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藤田伸二

ふじたしんじ

元JRA所属の騎手。番長を自称し、「競馬界の張本勲」などと呼ばれた。
目次 [非表示]

概要

平成時代に活躍した元JRA騎手。

番長を自称する個性派ジョッキーで、レース中に大声を出しまくることでも知られた。

デビューから21年連続重賞勝利を記録。JRA通算戦績は15271戦1918勝、重賞93勝(GⅠ13勝)。

現役時よりエッセイスト、コラムニストとして筆を振るい、引退後は飲食店を経営する傍ら、YouTubeSNSを拠点に競馬評論家Youtuberとして活動している。

近年は重賞レースの予想・解説なども行い、元川崎競馬場所属騎手・瀧川寿希也とレースの予想トークを配信している。


プロフィール

生年月日1972年2月27日
出身地北海道新冠郡新冠町
所属栗東トレーニングセンター
厩舎境直行厩舎(デビュー~1997年)⇒フリー(1997年~引退)
血液型O型
身長158cm
体重50kg
愛称伸二、伸ちゃん、兄貴、番長
家族構成元妻(2022年頃に離婚)、長男
通算勝利数1,918勝(JRA)、46勝(NAR)

経歴

1972年2月27日、メイタイ牧場の従業員夫妻の三人兄妹の次男として誕生。小学生の頃に両親が離婚したため、1歳上の兄と共に母親に引き取られ、母親の再婚により「藤田」姓となる。

母親の営むスナックに牧場従業員や競馬関係者が来店していたことから、幼少期から競馬サークルとつながりのある環境に育った。

周囲の子供と比べて背丈が低かったものの運動神経抜群かつ目立ちたがりな性格であったことため、周囲から「騎手が向いているのでは?」と薦められ、中学生のときに本格的に騎手を志すようになるが、決意した時点では競馬学校への入学手続きが間に合わなかった。


1987年、中学校を卒業。地元の生産牧場に住み込みで勤務していたが、清田十一調教師から「騎手になるならトレセンと近いところで働いたほうがよい」と勧められ、清田のツテを得て単身で滋賀県に移住し、牧場勤務・清田厩舎の手伝いなどをしていた。


1988年、日本中央競馬会競馬学校(第7期)に入学。同期には四位洋文安田康彦郷原洋司らがおり、後輩たちは教官から「5期と7期は本当に悪かった」と聞かされた。


1991年、JRA騎手免許を取得。清田が体調不良で引退していたため、清田から紹介された栗東の境直行厩舎に所属する。


騎手時代

1991年3月2日、中京競馬場で騎手デビュー。

12月21日、ノーザンコンダクトラジオたんぱ杯3歳ステークス(現在のホープフルステークス)を勝ち、同期で最初に重賞勝利。

デビュー年は同期最多の39勝を挙げ新人賞を受賞。


1992年、17番人気のタケノベルベットエリザベス女王杯を制しGⅠ初制覇。


1996年、7番人気のフサイチコンコルドに騎乗し、24歳で東京優駿を勝つ。その後もナリタブライアンスペシャルウィークテイエムオペラオーなどのスターホースを人気で劣る馬で破ったことから、的場均に準えて「ヒットマン」と評された。


1997年、境厩舎から独立してフリーとなる。


1999年8月21日、同期の四位と共に当時の現役騎手6名からなる音楽ユニット・J6のメンバーに選ばれ、歌手デビューを果たす。


2006年12月21日、栗東市内の飲食店で従業員に対し暴行を働き、3ヶ月の騎乗停止となった。


2011年、トランセンドジャパンカップダートを勝つが、その後は重賞勝利から遠ざかる。


2015年9月6日、突如現役引退を表明。「外国人騎手への騎乗依頼増加・エージェント制度によって日本の騎手に公平な機会が与えられない傾向などからモチベーションが保てなくなり、JRAへの不満が高まっていったこと」を理由に挙げた。

引退2年前(2013年)に上梓した自著『騎手の一分』でも自身のモチベーションの低下を認めており、「昔のように活躍できることを期待するファンも多いかもしれないが、残念ながらその思いに応えることはできない」・「自分は然るべきタイミングが来たらひっそりと引退するつもり」と引退を示唆していた。


引退後

2015年、騎手引退前後より北海道に帰郷し、引退後はマネージメント会社のバックアップを受けて札幌市すすきの地域内に「現役時代のファンとの交流を図ること」をコンセプトとした完全予約制のバー「bar favori」を開店。現役時代のファンのほか、騎手時代の先輩・後輩も時折来店している。


2016年から約3年間『財界さっぽろ』で「生涯、やんちゃ主義」というコラムを連載。数々の競馬番組・バラエティ番組にゲスト出演した。


2017年、ホッカイドウ競馬からの再デビューを目指して騎手免許試験を受験したものの、9月15日の一次試験で不合格となった。


人物

  • 北海道出身だが、長い間滋賀県に住んでいたこと、トレセン関係者に関西圏出身が多かったこともあり、しばしば関西弁を交えて話す。
  • 現役時代より騎手仲間との交友関係やそのマル秘エピソードを描いたエッセイやコラムにも定評があるが、機械類が不得意なため原稿は全て手書きで行っている(このため、引退発表時の声明も藤田本人による直筆であった)。
  • 普段は「競馬界の番長」・「競馬界の兄貴」を自負するヤンチャなキャラクターで知られていた一方で、体育会系さながら上下関係や礼節を大切にする非常に生真面目な性格である。他の馬や騎手に迷惑を掛けない安全で公正な騎乗を心掛ける姿勢が評価され、現役生活25年間でフェアプレー賞を計19回受賞した。
    • このポリシーから後輩たちが危険な騎乗をした際は検量室や控室で叱責することもあり、周囲からは「自分の気に入らない乗り方をしている後輩に説教をしている」と誤解されることもあるが、自著においては「後輩たちにも公正で安全な騎乗を心掛けてほしい」という強い思いがあるためであることも語っている。
    • 2006年度のフェアプレー賞の受賞に内定していたが、栗東市内の飲食店で従業員に暴行を加えて騎乗停止処分となり、取り止めになった。
  • 騎手きっての愛煙家酒好き。好きなタバコの銘柄はKOOL・ループドプラス(以前は同ブランド・『ブースト 8g』を愛煙していた)で、お気に入りのビールアサヒスーパードライ
  • 田原成貴武豊を尊敬しており、エッセイでも度々田原や武への敬意を表している。田原の調教師転向後は田原厩舎の主戦騎手となり、2000年には弥生賞フサイチゼノンに騎乗して、田原に調教師としての唯一の重賞勝利をもたらしている。
  • 現役時より馬主や調教師、JRAの裁決委員にも歯に衣を着せない言動をすることもあり、馬の管理方法や騎乗・裁決の在り方を巡って馬主や調教師、JRAの裁決委員とは対立を繰り返していた。やがてはこのことが前述のモチベーション低下に繋がり、外国人騎手への騎乗依頼増加やエージェント制度、そしてJRAへの批判の背景となっていた。
    • ただし、藤田自身はエージェント制度そのものについては根っから否定しておらず、起用される外国人騎手本人たちについても嫌悪感を持っているわけではなかった。懇意にしていたエージェントが病気で死去したため、後任のエージェントが就任したもののその後任との折り合いが非常に悪かったことから、騎手自身の能力や騎乗馬との相性にかかわらずエージェントの力量と関係性に成績が左右されることに疑問を持つようになったとも言われている。

主な騎乗馬

※勝鞍は藤田とコンビを組んだもののみ記載。

※海外重賞は()に開催国を、地方交流重賞は〈〉に開催地を記載する。

GI勝利馬

  • タケノベルベット(17番人気、1992年エリザベス女王杯)

  ※ニシノフラワーアドラーブルサンエイサンキューらを抑えて勝利。

  • フサイチコンコルド(7番人気、1996年日本ダービー)

  ※後にダービー最多勝利を掲げることになる武豊が騎乗するダンスインザダーク(1番人気)を差し切って勝利。

  ※エアグルーヴマーベラスサンデーらを差し切って勝利。

  ※シーキングザパールアグネスワールドを差し切って勝利。

  ※キングデールマイシーズンアドマイヤマンボオペラハットらを抑えて勝利。

  ※チアズグレイスサイコーキララらを差し切って勝利。

  ※カチドキリュウイシヤクマッハフジノコンドルネイティヴハートロードバクシンらを抑えて勝利。

  ※朝日杯FSはファストタテヤマバランスオブゲームらを抑えて勝利。

  ※JBCクラシックはプリエミネンスカネツフルーヴリージェントブラフマンボツイストアルアラン、オペラハットらを抑えて勝利。

  ※アドマイヤコジーントロットスタースティンガーらを抑えて逃げ切り勝利。

  ※ツルマルボーイエアシャカールローエングリンらを抑えて勝利。

  ※サイレントウィットネスを差し切り、スイープトウショウハットトリックテレグノシスダイワメジャーオレハマッテルゼらを抑えて勝利。

  ※ディラクエレインボーペガサスディアヤマトニックバニヤンを抑えて勝利。

  ※ウオッカを差し切って勝利。

  ※ビービーガルダンスリープレスナイトファイングレインらを抑えて逃げ切り勝利。

  ※ヴァーミリアンエスポワールシチーフリオーソスマートファルコンワンダーアキュートらを相手に勝利。

  ※ドバイワールドカップアラブ首長国連邦)でも2着と連対。

  ※ローズキングダムトゥザグローリーを差し切って制覇。


重賞勝利馬

藤田とのコンビで、GIIまたはGIIIを制覇した馬たち。


その他騎乗馬


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