を埋めようとしていた最中、突然暴漢におそわれたらしいと思い至る。
たが、いったい何故。誰が？
数日後、要と懇意な生物教師・月村の元に、「花喰ヒ鳥」と名乗る匿名の人物から手紙が届く。
そこには要を見舞ったあの事件との関わりをほのめかす内容が含まれていた。
月村は、犯人探しのため、まず手紙の差出人「花喰ヒ鳥」を見つけ出すよう要に薦めるのだったが…
事件の日以来、どういうわけか要に対する態度が露骨に変わった、幾人かの学生達。
そして蔓薔薇の影に現れた、奇しくも「花喰ヒ鳥」を名乗る青年の存在。
要に小鳥を葬ることを頼んだ下級生が行方不明になっている事実の発覚。
彼らは事件に関係するのか？
なぜ要の身に事件が降りかかったのか、そしてその目的とはいったい…？
要は彼らに接触をはかり、「花喰ヒ鳥」を探し始める…』
※公式サイトより引用
ゲームシステム
ゲーム内時間で１日１回、キャラ同士を組み合わせていくことで、組み合わせたキャラ同士の間に進行していくストーリーを読み進めていくアドベンチャーゲームである。１回最大３組のカップリングが可能であり、最大３つのストーリーを同時に進めることができる。
“受け攻め自在＆カップリング自由”
プレイヤーによって自由にキャラ同士を組み合わせることができ、受け攻めも操作することができる。さらにストーリーのタイプも、キャラを陵辱し陥落させることを目的とする“陵辱ルート”と、キャラ同士が相愛となることを目指す“純愛ルート”の２通りが用意されている。
なお、コンシューマー版においては“純愛ルート”のみとなっている。
登場キャラクター
| 名前 | CV | 設定 |
| 日向 要（ひゅうが かなめ） | 千葉進歩 | 主人公。おっとりとした性格の温和な青年。事情により学校で下働きをしている。突然思いもよらない事件に巻き込まれる。 |
| 月村 幹彦（つきむら みきひこ） | 一条和矢 | 要に親切な若い生物教師。理性的で穏やか、かつ知的な人物。事件後、要に犯人捜しを勧める。 |
| 火浦 あずさ（ひうら あずさ） | 佐藤勇 | 上級生からの人気を誇る美少年。気位が高くかなりの潔癖症。一方で、ある意味子どもらしい純真な部分も。 |
| 水川 抱月（みずかわ ほうげつ） | 森川智之 | 自らを「花喰ヒ鳥」と称する、日英混血の風変わりな青年。実は耽美派探偵小説をものする小説家。 |
| 木下 真弓（きのした まゆみ） | 梯篤司 | いつも火浦あずさの影に佇む、気弱そうな少年。両親を事故で失い火浦家で育てられた。 |
| 金子 光伸（かねこ みつのぶ） | 川田紳司 | 子爵家の長男。学校では首席をつとめるが、夜な夜な寮を抜け出し遊びまわるという二面性をもつ。 |
| 土田 憲実（つちだ のりざね） | 四反田マイケル | 士族の次男坊で剣道の達人。寡黙な青年だが、根は大らかで思いやり深い。 |
| 鹿之浦 誠司（かのうら せいじ） | 尾形雅宏 | 要の異母弟で本家の跡継ぎ。要とは幼少期仲の良い兄弟だったが、今では冷え切った関係。現在は留学中だが…。 |
